クレジットカードなる魔法のアイテム(笑)が出てからもう数十年になると思うが、
いつの時代も、カード破産だとか、カード地獄とかいう暗い言葉が世間をにぎわす。
目に見える現金とは違い、数字だけの取引は、ついつい余分な物を買ってしまったり、
無理な買い物をしてしまうのかもしれない。
ネットオークションにハマっても同様な問題が起こるかもしれない、
中古のカメラやレンズが世界各国から簡単に買えてしまうので、気がつくと
大変なことにもなりかねない。
私は、中古のカメラやレンズは、100%自分の目で見て触ったものでないと
買わないことにしている、つまり、お店あるいは友人からの購入である。
逆に新品は殆ど買わない、買う場合は、B級品の在庫処分のような時である。
そうそう、最近では、カードのような薄さのデジカメが出ている。

写真は、SONY CYBER SHOT T7 である。 厚さがわずかに 9.8mm しか無い。
数日前にB級品在庫処分でかなり安価に購入した。 以前も薄手のCYBER SHOT T1を
購入したものの(これは友人に譲ってしまったが)その時より僅か1年で、
さらに薄くなっている。 昔のカード型電卓は、薄すぎて折れるなどの故障があいついだが、
カメラもついに「折れる」心配をしなくてはならない時代が来たのであろうか・・(汗)
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さて、もうひとつのカードの問題が「メモリーカード」(記録メディア)である。
所有するデジタルカメラの種類が増えていくと、どんどん違う種類のカードを
買わなくてはならない。 しかも思いのほか高価である。
今私が使っている種類をあげてみよう。

手前左から、CF(コンパクトフラッシュ)、mini SDカードアダプター、mini SD
SD カード、上段左から、XD ピクチャーカード、メモリースティックアダプター、
そして、メモリースティックDUO である。
さすがに、スマートメディアを使うカメラは、もう手元には無くなった、
今の主力は、ほとんどが CFとSD ではあるのだが、オリンパス・フジ陣営ではXD カード
そして、SONY製品では、メモリースティックが標準的な記録メディアとなっている。
この他に、マイクロ・ドライブという大容量で超小型のハードディスクも存在するが
大容量故に高価だから、私は使っていない。
価格は、記録メディアの種類によって差があり、CFやSDは安価、XDなどは高価である。
平均的なラインは、 64MB=2000円、128M=3500円、256MB=4500円あたりから、
4GBでは6万円、下手をすると、6GBで10万円オーバーという、デジタル一眼レフが
1台買えるような高価なカードも存在する。
私は、128MBのカードを中心にいつも購入している。
「へ? そんなに小さいのを?」と思うかもしれないが、150~300万画素の範囲での
低解像度の撮影で、かつ標準あるいは低画質モードにしておけば。 128MBのカードで
機種によりけりだが、150枚~250枚くらいの撮影が可能である。
1日の撮影でのバッテリーの持ちと、その場で消去していく事と、複数のカメラを携行する
ことから、これで十分なのである。
たまに256MBのカードを入れていくカメラもあるが、趣味の撮影であれば、
1日でいっぱいになる事はまず無い。
もちろん RAWモードで、かつ600万とか800万画素で撮ると、どんなに大容量のメディア
であっても、あっと言う間に無くなるのであるが、仕事などでの厳密な撮影以外では、
一般のアマチュアがRAWで撮る必要性はまったく感じられず、800万という画素数も
A3あるいはワイド四つ以上のサイズにでも引き伸ばさない限りは不要である。
何度も言っているが、ブログ用であれば、そこにに載せる写真の解像度は、せいぜい
35万画素程度までであるから、余裕を持って縦横2倍の解像度にしたところで、
150万画素もあれば十分なのである。
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さて、複数の種類の記録メディアを使い出すと、PCへの取り込みが面倒になってくるが、
ひとつの解決策は、マルチカードリダーを使えば良い。

USBを使ってPCに接続する周辺機器で、だいたい10種類前後のカード(とは言え
中には mini SD のようにアダプターう必要とするものもあるが・・)が読めて、かつ
複数枚を同時に差すことができる。 値段は、2000円~3000円程度である。
各記録メディアのスロットは、たとえば Windows PCであれば、拡張ドライブとして。
具体的には、たとえば Eドライブ、Fドライブ、Gドライブ、Hドライブのように
マイコンピュータから表示することができるので、クリックして中のファイルを見て
PCへコピーしたり、その逆に、PCからカードへ書き戻すこともできるし、
カード間のコピーも自在である。
カードに書き戻す理由は、たとえば、DPE店の業務用プリンターで写真をプリント
したい場合である。 家庭用のプリンターが発達したとは言え、初期コストと
ランニングコスト(紙代、インク代)は、結構かかるものであり、通常のL判などを
大量にプリントする場合は、その品質、速度、コスト面などをトータルに考えると
業務用プリントがまだまだ有利だと思う。 だから、私は、家庭用のプリンターを使わず、
記録メディアに書き戻して、いきつけのDPE店でプリントしてもらっている。
カラーマネージメント、すなわち、①カメラで撮影した色、②PC等に表示される色、
③プリントされる色 の差をなくす、あるいは最少にする、もしくは差異を予想する、
という作業は意外に面倒であり、一般の家庭用機材の性能や仕様では困難な部分もある。
よって、その点でも、お店プリントは有利だと思っている。
「細かい調整ができないじゃないか?」と言われる場合は、プロラボあるいは
技術と機材を併せ持つ町のお店、そんなところに足しげく通って、色々無理を聞いて
もらえるようにしたり、好みやPCでの処理との差異を覚えてもらったり、あるいは、
もっと懇意になれば、業務用機器での調整をやらせてもらったり(汗) まあ、結局
は、どうにでもなる事だと思う・・・
「えっと、人にはあまり見せられない写真のプリントが・・・(汗)」
・・・(苦笑)、まあ、デジカメって、そういう所もあるかもしれないけど、
見せられない写真をプリントする事もそうそう無いだろう。。
そんなわけで、その申し出も却下(笑)
あとカードに書き戻すメリットとしては、1つのカードに「お気に入り写真集」を
作っておけることである、これは、デジカメ本体で見る事になるが、たとえば、
写真を友人とかに見せる場合に、いちいちPC、アルバム、はたまたストレージビューワー
や、スライドマウントとライトボックスを持ち歩く必要も無い。
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ところで、メモリーカード(記録メディア)による性能の差はあるのだろうか?
考えられる要素は、
①対容量コスト
②堅牢性・耐久性(機構など外的な部分と、記録素子そのものの内的な部分)
③書き込み、読み出しの速度
④消費電力
⑤互換性
⑥セキュリティ(内部画像を保護できるか?、あるいはデータ破壊時の修復等)
あたりだろうか・・
しかし、実際のところ、それぞれのスペックを調べてみても、これらは種類に
よって多少の差はあるものの、トータルでは大差は無いように思える。
もし、ある種のカードが突出した性能を持つのであれば、市場はいくつもの種類に
分散せずに、その高性能のカードに集約されていくだろうし・・
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・・・なので、今のところ、これらのカードの種類は、デジタルカメラの大きさ上の制約と、
各メーカーが主張する思惑によって複数存在するのであると思う。
たとえば、カセットテープの時代は、特殊なLカセットなどを除いて、各メーカーの
カセットは完全に互換性があった。 SONY のウォークマンでも、TEAC のカセット
デッキでも、同じ TDKのカセットが入って音声を鳴らすことができた。
ビデオテープは、βとVHSが激しく覇権を争ったが、最後にはVHSに集約された。
フロッピーの時代では、3.5inch, 5inch ,あるいは 8inchといった差異と
DD,2DD,2HD などの容量の差により、互換性が少し乱れたといっても、まあ基本的
な部分では必要な互換性は保たれていたように思える。
CDはむしろメディアとしての高い互換性を持っていた。 実際には、データCDや
オーディオCDがあって、おまけにTVゲームまでも同じCDを使っているものがあったが、
その大きさは同じであり、たとえば、少々もったいないがオーディオ記録用CDRを使って、
画像やエクセルのデータのバックアップをしても問題はなかった。
楽器や電子音響の世界では、記録メディアは色々と変わったもの(たとえばDATは
もとより「JAZ(ジャズ)」やZIP(ジップ)等)が使われた事があったが、MIDI(ミディ)という
世界共通規格により、電子楽器あるいはPCを含めた周辺機器間の(通信・保存)データ
互換性は長年にわたり完全に保たれている。
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そして、カメラの世界では、銀塩フィルム、、ここはまあ良い、フォーマット
(35mm,110,APS,120や220等)の差異はあれども、互換性は高かったように思う。
しかしレンズ・・・ 何故これが各メーカー間で統一できないのであろう?
そして、今はメモリーカード(記録メディア)これも、何故統一できないのか?
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オリンパスは、フォーサーズ規格や、XDピクチャーカードを提唱して、比較的
互換性に対する配慮があるメーカーだと思う。 だけど、結局他のメーカーは
どこも乗ってこない。 だから、せっかくの優れた規格も一般化しないで、
むしろ特殊な規格のような扱いになってしまう。 数が出ないから、レンズやカードの
価格も高くなりユーザーにとっても、メーカーにとってもありがたい話では無い。
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デジタル一眼や、ハイエンド一眼タイプコンパクト・デジカメでは、だいたいCF
(コンパクト・フラッシュ)あるいは、外形互換性があるマイクロドライブが主流となって、
ほぼ統一されてきているが、通常のコンパクトでは、CFではサイズ的に大きいとは言え・・
サイズの小さいSDに統一されるわけでもなく、あいかわらず各種のメディアが混在
している状態である。
特にメモリースティックは、メモリースティック、DUO, PRO , PRO DUO ,
マジックゲート、マジックゲートDUO などの多数の種類が存在して、
デジカメに詳しい人でも、その差異を正確に説明できる人はまずいないであろう。
いったい何でそんなにややこしいの?(怒) というか、節操が無いのであろうか?
メーカーは自社の機器間での互換性とかをうんぬん言う前に、もっと普遍的な視点を
持ってユーザーの為を考えた製品作りをしていってもらいたい。
正直、カード売り場の前で、DUO だとか PROだとかそのアダプターだとかで頭を捻る
のはもううんざりである。 また、XDピクチャーカードが高価なのもうんざりである。
ケータイのSDやら miniSDで、機種変の時に悩むのも、もうイヤである。
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机の引き出しをあけると、8MBのスマートだとか、16MBや32MBのSDだとか、
そんなのがぞろぞろ出てくる。 昔のデジカメで使っていたり、付属で付いてきたもの。
今や、もう使えるカメラや電子機器がなかったり、あるいは使えたとしても容量的に
実用的で無くなったものである。
それらはゴミといえばゴミであるが、とは言えまったく完璧に動く機器(カード)なのだから、
捨てるに捨てられないのである。 実にもったいなく、馬鹿馬鹿しい話だと思う。
来年くらいに、色々カメラメーカーも今時の銀行のように再編されていくのかもしれない、
銀行のATMは、今やどこの銀行間でも、普通にお金を引き出したり振り込んだりできる。
もし、少しでもその気持ちがあるのならば、メーカーは、ここらへんでレンズマウントと
記録メディアの統合をやってみたらどうなのであろうか?
ニコンだって、今のマウントのままではフルサイズのデジタル一眼を作れないのであろう、
ニコンがMFレンズとMFカメラを切り捨てる方向性にあるのはもう業界の公然の秘密
なのであろう。 ・・・というか、もういいよ、よく50年近くも同じマウントで頑張ってくれた、
メーカーの良心はもう十分伝わったし、どこかのメーカーみたいに平然とマウントを
変える事をやってもいいんじゃないだろうか?
オリンパスももういいよ、、フォーサーズを実現した努力はファンは皆認めているし、
それを諦めてもいいんじゃないだろうか?
数十年前のように、カメラが、一生モノ(の資産)だという時代ではもう無いと思う。
デジタルカメラが2~3年で古くなりゴミのように捨てられてしまう時代であるから、
ユーザーも、もうとやかく「オレのカメラのマウントを変えられると困る」なんて
事は言わずに、目をつぶって将来の発展を見た方が良いのではないだろうか?
キヤノンが絶対にEFマウントを変えないまでに頑固だったら、もういっそのこと、
各メーカーがEFマウントのカメラやレンズを作ったらどうなのだろうか?(笑)
フォーサーズに統一した方が早道なように思えるが、正直言って、フォーサーズの
ファインダー倍率の小ささはいただけない。やはりフォーマットはフォーサーズ
よりもAPS-Cよりも、フルサイズ35mm(24mmx36mm)くらいは最低欲しい。
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天下のSONY だって、VHSに屈して、βをあきらめVHSのデッキやテープを生産した。
それは、メーカーにとっては屈辱だったかもしれないが、ユーザーにとっては、
とてもメリットが大きいものであった。 レンタルビデオ屋に行っても今時は
βのビデオは無いであろう? ごく普通にVHSがデファクトとして統一されているので
ユーザーや市場は多大なる恩恵を得ているのであろう。
DVDでも、R,RW,RAM,-RW,+RWなどの多数の規格ができて混乱し、
次世代DVDでも今度はまた、BLU-RAY と AOD改め HDの2陣営が衝突している。
・・・あのね、そういう事をやられると、せっかく古いビデオを苦労して互換性の
高いDVD-Rや DVD-RAM にコピーしたのは、どうしてくれるわけ?(怒)
デジタル写真だって、黎明期に SMART や フロッピー(!)に記録してあった画像は、
今やパソコンで読むのもしんどい状態じゃないか・・・ CDはまだいいよ、
けど、いまどきの記録メディアやDVDなんか、あと10年も持つとは思えない。
またその都度、色々なメディアにコピーして生かしていかなくてはならないのか?
おまけに、次世代DVDでは、旧メディアと互換性の少ない BUL- RAY の方が、
互換性の高い(簡単にコピーできる)HD(AOD)よりも有利だという話では無いか・・
いったい、どうしてそんなに一般ユーザーをわざわざ疲れさす判断がメーカー側は
平然とできるのであろうか?
エンジニアも、新しい若い才能も知識も技術もある人をいっぱい採用するのはいいけど、
彼らはメディアの歴史なんか知らない、あるいは無視しているのではないのか?
だから、新しい技術ばっかり夢を見て、あるいは「技術で優位性を持つ」とか考えて、
今までユーザーがどう苦労してきて、メディアを渡り歩いて、彼らの大切な画像や
音声や「思い出」までを残そうとしてきたのか、まったくわかって無い状態なのであろう(怒)
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そんな、こんなで、カメラ業界は、お互い恐ろしく仲が悪いのかとも思えてしまう。
せっかくデジタルに移行したことで一度、チャラになっているのだから、もう今までの
古い常識にとらわれず、せめてできる範囲からでいいから、メーカー間の互換性を
取ることを真剣に考えていってもらいたい。
マウントとかはいきなりは無理かもしれないが、それとて、各メーカーが英断してしばらく
はオリジナルマウントと平行に生産すれば済むことである。
現に40年ほど前には、M42=ユニバーサルマウントでそんな時代もあったのである。
マウントのみならず、フィルター径とかもニコンやオリンパスや旧FD時代のキヤノン
のようにある程度統一してもらいたいし。 ファインダーの接眼部分もあいかわらず
各社どころか各機種でまちまちだから、アイピース付属品やアングルファインダーを
いくつも買わなければならない状態である。 これも以前のニコンやコシナは統一性
を持たせたていたのに、いつの間にかまたバラバラになっている。
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こういう話は私がほぼ全メーカーのカメラを所有するマニアだから出てくる話ではなくて、
もっと一般的にも、初級者の人にも言える話なのである。
例えば、カメラを始めようとして、わけもわからず友人や店員に勧められるままに
C社の普及一眼(銀塩/デジタル)を買った。 ところが、レンズの事が少しわかってくると、
そのメーカーのレンズは、初心者向けレンズと、上級者向けレンズの性能差と価格差が
おそろしくあることに気がつく。 高級レンズを買いたくても高くて買えないし、他のメーカーの
良心的な価格で売っているレンズの方がむしろ高性能な事に気がつく、だったらいっそ、
マウントを変えてやろうか? あるいは、カメラを買いたそうか? でも、もったいないし、
今の自分の実力や経済状況では、2種類のメーカーのマウントを維持するなんて大変だ、
いったいどうすればいいの?
結局、レンズメーカー(サードパーティ)製のレンズを2~3本買うことでお茶を濁してしまう、
だったら、最初に何でC社のカメラを買ったんだ? どこのメーカーのカメラを買っても
一緒だったのじゃないの? 良く見れば、あっちの(カメラの)方がデザインがすきだし、
そっちの方が使いやすそうだったし、あれには特別な機能も入っているし、
古いMFのカメラも格好いいなあ・・・
ああ、失敗したかも・・ 最初にカメラの事をもっと良く勉強して考えて買えばよかった・・・
・・・そんな事を言う初級者や中級者がほとんどである。
別にだからどうのこうの言う気は、もうこれ以上は無いが、ともかく、メーカー間の
互換性が多々あれば、こういった問題も、ずいぶん解消されるのかもしれない・・