写真は、ニコンD70の絵文字モード(ニコンの呼び名では「デジタルイメージプログラム」)
である。
では、これらの絵文字モードは具体的にどんな設定に変化するのであろうか?
まずニコンD70の場合、絵文字モードは7種類である。
①オート ②ポートレート(女性の絵) ③風景(山の絵) ④クローズアップ(花の絵)
⑤スポーツ(走っている絵) ⑥夜景(建物と三日月) ⑦夜景ポートレート(星と人物)
何度か書いたが、銀塩でのカメラの三要素は「絞り」「シャッター」「ピント」
この3つしか無く、基本的にどんな設定でもこのいずれかが変化するに過ぎない、
露出補正はシャッター速度と絞りのバランスを変えているだけだし、AFモードも
ピントの合わせ方を変えているにすぎない。 連写はちょっと意味が違うが「シャッター」
をシャッター速度ではなく広義に「シャッター機構」と解釈すれば良い。
デジタルでは、銀塩ではフィルムを交換しないと得られなかったISOの変更や
あるいは同様にフィルムを変えないと得られない、シャープネス、コントラスト、
彩度などの変化の要素が加わったが、原理的には大きく進化したわけでは無い。
じゃあ、これらの絵文字のモードではカメラの設定の何が変わっているのか?
最初に言っておくと、銀塩時代は何の役にも立たないモードであったのは確かである、
デジタルになって、このD70をはじめとするほんの1部の機種では少しだけ設定の
意味が出てきた。 ただそれもすべてのデジタル一眼レフがそうであるというわけでもなく
多くは銀塩の時代のまま、あいかわらず意味の無い機能であったりしている。
この絵文字機能を説明する際に問題になるのは、機能の意味を理解するのには
中上級の撮影技法やカメラ原理に関する知識が必要になるが、実際にはこの機能は
初級者向けであるというそのギャップである。 だから取扱説明書やノウハウ本などでも
初級者向けの解説にもおさまらないし、上級者向けの解説にも詳細は載っていない。
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さて、では、各モードは具体的にどんな風に設定が変化するか、順次説明しよう、
まず「AUTO」はわかりにくいので最後に説明をする。
②ポートレートモード
「本来のノウハウ」人物撮影では基本的に絞りを開けて背景を大きくボカす。
さらに、銀塩ではアスティアなどの柔らかいトーンのフィルムを使って撮影する。
「カメラの設定」
絞りを自動的に開ける、以上(苦笑)
とは言え、開放F1.4の大口径レンズを使っても開放に設定されることはまずなく、
F2.8程度までしか開けられない。 おまけに少し暗い状態では自動的にストロボ
(フラッシュ、ニコンではスピードライトと言う)ポップアップ(繰り出)し、
絞りが値がF5.0などの中間絞りに設定される。
「D70追加機能」
人物の肌を滑らかに描写する。 これは恐らく、シャープネス設定を下げている。
「長所」このモードを使うメリットは特に無い。
「短所」ポートレートでフラッシュの有無は作画表現に大きな違いをもたらす。
勝手にフラッシュを炊かれると困る。
またせっかく50/1.4や85/1.4の大口径レンズを使っても絞り開放にすることは
出来ない。
おまけに、女性撮影などでは必須であるプラスの「露出補正」ができなくなってしまう、
これは致命的な問題となる。
肌を軟調に仕上げるには、レタッチソフトを使ったり、被写体の状況に応じてカメラの
メニューより設定を変更(D70には、わかりやすい「仕上がり設定」モードがある)した
方が汎用性が高く、かつ自分の好みが反映できる。
③風景モード
「本来のノウハウ」一般に風景では、近景から遠景までをシャープに撮るため、
絞りを少なくともF11前後まで絞ってパンフォーカス(=被写界深度が深い)を得る。
特に広角レンズを使うと同じ絞り値でも被写界深度が深くなる。
また木々の緑や空の青さを強調する為、PL(偏光)フィルターを併用する場合もよく
ある。(ただしPLは原理をよく理解して使わないと効果が無かったり手ブレをおこす)
「カメラの設定」
絞りを自動的に絞る、以上(苦笑)
とは言え、ISOを上げておかないと、手ブレ限界に近い1/60秒程度のシャッター速度
をキープできないとカメラが判断すると、どんどん絞りが勝手に開いてしまうので
パンフォーカス効果は得られない。また、このモードではフラッシュは発光禁止となる。
「D70追加機能」
緑と青の彩度をやや上げる。 恐らくシャープネスもやや強調しているかもしれない。
「長所」このモードを使うメリットは特に無い。
「短所」風景写真で必須の「露出補正」が効かない。 また遠景のみの風景撮影では
絞りによる被写界深度コントロールの効果は無い(ピント無限遠では絞りの効果は無い)
もちろん絞り値を自分で調整することはいっさいできない。 加えてISOを手動で
変化させる意味や原理や設定がわかっていないと、十分な効果が得られない。
また、青と緑を強調することとPLフィルターの効果は異なる、PLでは偏光効果に
より太陽光の乱反射を取り除き、結果的に空や木の葉の色が強調されるわけであり、
PL使用とはまったく違った結果となる。(何度も言うがPLの常用は厳禁!)
④クローズアップモード(マクロモード)
「本来のノウハウ」マクロレンズ(ニコンではマイクロレンズと言う)を使って接写する。
マクロレンズを持っていなければ、このモードに変えても何の効果も意味も無い。
また、マクロレンズを持っていてもこのモードに変える意味は無い。
「カメラの設定」AF(オートフォーカス)の測距点(画面内でピントを合わせる位置)を
常に中央に固定する。(手動で変更可能) 絞りを中間絞りに設定する(F8とかF5.6)
フラッシュは自動でポップアップする。
「D70追加機能」
(花の撮影を想定して)赤色と緑色を強調する。
「長所」このモードを使うメリットは全く無い。
「短所」コンパクトのデジタルカメラの場合、マクロモード(花のマーク)に合わせると
本来、30cm程度であったカメラの最短撮影距離が、レンズが前に少し繰り出して、より
近くにピントが合わせられるようになり、1cm~10cm程度に近寄って写せる。(尤も撮影
距離が短くなったからと言って、さほど大きく写せないカメラも多い)
ただしデジタル一眼レフの場合には、最初につけているレンズの最短撮影距離が
たとえ花のマークのモードに変えたところで短くなるわけでは無い。
だから、初級ズームではたとえば40cmなら40cmの最短のままでそれ以上近くで
写すことはできない。
仮に(高価な)マクロ(マイクロ)レンズを入手したところでこのモードを使うのは厳禁。
絞りの調整も露出補正もできず、ピントは(たとえ手動で変更できるとは言え)真ん中に
固定されては、いわゆる「日の丸構図」(注:被写体をど真ん中に置く構図で悪い例と
されている)を連発するし、おまけに勝手にフラッシュを焚かれては作画意図もなにも
あったものじゃないし、動物や子供の場合、目を痛めるなどで問題にもなる。
(植物でもフラッシュが生育に悪影響を及ぼす場合があると聞く)
ちなみに、マクロレンズとマイクロレンズ、ストロボとフラッシュとスピードライト、
シャッター優先モードはSとTv、それぞれメーカーによって用語の統一性が全く無い、
この問題は初級者への写真教育において、非常に大きな混乱を招いている。
そして、もちろんメーカーによりレンズの互換性もなく、メモリーカードもバッテリーも
互換性が無い。
こうしたメーカーの自分勝手な仕様は、他の業界に比べカメラ業界は著しく劣悪な
状況にある。その昔ペンタックスがM42やKマウントを標準として提唱しても、
近年ではオリンパスやパナソニックがフォーサーズを標準として提唱しても、他の多くの
メーカーは知らん顔である、自社ビジネス優先もわかるが、ユーザーに多大な不便を
強いるこの傾向はなんとかならないものであろうか?
⑤スポーツモード
「本来のノウハウ」スポーツ撮影、すなわち動体撮影では、できるだけシャッター速度を
速くして(つまり絞りを開放にして) 動体を静止した状態で撮影をする。
また、連写モードを用い。 AF(オートフォーカス)を使う場合には、AF-C(つまり
コンティニュアスモード。 キヤノンは AI SERBOと言う)を用いて、シャッターボタン
半押しあるいは連写中においても、ピントを合わせる(注:合わせ続けようと努力をする、
もちろん、あわなければピンボケ・・それでもシャッターは切れる)
「カメラの設定」AFモードがワイドエリアになる(D70の場合、5点ある測距点のうち
いちばん距離が近いところに重なっている被写体にピントを合わせる・・ただし近景が
あったらそっちにピントが合って、大ピンボケとなる・汗)
連写モードになる。(注:本来はデジタル一眼は常に連写モードにするのが新常識)
コンティニュアスAFモードとなる。(ピントが合ってなくてもシャッターが切れる、
すなわち、AF-S=シングル。 キヤノンはONE SHOT では、ピントが合わないと
シャッターがいつになっても切れない。 逆に言えば、AF-Cではピンボケ御免。)
絞りが開けられる。(すなわちできるだけ高速シャッターにする)
「D70追加機能」特になし。
「長所」このモードを使うメリットは特に無い。
あえて言うなら、ごく一部のカメラでは、スポーツモードに切り替えない限り
連写やAF-Cのモードを用いることができない。 だからこのモードを使う、と言うので
はなく、カメラ自体が、そういう不便な仕様になっている方が大問題。
「短所」
ちなみに、私が良く言うところの、動体は「止めて撮る」「流して撮る」「ブラして撮る」
といった、シャッター速度の操作(すなわち絞りのコントロール)は、このスポーツ
モードでは一切、切り替える(コントロールする)ことができない。
また、動体撮影というと、中級者クラスでも無条件に、SまたはTvの「シャッター優先」
を選択してしまうのであるが、このモードは条件が整わないと制限が厳しいので
できるだけAまたはAvの絞り優先モードでシャッター速度を制御するのが実践的。
すなわち、シャッター速度と絞りの数を比べた場合、当たり前のことであるが、
シャッター速度の方がずっと多い。 だから、絞り優先は自由度が高く、シャッター優先は
限界状況の撮影においては絞りが対応できず、破綻してしまうことが多々ある。
⑥夜景モード
「本来のノウハウ」夜景撮影ではフラッシュを使ってはならない(遠距離に届かないため)
また長時間露光になるため、デジタルでは1秒以上の撮影ではノイズリダクションを
ONにするのが良い。(ただし、撮影後、すぐに次ぎの撮影ができないので、花火や
雷の撮影などでは、ノイズリダクションは必ずOFFにしておく必要がある)
1秒以上の撮影では手持ち撮影では手ブレを起こすので三脚が必要となる。
(ただし、ISO3200クラスの高感度カメラ+F1.4クラスの大口径レンズ+手ブレ補正の
最新の機材の組み合わせでは、1/2秒程度までの撮影では手ブレを起こすことは無く、
また1/2秒程度までの時間で、ほとんどの通常の夜景撮影を手持ちのままこなすことが
可能となっている。 したがって三脚を使う必然性が極めて少なくなってきている、
また、花火撮影でも、新技法の「踊り撮り」などを利用すれば三脚は不要となる)
「カメラの設定」
ストロボ(=フラッシュ、スピードライト)が発光禁止になる。 以上(苦笑)
「D70追加機能」
彩度をやや上げていると思われる。
他は特になし。前述の「ノイズリダクション」ですら手動でONに設定しなければならない。
「長所」このモードを使うメリットはほとんど無い。
あえて言うならば、フラッシュが発光禁止になっていることで、動物園や水族館、
博物館、ライブや演劇ホールなどでも、フラッシュを焚くことがなく、動物や被写体や
周囲の人に迷惑をかけることが無いことであろう。
そうした場所で、フラッシュをバシバシ焚いて撮っているのは、まさに無知をさらけ
だしているようで本当に恥ずかしい行為である。 被写体や周囲へのマナーの問題は
無視できず、カメラを取り上げても良いくらいだとも思っている。
別にこのモードを使わなくても、フラッシュを発光禁止にする操作くらいはごくごく
簡単である、そんな操作できないようだったら、そうした場で写真を撮る資格は無い。
「短所」このモードを使うと、夜景や花火がバシバシ撮れると初心者が勘違いしてしまう。
夜景を撮るにはブレ防止の機材やノウハウが必要となるし、花火も独自のノウハウが
必要である。
⑦夜景ポートレートモード
「本来のノウハウ」いわゆるストロボ(フラッシュ)を用いたスローシンクロ技法である。
スローシンクロとは、通常フラッシュを使う場合には、そのカメラのシンクロ速度
(X(エックス)接点速度)によるシャッター速度(一般に 1/60秒ないし1/250秒)で
固定される。 その設定で写すと、被写体の明るさはほぼ適正になるが、背景が夜景の
場合、光量不足で真っ暗になる。 これを回避するため背景の明るさに露出を合わせ
ようと、スローシャッター(一般に、1/4秒ないし1/30秒程度)になるように通常の
絞り優先の露出モードで露出を合わせた状態で、フラッシュを1度焚き、特に人物等の
被写体にも光を当てて、被写体と背景をそれぞれ適正に近い露出で撮影を行う。
一般的なカメラにはスローシンクロモードというボタンや設定項目がついている、
キヤノンの一部のカメラは何故か最初から常時スローシンクロモードになっている。
(カスタムファンクションを設定すると、他社と同様の一般的なX接点速度となる)
「カメラの設定」スローシンクロモードに設定し、フラッシュがONとなる。以上。
「D70追加機能」ポートレートモード同様、人物用にシャープネスを低下させる。
「長所」スローシンクロの原理がわかっていない初級者の場合、これを利用すると良い。
また、カメラによっては、スローシンクロの設定を行うことができず、このモードに
切り替えない限り無理な事もある。(これも、だから便利、ではなく、仕様上の疑問点)
「短所」三脚を使わないとまずブレブレ写真となる。
また、たとえフラッシュを一度焚いて人物を写すとは言え、暗くても人物は写って
いる場合があるので、人物が動くとブレ(被写体ブレ)をおこし、気持ち悪い。
ちなみに、フラッシュの閃光時間であるが、だいたい1万分の1秒以下である。
だから、1/4秒はおろか、1/60秒でも、1/250秒でも、シャッターはとてつもなく長い
時間開いていて、フラッシュはある一瞬の間だけ光ることになる。
だから動く物体を完全に止めて写したい場合は、昼間でもフラッシュを焚いて
被写体を止めて写すという中上級テクニックが存在する。
なお、フラッシュの原理はもっと奥が深いので過去記事を検索して参照すると良いであろう。
特にフラッシュの到達距離は、フラッシュのパワー(=ガイドナンバー)と、絞り値と
ISOに依存して決まるが、初級者はたいていの場合、夜間でも被写体から大きく離れて
撮影をし、人物が暗く写ったと嘆く。 特に銀塩コンパクトではいくら望遠ズームがついて
いても、2mも離れるともうフラッシュがまったく届かない場合があるので要注意である。
さらに言うなら、多くの人で賑わう、夜桜や燈火、花火などのイベントで「無知」により
遠景等にフラッシュを焚く行為も厳禁である。 何故ならば、誰かがスローシャッターで
撮影している最中に周囲からフラッシュを焚かれたら、露出が狂って写真がメチャクチャ
になってしまうからである。 別に写真を撮ることは大義名分では無いのであるが、
それよりかも自分の無知、無頓着、周囲への配慮の無さにより、他人に迷惑をかける行為
自体が許せるものでは無い。 先の動物園などの例に加え、フラッシュの使用は各自が
十分にその問題を把握する必要があるであろう。
電車の中で携帯をマナーモードにしないで呼び出し音や通話をして周囲に白い目で見られる
事と同様に、無意味かつ周囲の迷惑を意識しないフラッシュ使用は恥ずべき行為である。
①オートモード
「本来のノウハウ」P(プログラム)のモードと大差ないように思えるが、
フルオート、全自動モードと呼ばれるような機能では、P(プログラム)における
絞りとシャッター速度を勝手に決める、に加えて、上記②~⑦までの絵文字モードを
被写体までの距離(注:AFでピントが合ったらわかる)や、画角(レンズ焦点距離)や
その場の明るさなどの情報により自動的に切り替えることができる。
「カメラの設定」 ②~⑦の絵文字モードを自動選択する。
「D70追加機能」特になし。
「長所」このモードを使うメリットは特に無い。
ただし、このモードにすると、一般的な場合は、各種ダイヤルなどの設定変更が一切
きかなくなるので、それを逆に利用し、超初級者にカメラを渡して記念写真などを
撮ってもらう場合に、変にカメラ設定をいじくられることが無く、安心であろう。
「短所」もはや何も考えずに写真を撮っているのに等しい・・
これはもう、貴方(貴女)が写真を撮っているのではなくて、カメラが写真を撮って
いるに過ぎない。 失敗が無く便利、というのではなく。 何故失敗するのかを
勉強したりしようとしなければ、写真をやっているなどとは言えないと思う。
カメラのノウハウなんて、実際には今回あげた6つの例の「本来のノウハウ」の項目を
覚えればとりあえずは十分である。
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・・・さて、絵文字モードの実体がこれである。
絵文字にあわせたところで何も特別な機能がカメラに追加されるわけでは無い、
むしろ、できない事だらけになってしまい、お仕着せの撮り方を強要されてしまう。
初級者、とは言わず、入門者にいたるまで、こうした絵文字モードは特別な理由が無い限り
(例:スローシンクロがなく夜景ポートレートモードを使う。あるいは、記念写真で誰かに
撮ってもらうなどの理由)使う必要が無い。 というか、写真にかかわる学習や指導を
阻害するので使ってはならないと思う。
メーカーは、このようなモードをつけると、いわゆるパパママユーザーでもカメラを
買ってもらえると言って、本来の写真教育に対しいつまでも力をいれようとしない。
また、パパママユーザーであれば、誰もが自分の子供等を可愛く写そうとしている、
などとありきたりのマーケティングの理屈で、そんな機能を無理やりつけているとしたら、
ユーザーもメーカーに舐められているものである。
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さらには最近のコンパクトでは、まさに珍妙な様々なモードが追加されている場合もある。
例えば・・
花火:これはB(バルブ)露出になるので、意味が無いことは無い。
ただし三脚使用か踊り撮りが必須である。
博物館:フラッシュが発光禁止になる。 一種のマナーモード、これは大歓迎。
ペット:毛並みをキレイに写すらしい・・ 実際はどうなんだか知らない・・・(苦笑)
ろうそく:擬似高感度を作り出す。
フジのF10/F11/F30などシリーズの ISO1600/3200 の超高感度設定が市場に
好評価だったため、各社とも、急遽高感度モードを追加した。
ただし擬似高感度は、複数の画素のデータを演算して高感度を作り出す「画素加算」
による高感度であるから、本来の高感度に比べ、ノイズ、発色、コントラスト、
およびDレンジ(ラティチュード)などが劣る、すなわち画質が悪くなる。
なので、ISOの変更などの一般的な機能として高感度が使えるようにはしないで
ろうそく(キャンドル)などの特殊な被写体の時のみ、高感度が利用可能にしている
場合がある。 メーカーの良心といえなくないが、そうやってカタログには、ISO3200
やらISO6400ができると書いたら、ユーザーは混乱(誤解)してしまうであろう・・・
水中:青色を強調して水中写真を撮る。
ただし、このモードにしたからと言って、防水では無いカメラが水の中でも
使えるわけではないことは言うまでも無い・・・(笑)
文字:JPEGでは文字などの決まったベクトルを持つ情報を圧縮するのがとても苦手
なので、このモードではTIFFなどのJPEGでは無いモードで撮影しつつ
白黒モードに変更し、かつ2値化(白っぽい部分は全部白、黒っぽいのは全部黒)
として文字のコントラストを最大に強調する。
(ただし1枚撮ると約30秒くらいはカメラが一切動かなくなる・・汗)
牛:白と黒とのコントラストを強調して牛を牛らしく撮る。
注:最後の「牛モード」これはジョークである、このモードを搭載しているカメラは無い。
けど、あっても全然おかしく無い・・(汗)
いずれは、この調子だったら、馬モード、三毛猫モード、金魚モード、赤トンボモード、
ステンドグラスモード、チョコレートケーキモード、自転車モード・・ などが
次々と出てくる事であろう・・(苦笑)
・・・さて、貴方(貴女)はそんなモードがついているカメラが欲しいですか・・?
今日の記事をちゃんと読んだ貴方(貴女)は、そんな絵文字モードを使いこなす事を
覚えるよりは、ごくわずかなカメラの原理やノウハウをちゃんと理解することが
よほど大事なことであるということがわかったはず・・ だよね・・(??)
追記:人気ブログランキング撤退後、3週間ちょっとが経過しました。
現在のアクセス数は、ランキング登録時に比べて横ばいか微減で、ユニークユーザー
数で900人強/日で推移しています。
また、ページヒット数(実閲覧数、延べ閲覧数)は、従来4000ページヒット/日程度
でしたが、昨日は初めて5000ページ/日を突破しています。
(これまでのピークは最高が4800ページ/日程度で、最低が2500ページ/日程度)
毎日多くの方々に拙記事を御覧になっていただき、大変感謝しております。
最近は少々記事の内容の傾向が似てきてしまっている要素もありますので、今後は
また少しバリエーションを増やしていきたいと思っています、記事クオリティのバラツキが
大きくなる可能性もありますが、それよりは変化していくことが重要だと思っております。