『匠さん、いつも「旅行に行ってきました写真」はダメだと言ってますが・・・』
・・・うん、言ってるよ。
・・・「どこそこに行きました、これが△△です」、じゃあ、見ている方はつまらない。
『じゃ、具体的に旅行に行った時の写真って、どうしたらいいんですか?』
・・・う~ん、まあ、普通に思うまま、感じるままに撮ったらいいんでは?
『その、普通の写真って、どんなんですか?』
・・・むう・・ じゃあ、わかったよ、今回は、ごく普通の旅行記の写真を載せてみるよ。
・・・で、文章やキャプションを書いたり、特殊なレタッチをしたら、やっぱそっちに目が
いくだろうから、今回はそんなのも無しだ・・・
<旅行記:2006年3月21日 直島(9枚組)>

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『ふ~ん、なんとなくストーリーがありますね』
・・・うん、でも、そのストーリーというのは、ただ撮った時間の順番で並べてもダメなんだ、
特にいけないのが、最後は夕焼けとか、電車に乗って帰るとか、そういう終り方。
まあ、今回も「さよなら」のシーンだから、あんまり良く無いね、そんなの当たり前すぎる。
・・・本来は、何か余韻を残すように終るのがいいね・・たとえば7枚目や8枚目で終っても
よかったと思う。 しかし、説明として、今回は最後のシーンもつけてみた。
『機材や、カメラの設定はどうしているんですか?』
・・・そんなの書く必要無いよ・・・
いつも言ってるけど、撮影技法や画質の説明なら絞りやシャッターや露出補正の設定を
書いた方がいいよ。
けど、そうでなければ、それを見て真似したところで、同じ写真が撮れるはずも無いし、
撮影条件が異なれば、何の参考にもならないだろう?
『・・・(汗)・・でも、たとえば旅行にどんな機材を持っていけば良いか?とか・・』
・・・軽い機材だよ。 それに尽きる。 ともかく重装備は厳禁だよ。
広角はコンパクトにまかせ、一眼はボケ狙いかマクロ狙いの、標準~中望遠の
単焦点がいいね。下手をすれば、一眼も不要だよ。
ともかく軽装で歩いて、その場所の雰囲気に接して、旅行を楽しみながら撮っていけば、
その旅行で、自らが何を表現したいかがわかってくるだろう?
『三脚や望遠が無いと、撮れない被写体もあるのでは?』
・・・「撮影」を目的として、特定の「被写体」を狙って撮る場合はそうだろうね・・
・・・けど、「旅行」に行くんでしょう? それだったら、考え方を変えて、まずは旅行を
楽しみながら、その中で、自分が今持っている機材で表現できる写真を狙ったら良い。
考え方がまるで逆だよね、写真は「被写体」だけで決まるわけじゃないだろう?
・・・旅行という気分転換ともいえる行為の中で、自分をどう見つめなおし、その自分をどう
表現するかが旅行の中で写真を撮る目的なんだろう?
だったら、結局機材なんて何でもいいんだよ・・・
もっと言えば、カメラなんて持たなくてもいいんだよ、心のシャッターを切ればいいだけだよ。