さて、名機対決シリーズ。 今回は80年代後半の最高級AF機である。

【対戦機種名】
☆キヤノン EOS-1 (1989) (写真上:HS仕様、EF35/2.0装着)
☆ニコン F4 (1988) (写真下:ノーマル仕様、Ai85/1.4S装着)
【背景】
1985年に発売されたミノルタα-7000は、αショックと言われる衝撃を市場にもたらせた。
それ以前、各社はすでにコンパクトカメラでは普及していたAF(オートフォーカス)
機能を一眼レフに持たせようとしていたのであるが、実験的な機種ばかりでなかなか
実用レベルのカメラが出来上がらなかった状況であったのが、いきなりα-7000では
きちんと合うAFと新マウント(αマウント)による多くのレンズのラインナップを発表した
からである。
ほぼ同時期に発表されたキヤノンの初代AF機T80は、αと比べるとかなり見劣りする
性能であり、キヤノンはこの機種を短期間発売しただけでひっこめ、かわいそうなことに
キヤノンの歴史からも抹殺された。(キヤノン社のカメラ年表ポスターなどからは外されて
いる)キヤノンはその後、AFをMFに戻し、名機T90を翌年発売する。
このT90こそ元祖EOSとも言えるデザインでなかなか存在感がある。
しかし、さしものT90や、当時のフラッグシップ New F-1 (いずれもFDマウント)では、
マウントの仕様の制限で優秀なAF/AE機能などを持たせることができず、
キヤノンはついに伝統あるFDマウントを見限り、翌1987年、EOSの初代となる
EOS-650、EOS-620を続けて発売する。これらはEFという新マウントを使うカメラで
あり、これまでのFDマウントとは互換性が無かった。
これらのカメラは、まあ普及機、中級機であったので、New F-1やT90を使う上級者や
プロも笑って済ませていたのだろうと思う。
しかし、さらに2年後の1989年、EOSシリーズの初代フラッグシップ(最高級機)
EOS-1が発売されると、FDマウントを使っていたベテランも顔色を変えることになる。
「キヤノンは本気でEOSに移行する・・ 俺達のFDマウントはどうなるんだ?」と。
実はこの後数年間は、キヤノンはFDマウント機やFDレンズを併売するのであるが、
それも1990年代の後半になってFDを完全に見限り、EF一本化を果たすのである。
実はこのときの措置が、多くのキヤノラー(注:キャノン党という意味のEMA用語)の
信頼をなくし、現在に至るまでも、「キヤノンはユーザーを裏切った」という声を
ベテランやマニアから良く聞くのである。
ミノルタもMDマウントから(互換性の無い)αに切り替わったが性能が大幅にUPしており、
しかも2000年ごろまでMDマウントを併売していたからユーザーの不満は少なかった。
ニコンとペンタックスは無理やり、というか努力して従来のFマウントとKマウントのまま
AF化を果たした。
オリンパスとコンタックスはAF化に(ビジネス的に)失敗した。
コニカやフジやマミヤは、一眼レフの生産を止めてしまった(しまっていた)
さて、同時期のニコンの動きはどうだったか・・
α-7000以前にフラッグシップF3を改造したF3AFを出すが、これは超ド級のプロ用モデル
であって、しかもまだ実験機にすぎなかった。
α-7000の翌年1986年には、F-501で初のAF一眼を出すが、これもキヤノン同様に
普及機であり、実験的な要素もあるから大きな話題にはならなかったのではなかろうか?
そして1988年に、EOS-1に先駆け、満を持して、ニコン初のフラッグシップAF機のF4が
発売される。
ニコンのフラッグシップ改良は10年に1度と言われていた、1959年のF、1971年のF2
1980年のF3である。 F4がAFになることはまあ予想はついていたが、今までのFの
イメージとはまったく違う第四のFには皆が面食らったと思う。
なにせ重い・・ 現代の感覚ではさほどの重量感は感じないが、700g前後の重量で
推移していたニコンMFフラッグシップからすれば、1kgオーバーのF4はとてつもなく
重く感じるカメラであっただろう。
デザインも従来のカメラとはイメージが違い曲線を多用して「ずんぐりむっくり」に見えた。
しかし、ニコンも従来のMFのAiレンズに加え、AF対応のAiAFレンズを充実、
しかもこれらは従来のMF機につけて使うこともできるし、逆にF4にも従来のAiレンズ
を使うことができたのである。 さらには従来のF3も併売され(これは実にF4生産
中止後の2001年くらいまで続く)またAiレンズも(一部は現在に至るまで)併売されて
おり、互換性をなくしたキヤノンとのメーカーポリシーの違いを明確に形づけた。
【撮影機能】
どちらも、AF機能と、露出マルチモード(P,A(Av)、S(Tv),M)を備えた、いわゆる
フルスペック機であり。この基本仕様は現代のデジタル一眼にまで引き継がれている。
最高シャッター速度はどちらも最高レベルの1/8000秒、シンクロも同じ1/250秒である。
ある意味まったくの互角、別の見方をすれば、同時期の最新技術による同スペックの
シャッターユニットを積んでいるとも思える。
どちらも、縦位置グリップ兼パワーアップを計るオプション部品をつけることで
多種類の電源に対応したり、連写速度を上げることができるが、
私はEOS-1のみ、HS(ハイスピード)仕様のパワーブースタをつけていることから
お分かりのように、EOS-1は、HSでは無いノーマル仕様では、かったるいほど連写が
遅く、HSでないと使い物にならない。 対してF4はグリップをつけたSやE仕様では
無いノーマル仕様でも十分実用的なスペックを持つ。
その他のオプションも同等の充実度である。
AFはどちらも中央1点のみ・・ただ、まあ、これは初代AF機だから当たり前である。
結果:引き分け
【操作系(ユーザーインターフェース)】
両機の間で最も大きな違いは、EOS-1が電子ダイヤルにより、絞りやシャッター速度、
露出補正やその他の設定を行うのに対し、ニコンF4は、アナログ式のダイヤルによる
操作系である点である。
よく言っている話であるが、「操作性」と「操作系」は異なる考え方である。
操作性というのは、ボタンやダイヤルやスイッチの配置や形状を工夫して、押しやすく
したり回しやすくするという考え方で、これは古い考え方である。
操作系とは、ある状況、条件において使うべき機能が使いやすい状態で呼び出せるか
どうかの階層設計であったりボタンに割り振られた複合機能の選択のことであって、
たとえばデジタル一眼でメニューの奥深くからしか必要な機能が呼び出せずに
イライラした経験は皆お持ちであろう。 このような撮影におけるノウハウを加味した
総合的な設計のやりかたが「操作系」である。
いまだにメーカーやカメラ雑誌はこの点について深く考察することができないらしく、
ボタンの位置がどうのこうの・・とか言う話題に終始しているのが大変情け無い・・
この「操作系」は写真を撮っていないと設計できない。 単にデザイナーが人間工学
とか言って設計するのとは訳が違うのである。 だから私は、メーカーや雑誌の
ライターはきっと写真なんぞ撮らないのだろう、といつも言っている。
EOS-1の操作系は、当時としては最新の考え方であり、まずまず合理的に思える、
そして、その操作系は、その後EOS-1N,EOS-1VそしてデジタルのEOS-1Dシリーズ
にまで受け継がれているが、その面ではある意味非常に保守的とも言える。
プロが使うカメラとして普及を推進してきたEOS-1シリーズであるが故に、
保守的なプロが使い勝手が変わるのを敬遠したという見方が一般的であるが、
しかしよく考えてみれば、いくらプロやハイアマチュアだとは言え、操作系が変わるのが
そんなに問題になるのであろうか? そんな筈は無いであろう・・超保守的と言われる
ニコンですら操作系はすこしづづ進化させてきているのであり、ミノルタにいたっては
どん底といわれたXiシリーズの劣悪な操作系を、Siシリーズからα-9、α-7に
いたって、銀塩一眼の最高のレベルまで進化させ、当時「他社より15年は進んでいる」
とまで思わせるものがあった。(ただし、デジタル化でまた止まったが・・汗)
1989年当時、これほどまでに先進的な操作系(ユーザーインターフェース)を誇った
EOS-1が、現代まで続くそのありさまは、むしろ化石のような時代遅れのものに見えて
しまうのは残念でならない。
現に2000年ごろの銀塩中級機 EOS7や、近年のEOS20D/30Dなどの操作系はかなり
進化してきている。(デジタルでのメニューは最悪だが・・汗)これらの操作系をEOS-1
シリーズに移植できないことは、やはりキヤノンが、初級ユーザーはこうでなくては
いけない(例:以前の絵文字モードの話を参照のこと)あるいはプロはこうでなくては
いけない、と思い込みが強い事が理由ではないかと思われる。
そして、ニコンF4の操作系は、まさにアナログ(MF)カメラそのものである。
液晶パネルの1つももたず、電子ダイヤルすらない。
アナログインターフェースの長所は一目見ただけでカメラ設定の全てを把握できる
ことであり、また、不揮発な記憶装置であることも言える、これはすなわち、
ダイヤルやスイッチを触らない限りは、勝手にこれらの設定数値が変化することもなく
電源を入れれば常にその状態でスタートできることである。
対してアナログの弱点は、設定の記憶ができないことである、EOS-1であったら
レンズ交換をしても絞り値はカメラ本体が覚えているから、同じ絞りの値からスタート
できるのであるが、F4の場合は、交換したレンズについている絞り環の絞り値が
どこであるかで設定が変わってしまう。
電子楽器のシンセサイザーあるいは音響機器のミキサーにおいても、アナログ操作系と
デジタル操作系はそれらの長所短所が古くから存在していた。
1990年代および2000年代では電子楽器のアナログUIが見直され、
ロータリーエンコーダーやツマミをいじくるとデジタル設定値と同じ値になってから
初めてそのツマミが動作するような機能、またはデジタル設定値を変えるとすべての
アナログツマミがモーターなどの動力で設定値に復帰するような機能(ムービングフェーダー)
を複数組みあわせた合理的なUIが次々と開発された。
以前も書いたように、楽器(音響)の世界はカメラのデジタル化よりも早く、15年あるいは
20年も前から始まっている。 だから楽器のデジタル化で起こった様々な問題は
ほとんどがカメラのデジタル化の世界でも同様に起こっている、あるいは起こりえる。
私が現在のデジタルカメラはまだまだ未発達と良く言う根拠は、たとえばこういう
電子楽器での事例を参照すれば、メーカーの考え方の混乱もユーザー側の誤解や混乱も
また、デジャビュ(既視感)のように捉えられるわけなのである。
F4のアナログインターフェースは、現代でもこれをMFカメラと考え、当時の
写真撮影技法のレベルを踏襲すると考えれば、過不足が無いばかりか、ある意味では
ニコン究極のMFカメラがこのF4であると言えるであろう。
(つまりまだ未発達だったAFを使わなければ、最高のMF機になるという意味)
そして1つだけ注意点を言えば、未だにMFカメラの絞り、シャッターダイヤル、ピント
からなる操作系(とも言えない「操作性」)を神聖化する一部のマニアもいるが、
これはまあ、カメラの3要素(絞り、シャッター、ピント)がダイレクトに操作性に
反映できるから合理的に見えるのであって、今時の進化したデジタル時代の撮影技法に
照らしあわせてみるとまったく時代遅れのものと言える。
まあ、とは言うものの、カメラは趣味のものであるから、あえて銀塩時代のある程度
完成されたUIにおいて撮影を楽しむのも悪くない。そして私もこの時代の操作性は
個人的に大好きであるから、時にはこのようなカメラを好んで使う場合もある。
けど何度も言うが、それが最高のものでは無いし、現代の撮影技法にマッチしている
はずも無い。 だから今時のデジタルカメラでいちいち絞りリングを回して設定する
ような事はやってられない。
「絞りリングを復活させよ」ではなくて、「絞りリングを電子ダイヤル以外の新たな操作系
におきかえよ」が正しいモノの見方になっているわけであって、皆が皆、懐古趣味に
走ってしまっていたら、カメラの進化は無いものだと思った方が良い。
結果:EOS-1とF4は2つの異なる操作系の考え方を持ち、当時としては対極にあたる。
両者はそれぞれ良い点を持つ。 とりあえず引き分けであるが、EOS-1が優秀だった
故に、その後の操作系の進化を阻害した点は、なんとも複雑な気持ちである。
現代の感覚からするとF4の操作系はアナログの究極に近く、当時の撮影技法を
踏襲するのであれば、これはなかなか捨てがたい要素もある。
【感触性能】
シャッター音に関しては両機とも非常にうるさい。
特にEOS-1は信じられないほど派手でうるさく、現代の感覚では人前でシャッターを切る
ことすらはばかれる。 それゆえにキヤノンはこの後、シャッターあるいは動作音を
大幅に軽減した「サイレントEOS」の設計思想に走ることになる。
ただ、このEOS-1、あるいはF4のシャッター音は、これぞ「AFカメラ」と言うべき
典型的な音色をしていて、この音色はサンプリング(録音)されて、TVドラマや
映画の効果音、あるいは携帯電話カメラの擬似シャッター音や、パソコンソフトでの
画像のキャプチャー(つまりカメラ)のシャッター音として、いまだに使われることも
あるくらいである。
音量が大きいということさえ許されるのであれば、この「典型的なシャッター音」、は
かなり気分が良い。 おそらくモデル撮影などにおいても、このシャッター音を聞かせる
とモデル側もカメラマン側も陶酔し、きっとノリが良い撮影ができることであろう(笑)
銀塩を使った連写はフィルムコストや効率から言っても、あまりする機会は無いので
あるが、たまにフイルムをいれずにこれらのカメラを連写モードにして、
「シャキーン、シャキーン、シャキーン」「ギュイーン、ギュイーン、ギュイーン」と
空シャッターをとやってあげると、無茶苦茶気分がいいし、カメラの機構動作の上でも
たまにシャッターを切ってあげるのが良いので、入手する機会あれば是非お試しを。
その他の感触性能であるが、どちらも、さすがにフラッグシップだけあって、それぞれの
部材の作りはしっかりしている。 どちらも非常に重いカメラであるが、許せないという
ほどでも無い。 今時のプラスチッキーな玩具カメラとはまるで違うその高級感は、
MFの名機(New F-1,LX、F3、OM-4Tiなど)ほどでは無いまでも十分に品質が高い。
ファインダーについては、F4がEOS-1よりかなり上回る。 EOS-1のスクリーンは
ほとんどピントの山はつかめない。 もっとも、EOS-1シリーズは新世代になるに
したがってファインダーやスクリーンは改善されてきている。
しかし、F4のファインダー性能はその後のF5には引き継がれず、またそれ以前のF3の
ファインダーはイマイチであったため、Fヒトケタシリーズで最も優秀なファインダーは
F4となってしまっている。
結果:F4やや有利
【交換レンズ】
交換レンズの評価はいつもながら難しい。
それに、あまりキヤノンのEFレンズもニコンのAiAFレンズの正直な評価はしたくない。
商業的な要素や「大人の事情」と言えるような部分もあって、なかなか言いづらい点も
ある。
まあ、ぶっちゃけ言ってしまえば、どちらもイマイチである。
レンズを作品を作るものや趣味としてのものとしてではなく「記録するもの」として
捉えれば両メーカーのレンズはわりと優秀なものも多い、特に両メーカーともズーム
レンズの発展に力を入れてきていて、ライバル関係にあるからである。
そして、もちろん記録要素を重点に設計をおけば、解像度やシャープネスの部分で
設計の視点を持つことになるわけなのであろう。 ただ、もちろん現代の写真で求められ
ことは単に解像度が優れたレンズだけではない。 良く述べていることであるが、
デジタルではレタッチというプロセスにおいて、レンズの性能(や銀塩でのフィルム選択)
をある程度コントロールできるから、デジタルでの重点は、近接性能やボケ味(ボケ質)
を主体に考えるべきであろうと思っている、
そして、単焦点は極めて古い設計であったり、あるいは高性能なものは極端に高価で
あったりして実用的では無い。 スーパーレンズと呼べるような高コストパフォーマンス
のものは殆ど存在していないのが実情である。
結果: ・・・・(汗)
【中古相場】
MFカメラ同様、このころのAFカメラの中古相場も安定した状況に無い、
そして、いちばん問題となるのは、これらのカメラのユーザー層は、プロかハイアマチュア
の2者択一だったことである。
プロが使った機体はかなり酷使されていて、ガタガタである。 特に新聞社から大量に
放出されたような機体は、きちんとメンテされていたと言っても、もはや現在においては
かなり使用が厳しい状況である。
対してハイアマチュアが使うには、これらのカメラは当時20万円前後もしていた
超高額カメラであったことから、ほとんど傷をつけるのも勿体ないというくらいに、
大事に使われていた様子も見受けられる。
つまり中古の状態が、かなり個体差があるのである。
したがって、売買のプロである中古取引業者の目から見れば、そうしたボディの
コンディションによる程度の差、つまり価格の差は大きくつけざるを得ないのである。
EOS-1=3万円~4万円後半(ただしHS仕様は、若干高め)
F4 =4万円~6万円台(ノーマル仕様の価格)
結果:EOS-1がやや安価
【まとめ】
正直な話、実用として使うならば、EOS-1よりもEOS-1Nの方が良いであろう、
見た目は大差無いが、細かい点でかなりの改良があり、しかも1Nの相場もこなれている。
F4は、発売後はあまり人気がなく、比較的早く(8年で)F5に置き換わった。
F5が出た直後では、雑誌やマニア間では「F,F3,F5の奇数番号が名機」といわれて
いたのであったが、私はそうも思ってはいなかった、そして現代の感覚でもやはり
そうではなくて、「F2,F4,F6の偶数番号3機種」があれば、ニコンのフラッグシップの
バリエーションとしては十分であると思える。
昔のマニアの価値観なんて、どこかの有名なコレクターやマニア、つまり
オピニオンリーダーが、雑誌や書籍でこう言ったなどの極めて受動的な要素で
決まることも多く、個人的かつ絶対的な価値観なんて持っていなかった。
今でこそインターネットなどのメディアが発展していてマス(数)の原理による公正な
価値観が発展してきているから、昔ほど酷くは無いのであるが、それでも誰かが
こう言ったから、これは良いんだ、という受動的な価値観での評価が多すぎる。
自分で言うのも墓穴を掘るのであるが、最近では、この「匠ブログ」の影響がかなり酷い、
検索からのHIT数が異常に多く、ここを参考にレンズや機材を購入するネット層が
極めて増えてきている。 推奨したレンズの中古相場はあがるか、中古市場から消えて
無くなっていることも多々ある。 私自身が調査の為にネット検索を行うと自分のブログ
しか出てこなく閉口したことも多い(苦笑)
私とて一個人であるから、全体を網羅した完璧な評価なんかできっこないし、しかも
自分のスタイルや自分の価値観において評価を行っているわけだから、撮影の目的に
よっては機材の評価はがらりと変わるわけである。 だからこのブログに書いてあった
からと言ってそれを鵜呑みにせずに、必ず読者個々の目的や価値観を持って機材を
選んで欲しいものである。
話が脱線したが・・(汗)
さてF4の最大の長所は、ニコンのカメラ中、レンズ互換性が最大であるという点である、
最近のニコンレンズの一部のAF-SやVRなどを除き、その他のほぼすべてのレンズが
F4においては、機能をあまり損なうことなく使用できる。
ニコンレンズマニアとしては非常に長い期間のニコンレンズを自由に装着できるボディと
してF4の1台は持っているのが当然であると思う。
対して、EOS-1は、これはEOS-1に限らずEOSの全ての機種において言えることであるが
レンズマウントアダプターの母艦として優れた性能を持つことが長所である。
アダプターを介して各社のレンズの機能をあまり損なうことなく使えるのは嬉しい、
けど、これは勿論EOS-1を使わなくても良い。 マウントアダプター母艦として使うので
あればデジタルのEOSが良い。今だったら価格このこなれたEOS20Dあたりが最適で
あろう。
最後に余談だが、EOSの後の型番は、それぞれによって EOS-1のようにハイフンが
入っているものと、EOS 20Dのようにハイフンの無いものと2種類が存在する。
ネーミングで EOS D30と30Dのように混乱した型番が存在していたり、初期の
650,620,630などのネーミングからしても、どうもEOSのネーミング体系は
全然一貫性が無いように思えてしかたない。
結果:実用面で購入するならF4。
EOS-1は、歴史的な価値しか無いが、安価な銀塩フラッグシップ入門機として
近年の玩具のような作りの普及EOSしか知らない初級者には是非一度手にして
もらいたい高い質感を持つカメラである。特にシャッター音サイコー(笑)