中級編の動物園シリーズ(Ⅲ)の第三回目。
さて、今回は、先般からやりたかった「動物の表情を捉える」作例である。
テーマとしてそれをあらかじめ決めてあったので、もちろんそのつもりで狙っているし、
撮った中から選ぶ際にも、そういう意図に適したものを選んでいる。
↑①「なんだよ?!」
食事中に失礼しました・・ という雰囲気の作例である。
超望遠レンズで連写、いい表情を捉えたものを採用。
↑②「おいしかったね~」
なんか食べていた直後を撮影。
↑③「おっと、びっくり!」
アシカがエサを野生の鳥にさらわれた直後。
表情としてはこれでいいのだが、実際には飛んでいく鳥の足でも入って
いたら面白かったかもしれない・・・(合成しても良いのだが・・笑)
↑④「は~あ・・・」
雨が止んだ後の晴れ間、獣舎から出てきたところを狙う。
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今回は特に解説はいらないであろう、ともかく、シャッターチャンスを狙うには
その動物のところで、できるだけ粘ることである。
場合により連写も必要であろう。 銀塩では連写はコスト上の問題と、
フィルム交換時のシャッターチャンスの損失により、やりにくい技法であったのが、
デジタルでは、そのへんを気にせずに撮れるので嬉しい。
三脚を使ってたまたま動物が視野内に入ってくるのを待つような技法では、なかなか
撮れる訳も無いので、もちろん手持ちであるが、ずっと重い望遠レンズを構えているのは
正直しんどい。
構え続けているのは体力的に困難なので適当に柵などに腕をかけて待機しながら、
いざという時に構えて即撮影可能なようにしておく。
なお、カメラを構えてからあれこれ設定をいじくるのは初級者の最大の問題である。
構えたら遅くとも2~3秒以内にシャッターを切れるくらいの気持ちで練習をしておかないと、
シャッターチャンスはものにはできない。
また、たとえそうやって三脚を立てなくても、やはり子供達がせっかく動物を見に来ている
のに特等席に長時間居座って迷惑になるなどの大人気ない行為も好ましく無いので、
周囲の状況を見ながら適宜配慮する事も大切である。