さて、動物園シリーズ、第四部の続きである。 都合11回目。
「匠さん、今日はいい天気ですね~ 動物園撮影には、すごくいいかも」
・・・う~ん、けどね、今日はいつもの望遠レンズを持ってきてないんだ・・(汗)
「動物園は望遠レンズが必要なんですか?」
・・・そんなわけじゃないけどね・・でも、あった方が楽しい。
「今日はどんなカメラで?」
・・・Dimage A2という高機能コンパクトと、GRDという広角コンパクトだよ、
あと銀塩もあるけど、まあ、それも広角系だよね。
「何で望遠を持ってこなかったんですか?」
・・・実は、この後も丸一日色々なところに撮影に行くから、できるだけ軽量かつ
汎用性が高い機材を選択している。望遠持ってきたら、動物園だけしか使わないからね。
「ふ~ん、で、どうやって動物園を撮るんですか?」
・・・じゃあ、まあ、撮っていこうか・・
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「うわ、匠さん、危ない!」
・・・あはは 「ふれあい広場」では動物にすごく接近できるよね、こんな時は
コンパクトで手を伸ばして撮るのも面白いよね。
「カメラ食べられると思った・・(汗)」
・・・まあ、舐められるかもしれないから、こういう撮り方をする時は気をつけてね~(笑)
・・・じゃあ、バシバシ行くよ~
・・・これは簡単、ペンギンの水槽の前で広角コンパクトで撮っただけだよね。
露出補正をプラスにすること、そしてシャッターチャンスを捉えることが大事かな。
・・・こちらも簡単・・ 実は、この白クマは、直前に水に飛び込んだんだけど、
観客が多くて、その瞬間は写真が撮れなかった(泣)
なので、少し時間を置いて、水からあがる直前を捉えたんだ。
けど、面白いでしょう?
「え? これは動物園の写真?」
・・・あはは・・ いや、これは、まあ・・ 想像におまかせします(笑)
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というわけで、今回の動物園写真は、望遠レンズを一切使わなかった。
まあ、望遠があれば動物園は楽しいのは確かであるが、様々な理由で望遠が無くても
動物園は撮影を楽しめる場所であると思う。
広角ならば広角のみで、撮れる被写体を探してみれば良い。
いずれにしても、今持っている機材で、それが500mmの望遠ならば、望遠の目線で。
28mmの広角ならば、広角の目線で、被写体を探すこと。 あるいは、作画意図として
撮る瞬間に、撮りたい絵が、頭の中に描けていること、それが重要である。
これは動物園に限らず、すべての場合で同じことである。
ズームの欠点としては、物理的な性能よりも、作画意図が頭の中に浮かびづらいという
心理的な問題が大きい、単焦点であれば、被写体までの距離に応じて、撮れる画(え)は
あらかじめ見えてくる、これを「作画意図」と言ってもいいし、テクニカル(技術的)な
用語としては、以前から「仮想円錐」という用語を設けて説明しているので、その点をよく
理解した上で、その感覚を捉えて撮影することが良いであろう。
<過去関連記事>
上級編:
仮想円錐
中級編:
動物園シリーズ(その10)