さて、今回は奈良公園で撮った鹿の写真を13枚、ただ並べるだけである。
そう、ただ並べるだけ・・ でも、そこにはちゃんと選んで並べる意味がある。
初級者の場合、たとえば鹿を撮りました、鳥やその他の動物を撮りました、
ほら、これも綺麗に撮れている、これも、と次々にブログなどに載せてしまうので
あるが、それでは見ている方は飽きて退屈してしまう。
特に、写真はビデオ(動画)ではないのだから、(時間的に)連続した写真を
順番に並べるなどは最悪である。 見ている方はそんな風に動物の動きを見たい
わけではない、それだったらビデオカメラかデジカメの動画モードで撮ったような
動物の生態ビデオをWindows Media などで配信した方が良いということだ。
じゃあ、静止画の写真において、同一の(動物などの)被写体を連続で載せたい
場合はどうするのか・・
細かい解説は今回は抜きにして、ともかく13枚、連続で載せてみよう。
↑①
↑②
↑③
↑④
↑⑤
↑⑥
↑⑦
↑⑧
↑⑨
↑⑩
↑⑪
↑⑫
↑⑬
以上である、ストーリーの流れは見ている人が好きに想像したら良い。
ちなみに使ったカメラは、PENTAX *istDs +FA50/2.8Macro と、GR Digital の
2機種、画角で言えば、75mmと28mmの2種類だけである、僅かなトリミングを
しているだけでほぼ撮ったままの状態。
ズームが無ければ撮れないとか、一眼でないと撮れないとか、そんなことは無い。
もし鹿の写真を13枚並べる、と言っても、ズームがあっても同じような写真ばかり
載せることになってしまわないだろうか・・?
絞りには当然気を使って撮っているが、シャッター速度までは気にしていない、
技法と言ってもバリエーションを得るためには、ズームもシャッター速度も露出補正
すらも使っていない。 つまり、技法のバリエーションとともに作画意図、作画表現
のバリエーションを持てば写真の広がりが得られるという事である・・
で、並べるということであるが、動物の生態を記録する、というよりも、
動物の背後にある、なんらかのストーリーとか、そうしたものを表現していくと良いと思う。
ストーリーを意図的に見ている人に誘導していきたい場合は、簡単なタイトルや
短いキャプションをつけていけば良いし、もっとその辺を自由に見てもらいたい場合は
今回のように何も書かなくても良いと思う。
ともかく、ただ連写して並べただけ、という風にならない事が肝心である。