さて、以前からの沖縄猫撮影編の続き。
前回の猫編では、ただ単に猫を撮るのも物足りないので、
何か自分の意図するような画(え)が欲しいという話をした。
まあ機会に恵まれる、というのも大きな要素であるのかとも思うが、
漫然と「わ~、猫がいた、カシャ」と、撮っているだけでも進歩が無いであろう・・
じゃあ、どんなのが撮りたいか? と聞かれれば、要は本来はストーリーを色々と想像
できる猫写真が撮りたいのである。
作画意図と言い換えても良いのだが、ある意味それは難しい部分も多い。
猫は自分の言うことを聞いてくれるわけでもないし、ポーズどころか、ここに
いて欲しいというような場所に居てくれるわけでもない。
あくまでもマイペース、当然、人間が何を考えているかはおかまい無しである。
多数の人間慣れしたノラ猫がいる沖縄では、普通にノラ猫を撮るのはやさしい。
でも、猫をポートレートのように撮る撮り方も飽きてきた、
じゃあ、引いた構図か? それとも周囲の状況を取り入れるた撮り方か?
それもまあ、あることはあるのだが、もっと何かシナリオが欲しい、
贅沢な悩みであるのだが、それができる可能性がある環境である以上は、
そうした何かが欲しいと思ってしまうのである。
そう考えていると・・ ノラ猫が止めてあった50ccのスクターのところに来て
おもむろにタイヤで爪研ぎをはじめた。
これか・・? カシャ。
しかし、これで色々想像できるストーリーがあるのか?
たとえば何故この猫は、このバイクのタイヤで爪を研ぐのか?
バイクのオーナーがよく餌をやるのだろうか?
タイヤはパンクしたりしないのか?いやむしろ細かい釘などを払ってくれるのかも(笑)
まあ不十分であるが、なんとなく見えてきたものがあるように思った。
本当に猫撮影も奥が深い・・ (・・と毎回同じ結論・・苦笑)