
京都府、八幡市(やわたし)の橋本にて。
前編では、橋本の古い町並みを中心に紹介したが、後編は少し雰囲気を変えて・・
橋本には古い旅館街があるが、その裏手のあたりはこんな感じ。

良く見るとなにか人、あるいは猿のようなものが写っているが、
特に心霊写真というわけではなく(笑) 人形のようなものかもしれない。
以前、
意識的に心霊写真を撮るという記事を書いた事があったが、
まあ、銀塩時代からかなりカメラは進化してきているので、
今どきの超高感度カメラなどでは、よほど変てこなカメラ設定を行わないかぎりは、
ブレやフラッシュのミスに起因する心霊写真はなかなか撮れないかもしれない。
・・・というか、幽霊に「顔認識機能」が働くかどうかは、試してみたい気もするが(汗)
さて、橋本のあたりは川が近いこともあるのか、昆虫などを良くみかける。

古い町並みと言っても、やはり都会の中の古い町並みでは、なかなか昆虫達の姿を
見かける事は無い。
橋本の町並みには、空き地や花もそこそこ残っているし、周辺にはまだまだ自然の
緑も多く見れるので、都会とはやはり生態系が異なるのであろう。

飛んでいる昆虫を撮るのは至難の業であるが、花に来るところや止まっている所を
通常のレンズやマクロレンズで狙う事はできる。

ちなみにこれは大口径中望遠、花や虫の撮影というと、反射的にマクロレンズを
持ち出してしまうという事を良く聞くが、別に普通のレンズでも撮れるわけだし
その逆にマクロレンズで風景を撮ってもいっこうにかまわない。
いずれの場合でも、固定観念にとらわれるというわけではなく、むしろ大事なのは
レンズの性能や特性を良く理解する事だと思う。
少なくとも自分の持つレンズの最短撮影距離とかは頭に入れておく必要がある、
ズームレンズだと、最短撮影距離は焦点距離により異なるが、それでもやはり
各焦点距離でだいたいの最短撮影距離を知っていないとまずい。
自分の(ズーム)レンズの焦点距離の可変範囲や、開放f値を知らないというのは
もう論外。 スペックヲタクになる必要は毛頭無いが、知らないでは済まされない。
---
さて、ひきつづき橋本の自然を「ゆるく」撮っていく。

同じ場所でも視点が変わるだけで、見ている被写体や実際にシャッターを切る被写体は
大きく変わる。 人によってもそれは違うのだろうし、同じ人でも自分が撮りたい種類の
被写体を決めてかかっていけば、綺麗な花や昆虫ばかり撮る時もあれば、古く寂れた
廃物系被写体ばかり撮る場合もあるだろうし、町並みや建物をカッチリ撮る時もあるだろう。
多くの人は、それを「テーマ」だと誤解しているが、実際にはテーマというのは、
そのように被写体を区分する(種類分けする)事により得られるものではなく、
たとえば、「まったりした時間」だとか「ゆるゆると歩く」とか、そういう感覚面を
主体にして、その感覚の共通項をテーマとして設定すると良いと思う。
そうしていけば、まったく異なる被写体を撮ったとしても、テーマの共通項は成り立つ。

「これはネイチャーだ、これはスナップだ」といった区分もそこに意味があるわけでは
なく、明白に写真が、そのようなジャンルで分類されるというわけではない。
良く、カメラ関連のアンケートで「良く撮るジャンルは?」とかの質問があるが、
こういう場合、ほんと、どう答えて良いか困ってしまう。
だって、1つ↑のような写真は、スナップでもなければネイチャーでも無いし、
風景でもない・・・ ここではあげていないが「廃物系」のような写真だったら
なおさら分類不能になるであろう。
写真・カメラの世界には無数の古い常識が依然はびこっている、
初級者が写真(カメラ)を始めて目にする、あるいは周囲から聞く事は、その殆どが
そういった古い常識の類だ。
カメラというハード面がどんどん進化していっているのに、写真あるいは写真を撮る
というソフト面がまったく進歩しないのはいったいどうしてだろうか?
これは初級者のみならず、ベテランと呼ばれる人達にも考えてもらいたい事なのであるが
常識もまた時代とともに変化していかなくてはならないのだろうと思う。
「銀塩の常識はデジタルの非常識」という言葉は、良く的を得ていると思うが、
銀塩/デジタルとはっきり分けないでも、カメラも写真もまたどんどん変わっていって
当たり前だと思う。
1つの考え方に凝り固まっていると、なかなか見えない部分、気が付かない部分も多いと
思う、カメラも写真も、そして人もどんどん変わっていかなくてはならないという事か・・
----
「橋本」の写真はここまで。
「京都の近くまで行っているのだから、何故京都まで行って撮らないの?」と思った人は
すでに古い写真常識に蝕まれているということか・・
「観光地で名所名跡を撮るばかりが写真というわけでは無い」と、この40回を超える
シリーズで毎回言いたい事になってきている。