さて、今回はモノクロ組写真の作例である。
撮影したカメラ、撮影技法、撮影場所、撮影日時は様々である。
テーマとしての共通なモノや色や形もない、いわば、バラバラである・・
唯一関連性があるのが、弱いテーマ性、弱いストーリー性としての「CLOSED」という
テーマである。 何が「CLOSED」なのかは見る人が決める(想像する)
今までの作例の組写真は、あまりにも直接的で強い関連性、たとえば、
全部怖い被写体とか、同じ進入禁止の看板とか、ペアに見えるものとか、であったが、
今回は、あえて、非常に弱い関連性のみを持たせている。
それぞれのつながりは、ごくわずかであるから、テーマのみならず関連も、見る人の
想像力にゆだねられることになる。
では、作例は4点組。

組写真は、ブログやHPの世界では、それを行う必然性が無いために、つまり
単写真で十分であるから、あまりピンとこないテーマなのかもしれない。
しかし、たとえば、写真教室や写真学校などでは、必ずと言っていい程、組写真の
課題が出てくる。
何故か? それは、たとえば、展示会などで複数の写真を展示する場合などでは
かならず共通のテーマあるいは関連性が必要となるからである。
また、写真集を出す場合・・ とは言うものの、最近は、簡易写真集をネットで発注できる
ような時代であるから、そんなにたいそうなものでもない・・ においても、いままでの
単写真ではなく、全体として、その写真集を見る人の視線に立って、トータルのカラーや
トーン(すなわちイメージや雰囲気)そして、テーマや方向性を整える必要が出てくる。
単写真ばかりやってきた人にとって、この作業は相当の苦しみを伴う、
なにせ撮った写真の中からの選び方は無限にあるし、写真の順番だって、順列の計算を
してみればわかるが10枚程度の写真ですら天文学的な組み合わせの順番がある。
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このような弱い関連性を持たせた作例の場合も、作品を選ぶ行為がなによりも難しい。
直接的に関連の強い作品を選んだらボツ、かと言って、どう想像しても、まったく関連が
無いものを選んでも、同じくボツである。
ギリギリで関連があるように感じるラインを探す、それはある意味非常に玄人好みの作例
・・というより、作品になるのかもしれないが、正直言ってこのブログで作品を出していては
解説の意味が無いので、本来は好ましく無い。
作例とは、作品を生み出す為のヒントになる要素を持つものであり、
作品を生み出すのは、このブログの読者の貴方なのである・・
私にとっての作品は、このブログそのものであって、それはまだずっとずっと先の日まで
完成しないものなのかもしれない・・(汗)
【関連過去記事(抜粋)】
中級編:
怖い組写真
初級編:
ペアの組写真
【追記】
ほとんどのコメントが「わからん」 ということなので・・(汗)
個々の返信に書いていますが、記事の主旨は、最初に書いた通り、
>何が「CLOSED」なのかは見る人が決める(想像する)
・・こと自体に意味があるんです。 だから答えを出す性質のものではなくて、
見る人それぞれに無限の種類のイメージがある。 まずはその想像性を発揮する
ように写真を見ることができるか否か。 そこにまず最初のとっかかりがあります。
たぶん、今までは、「被写体(構図)が良い、悪い」とか、「ボケが綺麗、汚い」とか、
そんな風に写真を評価していたはず・・ 写真の見方はそればかりでは無いということ。