JPEGで極端に圧縮率を上げていくと、しだいにブロックノイズが現れ、カラーバランスが
破綻する。
空間周波数が高い(成分の多い)画像、つまり細かい絵柄の部分の多い画像では、
特に所定のファイル容量(たとえば100KBまでとか)をキープしようとした時に問題となる。
具体的には、左の写真は、VGAサイズのJPEGであり、約1/14前後の65KB程度に
圧縮したもの、四角いブロックノイズだらけで見るかげもなく乱れている。
(注:ここでの表示は、さらにVGAをQVGAの1/4サイズに縮小してアップロードしている
ブログ上ではクリックすると正規サイズとなり、ジャギー感が緩和される)
右写真は、次世代規格JPEG2000を用いたもの、こちらのファイルサイズは何と25KB、
つまり約1/36程度に圧縮したものである。画像の大きな乱れはまだ無い。
(巨大な解像度からVGAよりも大きな解像度に圧縮すれば1/100程度までいけるだろう)
JPEG2000では、ウェーブレット変換という方式で、JPEGよりもヒトケタ上の圧縮率を
用いる事ができる、つまりデジカメに例えれば今のメモリーカードに10倍の枚数が入る!
また、ロスレス圧縮方式を使うと、圧縮後でも元の画質に戻す事もできる。
さらに、ROI(関心領域)機能により、画面内の部分で圧縮率を制御できる、
これは例えば、人物だけ高画質にしておき、背景だけ圧縮率を上げる等である。
良いことづくめのJPEG2000であるが、残念ながらデジカメへの搭載は未だ無い、
また、IEやネスケなどのブラウザでもJPEG2000表示プラグインはまだ普及して
いないようだ。JPEG2000を普及させるには、デジカメ、パソコン、その周辺機器、
プリント環境、閲覧環境がすべて同時に対応しなければならない、技術的にはもう
完成していて、このようにすでに一般のフォトレタッチソフトでもJPEG2000を実験
することができるが、全体の利用環境が整うまで、まだしばらく時間がかかるだろう。
圧縮処理にJPEGよりも時間がかかるので、非力なコンパクトデジカメへの搭載は
簡単では無いだろうし、メモリーメディア屋さんも商売あがったりになるだろうし(笑)