突然ですが、本日をもって、人気ブログランキングの登録を抹消します。

例によって長文ですが、今日は大切なお知らせですので、是非最後まで
読んでいただくことをお願いいたします。
<ランキングとブログ基礎情報について>
ブログを開始して早1年8ヶ月が経過しました。
当初、ブログをはじめたよ、と周囲の人に言っても、10人とか20人の来訪者数。
色々なブログ巡りをして、2ヶ月後には来訪者数が100人を突破、その時点で
「人気ブログランキング」に登録しました。
それから1年6ヶ月が経過、順位はほぼ全ての期間で、カテゴリーベスト10を
キープできました、これも皆様の暖かい応援があった結果だと感謝しております。
最高順位はカテゴリー1位(数回あります)、写真全体でも確か3位あたりのことが
あったと記憶しています。
ブログの総来訪者数は、1年8ヶ月で、なんと35万アクセスを突破しております。
これはユニークユーザー数ということで、同一の人は1日1度しかカウントされません。
現在の平均来訪者数は、毎日900人台でして、最大来訪者数は1日1367 アクセス、
1日のページビュー(延べで何ページ見たか)は、3500~4500ページで推移しています。
勿論世の中にはケタの違う一般ブログも多々ありますが、写真ブログというカテゴリーに
おいては、この数字は特殊な広報活動をせずにかつ長期にわたって継続するには、
限界に近い数字だと認識しております。
<ランキングの仕組みについて>
人気ブログランキングの場合、週間IN,月間OUT,月間INの3つの数字があります、
ランキングに影響するのは週間INのみで、これは、得票数x10ポイントです。
拙ブログの場合、週間INは、二千数百ポイントでずっと推移していました。
これはいったい何人が投票しているのか? 計算してみればわかりますが、
毎日30人が投票すると、30x10x7=2100ポイント (これでベスト10に入れます)
毎日40人が投票すると、40x10x7=2800ポイント (ランキング上位に入れます)
ランキングの仕組みを知らない方の場合、なんだ、たったそれくらいの数字なのか? と
驚くことでしょう。 そう、1日30人とかだったら、友人知人親戚一同、あるいは
サークルやクラスの仲間が皆押せば、簡単にランキングの上位に上がることができます。
私の場合、そういう票を「組織票」と呼んでますが、それを強要することはありませんでした、
何故ならば、そんなボランティアに近い無償の行為が長続きするわけではないし、
現に組織票で一瞬で上位に食い込んだ新しいブログが、見る見るうちに順位を落として
行く様子を過去何度も見てきています。
何故組織票とわかるか? それは簡単、そうしたブログにはコメントがほとんど付かない
からです、身内で投票しているのだから、それも当然でしょう。
じゃあ、拙ブログでは、1日1000人近くの人が訪れているのに、何故平均30人強の
人しかランキングを押していかないのか? それは、厳しい見方をすれば内容がつまらない
からであって、楽観的に見れば、投票を強要していないからです。
投票を強要するブログは、いたるところに押せ押せという記述やアイコンがあります、
まあ当初は読んでいるブログのランキングが上がれば読者としても嬉しいし、
人気のあるブログにコメントすれば自分のブログにも読者が流れてくる可能性もあるので
応援するのですが、それもブログの内容が伴わなければ、毎日投票する気もなくなって
くるでしょうから、やはり長続きするものでもありません。
ランキングが落ちると、あの手この手でまた押してもらうための工夫をするのですが、
それならブログは何の為にやっているのでしょう? 人気ランキングの上位を獲得して
皆に凄いと言ってもらいたいからなのでしょうか?
なんだか、皆に凄いと誉めてもらいたいが故に写真コンテストの入賞を狙う気持ちと
被って見えてしまいます、本当に良い写真だったら、そんなことは関係ないはず、
同様に読者に支持されるブログは、人気ランキングとも関係ないはずだと思います。
ランキングの順位が1つ上がった下がったで一喜一憂するのも良いですが、その前に、
ランキングがいかに僅かな要素でも変動するものか、ということを良く理解しておく必要が
あります。
<ランキング登録の目的>
そうしたランキングの問題点は、始めてすぐに気が付きました、
じゃあ、私の場合、ランキングに登録する目的はなんだったのか?
これは大きく2つありました、
1)新規読者を増やすため
2)記事の内容を正当に評価してもらい(参考になれば押してもらう)
読者から見た記事の満足度や質を高めるための指標とする
新規読者数は、ランキング上位に突然彗星のように表れてきたブログには皆注目して
いっきに増えます。 これは、月間OUT数を見て10で割れば数字が出てきます。
ところが、拙ブログの場合、他の上位ランキングブログに比べ、この数字が極端に
少なかったのは事実です。 つまり移り変わりの激しいブログの世界で、1年半も
ランキングトップ10に入っていれば、そこにいるのが当たり前、という事になってきて、
あえて、このブログは珍しそうだ、ということで覗きにくる読者は少ないということでした。
つまり、人気ランキングからの新規読者獲得は、拙ブログの場合もう期待できないという
分析をしました。 事実、今年になってから、読者数は800人くらいから微増にとどまり
平均で1000人の大台を超えるのは無理でした、特別な広報活動でもしないかぎりは、
写真ブログのカテゴリーだけで、それ以上の「安定した」読者層を抱えるのは難しいのでは
ないかとも思っていました。(そして広報で瞬間的に読者を集めても長続きしない)
じゃあ、もう1つの目的、記事の内容の評価ですが、確かに昨年くらいでは、
内容的に優れた記事を書けば得票数は上がり、質の悪い記事を書けば投票は
少なかったです。
しかし、現在は、もう自分でも個々の記事の質は判断がつきますが、記事の内容とは
殆ど無関係に得票数は変化していました、これはいつも押してくれるファンの方、
常連さん達がいて、とは言え毎日ブログを見に来てくれるわけでは無いですから、
そのサイクルが集中した時と分散した時で、得票数が誤差の範囲で微妙に変化して
いたからだと思います。
私が週末は記事を更新しないから得票が伸びないのでは?という指摘もありました、
ところが今年はそれも無く、週末にじっくりまとめて記事を読んでいただける読者の
方も多く、更新をしないのに得票数が伸びているということも多々ありました。
そこで私は、何人かの昔から拙ブログを読んでいただいている親しい友人に尋ねてみました、
「オレのブログ、最近つまらないか?」
「・・・いや、以前より面白くなっているよ、あいかわらず長文だけど、以前よりずっと
わかりやすく読みやすい。 でも以前のように辛口で好きな事は書けなくなっているん
じゃないのか? 読者も増えているみたいだからな。 しかし、書きたい事も
書けないんだったら、ストレス溜まらないか?」
ならば、もう人気ランキンングに登録する意味は無いじゃあないか? そう、その通りだな
という判断です。
<人気ランキング上位になった場合の問題点>
よくあるケースが妬(ねた)みや誹謗中傷。 これは上位ブロガーの悩みどころでしょう。
このブログがランキングにそぐわないと思ったら、匿名の公開または非公開コメントで
いくらでもそんなものがきます。
勿論私のところもよくありました、
「写真が下手だ」(・・・ほっとけ! 所詮アマチュア写真だ。)
「記事が長すぎて読めない」(・・・じゃあ読むな!)
「ここの記述が間違っている」(・・・そんな重箱の隅つついて楽しいか?)
「知ったかぶりの記事書くな」(・・じゃあアンタが書いてみろよ!)
「自己満足だ」(・・・誰でもそうだろう?、それにアンタよりは読者の為を考えているさ)
また、ある時は、私のブログを含めた上位ランキングのブログへの投票のリンクが
2chの掲示板に張られたことがありました、2chを見るたびに投票が入る仕組みです、
いつくかのブログの得票数が普段の数十倍に跳ね上がりました、当然ランキング事務局
から「不正行為」ということで、指摘があり、ポイントが全て抹消されました。
でも考えてみればわかること、上位ブロガー達が自分でそんな事をするはずもない、
それにポイント抹消されたくらいで、一時的に上にあがった他のブロガーがいても
内容がなければやはりランキングを維持できるはずもない、そんなことも当たり前。
また意味のないTB(トラックバック)も増えました、記事に関係なくても、
ここにTBしておけば注目されて自分のブログも読者が増えるかもしれない・・と。
自分には何のメリットも無いことですが、それでも、TBありがとうございました、と
応えるのがブログ界の暗黙のルールでした(苦笑)
無意味なTBは、逆に読者の反感を買います、しかしそれでもやはりこれも
TB元の記事の内容次第、あくまでも中身が肝心なのです。
情報の無い1行コメントとか足跡とか呼ばれるものも増えました。ただこの対策はできるだけ
丁寧にお答えすることで、その対比を強調することができます、つまり1行コメントを書く方が
むしろ自分本位で恥ずかしい行為という風潮を作っていくわけです。
まあ、あれやこれや、芸能界と同じで怖い世界ですわ・・
そして努力をしない人気はただ妬まれるだけの世界です。
<ブログの目的と付加価値>
じゃあ、匠のデジタル工房は何のためにあるのか? それは、言ってみれば、私のブログ
運営方針にかかわるわけですが、まあ、簡単には読者に有益な情報を提供することです、
偉そうに? と思うかもしれないですが、要するに顧客満足度を高めていけば、自分も
嬉しいし、自分も勉強になるし、そこにはお互いメリットこそありデメリットは無い、
世の中にはノウハウを出し惜しみする人も多いですが、別にプロでもなく利害関係も無い
からそれも関係なし。 アフリエイトでいくつかの匠商品も販売してますが、バカ売れして
利益が出るようなものでも無い事は、高々毎日1000人までの固定市場では当然の事です。
ならば顧客(読者)満足とは何か? 結局、それはもう毎日のように来ていただいて
くれる読者の方にとって有益な記事を書き続けることになります。
またブログの個性(独自性)を打ち出し、他では得られない、ここにしか無い場を提供
する事になります。
その為に私は、数々のユニークなシリーズ記事を打ち出し、読者の満足度を高める努力を
してきました、これはもちろんランキングを撤退した後も可能なかぎり続けていきます。
そして、つまらない記事を書けば読者はだんだん離れていくでしょう。
拙ブログの場合、記事あたりのコメント数は平均50前後だと思いますが、そのうち半分は
自分のコメントなので、まあ、25といったところです。
これは主婦のおしゃべりブログなどを除いて写真ブログのカテゴリーでは多い数字です。
しかし、考えてみれば、コメントをいただける読者は、全体の毎日1000という数字から
したらまだまだ少ないわけです、残りの900人以上からは、コメントもいただけないし、
ランキングへの投票もしていただけなかったわけです。
一時期は、それを苦に思ってました。いったいどんな人達が見に来てくれているのだろう?
見えない読者に、いったいどんな風にして満足してもらえる記事を書いたらいいんだ?と。
<バックリンク数>
それでも見えない読者の数字は減ることはなく、毎日一定の読者数をキープしていきました、
そしてある時期から、匠ブログで記述したオリジナルの用語(例:スーパーレンズ、作画意図)
や一般的なカメラ用語(例:ミラーレンズ、フォクトレンダーなど)をグーグルで検索すると
異常なまでの高位置に表示されることがわかってきました。
エキサイトブログのネームカードでの検索キーワード解析では、常に上位に入るのは
「匠のデジタル」「匠のデジタル工房」「匠」といったキーワードで、これらは、
もうつまり、指名で検索してくるのと等価でして、偶然の新規読者は検索でもほとんど
得られないという分析結果になりました。 ブランドが既に確立されているわけでした。
試しに、グーグルに「匠」と入力すると、結果は驚くべきことに4位・・
単なる「匠」の1文字で世の中の全HP中で4位になるのは異常な状況です。
最近流行りのSEO(検索エンジン最適化技法)なんて勿論やってないし、そこまでやって
上位に表示されたところで、内容が伴わなければ、結局人気ランキング上位と同じことです。
でも、SEOでよく使う分析の「バックリンク」を調べてみました、これは被リンク数と
いう意味で、つまり沢山リンクされているHPやブログはそれだけ重要なものと扱われ
検索エンジンで上位に表示されるのです。
結果、匠のデジタル工房のバックリンクは1200件を超えてました(汗)
この結果が、検索エンジンで上位に表示される理由でした。
(まあ、厳密にはSEOではキーワード出現比率もかかわってきますが・・)
試しに、他の上位ランキングブログのそれも調べてみました、
思った通り、写真ブログに関しては、拙ブログがダントツの状態でした。
中には100件に満たぬバックリンク数で上位にランキングされているものもありました、
これは、本来人気ブログである筈なのに、少数の人しかリンクを張ってもらってない・・
それでは、読者に支持され来場者数やランキングを維持するだけでも大変なことでしょう。
ただ、検索エンジンで上位に表示されるのもメリットにはなりえません、
スーパーレンズでたまたま1つの記事に検索でたどり着いた、イチゲンさんの読者が
「オレはスーパーレンズだと思わない」という1行コメント。
だったらアンタがスーパーレンズのちゃんとした記事を毎日書いてくれよ!
他の600件の記事を全部読んでから、そのセリフをもう一度言ってもらいたいもんだ。
<まとめ>
ここまでの分析結果から、当、匠のデジタル工房では、これ以上の新規読者を獲得する
努力をするよりも、既存の読者層に満足してもらえるべき独自性の高い記事を継続して
提供することが重要であると判断しました。
だから人気ランキングの結果に振り回されるような事も、むしろその目的に対しては
マイナスであるという判断でもあります。
この機にもっともっと、今までコメントの機会のなかった読者の方にも、
記事の内容をより充実させていくという意味で発言していただきたいと思うし、
読者の皆様がより楽しめて、かつ参考になる有益な記事を書いていきたいとも思うし、
あるいは、また以前のように辛口で自分の意見を主張してみたいとも思うし、
新しいステップに以降するための様々な変化をさせていきたいわけです。
入れ替わりの激しいブログの世界。 1年も続けば回りはほとんど違った環境に変化
してしまいます。それでもできるだけ長く続けるようにすることが拙ブログの使命で
あるとも思っております。
正直、毎日クオリティの高い記事を書き続ける事は負担にもなっています、
少しだけペースを落としていこうかとも考えておりますが、それもまた
皆様の建設的な御意見があれば、さらにもっとエネルギッシュに記事を書き続ける
モチベーションも湧いてくるかと存じます。
長文であることは拙ブログの独自性であるから、そこは変える気はありません、
それでも毎日の新聞よりは短いし(笑)、長文がイヤな読者層はとっくに拙ブログから
去っていっています。
最後に、もう今までのように「この記事が参考になれば」という締めの1文はありません、
そして・・・ 新たに・・・
<より良い記事を書く為、ここが参考になったというコメントをお願いします!>
の1文が今後の指標になっていくことでしょう・・