2016年8月20日(土)に、滋賀県大津市由美浜サンシャイン
ビーチにて行われた、第11回びわ湖ドラゴンキッズ選手権大会
の模様より、前編。
その名の通り、本大会は小学生および小学生親子を中心とした
全国でも珍しい、子供のドラゴンボート大会である。
琵琶湖を擁し、マリン(レイク)スポーツ環境に恵まれた
滋賀県ならではのドラゴン大会であると言えよう。
今年で既に11回目、本年から会場を移し、サンシャインビーチ
で行われる事となった。
私は過去全ての本大会を観戦撮影しているが、1度だけ強風・高波
により大会が途中中止になった事があるが、他の10回の大会は
全て天候に恵まれている。
でも、天候に恵まれていると言っても、さすがに真夏の8月だ、
本大会の日は極めて暑い状況が毎年続いている、しかも、琵琶湖の
大会は競艇場での選手権大会を除き、ほとんど日陰に退避する場所
も無く、非常に過酷な撮影(観戦)環境でもある。
さて、開会式。
今年は、この地方の滋賀県や京都での「地蔵盆」と呼ばれる
行事のタイミングに重なってしまい、その運営などで多少参加
チームが少ない、まあ、それでも20チーム程は参加している
ので、選手や関係者だけでも500名近くの集まりとなっている。
ちなみに、「地蔵盆」も、現代においては、ほとんど子供の為の
お祭りとなっていて、町内会を中心に、子供達におやつの配布や
出店風のイベントや、簡単な花火や踊りが行われる事もある。
さて、こちらは元気よく選手宣誓。
いつもドラゴンキッズの記事で注意している点としては、
子供達の写真は、正確なチーム名と名前とかが入ってしまって
本人を特定できるような撮りかたや紹介をしない事である、
できれば本来は、あまり顔も写らない方が良いであろう。
現代においては子供達のプライバシー確保は重要である、
でも、それも、悪い事をする大人が増えているからでもあり、
「世知辛い世の中だ」という話は良く聞く。
いつか、離島に観光撮影に行った事があるのだが、島へ向かう
フェリーの中に、「地元の小学生の写真は撮らないで下さい」
という張り紙があった。その離島には廃校になった小学校跡や
新築だがレトロな校舎があって絵にはなるのだが、フォトコン
狙いのシニアカメラマンや、スマホを持った若い男女などが
盗撮同然で地元の子供達を撮って無許可でコンテストや
SNSで使い、問題になっているそうである。
私の場合、今回、殆どのチームの人達の指導者等とは
話ができており、子供達の写真を載せるのは許可が出て
いる状況か、または、問題の無い範囲で行っている。
(というか、「沢山載せてください」と言っていたチームを
メインにしている)
まあ、要は、アマチュアカメラマンの場合、こうしたスポーツ
イベント、お祭り、観光撮影などで、被写体となった人物と全く
話ができない事が、最大の課題であるのであろう、ちゃんと話を
して、撮っているアマチュアカメラマンを見たことは殆ど無い。
被写体と話す習慣や勇気が無いのもまた問題なのだが、
それは、そのカメラマン個人にも大きく依存する。
それとアマチュアカメラマン全体で、撮影におけるマナー教育を
行う又は受ける機会がまるで無い事も、付随する大きな問題点だ、
混雑する観光地などで三脚を立てて周囲の迷惑になる撮影をしたり、
場所取りをしてトラブルになる事も、いずれも同じ原因だと思う。
まあ、アマチュアに限らず職業カメラマンであっても「報道」
などの大義名分の下に、無茶や無理やりの撮影をする状況も良く
見かける、これも決して褒められた話では無いのだが、昔からの
業界の慣習なども原因の1つなのかも知れない。
なお、場所取りに関しては、写真撮影に限らず、花見や花火大会
でも各地で大きな社会問題になっているが、各自が自己中心的で
社会的配慮やマナーに欠ける事が根幹なのであろう。
情報の取捨選択能力の少ない「その他大勢」の「情報受信者」が
増えている事も要因の一つだ、だから同じ場所に皆が集まり
一極集中してしまう。見ているとあまりにも不愉快になるので、
私はもう人の集まる場所には行きたく無い。ちなみに、どうやって
それを判断するかといえば、一般人の皆が目にする情報誌、ボスター、
TVなどで紹介された、あるいは「商業的な仕掛け」の存在を
感じる場所やイベントには行かないようにする、つまりそれらを
「逆情報」として用いる訳だ、ただそれだけで大丈夫だ。
余談が長くなったが、本キッズ大会のレギュレーションおよび
特徴について述べていこう。
まず、レギュレーションであるが、200mの直線レースだ。
使用する艇は、「旧艇」又は「(びわこ)ペーロン艇」と呼ばれて
いるドラゴンボート用の艇だが、重量が700kg前後もあり
相当に重い。まあでも、安定性は非常に高く、かつてこの艇が
転覆あるいは沈没した事は、数年前に強風・高波の悪条件と
乗艇の重量バランスが悪かった事からの浸水沈没が1件あった
だけであり、本艇を用いたレースを、私がおよそ2000レース近く
観戦している中では、たったそれだけ、1件しか無い。
その1件もある意味、人災とも言え、自然転覆・沈没は、まず
起こらないであろう、極めて安全性の高い艇と言える。
さて、競技のカテゴリー分けは3カテゴリー制である。
「小学生の部」20人漕ぎ、小学生16名、大人4名。
「親子の部」20人漕ぎ、小学生10名、大人10名
「10人漕ぎの部」10人漕ぎ、小学生6名、大人4名
となっている、なお、10人漕ぎであっても20人漕ぎの
レギュラー艇を使用する(上写真:若干重く、速度が遅くなる)
いずれのカテゴリーにおいても、小学生だけで漕がせる訳ではなく、
大人が最低4名乗艇し、安全面と運営面(誘導等)で配慮している。
なお、小学生と言うのは、3年生以上となっている。
登録される選手数は、加えて若干名の補欠メンバーが認められて
いる(詳細は応募要綱などを見ていただきたい)
参加選手や関係者は500人程だと前述したが、本大会は
家族・親族の応援が非常に多いのも特徴である。
親御さんたちは勿論、子供達の応援をしにくる。
ちなみに、大人の大会では、家族が応援に来るというケースは
あまり無い模様であり、むしろ友人知人や恋人といった場合が
殆どであろう、なんだかこれも「世知辛い世の中」だとは思う。
せっかくのドラゴン・ペーロン大会だし、応援が多いという事での、
集客効果から、将来的なメジャースポーツ化・プロ化への推進にも
なるかもしれないので、まあ観客は増えてもらった方が望ましい。
ちなみに、立錐の余地も無い程混雑する事は無いので念のため。
ただ、注意点としては会場は非常に暑いので、熱中症などには
十分に対策あるいは注意する必要があるだろう。
同日、関西のどこかのテーマパークで屋外イベントがあって、
十数人が次々に熱中症になったと聞く、十分な注意が必要だ。
さて、本大会の隠れた特徴だが、それは「勢力図」である。
滋賀県の強豪ドラゴンボート専業チームの、それぞれ息のかかった
子供達が出場し、ある意味、この大会は大人たちの「代理戦争」と
なっている。
第一勢力「平野スポーツ少年団」
こちらは、専業チーム「小寺製作所」が多分に関わっていて
通称「団長」と呼ばれる小寺製作所チーム監督の小寺氏が
全体の指揮を取る。まあ、とは言え、小寺氏はドラゴン競技の
普及発展や子供達の健全な育成に尽力する人格者でもあり、
むやみに「組」を大きくして(笑)、勢力を強めようとして
いる訳では無い。
本大会では都合十数チームをエントリーして最大勢力となって
いるが、これもまた単に勢力図を拡大しようという意図ではなく
大会規模縮小を嫌っての配慮である事は言うまでも無い。
第二勢力「大津スキースポーツ少年団」
こちらは、専業チーム「龍人(どらんちゅ)」が関わる
チーム群である。本大会開始当初から、各大会で必ず優勝または
入賞の実績を誇る名門スポーツ少年団である。
毎年子供達は進級あるいは卒業していくので、勿論メンバーは
変わっていくのだが、指導力に優れるのであろう。
大人があまり関与しない「小学生の部」で毎年優勝または準優勝
となっていて、本年も当然優勝候補である。
余談だが、本大会と同時期に開催していた「高校野球」でも
名門校、有名校は、毎年メンバーが変わるものの強豪校は
たいてい同じである、まあ、それと同じで「大津SS]の名も
今やドラゴンキッズ最強チームとして他チームを萎縮さえる
名前の強豪でもある。
本大会では、各カテゴリーに都合4チームをエントリー、
得意カテゴリーの「小学生の部」での連覇を勿論狙っている。
第三勢力「池の里Kids(Junior) Lakers!」
ご存知、滋賀の専業チームで「町内会最強チーム」と呼ばれて
いる「池の里Lakers!」は、ここ大津市が地元だ。
選手達の「実子」によるメンバー構成が中心で、親子純血による
一子相伝のスパルタ(?)指導により、かつて「親子の部」では
最強チームとして連覇を続けた黄金時代があった。
だが、「町内会純血」ゆえの弱点があるのは、子供の成長は速く
その黄金期を支えた小学生メンバーは、すでに中学生あるいは
高校生となっている。従来は「Junior Lakers!」として20人
漕ぎの部に参加していたものが、今年は「10人漕ぎ」の部で
ぎりぎりの人数での出場となっている。
第四勢力「その他」のチーム
他には、本大会では、常連の「ボーイスカウト(カブスカウト」」
チームが参加、その他、年度によっては「小学校系」「企業系」
「在日外国人系」「大学OB会系」「スポーツ系」など、様々な
つながりによる参加チームがある。
常連の「メタルスタイリスト福田」(京都:企業系チーム)は、
今回は、「町内会の地蔵盆運営により参加不可」と言う事で
あった、さすがにまあそれはしかたないであろう。
まあ、近年のライフスタイルの変化により、ドラゴン・ペーロン界
においては、20人漕ぎというレギュレーションでの運営が難しく
なってきている、単純に言えば、それだけの人数を集めるのが
大変なのだ。
ここ数年、その状況を鑑みて、各地の大会で「10人漕ぎの部」
すなわち「スモールドラゴン」が盛んに行われるようになってきた。
それでも、4~5年前は「10人漕ぎ専用艇を新たに買い揃える
のは大変」という予算上の問題が言われていたのだが、いくつかの
大会で試験的に「20人漕ぎ艇を用いた10人漕ぎ」が実践され
運用上のメリットが高く、競技上のデメリット(遅い、重い等)が
少ないことが明らかになると、そのスタイルもまた定着するように
なってきている。
本「ドラゴンキッズ」でも同様だ、10人漕ぎの部は手軽に
参加可能であるので、他地区からも気軽にご参加いただきたい、
ちなみに、参加料は大人の大会に比べて極めて格安である。
さて、今日の会場も、ともかく暑い、例年とは日程も会場も
若干異なるとは言え、それでも暑い事には変わり無い。
本大会名物の「子供プール」も、いくつか見れらるが、
本大会で、かつて子供達が熱中症などで気分が悪くなったとか
言う例は1つも無い。むしろ大人たちの方が大変で、暑さに
慣れたベテラン運営スタッフですら、ヘロヘロになっている様子を
見た事も何度かある。
私も今日はだいぶキツい、例によって連続的に水分を補給
しつづけているが、大半は汗になって流れ出てしまう。
知った顔の大人選手やスタッフ達に
「匠さん、すごい汗ですね」と言われるのだが、
まあ朝から数リットルの水を飲み続けているのだから、そうなる
のもやむを得ない、汗をかかない方がむしろ危険かも知れない。
日焼けも、わずか数時間ほどでヒリヒリしてきたが、まあこれは
今年の夏は今回が初めての大会という訳でもないし、多少は
日焼け耐性が出来てきている事であろう。
なお、日焼け止めとかは使っていない、ベタついてちょっと気持ち
悪いからだが、近年のものは、さほどそうでも無い模様なので、
あまりに厳しい環境であれば、それも必要かもしれない。
また気温が体温を超えると、体を覆うような服装の方がむしろ
涼しい模様であるが、本日はそういうレベルの気温であるものの、
それもなんだか、実際にやって暑苦しかったたら嫌なので、
そういう対策もしていない。
で、子供達は、暑さに強いのか、なんでもなさそうだ・・
あるいは、いずれもスポーツ少年団系の子供選手が多いので、
暑さには慣れていて体力もあるからなのだろうか?
「平野スポ少」系には、バドミントン、サッカー、ソフトボール、
バレーボール、野球、ミニバス系等の競技の子供達が参加して
いるが、自分たちのレースの合間にも、それぞれの競技での
練習をしていたり、あるいは、かくれんぼ、鬼ごっこなどをして
走り回って遊んでいるという、大人から見れば、うらやましい
くらいの体力である。
それから、信じられない事かも知れ無いが、子供達は
レースに対しては極めて真剣である。
イヤイヤやっているとか、大人たちにやらされている、とか
そういう雰囲気は微塵も無い。
まあ、本大会が始まった頃の10年ほど前には、
大人から「ボートに乗せてやるぞ」と言われた子供が参加して、
会場についてみたら、「自分で漕ぐのだ」と、初めて知らされ、
とても嫌がったりする子供も居たし、
あるいは、ボートに乗り込んだ時点で、揺れて、かつ水面に近い
のが怖くて、泣き出してしまう子供も何人も居た。
しかし、ここ数年はまるで雰囲気が違う。
「どこそこのチームには絶対まけない」とライバル心むき出し
の子供も居れば、予選のタイムを見て「あと3秒速くしないと
どこそこには勝てないなあ」とか、大人顔負けの闘争心や
レース戦略などを言っている子供も沢山居るのだ。
子供達の雰囲気が変化したのは、時代が変わったからなのか、
あるいは、教育・指導の方法が変わったからなのかも知れない。
それと、この大会だけをとってみれば、滋賀を代表する強豪の
ドラゴン専業チームの大人達の「代理戦争」である事も一因で
ある事は間違いないであろう、具体的にそういう話が出ているか
どうかは知らないが「ライバルチームには絶対に負けたくない」
という気持ち大人から子供に伝染しているのかも知れない。
あるいは、それぞれのスポーツ少年団等に、本大会における
過去の優勝トロフィーがずらりと並んでいたら、
「先輩達に負けないよう、僕たちも頑張るぞ」と
気合が入るのかも知れない。
まあ、実際のところはわからないが、そういう様々な要因があって、
近年の子供選手達の意識が大きく変わっているのであろう。
女の子の選手もかなり多いのだが、ご存知のように小学校高学年
という年代においては、女子の方が体格(身長や体重)、そして
結果的に体力でも男子を上回っている。
なので、本大会における強豪チームにおいても、女子メンバーの
数が結構多く、その事は、むしろ有利であるのだ。
観戦撮影についてだが、本会場(サンシャインビーチ)は、
晴天の午前中は、強い逆光となり、撮影は絶望的までに難しい。
本大会では、アマチュアカメラマンや報道・取材関係のカメラマンは
あまり多くない、ただ、アマチュアはともかく(というか、むしろ
前述の子供達のプライバシー問題で、あまり撮影は推奨できない)
報道系については撮影条件が厳しいと、番組やニュース、新聞記事
としても苦しいので、心配になって、たずねてみたが、やはり何処も
だいぶ苦戦している模様であった。
私の方は今回初登場の、新型一眼レフ(ミラーではなくEVF仕様)
と200~500mm望遠ズーム、そして24~624mmロングズーム
コンパクト、および通常のコンパクト機の3台の組み合わせだ。
前述のように光線状態の難しさと距離の遠さで、本会場における
撮影は相当に難易度が高い。
応援の父母の方は多いし、勿論、ビデオ、一眼レフ、ミラーレス機、
スマホなどで子供達の勇姿を撮影している方は極めて多いのだが、
まあ正直言って、誰もちゃんと撮れていないであろう。
まあでも、本大会は午後早目の時間帯で終わってしまうので
まだ若干ましだ、ましと言うのは、暑さによる体力の消耗の
回避の他、夕方になると強い逆光条件は、今度はステージ側に
変化する事だ。本大会では良いが、同一会場で行われる「びわこ
ペーロン」では、夕方の閉会式や表彰式は絶望的なまでに酷い
撮影条件となる、大型の外付けフラッシュでも用いて強い逆光
条件を回避しない限りはスティル(静止画)撮影は壊滅的だし
ビデオ(動画)系も望遠域でアップにして背景との露出差を
減らさないと、お手上げに近い状態になるであろう。
さて、こちらは予選での「親子の部」の「平野スポ少バドミントA」
の模様。見るからに、かなり速いのだが、まあ親子の部なので、
選手の半数は、専業チーム「小寺製作所」の選手達だ。
「小寺」「龍人(どらんちゅ)」「池の里」が毎年三つ巴の
戦いとなっている、とは前述したとおりだし、毎年の本大会の
記事でもそう伝えている。
ちなみに、昨年2015年の本大会での各カテゴリーの
優勝チームを記載しておこう。
「小学生の部」優勝「大津SS 赤龍丸」(龍人)
「親子の部」優勝「池の里Junior Lakers!」(池の里)
「10人漕ぎの部」優勝「平野スポ少 バドミントン」(小寺)
である、見事に各カテゴリーで優勝を分け合っている。
それと、本大会とは関係ないが、滋賀県高島市で行われている
「高島ペーロン大会」での、ここ数年の優勝チームも述べておこう。
2014年優勝「小寺製作所」
2015年優勝「池の里Lakers!」
2016年優勝「龍人」
さらに、昨年2015年の「びわこペーロン」大会の
「20人漕ぎ一般の部」での決勝順位もあげておこう。
1位「池の里Lakers!」
2位「小寺製作所」
3位「龍人」
である、何かもう、笑ってしまうくらい、見事にこの3チームは
ライバル関係にある、別に細工とかはしていないし、談合とかも
八百長レースでも勿論なく、どうして、こんなに見事に結果が
分散しているのか、不思議なくらいである。
さて、本大会も3カテゴリー制だ、昨年のごとく、見事に優勝を
分け合うのであろうか?だとしたら、もう偶然を超えて「奇跡」だ。
ちなみに、本大会の200m戦の決勝(優勝)タイムであるが、
親子の部は、1分1~2秒くらい
小学生の部は、1分7~8秒くらい
となっている、これは極めて速い、ぶっちゃけ言ってしまえば
大人のドラゴンチームでも、地元ビギナーチームだと、
このタイムは出せず、小学生に負けてしまうのは確実だ。
さらに、ドラゴン専業チームでも、ちょっと負けてしまいそうな
チームもあるくらいだ、ものすごくハイレベルである。
先ほどの「親子の部」、「平野スポ少バドミントンA」の
1回戦タイムは、1分4秒台、場合によりまだまだ伸ばしてくる
であろう。
本大会のレギュレーションは「2回戦合計タイム制」であるので、
2本目でさらに伸ばせば優勝は確実、また、そうで無い場合でも
他チームは、少なくとも、この1分4秒を目指して漕ぐ必要があり、
極めて厳しくもハイレベルな戦いだ。
ちなみに、大会レコードは昨年2015年の「池の里」の1分1秒
であったと思う、1分を切るタイムを出したチームは、私が記憶
している限りでは、まだ無い。
他であるが、「小学生の部」の1回戦では予想通り「龍人」の
率いる「大津SS 白龍丸」が速く、1分6秒台。
これも、小学生の部のレコード級の、かなりのタイムである。
「10人漕ぎの部」では「池の里Kids Lakers!」が1分17秒台、
これは本来20人漕ぎの重たい艇であるので、このタイムでも
かなり立派なものであり、優勝候補であろう。
しかし、「小寺」率いる「平野スポ少 バドミントンC」が
1分19秒台で、近い位置につけているので、まだ気は抜けない。
「池の里」であるが、従来「池の里 Junior Lakers!」として
小学校高学年(6年生)を乗せていたが、「実子」の選手で
あるので、子供達はすでに卒業、今年は、中学年(3~4年生)
を中心とした編成であり、名前も変えて「Kids Lakers!」と
なっている、高学年を乗せずして、このタイムは立派なものだ。
さて、今回前編はこのあたりまでとして、次回後編では、
各カテゴリーでの結果を紹介していくとする、
三つ巴の「代理戦争」の結果はいかに?、子供の大会とは言え
目が離せないレースが続く!