後輩のカメラ好きK君との「スパルタ奈良撮影会」(笑)の後編。
K「匠さん、なんか古都・奈良のイメージをテーマとしてみたいんですが、
なんというか・・時代劇の中に出てくる映像とか、あるいは、え~と、
行く年・来る年のイメージというか・・うまく説明できないんですが・・」
匠「うん、そうそう・・そうやって自分が経験的に持つ映像イメージを
頭の中から検索して、そのイメージに合った写真を撮るといいよ。
頭の中に持つイメージは、そのまま言葉では説明できないわけだから、
それを写真に置き換えて、その映像でコミュニケーションを取るんだ。」
K「ふ~ん、なるほど・・ボクはこういう感じの狭い路地とか結構好き
なんですよ。」
匠「そう、そんな風に、自分が提示(表現)する(写真)イメージに対し、
それは好き(共感できる)とか、そうでない、とか、そんな風に
リアクションが起こるわけで、それが双方向のコミュニケーションに
なるんだ。で、できれば、どんな人達に対し、自分の持つイメージ
を伝えたいのか?そこまで考える事ができれば、さらに良いよ。」
K「どんな人達とは?」
匠「写真や、あるいは音楽とか映画とかもそうだけど、何でも万人に
ウケるというわけでもないだろう? 必ず、ある層を意識して
作りこまれているということだよ・・」
K「ボクは誰に写真を見せたいんだろうか・・?
まあ、でも、わかりました。 じゃあ、また移動しましょうか・・」
----
匠「奈良町のあたりは、いつ来てもすいていていいね。
この春のTVドラマの「鹿男あをによし」の舞台になったから、
多少観光客も増えるかなと思ったら、そうでもなかったよ。」
K「あ、ボクは時代劇とか特に好きなんで、そんな風なTVや映画の
舞台には凄く興味があります、こないだ匠さんのブログに載っていた
「
流れ橋」も時代劇のロケ地としては有名ですよね。
ああいうところにモデルさんを立たせて撮りたいなあ・・・」
匠「モデルさんね・・良し悪しという事もあるよ。
たとえば美人モデルと花の組み合わせは避けるのが良いと
言われている、これはどっちが主役だかわからなくなるから・・・」
K「そうなんですか?ボクはモデルさんは結構好きな被写体だけどなあ。」
匠「あはは、美女が嫌いな男性なんかいるもんか(笑)
流れ橋については、私が良く覚えているのは「陰陽師」の映画に
出てきたシーンだなあ。
で、私の記事の写真でも人物は入れているんだよ、でも点景(添景)に
しているんだ、人物の表情やら動作やらが入っていたら、それがテーマ
になってしまうからね。そこまでしたくなかったから小さく入れている。
・・さて、このあたりの神社は、隠れ紅葉スポットだよ。
秋の紅葉シーズンに来ても観光客なんか誰もいないよ、貸切撮り放題、
ただ、初秋の今の時期では紅葉のカケラも無いけどね・・」

少し足が疲れたので神社の境内の縁側に座ってしばし休憩、
初秋とは言え、まだ暑い。 風が心地よく、汗が引いていくのがわかる。
わずかにセミの鳴き声、ずいぶん遅れたお出ましだなあ・・
K君は、というと、神社の階段を撮り、こんどは手水のあたり、と
同じような場所を、3分、いや、5分も撮り続けている・・
「K君!」と、こちらに呼びつける。
匠「あのね・・さっき彼岸花を見つけた時も、わき目も振らず被写体に
近寄っていって、カシャカシャと撮っていたよね。 ここでもそんな
感じだよ。 それよりも・・ まあ、まずここの縁側に座ってみてよ、
どう? 風がちょっと涼しくて心地よいでしょう?」
K「ええ・・ちょっと足が疲れましたね。」
匠「で、ちょっと休憩がてら・・ まず、この神社だよね、私がこういう
神社の・・夏で、ちょっと薄暗くて、涼しくて、誰もいないで、って
思うと、なんか中学生くらいのカップルがこっそり会っているような
シチュエーションを想像してしまうんだ。 多分映画かドラマの中で
見たそんなシーンが頭の片隅に残っているんだろうな・・」
K「神社のイメージですか? え~と、ボクはやっぱり時代劇の中の
シーンかな? 主人公が追っ手から逃げて来て、隠れたり、
相手が待ち伏せしたりして・・」
匠「そうそう・・そういう風に、自分が色々な映像シーンを頭の中の
データベースに蓄えている、というのはすごく重要な事なんだ。
で、そういう風に連想したイメージと、この今、目の前にある状況・・
そうだなあ、秋のはじまり、でもまだ暑い、セミも鳴いている・・
光がどんどん変わっていくよ、ほら、またそこが影になっている。
涼しい風が吹いてくる・・私はこの神社には何度も来た事があるけど
たとえ同じ場所に来ても、いつも違う感覚を得る事ができる。
で、連想するイメージも、状況によって変わってきて当然でしょう?」
K「なるほど・・だから、それを撮ると。」
匠「そうそう、そう言う事。
K君は、彼岸花や手水のあたりを撮っていたけど、どれも「即物的」に
なっているよね。 目の前に、珍しい、綺麗な、格好いい、可愛い・・
といった特徴を持つ被写体が見えたから、それをただ単に撮っている。
それでは、「モノ」を撮っているにすぎないわけだ。
あるいは反射的に考えなしに、珍しい・・とかの被写体に反応して、
ただ「被写体に写真を撮らされている」だけだ。
そうではなく、イメージを撮るならば・・ 自分が状況や記憶や感情や
感覚から総合的に出てきたものを考えると、そこに今まで見えな
かった被写体のイメージが見えてくる。」

K[なるほど・・確かにボクは、被写体を見つけたら、それを、「綺麗に
撮らなくちゃ」、とばかり、ある意味ガツガツしてましたね・・」
匠「でも、どうやったら綺麗に撮れるかわからないんだろう?
だから構図や絞りや露出補正を変えてみたり、それでも良く
わからない。
結果、レンズが悪いとかカメラが悪いとか言って、また別の機材を
買ってしまう事にも繋がる・・」
K「あはは・・(苦笑) そうかもしれません。」
匠「でもね、K君が今持っているレンズ群は、まあ、私のアドバイスで
買ったものが多いでしょう? つまり、もう最高レベルだよ、あれより
良く写るレンズなんて、いくら金をかけても、いくらレアなものを探して
も、もう無いよ、だからいちおうハイエンドはもう見えているわけ。」
K「むう・・なるほど、ボクはオーディオも好きでやっているけど、
オーディオはなかなか最高のモノが見えてこないのですが・・」
匠「オーディオは私も結構詳しい分野だけど、まあ、そうかもね・・
でも、あれは複数の機材の性能を綿密に比較するのが個人レベル
では極めて難しい趣味だし、それに完全に受動態でしょう?
まあ、機材あるいは部材や回路やセッティングなどを変更する事は
できるけど、聞く時点ではあくまで受動態。
聞きながら何かの行動や活動をするわけじゃあ無いでしょう?
それに対し、写真は能動的に自らの感覚を映像に創りあげていく
必要があるからね。
これは、どっちが良いとか悪いとか言う意味じゃなくて、
仮に同じように機材に傾倒したとしても、両者はスタンスが全然違う
タイプの趣味なんだよ。」
K「なるほど、受動態と能動態ですか。」
匠「だからね、さっきのお寺の彼岸花なんかでも、単に被写体の美しさを
そのまま撮ろうとするのは、オーディオのように受動的な感覚なんだ。
「自然のものが絶対的に美しい」のであって、それを無理やり2次元の
平面的な画像に押し込めようと努力している。
写真の場合、そうではなくて、自分がその場で感じたイメージを
自らが映像化していくという事なんだ。 目で見た画像を忠実に
再現するだけではなく、その場の雰囲気とか自分の感覚や感情を
加味して自分なりの世界観を作っていく。
私はさっきのお寺でも、 彼岸花をすぐ撮らずに、しばらく座ってた
だろう? あれは休んでたんじゃないよ(笑)その場所のイメージを
自分なりに掴もうとしていたんだよ。
で、それで撮った写真はこういう感じ・・」

K「むう・・なるほど・・ これはボク好みです。」
匠「彼岸花を背景に入れてちょっと赤い色だけ使ってボカしたのが
隠し味みたいで、すごく贅沢な使い方だろう?(笑)
でもそういう技法面よりも、ここでは、彼岸花はすぐ散っていくし、
そんな風に、秋の物悲しいイメージを出したかった。」
K「今日のボクの90マクロでも撮れますか?」
匠「撮れるよ・・というか、同じ構図にはならないだろうけど・・
でも、同じ構図にする必要もまったくない、写真にはお手本とか
そういうのは無いからね、単に技法とか技術だけの「習い事」では
ないから、個人の持つ感覚で、皆が違う写真になるのが
当たり前なんだ。」
K「それが個性という事ですか?」
匠「個性とか感性とか言うと、すごく抽象的になりがちだけど、
もっとシンプルに考えれば、同じ場所に行ってもその人独自の撮り方
があり被写体もテーマも何もかもが全然違うという事・・」
K「ですよね・・じゃ、ちょっとボクも少しこのあたりを撮ってみます・・」
近くにいていると気になるだろうから、少し離れたところから見ていると
K君も色々と自分なりの感覚で被写体を創り出そうとしている様子だ、
さっきまでみたいに、珍しい「モノ」に一目散に駆け寄ってカシャカシャと
撮っているような様子は見られない。
その間、私は・・というと、ネコと遊んでいた(笑)

この神社の近くでよくノラネコに遭遇する事があった、
近くには小さい公園もあり、そこで餌付けされている様子だ、
ネコ同士の縄張り争いも見かけた事がある、このネコは病気か怪我か
で片目がつぶれて見えない状態だったが、それでも人間からエサを
貰おうと、すり寄ってくる。
奈良の町というと、もちろん鹿が有名なのであるが、鹿もこの奈良町~
高畑界隈にはまったく姿を見せず、奈良公園や東大寺、興福寺の近辺で
観光客に「おじぎ」をして鹿せんべいを貰っている、というのが現状だ。
ある土地のイメージというのは、そんな些細な事であっても、それが
印象や感覚に直結する事もある。別に奈良のネコが有名だという
わけではないが、旧知のノラネコに会ったという事で、なんだか
懐かしいような感覚となり、その土地への愛着やイメージに
つながってくる事もある。
ほんのちょっとの日常的な出来事であるかもしれないが、彼岸花に
夢中になって、ノラネコが居た事にも気が付かなかったら、結局は
名所名跡、名物だけを「証拠写真」のように撮り続けるだけに
なりかねない。
「何をどう撮りたいのかわからない」と言う悩みの大半は、そのあたり
の感覚的な余裕の無さに問題点があるのではなかろうか・・?
---
今日はここまで、およそ他の観光客はあまり来ないようなルートを選んで
奈良を廻っているのであるが、奈良にほとんど来ていないK君が居るので
なかなかそんなマニアックコースばかりというのも、まずいかもしれない。
匠「よし、K君、ぼちぼち東大寺から二月堂のあたりまで廻ってみるか・・」
---
その場所から、わずか数百m移動しただけで、そこには観光客や
修学旅行の学生が溢れかえる、あわただしい奈良の街の姿があった。
匠「ほら、K君、どう思うよ? この差・・皆が皆、同じように同じ場所に
集って、鹿せんべいをあげたり、東大寺の門の記念撮影をしているよ。」
K「う~ん、ボクも、こういう賑やかな場所が奈良だと思い込んでましたが、
確かに今まで廻っていたあたりと、こことは別世界ですね。」
女性『あの~、すみません、写真撮っていただけますか?』
若い女性の二人連れ、ごく普通のコンパクトのデジカメ。
私達が一眼レフやコンパクトなど複数のカメラを首にかけているのを
見ての依頼だろう、まあ観光地では良くある事。
匠「はい、いいですよ。」
女性「シャッター押すだけでいいです。」
・・まったく~ 何故こんな時に、皆、言う事がいつも同じなんだろう?
シャッター押すだけで写真が撮れたら苦労しないよ(笑)
匠「えっと、まず、どっちを背景にします? あっち? それともこっち?」
女性「こっちでお願いします。」
匠「了解、じゃあ、まずちょっと背景多めで1枚、はいチーズ!(カシャ)
続けてもう1枚ね、じゃあ、ちょっとアップ気味でもう1枚。(カシャ)」
女性「ありがとうございます~ わ~、良く撮れてる。」
・・まあ、いちおう隠し味で日中シンクロかけているからね・・(笑)
でもまあ、記念写真なんてこんなものだ、どこから来たのか知らないけど、
初めてか、あるいは滅多に来ない奈良の街、普通に観光名所を歩き、
普通に記念撮影をして(友人との)思い出を残す、そりゃあ、それで
否定はしないよ。
しかし、本格的な高価な一眼レフを持った人が、何かを撮っている様子を
見ても、それは人物が入っていないだけの記念写真と同じ・・
皆、「何をどう撮りたくて」、写真を撮っているのだろうか・・?
K君は、急速に撮影に対する意識が変わってきたらしく、さすがに
「わ~東大寺だ」などと言って撮ったりする事は無い(笑)
というか、もしそんな写真を撮ると、また私に何か言われるのかと思って
警戒しているのかも(笑)
その時、K君が何か見つけた様子だ、
・・はは~ん、アレに注目したみたいだな。
私が撮らないでいると、またK君が萎縮して撮れずにストレスが
溜まるかもしれない(苦笑) じゃあ、ここはK君にも撮ってもらうとして
まずは1枚、カシャ・・

案の定、K君もこのシーンが撮りたかった様子だ、でも周囲は観光客
だらけ、人が入らないアングルやらタイミングやらを狙っているのか、
なかなか撮る事ができない。
30秒・・1分・・もう少しかかっただろうか? K君が近づいてきた。
匠「撮れた?」
K「おもいきり匠さんが入ってしまいましたよ(苦笑)」
匠「もう、こういうのは出会い頭だよ、3秒、いや2秒以内に撮らないと・・
時間をかけると状況が変わるかもしれないし、カメラ構えている間は
観光客の人とか避けて歩いてくれていたよ、気が付いてないだろう?」
K「げ・・また邪魔になってましたか?(汗)」
匠「まあ、さっき(注:
前編)も言った事だけどね・・
カメラを構えてファインダーを覗いてから色々設定しているから、
どうしても遅くなるんだ。 本来ならばまったく逆で、あらかじめ
カメラの設定を全て済ませてから、被写体からしかるべき距離に
近づき、 あとはシャッターを押すだけという状況にしておく。
とっさの場合には難しいと思うだろうけど、今の被写体だって、
撮る前に、5mや10m手前から気が付いていたわけでしょう?
だったら、設定を置きピンにするとか、パンフォーカスにするとか、
撮りたい構図だって、アングルだって・・例えば人が入らない位置とか
そういうのも、全部前もって決めておくんだ。」
K「難しいです・・ 1日撮ったけど、まだ90mmの画角にも慣れてないし」
匠「やはり今までズームばかり使ってきたから、画角感覚が殆ど身に
ついていないわけだな、だから被写体を前にして構えてからズームを
グリグリといじくるクセが抜けていない。
それは、どう撮りたいかがわかってない状態、という事だから、
あれやこれや考え出すと、2分も3分もシャッターを押せないで
色々カメラをいじくりまわすだけの状況が続く・・・
その間に被写体の状況は変わり、光線はもちろん位置関係とか
作画意図そのものも変化してしまうかもしれない、おまけにこうした
観光地で混雑する場合は通行する人の迷惑にもなっている。」
K「ぐう・・やっぱり単焦点で徹底的に練習します。
ところで、画角感覚が身に付いたら、他のレンズを使っても、
もうその前のレンズの感覚は忘れないのですか?」
匠「どうだろう・・多分、そのレンズをつけたらすぐ思い出すのでは?」
K「なるほど、車の運転や水泳と一緒ですね。」
匠「まあそうだね・・で、画角以外にも、露出補正や絞りの変化で具体的に
どんな効果が現れるか、というのも大事だし。 それと画角にしても
ズームの感覚だと、
目の前の空間を平面的に切り取るだけでしょう?
単焦点、とくにマクロだとそうではなくで、自分の目の前のゼロ距離に
ある被写体から遠くの無限遠までの被写体とを立体的に並べてみる
感覚になるんだ。
たとえば、そこに花があるだろう?で、背景に看板がある。
花を撮って背景の看板の文字を入れるには、どこから撮ったらいいか
予測してみて? 90mmだと多分そのあたりからだよ・・・」
K「(実際に構えてみて) ああ、なるほど、ここからなら両方入ります、
で、この時の被写界深度はどれくらいに設定するのですか?」
匠「背景の看板の文字がギリギリ見える程度に絞り込むんだけど、
多分マクロの場合には近接領域での被写界深度の感覚は、
そんなに簡単に覚えられるものではないと思う、だから絞りを
いくつか変えて撮るのがいいと思うんだ、今回は恐らく予想より
はるかに絞らないとダメだよ、
そうだなあ、この状態だと、f16、f22、f32の3段階で試してみて。」
K「そんなに絞るんですか? あ、シャッター速度がだいぶ遅い・・(汗)」
匠「だから、ISOを、開放の時と絞り込んだ時と、自由にその間を行き来
できる値に設定しておく必要があるんだよ、もうこの時間だと少し暗く
なってきたので、そうしようとしたら最低でもISO400~ISO800位に
しないと苦しいんじゃないかな?」
K「あ・・さっきからISO全然変えてませんでした(汗)」
匠「歩きながらでも、暇な時にISO設定を変えたりするし、
あるいは標準レンズとかの場合は、歩きながら絞りを少し絞っておいて
パンフォーカス気味にして、MFで距離も中間あたりに回しておいて
とっさの出会い頭の被写体に備えておくとかするんだ、
カメラを持って歩いているのに何もいじくらない、というのは勿体無い
話しであり、カメラは撮影する道具なんだから、常に、いつでも使える
ように準備しておかなくちゃ・・
ただし、電源入れっぱなしはダメだよ、電池が持たないからな(笑)
何故か銀塩派の若い女の子にカメラの電源いれっぱなしが多いんだ、
CR2やらCR123やらの高価な電池がすぐに無くなる、金もかかるし
環境にも良くない・・」
K「ボクも昨夜充電し忘れてましたからね・・(汗)まあ、(縦位置)グリップと
ダブルでバッテリーが入っているので切り替えたら大丈夫でしたが。
それとボクはちゃんと電源切ってますよ、それくらいはわかりますよ。」
匠「まあ充電忘れの件は、被写体がそこにあることがわかっているから
事前にカメラを設定しながら近づく、というのと同じ事だけどね。
・・だいたい、電車の切符を買うのに何も準備せずに並んでいるだけで
自分の番が来て、おもむろに財布をだし、そこから料金表をしらべて
切符を買う、という人が多すぎるんだよ(苦笑)
自分が今から何をするのか、わかっていないのかねえ?
別に自分自身がボーっとしているだけなら、それはそれで関係無い
話だけど、モタモタしているばかりで行列を作って後ろで並んでいる
人達に迷惑をかけているの、気が付いて無いのかねえ・・?
まあ、写真を撮るのも一緒だよ、被写体のところまで行ってから
ズームを回して色々考えて撮るんじゃ、全然遅すぎるんだ・・」
K「ですよね・・・(汗)」
匠「さて・・ 今日の最終目的地、二月堂に着いたよ。」

K「あ~、さっき言ってた、背景のボケ具合の絞り調整・・」
匠「そうだよ、あとは露出補正で空の青味も残るようにしている。」
K「ふ~む・・」 と言いながら、K君も何枚か空の色が出るように
練習して撮っている様子。
匠「コンパクトの場合は、思い切って空にピントを合わせたりするんだ、
すると、露出もそこで合うので、ゼロまたは-0.3の補正で空の色は
バッチリ出るよ。 コンパクトならば深度も深いから遠距離同士なら
建物もピントが合う。ただ、一眼で手前と遠距離の被写体を立体的に
入れる場合は、どこにピント位置を持ってくるか考えないといけない
けどね。
さて・・・じゃ、ぼちぼち駅に戻るか。」
K「あと、それから、実はですね・・」
匠「(ん? 何か言いにくそうな事かな?)」
K「実は、ボク、レンズ数本くらいづつ持ってると言ってましたが、
こっそり沢山買ってまして、PENTAXなんかは、もう10数本で・・(汗)」
匠「げっ、何でそんなに沢山買うの?」
K「新しいレンズを買うと、何か新しいものが撮れそうに思ったんですよ、
ネットの価格サイトとか、あれもいけないですよね・・いちばん安い
値段のを見ると、ついついクリックして買ってしまう・・」
匠「う~ん・・今日1本のレンズだけで撮っていて、まあ難しかったと
思うけど、特に、これが撮れなかったとか、そんな不満は無かった
でしょう?10本あるなら、あるで、それぞれのレンズで個々に
練習してみるといいと思うよ。大事なのは機材の量や質では
無いからね。」
K「はい、確かにそれはよくわかりました。
少しレンズ買うの控えなくっちゃ・・あ、それはなかなか難しいか?」
匠「ハハ・・(汗) (まあ私も長年かけて大量の機材を買ったクチだから
そのあたりは人の事は言えない・苦笑)
まあ、以前のブログ記事に
機材収集癖の悩みについて書いた事があるので、
また、そのあたりも参考にしてみてね。」
----
匠「さあ、私は用事があるので、このあたりで引き上げるけど、
今日は奈良は夜間ライトアップをやっているから、残って撮る?」
K「いや、ボクも今日はここから帰ります。
で、帰って、今日習った事をワープロでまとめてみますわ、
なにせ、本に書いてない事ばかりだったので・・」
匠「アハハ・・勉強熱心だなあ・・まあ、こっちもブログで書くから」
K「あ、そりゃあ助かります。」
匠「う~ん、それだと自分で勉強した事にならないけどなあ・・(汗)」