さて、今年の「熱い季節」もトップシーズンであるが、
今回は、2016年8月28日(日)に、大阪・関西空港(KIX)にて
行われた「第13回KIX国際交流ドラゴンボート大会」の模様を
紹介しよう。
関西国際空港は1994年に開港し、その10周年を記念して
2004年に、本大会の第1回目がスタートした。
私は第1回目より本年の13回目までを全て観戦撮影しているが、
初期の数回は、まだ関空は二期島工事の真っ最中で、この会場は
全く整備されておらず、1日の撮影を終わると汗と砂埃でドロドロ
になった事を良く覚えている。
二期島は、2007年に一応完成したが、その時点ではまだ運用は
行われておらず、LCC等の航空会社が入って賑わうのは、ほんの
数年前からである。
現在は、二期島の施設は「第2ターミナル」と呼ばれているが、
インバウンド、アウトバウンドの旅客が多数行き来し、かなり混雑
する、この為、第3ターミナルの建設計画もある模様である。
ちなみに本大会は、2013年、2014年と2年連続で、台風来襲
により中止になってしまった。
ただ、台風以外の年は、いずれも天候に恵まれた大会であったと
私は記憶している。選手達の一部には「荒れる大会」の記憶もある
模様だが、上記台風中止と7年ほど前の強風が印象に強かったので
あろう、その他の年は、さほど酷い天候にはなっていない。
今回第13回目の大会も天候はまずまず。
この前日に、迷走台風の10号が日本の南海上を進み、開催が若干
危ぶまれたが、多少風が強い程度でレースには影響が無かった。
大会のサブタイトルとしては、「国際交流」と冠されている。
例年、いくつかの海外チームが参戦する華やかな大会だ。
関西空港も経営母体が代わり、今年から「関西エアポート株式会社」
という名前になっている。
今年は関連スポンサー企業様も多く、選手達は豪華賞品を期待する
ところであろう。
会場だが、関空の一期島、二期島の間の水路(海水面)である。
ここに来るには、JRまたは南海の関西空港駅を降りて
複合商業施設エアロプラザ側に歩き、その1階から、
「ドラゴンボート会場行き」の無料シャトルバスが出ている。
歩いても行けるのだが、距離がある為、バス利用が簡便であろう。
なお、すぐ近くから「第2ターミナル行き」の無料バスも
出ているのだが、ドラゴンボート会場行きの方がやや会場に近く
また、一般旅客と区分する上でも「ドラゴン専用バス」に乗るのが
望ましい。
会場周辺は前述の未舗装という時代からはもう10年以上が過ぎ
舗装展望デッキから快適に観戦が出来る。
ただし、暑さを遮る場所は殆ど無い為、この会場での観戦撮影は
毎年「暑い」という印象が強い。
一般観客はあまり訪れていない、ほとんどが同日開催の
「関空夏祭り」に集中しているのであろう。
このイベントは、10年以上前は、二期島工事の観光振興の
目的もあって、二期島側で「サマーフェスタ」として行われて
いたのだが、二期島完成後は関西空港駅周辺で開催されている。
そのポスターに、チラリとドラゴンボート大会の告知が入って
いるのだが、ちょっと目立たないようだ。
まあでも、この会場はとても暑いので、一般客が観戦する際には、
熱中症対策は十分に行う必要があるだろう。
撮影だが、この会場は極めて距離がある。
今回、望遠レンズを400mmにするか500mmにするかちょっと迷った、
本来は500mm、いや、可能な限り望遠が望ましいので、500mmに
加えてデジタルテレコン等の機能を併用できるカメラが適切
なのだが、ちょっと荷物が大きくなり、ハンドリングが悪いので、
少しだけコンパクトな400mmを使用、APS-C一眼に装着し、換算
640mm相当だ。
加えて、ロングズーム機を使用、こちらは光学ズームで624mm、
デジタルテレコン併用でおよそ1200mmまでいける。
後はスナップ用のコンパクト機を1台の、計3台体制だ。
会場は時間帯によってはやや逆光気味で明暗差が強く、撮影が
かなり難しい。
ただ本日は、台風の影響もあって曇天の時間帯も長く、その点
では撮りやすいし、気温もあまり上がらず、酷暑という訳では
無いので、例年よりだいぶ楽だ。
さて、開会式。
「関西エアポート」の社長さんや、来賓の方々のご挨拶。
スポンサー企業の方も多数列席されていて、なかなか賑やかだ。
正面の選手達を見る限り、知った顔は少ない。
そう、本大会はビギナーチームの比率が高い大会なのだ。
参加チーム数は37と、かつての本大会での50チーム以上参加、と
比べるとやや少なめだ。その最大の理由は「20人漕ぎ」であろう。
近年の関西圏のドラゴン大会において、レギュラー艇の20人漕ぎ
のみ、という大会は極めて少なくなってきた。本大会と、他は、
「びわこ1000m選手権」くらいであろうか。
まあ1000m大会は長距離であるから、10人漕ぎはしんどいと
思うので、やむを得ない。すると、本大会が唯一の20人漕ぎか?
日本選手権大会であっても、ここ数年は10人漕ぎの部を併設する
ようになっている、そろそろ本大会も、そのあたりを考慮する時期に
来ているのかも知れない。
近年の現代人のライフスタイルの変化により、休日に20人以上の
選手はなかなか集まり難い。
「ドラゴン専業チーム」は、多くがコラボチームで今回は参戦
している、その数は5チームとかなり多い。
これらコラボチームが、それぞれのチーム単独でエントリーした
ならば、計10~15チームくらいとなるので、従前の本大会の
規模並みのチーム数となったであろう。
こちらは開会式後の入魂式(にゅうこんしき、ドラゴン艇の龍の目に
朱を入れる儀式)
入魂式は、安全祈願の意味もあり、選手や関係者の気合も入るので
良い儀式だと個人的には思うが、近年では大阪以外の大会では
あまり見なくなってしまった。また、大阪においても本年度の
日本選手権では省略されている、まあ、その時は記事で書いたように、
ちょうど大雨が降ってきたので、急遽取りやめたのかも知れない。
余談だが、上写真は、本年度からテスト使用を始めたFUJIの
ロングズーム・コンパクト機を使用しているが、この機種は
(前機種も)画像の輪郭が強く出る描写傾向があるようで、
撮ったそのままでは良いのだが、1200万画素→20万画素のように
大きく縮小すると、輪郭がパキパキに固く見えてしまう。
カメラ設定のシャープネスを標準としてもこの傾向は変わらず、
今後はシャープネスを弱にするか、あるいは、あえて画素数を
落として撮影し(縮小率を下げて)画像縮小時の輪郭強調効果を
減らそうかとも思っている。
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さて、今回の前編記事においては、前述のように参加比率の多い
ビギナーチームについて・・ というより「ドラゴン専業チーム」
以外のチームについてメインに紹介していこう。
写真は、本大会最大勢力の「大阪魂」グループの1つ、
「大阪魂 小麦色 もんさん」チームだ。
「大阪魂」は都合4チームを本大会にエントリーしている。
「大阪魂」は、大阪府の官公庁のチームと聞く、以前の大会で話を
聞いた時には「阪南市」の市役所との事であったが、今回良く聞く
と阪南市のチームは「大阪魂 はなてぃ色」というチームで、
他の「小麦色」系の「チーム もんさん」「チーム おりはし」
「チーム アンドリュー」は、各々の地域の官公庁チームだそうだ。
台風で途中中止になった第10回大会(2013年)に初参加だったか?
あるいはそれ以前からも参戦していたか?、と記憶しているが、
実際には、かなり以前から活動はしていた模様だ。
詳しくは聞きそびれたが、本年6月の「堺泉北大会」にも、
「大阪魂 小麦色」というチームがエントリーしていたので
同じ系統のチームであろう。
さらに遡ると、およそ10年ほど前の「琵琶湖スプリント大会」でも
「大阪魂」と名乗るチームが参戦していたようにも、おぼろげながら
記憶している。
匠「昔からやっていますか?」と聞くと、
大「はい、昔からやっています、ただ、メンバーは毎回変わって
いると思いますが・・」
とのことであった。
ただし、10年前の「大阪魂」が同一出自のチームとは、どうにも
思えないような気もする、メンバーに聞いても知らないようだった。
まあしかし、メンバーがいつも変わっているようだと、なかなか
好成績は望めない。本大会においては、「アンドリュー」が
準決勝に進出したが、残念ながらそこで敗退。
その他のチームは全て予選敗退となってしまった。
これに懲りずに、しばらく参戦を続けるとともに、メンバーの
固定化を狙うのが良いかも知れない。
こちらは、「Team KIX ひまわり2(?)号」だと思う、
「ひまわり」は、1号、2号がダブルエントリー、航空会社ANAの
関連チームだ。
聞くところによると、KIXには各航空会社およびそれらを管轄する
部門がある模様で、そこから複数のチームがエントリーしている。
ただ、ビギナーチームの数は多く、かつ全てのチームと話をした
訳ではないので、航空会社関連チームの総数は不明だ。
しかし、こちらの航空会社関連チームも戦績は振るわず、
ほぼ全てのチームが予選敗退という事になってしまった。
「八尾魂 えだまめ色」チームである。
先ほどの「大阪魂、XX色」というチーム名の傾向と同じ
テイストであるので、恐らくは「八尾市」の市役所関連のチーム
であろうか?「Tシャツが面白い」とかの世間話に終始して
しまい、出自等の詳しい話は聞けなった。
こちらは、「竹中工務店」チームである。
大会本部に張り出されている各レースのタイム票を念入りに
チェックしている。つまり本気度の高いチームだ。
本大会においては「竹中工務店」チームは恐らくは皆勤賞だ。
というのも、「竹中工務店」は、関西空港造営に関わる企業であり、
本大会のスポンサー企業の1つでもある、
おまけに、毎年「新人研修の一環」として、本大会に、その年の
入社の新人のほとんどを参加させているのだ。
この為、その年度によって、チームの実力の強弱が変動する。
私が記憶している限りでは、「竹中工務店」の戦績においては
最も上位に上がったのが決勝進出が1度(昨年)、それと準決勝が
1度あったと思う。
また、2000年代後半の大会では、美人のドラマー(鼓手)が
乗船していたのを記憶している。
「竹中工務店、なかなか新人のレベルが高いな・・」と、その時
思った訳だ。
・・で、今年だが、
「あれ?竹中工務店チームが来ていないなあ・・」と思って、
オレンジ色のユニフォームの選手に聞いてみると、そこがズバリ
「竹中」であった、名前を「チーム 東京タワー」および
「チーム あべのハルカス」と変えてエントリーしていたのだ。
まあでも、昨年も名前を変えてきていたので、その事はさほど
驚かない。むしろ、聞きなれない多数のビギナーチームの中から
「竹中工務店を探せ!」という楽しみが出て来る(笑)
竹中工務店の今年の戦績はどうだろうか・・
まあ、そのあたりは次回中編で紹介するとしよう。
手前1レーンは「bon voyage」(ボン ヴォヤージュ)チーム。
有名なフランス語で、「良い旅を」という意味である。
ドラゴン専業チームの選手から、以下の質問があった、
選「匠さん、ボン ボヤージュって、聞いたことあるのですが、
強いチームでしたか?」
匠「いや、多分それは”ボン オヤージ”(Bon Oyage)の事
でしょう。そちらは東京のベテラン強豪チームでして、
関西の選手権クラスの大会とか、琵琶湖や静岡の大会にも
参戦しているチームです、シニアで世界にも行ってますよ。
で、"ボン ヴォヤージュ"は、関空会社(関西エアポート)
の職員チームですよ」
選「ははあ・・なるほど」
今回、関西エアポートの社員の方数名が、大会の模様の撮影を
行っていた、その人達と話をしていると、なんでも、こちらの
「bon voyage」は、ドラマーが関西エアポートの社長さん!で
さらには漕手にも同社の重鎮が多数乗っているチームだとの事だ。
社員の方は、
社「凄い豪華メンバーです! 単価が高いチームだなあ(汗)」
とも言っていた。
まあでも、私としては、関空のオーナー企業が変わった事で
ドラゴン大会に対する考え方がどうなるのか?という点は
少々心配していたのであった。そもそも本大会が始まった
12年前の時の関空会社の社長さんは、ドラゴン大会開催について
非常に積極的であり、それ故に本大会が実現したとも言える訳だ。
だが、本年の大会において、新しい社長さんや重役陣が自らチーム
を結成して参戦するという事であれば、その心配は無用であろう、
来年以降も、本大会の継続実施について理解を示して下さっていると
信じたい。
なお、関空エアポート社関連のチームは「bon voyage」に限らず
多数あると思う。残念ながら、全てのビギナーチームとは、
話をする機会は作れなかったので、どのチームが関西エアポート
関連だ、とは断言できない。
まあ、こういう風に書いていると、あまりビギナーチームと
コミュニケーションを取っていないように思われるかも知れないが
それでも、本年初参加またはメンバー交代で参加の、およそ
20チーム強に対し、今回は半数以上の10チーム強とは話をして
出自等を聞いたり、世間話しをしたりしている。
しかし、例年ほぼ完全にメンバー交代してしまうチームも多く、
なかなか「顔見知り」という状況にならない事も事実だ。
カメラマンが選手達とコミュニケーションを取るのは確かに困難な
事であり、私も過去十数年間、大会を撮影するカメラマン数百人
(報道系、大会関係者系、チーム関係者系、一般系)を見てきたが、
自身の立場と関係無い選手達と話をしているカメラマンの比率は、
見事に、ほぼ0%だ。つまり、そういうケースを、殆ど見た事は無い。
だが、それでは不足だと思う、被写体に関する情報が入手できない
状態で、写真を撮るのは難しい。知らないものは撮れないのだ。
さて、こちらは本大会でのもう1つの巨大勢力
「キャセイ・パシフィック」チームである。
香港を拠点とするエアラインであり、ドラゴンボートが盛んな地域でも
ある事で、本大会への参加率は高く、ほぼ皆勤賞だと思われる。
今年は、香港チームとして、A~Cの3チームをエントリー、加えて、
日本人スタッフを中心とした、キャセイ・パシフィック・JAPAN、
の合計4チームが参加となっている。
チームの実力値は、よくわからない(汗) 遠征チームなので
その年により、強い時もあり、さほどでも無い場合もある。、
でも、たいてい決勝あたりにまで残ってくる実力値は持っているので、
ドラゴン専業チームとしても油断はならない。
また豊富なメンバー数を利して、決勝あたりでは強いメンバーを
集中してくるかもしれない。
大会によってはメンバー交代を禁止している場合もあるが、
本大会では、そのあたりは厳しくなかったと思う。それに、せっかく
海外から来ていただいているチームだ、細かい事は言わずに、
優勝争いには是非からんできて貰いたいとも思う。
今回、チームの写真を撮り続けている同チームメンバーの中国人の
カメラマンと知り合い、ずっと話をしていた。
一応英語が通じる、現在の香港の公用語は広東語と聞いているし
彼等同士の話も中国語(多分広東語)なのであるが、
およそ20年前までは香港は英領であったので、殆どのキャセイの
選手達とは英語で問題なくコミュニケーションが取れる。
で、カメラマンの彼と話をしていると、恐るべき「上級マニア」
であることが判明した。以下はマニア氏と英語でのやりとりだ。
匠「なかなか凄いカメラを持ってきているね」
マ「EOS 5D Mark2だよ、古いカメラさ。
そっちは? EOS 7Dか、それはスポーツ用だね」
匠「まあスポーツ用とも言えるかな?
初期型だよ、中古で3万円台と、安かったので買ったんだ」
マ「APS-Cで、1.6倍換算だね?」
匠「そうだよ。で、そちらのカメラやレンズはそれだけ?」
マ「いや、まだまだあるよ!」
彼は、恐るべき量の機材を持参していた(汗)
一眼レフとして、CANON EOS 5D MarkⅡ(フルサイズ)
ミラーレス機が、SONY α7(フルサイズ)
交換レンズがまた凄い、1つ上の写真はEF28-135mm、
これは動画撮影用に使っている模様だ。
それと、EF70-200mm/f4 まあこれは望遠ズームの定番だが
2倍テレコンをかませて、レースの模様を撮影している。
スナップ用に、ライカ ズミクロンR 35mm/f2
Rマウントなので一眼用だが、これをアダプターでEOS用に
変換している、加えて 同じ、ライカ ズミクロン 35mm/f2
こちらはMマウントだが、これもまたアダプターでα7用の
NEXマウントに変換している。同じようなスペックのレンズを
2本使っている事で、かなりのマニアである事がうかがえる。
さらに、マニア向けのフォクトレンダー スーパーワイドヘリアー
15mm/f4.5をα7に装着している。
こちらは、集合写真や会場スナップ用レンズであろう。
匠「それ、凄いレンズだなあ・・」
マ「フォクト(レンダー)の15mmだよ」
匠「それはⅢ型?」
マ「え~と、Ⅱ型だったかな?レンズに書いてあるよ、
ほら・・ あ、Ⅲ型だった(笑)」
Ⅱ型とⅢ型を間違えるとは・・ 彼は上級マニアではあるが、
超マニアでは無いな・・ と、こんなところで「マニア道」を
はりあってもしかたない(笑)
匠「私は、初期型のLマウント版を使っているよ。
Ⅱ型がMマウント版、Ⅲ型はデジタル対応とEマウント版の
追加だけど、大きくなって、かなり高価になってしまったね」
マ「けど、とても良く写るレンズだよ」
匠「それは間違いないね、まあ、マニア向けだけどね・・」
マ「今からチームの集合写真を撮るけど、僕も入りたいので
このレンズで撮ってくれないか?」
匠「勿論! さあ、皆を集めてください」
フォクトの15mmは被写界深度が極めて深いので、MFでのピント
合わせが非常に楽だ、適当にピント位置を決めるだけで、
α7のピーキング機能が、画面いっぱいに盛大に出て、
”どこにでもピントが合ってますよ”と示してくれる。
これならばビギナーの誰が撮っても、ピンボケになる恐れは無いで
あろう。なるほど、彼は、そのメリットを考えた訳だな、やるな!
匠「Say Cheese!」 (チーズと言って=にっこり笑ってという意味)
キャセイ・パシフィックチームは、本大会では大活躍するので、
追って各記事で紹介していこう。
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M「お~い、XXチーム、集合してください~」
JDBAスタッフのM氏が、ドラゴン専業チームに集合をかける。
専業チームについては、どうせ準決勝以降は、ほとんど彼等の
独壇場になってしまうので、続編記事で紹介するが、本記事でも
少しだけ彼等の様子を紹介していこう。
地元「関空飛龍」チーム。
本大会で発足したチームであるので、12~13年のベテランだ、
最近の戦績では、昨年2015年の静岡ツナカップ大会で、
遠征・混成チームながら、見事に優勝している(ツナカップでは
それ以前にも1度優勝がある)
今回は「ホーム大会」であるので、地元の各KIX関連チームへの
漕ぎなどの技術指導に、選手達が奔走している。
また大会運営にも当然かかわり、およそ自チームの戦績に配慮する
余裕は無さそうだ、つまり「ホストチーム」であるとも言える。
だが、とは言うものの、本大会では「ホーム」の意地もあり、
決勝進出率は結構高い。今年の本大会でも、(追って紹介するが)
「オープンの部」で見事に決勝進出となっている。
こちらは「あめちゃん」チーム。
「東海龍舟」(愛知)と、「琵琶湖ドラゴンボートクラブ」(滋賀)の
珍しい異地区コラボチーム。
「珍しい」と書いたが、それは2~3年前までの話であり、
ここ数年は、異地区でのコラボチームも、「表面張力」など
決して少なくはない。
匠「今回は、なにゆえのコラボ?」
琵「いや、東海さんとは何年か前からコラボしたかったのですよ、
当時は「あまちゃん」がTVで流行っていたので。
(注:すると3年前か?)
で、あまちゃんはもう終わったので「あめちゃん」という
名前にしました(笑)」
本記事冒頭の写真が、「あめちゃん」の予選レースの模様、
手前1レーンが「あめちゃん」である。
ちなみに隣の2レーンが、最近絶好調の「吹田龍舟倶楽部」
好勝負が展開されたが、出だしがやや遅れた「あめちゃん」が
逆転し、半艇身差で「吹龍」を抑え、1位抜けで準決勝進出。
本大会の「混合の部」と「オープンの部」においては、予選は
1ヌケのみで、2位以下は敗者復活戦に廻ることになる。
ただ、1位抜けは、次の準決勝がおよそ4時間半後となるので
モチベーションや体調の管理がやや難しい。
あ「空港(施設)に行って、涼んでのんびり食事してきます」
と言っていた。
こちらは、言わずと知れた、「bp」である。
本大会においては昨年優勝、勿論連覇を狙う。
本年の成績は各大会全てで優勝。
これまで鬼門であった「東郷湖ドラゴンカヌー大会」は、
過去苦戦していた模様であり、それも今年は優勝と聞いて
いたが、一応話を聞いてみよう。
匠「東郷湖に行ってましたか? 確か優勝ですよね?
おめでとうございます」
b「はい、これまで勝てなかったのでよかったです」
匠「その大会、”しげる”さんから、良く誘われていて、私も
見に行きたいのですが、びわこペーロンとたいていかぶるので
行けないのですよ。
でも、滋賀県のチームは「bpが来ない」と喜んでましたよ、
やりたい放題です!」
b「あはは、琵琶湖はそんな事になってましたか。
東郷湖の艇は、底が広い”バスタブ型”で速度が出ないのですよ」
匠「すると、堅田船競争と同じかな?」
b「そんな大会があるのですか?」
匠「また記事に書くので読んでおいて下さい(注:すでに掲載済み)
で、今後の大会予定は?」
b「坂出(府中湖)、ツナカップ、スモールかな」
匠「10月ばかりですね、1000m大会は?」
b「未定ですが、恐らく出ません、9月は練習月間にします」
匠「道頓堀は?」
b「話が殆ど進んでいません、実現までは時間がかかるでしょう」
匠「ヘッドオブセタは?」
b「それ何ですか?」
匠「様々なボートの異種混合戦です、瀬田のヘッドを決めるという
やつ、もちろんボート種別で順位を決めます、
ただ、ドラゴンの部は、やる場合とやらない時もあります」
b「へ~、おもしろそうですね」
”お~い、bp集まって~”、どこからか呼び出しがかかる。
匠「あ、チーム集合ですね、じゃあまた」
さて、こちらは「SPS118」という聞きなれないチーム、
海上保安庁からの初参戦だ、ビギナーであると言う。
海保チームというと「海猿火組」(静岡)が強豪として有名だ、
でも、「海火」とはまったく無関係であるとの事。
こちらは地元関空を担当する特殊な部署なのかも知れない。
ただ、こちらのチームが本大会の「台風の目」となる事は、
この時点で誰が予想できたであろうか・・
その話はまた後編にて、お楽しみに。
さて、そそろそ記事文字数が限界だ、以降は中篇に続く・・