集中連載中の動物園シリーズの中級編、今回は、動物園写真でのテーマ撮影。
テーマはずばり「コアラな日」(笑)
さて、今回は、コアラという1つのテーマに着目して、それに係わるストーリーを
写真で紹介していく。
撮影仲間の「メグ」さんと、ある日の動物園・・
メグ「匠さん、私、コアラが撮りたいなあ・・・」
・・・ああ、この神戸王子動物園は、めずらしくコアラの撮影ができるんだ、
でもねえ、ほとんど寝てるよ・・(汗) 起きているときなんか、ご飯食べるときくらい
のものだよ(笑)
それと、望遠がいるよ、あとは、フラッシュを炊いたり、大きな音を立ててはいけない、
注意点はそれくらいかな。
・・・じゃあ、行ってみようか、コアラ館だね・・
メグ「あ、やっぱり寝てる・・・」
・・・でしょう?(苦笑) まあ、でも写真が撮れるだけ良いと思わなきゃ。
メグ「静かに・・ ですね」
・・・そうそう。 フラッシュもPモードなどや、コンパクトカメラで自動発光
しないように十分に気をつけてね。 起こさないように・・・ カシャ。
----
メグ「あ~あ。 10分粘っても結局起きなかったですね・・」
・・・あはは、私は良くこの動物園に来るけど、やっぱ狙うなら、時間を選ばなきゃ、
それで、ご飯食べたりしてコアラが機嫌が良いときは、木登りする様子とか、
すごい時は、木から木へ飛び移ってジャンプした時もあるよ。
メグ「匠さん、そのジャンプの瞬間の写真、撮れたのですか?」
・・・いや(汗) 見学者がいっぱいで近寄ることすらできなかった・・(苦笑)
・・・まあ、そこで子供達が喜んで見ているのに無理に割り込んで撮っても大人気ない、
そういうのは「シャッターチャンス」というより、「力ずく写真」のような気がして
好まないという事もあるけど・・
(コアラ館の出口に向かう・・)
メグ「あ~、匠さん、これこれ・・」
・・・ん? なんだ、ぬいぐるみか。
メグ「これかわいい~ これと一緒に撮ってくださいよ」
・・・あはは、木に登って写せるのね・・ あはは、いいよ・・ カシャ・・
メグ「どれ、見せて・・ アハハ・・・・ なんか恥ずかしい~」
さて、今回のストーリー作例は、1つのテーマに基づいて展開をしている。
ある意味、この手の写真は簡単である、 で、動物を撮った写真は寝ているコアラを
たった1枚だけ(笑)
けど、ここで注意するべき点は、
「寝ているコアラしか撮れなかったから、今日の動物園撮影は失敗だった・・」
と考えるのか、あるいは、
「寝ているコアラが撮れたから、むしろラッキーだった、これでストーリーが完結する」
と考えるか? という部分である。
写真を、綺麗なもの、可愛いもの、失敗せずに撮れたもの、が良い写真だという発想では
そうでないものは、すべてネガティブなものとしか捉えられなくなってくる。
・・・それでは写真を撮るとうこと自体、あまり面白く無いのではなかろうか?
撮った写真には、すべて意味がある、価値がある、そう思うべきではなかろうか?
そうした中で、自分が言いたいこと、表現したいことを、撮った写真に求めていくことが
本当に必要なことなのではないだろうか・・?
<7/28追記>
この記事およびコメントを読んでいただいたメグさん本人から連絡が来ました。
「まゆげ入りコアラ、2個入ってた! なんかいいことあるかな~?」
(撮影、メグさん)