デジカメで撮った画像をパソコンに取り込む。
・・・簡単なようだが、意外にここでひっかかる人が多い。
機械に弱いから、というのが理由だと思っているかもしれないが、これはメカの知識
というよりも、物事がどうやって動いているか、という原理を理解していない事から
くる場合が多い。
『ブログをやっているから、それくらいわかるだろう?』
・・・いやいや、ブロガーの方でも、記事を書くときは、このボタンを押して、
ここに文字を書いて・・・ という「操作」で覚えているだけだったりして、
じゃあ、何か間違ったり、ちょっと普段と違う事をしようとすると、その「操作」が
わからずしてパニックになる事もあると聞く。
この話は、カメラの「操作」と同じで、たとえば「露出補正をするにはこのダイヤルを
回す」と聞いてそれだけを覚えようとする。 だから、そういう人は、撮影会に行って
目的地へつくと「今日は露出補正をどれくらいにしたらいいんでしょう?」と聞いてきて、
撮影中にも顔を合わせるたびに「この天気だと露出補正はいくつ?」と尋ねられる(苦笑)
勿論、露出補正については「何故露出補正が必要か?」と「露出補正をするとカメラの
どこがどう変わるか」という、概念や原理をわかっていなければならない。
それがわからないから「操作」ばかりに気をとられたり、カメラが変わると、その操作
そのものを覚えなおす状態に陥ってしまう・・・
ブログの話に戻るが、ブログの読者はブロガーだけでは無い、
事実、私のブログのショートカットをデスクトップに登録しておいて、いつもそれを
クリックするだけで記事を呼び出して読んでいる人もいると聞いた、その方は、
過去の記事をページを変えて読む術を知らなかったし、記事の内容が参考になっても、
人気ブログランキングのクリックを押して下さることも無いと聞く・・(苦笑)
(ちなみに、何度か言っているが、私の場合、1日のランキングのクリック数÷総閲覧者数
を見て、その記事の内容の評判を自己評価している。 だから毎日押して欲しいという
ことではなくて、参考になった時はちゃんと押してもらいたいし、参考にならない記事
ならば、そのまま読み捨ててもらえれば良い。 いつも長文で最後まで読みきれない、
という方もいると思うが(汗)、それは私のブログのスタイル(個性、主張)なので、
まあやむをえない。それでも新聞の文字数よりははるかに少ないとは思っているが・・笑)
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パソコンへの写真の取り込み・・ 取り込みという用語を使った場合、パソコンの基本的
な原理を理解していないと、何がどうなっているのかまったく分からない事であろう。
そういう方には、たとえばパソコンは未知の機械、たとえば、ロボットのようなイメージ
に思えてしまい、そのロボットが「ウィーン」とデジカメを掴んで、赤や青のランプを
チカチカと明滅させながら、デジカメのデータを吸い取っているように感じてしまうのかも
しれない・・
でも、ここでパソコンの基本原理を説明しはじめたらキリが無い、だから残念ながら
「ファイル」とは何か?とか、そんなところまでは書いてられない。 そこまではわかって
いるものとして説明していかなければなるまい・・・
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まずは、デジカメからPC上に取り込まれた画像ファイルは特定のフォルダー内に保存
されることになる、以下のような感じである。

まさかマイピクチャーの中に、ベタに全部の画像ファイルを置いている人はいないと思う、
そんなことをやったら、初級者でも数百~数千、上級者なら数万の写真が全部一箇所に
集まって置かれてあるので、整理が全然できていないという事になる。
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じゃあ、フォルダーはいくつか特定の名前をつけて、それぞれに分散して画像を保管する
ことになる、では、どんな名前がいいのか?
便利そうで意外にダメなのは「花」「風景」「食べ物」「猫」などの被写体の種類で
分けることである、これは分類後に検索する時は大変便利なので、素材集などでは
ほぼ必ずそう分けてあるのだが、それは「素材」だからできる事なのであって、
撮った段階では、カテゴリー分けのできない写真がいくらでもあるからである。
あと良くないのは、「奈良」「飛騨高山」「沖縄」などと地名や撮影地での分け方、
これも便利そうなのだが、同じ場所に何回も行くと、奈良Ⅱだとか奈良Ⅲとか、わけが
わからなくなってくるし、そもそも季節やら天候やら、被写体の見方の違いとか、
なりきり撮影とか(笑)、色々な異なる要素があるので、分類しようがなくなる。
私は年間何万枚も写真を撮るのであるが、具体的にどうしているかというと、
非常にシンプルに、デジタル△△△場所名(またはキーワード)、というフォルダー名を
つけて、△△△の部分には、001-999までの連番での順番をつけている。
日付は、そのフォルダー作成時に、OS(Windows)が勝手につけてくれるから、
フォルダー名にあえて060401(2006年4月1日)のような日付を入れる必要は無い。
撮影したその日に取り込まない・・・でも大丈夫。 画像ファイルにはちゃんと撮影日時
がファイル単位でついているし、おまけにEXIF情報にも日時は入っている。
なお、△△△の数字の部分があると、Windows のフォルダー名表示で、容易にソート
(順番並べ替え)を行うことが可能である。
仮に「奈良」「京都」「静岡」では、ファイル名でソートしたら、どれが一番上にくるのかも
わからない(=漢字コードというものがあり、その順番は複雑)
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取り込み側(PC)は、それでいい、じゃあ、メディア(CFやSD等)にはどんな
状態で画像ファイルが保存されているかというと、実はメディア上にも、PCのフォルダーと
ファイルと同じ仕組みができあがっているわけで、取り込みなどは別に特別なソフトを
使わなくても、カードリーダーなりUSBケーブルなりを接続するだけで、PC上と同様に
ファイルをコピーしたり削除したり、という基本動作がそのまま使える。
変にデジカメ付属のCD-ROMをインストールしてしまうと、そのメーカーなりカメラ
なりの独自のソフトの仕様での取り込みのやり方しかできなくなる場合があって、融通が
きかなくなるばかりか、下手をすると、複数のデジカメを使うときに、それぞれのソフトの
動作がケンカをしてしまい、まともに動作しなくなる恐れもある。
だから、私は、多数のデジカメを使っているが、それぞれの付属のソフトは、単体で
動作の安全が保証されているもの以外は、いっさいインストールしない事にしている。
タダだから、おまけだから、といってコピーして、変にPCの動作がおかしくなったり、
したらたまらない。 ちなみに、私はPCにはそこそこ詳しく、知らないから怖くて
やらないわけではなくて、知ってるから怖くて出来ないのである・・(苦笑)
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記録メディア側の話に戻る。
たとえば(マルチ)カードリーダーをUSB接続した状態では、
(Windowsでは)マイコンピュータを開けば、一例として、E,F,G,Hドライブといった
リムーバブル(取り外しができる)記憶域のデバイスとして、記録メディアが認識できる。
(カードリーダーの仕様によっても異なるが)具体例としては、EドライブはCFカード、
FドライブはSD,Gドライブはメモリースティック・・・ といった感じである。
デジカメの種類が増えても、マイコンピュータから、記録メディアを差したドライブ名を
クリックするだけで、記録メディアは、通常のPC上の(Cドライブとかの)HDDと
同じ扱いができるから、記録メディアから、PCに普通にコピーすればいいし、逆に
メディアに書き戻したり、メディア上のファイルを消去したり、メディアからメディアに
コピーするなど、自由自在である。
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記録メディアには、まずDCIMという名前のフォルダーが存在する。
これは、DCF(デザインルール(for)カメラ・ファイル(システム))という規格で
定められているので、必ずいちばん上はDCIMという名前である。
DCIMをクリックすると次に現れるのは、101NIKON とか、134CANONといった
フォルダーである、これは、最初の3桁はなんらかの数字、次の5桁は英数字と決められて
いて、メーカーやカメラによって異なるが、たいがい最初の3ケタの数字は、固定あるいは
100枚ごとに数字が繰り上がる連番、次ぎの5ケタはほとんどメーカー名(か略語)になって
いる。
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そのフォルダーをクリックすると、いよいよ画像ファイルが現れる。
画像ファイル名の最初の4文字は、メーカーあるいはカメラ毎に異なる任意の英数字。
具体的には [PICT] [IMG_] [IMGP][DSC0]などの文字列である。
(なお、特殊な設定をした場合は・・色空間などを変えた場合は、最初の1文字をアンダー
バーとした [_PIC]などに名前がつけられる場合もある)
画像ファイル名後半の4文字は、画像の撮影順の番号である、0000または0001から
始まり、9999まで続き、1万枚を超えると0000または0001にリセットされる。
あと、最近のWindowsでは見えにくいので知らない人もいるかもしれないが、MS-DOS
から始まったファイル名の慣習として、この後には3文字の拡張子がついて、JPEGの
場合は .jpgという名前が。 また、この他には、.tif(非圧縮画像ファイル)、
.wav(音声ファイル) .avi(動画音声ファイル).XXX (メーカーで異なるRAWファイル)
などが付けられている。
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★ここで非常に注意しなければならない事がある。
ほぼ全てのデジカメには、画像ファイル名の0000~9999まである撮影順の番号の
部分に対して、連番モード(またはファイルNOメモリー)という機能設定をONにする事が
可能である。 これは、必ずと言っていい程やらなくてはならい設定変更である。
☆やるとどうなるのか、
カメラで撮影する、0756番まで写した→PCにコピーする→もうメディア上の画像は
不要になったのでカメラ上でフォーマットする→次に写した写真は、0757番となる。
☆やらないとどうなるか、
カメラで撮影する、今日はあまり撮らなかったので0001~0036番まで36枚写した→
PCにコピーする→メディアをフォーマットする→次に写した写真は、0001番となる→
また翌日も36枚写した、0001~0036番までとなった→PCの同じフォルダーにコピー
する、「上書きしますか?」「上書きしますか?」と次々聞いてきて、パニックになり、
いいえ、いいえ、とクリックしつづけ、結局PCにコピーすることができなかった。
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すなわち、連番モード(ファイルNOメモリー)OFFで使うと、同じファイル名の
画像が沢山できてしまう。 もちろん単純なことで、PCで別のフォルダーを作って
そこに分けてコピーすればいいのだが、後で整理して、こっちのフォルダーから
そっちのフォルダーにコピーしたりすると、同じファイル名だらけで結局混乱する。
連番モードはカメラを買った時に最初からONになっていてくれれば良いのだが、
いまのところ、わざわざ手動でONにしないと、初期状態ではOFFのままのカメラも
多数存在する。
だから、もし自分のカメラでこの設定をやっていない人がいたら、必ずONにして
使ってもらいたい。 もちろんカメラのみならずPCも中上級者クラスの方で、
なんらかの理由があって連番モードをOFFにしたい人(具体的にはその日の
撮影枚数を容易に知りたいが為、とか・・)はその限りではないが、それとて後で
写真整理の為、画像ファイルをフォルダー間の移動などを行う場合は上書き問題の
回避に十分に注意する必要があるだろう。
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さて、連番モードをONにしていれば、
1台のデジカメだけを使っていて、これをPCにコピーするには、たとえ横着して
1つのPC上のフォルダーにどんどん画像をためていっても、ファイル名がかぶる
ことはなく、1万枚撮ってカウンターがゼロにリセットされるまでは、大丈夫である。
しかし、1万枚というと、多いようだが、だいたい中級者クラスで、一眼レフであれば
年間1万枚くらい撮られる人が多い。 銀塩だと36枚撮りフィルムで300本近くの数字
になるので、よほどの写真好きで無いと無理な数字だが、デジタルではごく普通の数字。
私も含め、多い人だと、3万~6万枚くらいは年間でいってしまう。
DCFの規格で、撮影数字のカウンターを5ケタにしてもらえば10万枚持つので
それだとだいぶ余裕があったのだが、この規格を設定した人は、銀塩の感覚で、
「1万枚撮るのは大変だろう?」などと高をくくったのか、あるいはデジカメの
商品寿命から考えて「1万枚撮るころには、もう別のカメラを買い換えなさい」などと
いった深読みがあるのかもしれない(汗)
まあ、でも、それもコピーするフォルダーを分ければ済む話であって、だいたい
1万ものファイルを同一フォルダーに入れるわけないだろうから、現実的には問題ない。
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しかし・・ それも1台のデジカメだけを使っている時の話しである。
異なるメーカーのデジカメだったら、まあ助かるときもある。
キヤノンは IMG_ が多いし、ニコンはDSC_ が多いから、まずカブることは無い。
しかし、EOSを使っていて、キヤノン好きだから、サブカメラにIXYを買った、などのケース
では、どちらも IMG_であとは撮影数字の状況によっては、まるまるカブってしまうことがある。
「同じメーカーのカメラばっかり使うなよ、色々なメーカーのを買ってちゃんと比較するんだ」
・・・などとマニアックな話をしてもしかたない。
シニアの方などでは、若い人が考える以上に電化製品のメーカー信奉は強く、
「洗濯機は日立でなくてはいけない」、とか「△△のメーカーの製品は良く壊れる」などと
ちょっと現代では信じられない考え方を持っている人も多いのである。
若い人だって同じである、「カメラを買いたいんだけど、どこのメーカーのが使いやすいの?」
・・・と聞かれても困る、カメラは機種毎にそれぞれ使い手の用途に合った仕様で設計されて
いるのだから、単純にメーカーで比較なんかしようがない。
でもメーカーの好き嫌いは、確実に存在するからしかたない、私のように、全メーカー
あるいは多数の機種を平均的に使ってそれぞれの良し悪しを比較しよう、なんて考えを
持つ方が珍しいのであって、普通は、メーカー間のレンズ互換性が無いという、
ある意味「致命的な欠陥を抱える」カメラ市場においては、使用機材のメーカーの
選択は一大事なのであろう。
(ちなみに電子楽器の世界のMIDI規格は20年前から全メーカー間の互換性が完全にある)
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・・で、仮に同じメーカーのデジカメを2台買ったとしても、
たとえば、EOS 20D で今7423枚撮っていて、IXY 800ISが0001から始まって、
せいぜい3000枚くらい撮っていく、という状況では、同じ日に2台持ち出したカメラを、
同じフォルダー名、たとえば「132嵯峨野」に両方コピーしてもファイル名はかぶらない。
ただ、EOS 20Dが9730枚撮っている状態で、IXY 800ISを買ったら・・・きっと、両者は
いずれ同じファイル名がたくさん出てきて困ってしまうだろう。
ただ、もうここまできちんと記事を読んできている読者の方ならば、もうファイル名の原理は
理解できていると思うから、ファイル名がかぶりそうだな、と思ったら、ちゃんと手動で、
「132嵯峨野IXY」、「133嵯峨野EOS」のように、フォルダーを2つ作ってやって、
それぞれにIXYとEOSの写真を分けてコピーしたらよい。
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今日のまとめであるが、以下となる
★連番モードは必ずONにして使う。
★PCへの画像とりこみは、ちゃんと意図を持って行うため手動とするのが基本。
(デジカメのおまけソフトはできるだけ使わない、インストールもしない)
★PC上のフォルダ名は、シンプルに撮影日毎の時系列に応じたフォルダー名とする。
★複数のデジカメを使うと、ファイル名がかぶる可能性が僅かだが存在する。
(フォルダーへのコピーを手動でやりつつ、ちゃんと意識すれば問題は回避できる)
★現代の日本の技術水準では、カメラメーカー毎の品質の差は無い。
(あるとすれば、価格帯に応じた機種毎/レンズ毎の差は存在する、つまり安物と高級品)
★機械モノは、操作を覚えるのではなく、概念を覚えるようにする。