近年では、一般的なパソコンにおいても、景観CGを簡単に作りだすことができる。
景観CGの基本としては、地図における等高線のように、まず仮想空間上に高低
からなる地形を描く。
次にその地形の地質、崩壊の具合、水面の有無と水質、波の状態、さらには太陽の
位置や角度、雲の密度や分布、そして大気の状態などをすべて数値で設定する。
最後にカメラ位置とその画角(=焦点距離)と被写体に向けてのアングルを設定し
あとは計算ボタンをポンと押すだけで、風景写真のようなものが簡単にできる。
実際のカメラと違うのは、今のところ絞りやシャッター速度などは設定できない。
(プラグインを使えば、被写界深度が設定できる場合もある)
以前もいくつかの記事で、景観CGをとりあげているのだが、今回は地形設定に
おいて、ちょっと特殊なことをやってみる。
特殊というのは、たとえば幾何学的な図形を地形データの元として景観内に
埋め込んでみるという試みである。
まずはその例。

恐竜の一種の剣竜の背びれのような幾何学データを使っている。
さらに極端に使ってみる。 波で侵食されたような感じにしてみる。

今度はそれをアングルを変えて、広角で撮ったようなイメージで。

幾何学データを複雑に作りこめば、たとえば古代遺跡のようなデータを景観に埋め込み
それが歳月により侵食、崩壊した感じを作り出すことも可能であろう。
いずれにしても、CGの場合、どんな景観をも作り出せると言っても、それはそれで
写真と違って創造性が必要になってくる、というか、それしか無い。
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CGやレタッチは何でもできる、というのは常識であるのだが、何でもできるが故に
下手をすると何をどうしたいのかがわからなくなってしまう。
最初に何がやりたいか、というその画(え)が見えているかどうかが重要だと思う。
写真においても、基本的には同じ被写体を見ても、あらゆる撮り方がそこにあると
思ってもいいであろう、同じ被写体を同じレンズで同じカメラで撮ったとしても、
そこには撮る人の個性があって、それぞれの作画意図があるのだと思う。
同じ被写体だから、同じようにしか撮れなかった、というのは決してそんなことはなく
同じ被写体を同じように撮っても、そこに個性を出すことはいくらでも可能なの
だから、それをいつでも意識して写真を撮るのが良いと思う。