飛行機の撮影(1)~ノーマル撮影の3点組に続く、レタッチ編4点組である。
200mmレンズで撮って来た飛行機の写真を色々加工して楽しく遊んでみよう。
楽しく・・・ といっても、まあ、加工の作業は楽しいのであるが、テーマとしては
今回は、ちょっと暗めのイメージを選んでいる。
↑①退廃的な近未来都市イメージ
見学スポットの裏の川の鉄条網の柵に心無いビールの空き缶が吊るされている、
柵にピントを当てれば、飛んでくる飛行機のライトを完全にボカして撮影できる、
3つライトは、ジャンボあるいは大型旅客機・・
しかし、ここでは、近未来の都市で戦闘機に追われる、あるいは捕虜収容施設からの
必死の脱走でサーチライトの光が来る・・・ そんなアクション映画風のワンシーンの
演出を想定してみた。
↑②宇宙戦争的イメージ
200mm(銀塩300mm相当)のレンズで着陸寸前の頭上の飛行機を捉えても、せいぜい
機首や機体の一部が入るにすぎない。
では、そうやって撮った機首の写真を上下反転して接続する、それをいくつも並べて
からX、Y、Z平面を微妙に傾けると、まるで宇宙船がたくさん並んで戦場に向かって
飛んで行くシーンのようになった。
↑③終末的イメージ
謎の建物、ほのかな明かりが灯っている。
左にはカップルが1組、固く抱き合っている、もう何か後が無い緊迫した雰囲気、
天変地異か、大型ミサイル到来か、宇宙人の侵略か、そんな何も手出しができない状況で
じっとこれから起こる最後の出来事を待っているような終末的イメージを出してみた。
↑④近未来戦場風イメージ
「エリア88」、あるいは「戦闘妖精雪風」といったマニアックな戦場アニメのような
雰囲気の1枚。 実際の写真はごく普通の旅客機にすぎないが、ねじ曲げ加工を
適切に施す事で、特殊なステルス形状翼のような近未来戦闘機のフォルムを作り上げる。
中央の雲のラインは本来水平なものを捻り加工を加えて、まるで異次元、あるいは
亜空間の戦闘ゾーンから通常空間に帰着したイメージを作る。
画面下部の柵と鉄条網は、基地のイメージを持たせるためにそのまま残す。
ペン画加工を最後に加えて、近未来の戦闘を終えて基地に帰ってくるステルス戦闘機の
劇画アニメ風の写真ができあがり。