さて、前編に引き続き、京阪沿線を歩きながらの電車の撮影、
ちなみに使用機材は、一眼に大口径中望遠、とコンパクトのデジカメ。
普通に撮影をしながら、機会を狙って電車を撮るという、結構慌しい企画(汗)

両脇が建物などで挟まれた圧迫感のある構図は、「スキマー(隙間)」あるいは
「セマー(狭い)」という技法名(笑)で、いずれEMAの技術指南の時にでも解説
していく予定。
ここでは、ちょうど電車のつなぎ目がスキマー技法とダブって面白い感じになった。
前編では電車を撮るタイミングが重要と述べてきたが、さすがに電車のつなぎ目
までを構図上で自在にコントロールするのはシビアすぎて困難だ。
まあ、言ってみれば、たまたま、というわけだが、それでも後づけの作画意図で
考えてチョイスするというのはあり。

次も、あらかじめ設定した構図で電車待ち。
でも今度は難しい、なんらかの車を入れて、プラス、電車が陸橋の上を走るという
シーンを撮りたかったわけだ。
そのなんらかの車が問題だ。 京都の八幡市という場所で、交通量があまり多いあたりでは
無いので、あまり車が来ない。 車と電車のちょうど入るタイミングなんて来るのか?
待つ事5分、車単独、あるいは電車単独のシーンはいくつかあったが撮りたい画(え)では
無いのでパス。
約10分・・ やっとそのシーンにめぐり合えた。
しかし、タイミングは思った以上にシビア。 あらら・・と言っている間に、ほんの
コンマ何秒遅れたシャッターだった(汗) なので、電車も車も想定した構図を2~3m
行き過ぎてしまった。
動体撮影で1つの目標物を捕らえるのも難しいが、複数のものを同時に捉えるのは
さらに困難・・ 暑いので、もうこれ以上粘るのをあきらめ、
「まあ、今日はこのあたりで勘弁してやるかあ・・」のお決まりセリフ(苦笑)

ブラインド撮りの応用。 今度は接近音が聞こえにくい大きなマンションの背面から
ぬうと電車が現れる瞬間を撮る。
地味な作画意図、地味な構図だが、見かけとは違い、撮影は極めて難しい。
これはまあ、練習という意味合いもある。

中書島のあたりにて。
十石船と背景にちょっとだけ京阪電車を入れたかったわけだが、ここでは電車が
完全に通過してしまっている。 本来の作画意図ではちょうど前方の赤い鉄橋を
電車の頭が通過する瞬間を捉えたい。
実は、これはコンパクトを使っていて、AFが合うまでの時間がかかってしまった例、
一眼で置きピンで瞬間を狙う場合と比較して、このように、普通にコンパクトで
何の工夫もせずに撮ると、下手するとかなりの時間を使ってしまうというケースだ。

しかしコンパクトでも、MFの設定などでタイムラグを最少にし、慎重にISOや
その他パラメータを設定して待ち構えればなんとか一眼と同様のシビアなタイミング
でも撮ることができる。 シャッターは想定したタイミングよりほんの一瞬だけ
早目に切るのであるが、ここではむしろ、ほんのわずか早く切りすぎて、想定した
構図(商店街の中央部に電車の先頭が来る)よりも1mほど早くなってしまった。
コンパクトはやや遅いと思いこんで撮っているのが、その場合でもAF動作などが
完了している場合は、ミラーの動きなどが無い分、一眼と同等かむしろそれより短い
タイムラグで撮れる機種もあるという事だ。

というわけで、一日京阪を乗り継いで沿線を歩きながら、普通に目についた写真を
撮る合間に、京阪電車の撮影を続けてきたが、さすがに複数の目的を同時にこなすのは
忙しく、結構疲れた・・
帰り道、この写真の車両はラッシュ時に3枚ドアとなる通勤電車特殊仕様の車両を
見かけた。 扉の前に座席があるという面白い車両。 座席の左右のレールは上に
伸びているので、上に動かして取り外すのかもしれないが、一度その模様替えの様子を
見たいと思った。
まあ、しかし、通常の撮影の合間に、電車が来たら急いで撮る、というわけではなく、
合間であっても、ここに電車が来たらこう撮りたいという風に意識して撮る場合は
通常撮影との心理的な切り替えが結構難しい。
電車を撮るなら、それに集中して撮るのがやはり良いのかもしれないなあ・・