安価な中古ミラーレス機とマニアックなレンズでコスパの
良い「アダプター遊び」を楽しむシリーズ、第71回目。
今回はまず、このシステムから、

カメラは、PENTAX K-01
レンズは、Industar 50-2 50mm/f3.5
このレンズは、先日の震災に見舞われた熊本市のカメラ通販店
「ギズモショップ」から購入したものだ。
同ショップでは、数種類のロシアンレンズの未使用品を仕入れ、
主にミラーレス機用のマウントアダプターとセット販売を
している。本レンズは、M42マウントであるが、ティルト型の
アダプターが付属していて、それを使うとなかなか遊べる。
本来、このレンズとディルトアダプターをセットで用いるのが
推奨される使い方だが、ティルトは、いずれ広角系レンズとの
セットで使用する事として、今回は、レンズ単体で使ってみよう。

本レンズ Industar 50-2 は、50mm/f3.5ではあるが、
3群4枚のテッサー型レンズのコピー品だ、本家ツァイスの、
例えばRTS テッサーは45mm/f2.8なので、少しだけ画角も
開放f値も異なっている。
本家RTSテッサーは、第42回記事で既に紹介している。
その特徴(長所、欠点)は、重複するので割愛しよう。
まあ、逆光耐性等を除き、写りは似たようなものである。
本レンズは、KMZ(クラスノゴルスク機械工場)製で、、
同社にあった未使用在庫品との事だ。
KMZは、いわゆる「ZENIT」というM42マウント等の銀塩一眼レフ
を作っていたメーカーであり、そのKMZ製の交換レンズとしては、
第6回記事で紹介の、ZENITAR 16mm/f2.8魚眼レンズ、および
同記事のHelious-44M 58mm/f2も、多分KMZ製だ。
(MIR24もそうか?と思ったが、ちょっと違う模様だ)
あと、本レンズと同じIndustarという名前では、
第32回記事のIndustar 26M 50mm/f2.8(L39マウント版)
というものもあった。
情報が少なく、これらの全てがKMZ製とは言い切れないが、恐らく
はそうだろう、私も結構沢山同社のレンズを所有している事に気が
ついたのと、それからZENITAR 16/2.8とかは、描写力が高く、
かつ安価であり、結構お気に入りのレンズだ、それらからすると、
本レンズもかなり期待が持てる。
本レンズの絞りは冒頭の写真のように、レンズ前面にクリック
の無い連続可変式の絞りが搭載されている、まあ、ロシアン
レンズによくある「プリセット絞り」の、プリセットが無い
タイプだ、同様な構造を持つレンズとしては、第54回記事の
Heinz Kilfitt Kilar150mm/f3.5(ドイツ製) や
第5回記事のKiyohara VK70R(ソフトレンズ)がある。

ただ、本レンズは、非常に小型なレンズであり、ピントリングと
絞り環の幅はかなり狭く、操作性はあまり良く無い。
動きモノの被写体等では、それらの操作がやりづらく、ちょっと
慌ててしまう事もある。
ちなみに、KMZ社製のレンズも、どうやらカール・ツァイス系の
レンズと同様に、絞り値を焦点距離より先に記述する模様だ。
本レンズも3.5/50となっているし、他のレンズもそうだったと思う。
が、いつも書いているように、特定のメーカーの製品だけ異なる
表記をすると混乱の原因となるので、本ブログでは、一般的な
「焦点距離/開放絞り値」という表記に統一している。
まあでも、KMZ製(あるいはロシア製)か否か、というのを、その
表記方法で見分ける事はできるかもしれないので、参考まで。

本レンズの最短撮影距離は65cmと、RTSテッサーより、ここも
5cmだけ長くなっている、焦点距離も開放f値も最短撮影距離も、
いずれも少しだけテッサーより控え目なのが、なんだか
奥ゆかしくて面白い。
でも、まあ、最短近くの撮影では背景ボケを得る事は可能だ、
ただし、ボケ質はあまり良く無いので、本来のテッサー的な用法
(絞り込んで撮る)が良いかも知れない。
ちなみに、何故MF精度・MF操作系に致命的とも言える課題を
抱える PENTAX K-01で、本レンズを使っているか?という点
だが、勿論、本システムでは、極めてピント合わせが困難だ。
ピントが不安なので、同一被写体でも、ピント位置を少しづつ
変えて「保険」をかけておかなくてはならず、撮影枚数が本来
の2~3倍の数に膨らんでしまう。
K-01の内蔵手ブレ補正機能は利用可能だが、電源投入時に
毎回焦点距離入力が出て鬱陶しいので、今回はOFFにしている。
そんな無理をしてまで、K-01を使った理由は、「格好良いから」
のただ一点だ(汗)デザイン的な面白さだけという、ある意味
「しょーもない」理由ではあるが、趣味の撮影でマニアックさを
追求する本シリーズであるから、こういう理由も十分有りだ。
ちなみに、K-01で、M42マウントレンズを装着する際、通常は
PENTAX純正の「マウントアダプターK」を用いる。で、何度か
書いてきた事だが、このアダプターは、M42レンズ背面の
絞り連動ピンを押し込む事ができないので、レンズによっては
絞り開放でしか撮影できない。
前述の第6回記事のZENITAR 16mm/f2.8魚眼を、K-01に
装着した時も、うっかりその事を忘れていて、絞り開放でしか
撮れなかった。
そして、PENTAX 純正SMCTなどのM42レンズは、絞りのA/M
(自動/手動)切り替えがあり、それをMにすれば問題なく使える、
それからロシア製レンズによくあるプリセット絞りの場合もOKだ。
注意するのは、一部のロシア製レンズや国産のPENTAX以外の
M42マウントレンズだ。国産では例えば、ヤシカ、フジ(フジカ)、
オリンパス、コシナ等の一部のM42レンズでは、A/M切り替え
スイッチが無い。
それらのレンズを使う際には、K-01等のKマウント機には装着せず、
μ4/3機やEマウント機で、M42アダプターを使用すれば、背面の
絞り連動ピンが押し込まれるので、絞りの手動調整が自在にできる。
本レンズIndustar 50-2の場合は、レンズ前面に連続可変式の
絞りがあるので、K-01+マウントアダプターKで問題なく使用できる。
で、K-01のピント精度と、このレンズ構造では基本的に絞りを
f8~f11程度に絞り込んでの撮影となる、ピントはこれでまず
問題は無いが、シャッター速度は日中でも低めとなる。
K-01は、AUTO ISOのままでISO25600まで上がる優秀な仕様の
カメラであるが、撮影時にAEロックして急激に構図を変更した
場合や、十分に明るさがある場合は、ISOがAUTOでも上がりきらず、
数十分の1秒程度のスローシャッターのまま、となる場合もある。

さて、本レンズの購入価格だが、本年2016年に、レンズ+
ティルトアダプターで14800円であった(税込み、送料込み)
ティルトアダプターは、高いものは高いので、まあセットで
この値段であれば、コスパは良いと思う。
レンズ単体での価格は、一応半分の7000円程度としておこう。
丹念に中古屋を探せば同等かそれ以下の価格帯でインダスターの
いずれかは入手可能とは思うが、まあ新品でこの値段であれば、
中古を探す手間が省けて良い、そのまま買ってしまうのが簡便で
あろう。
描写力はさすがにKMZ製、僅かに逆光に弱い他は何も問題はなく、
本家テッサーとほぼ同等の感覚で使用する事ができる。
まあ、ボケ質破綻は出やすいのと、恐らく焦点移動が出ていると
思われるが、ミラーレス機では、それらを回避しながら使えば
ほぼ問題は無い。
ピント精度等を考えると、K-01ではなく、他のミラーレス機で使う
のが望ましいが、やっぱ、この組み合わせは格好いいんだよねえ、
そのあたり、今後本レンズをどう使っていくか、ちょっと悩ましい
ところだ。
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さて、次のシステム。

カメラは、SONY NEX-3
Eマウントのトイレンズおよび小型AFレンズ母艦としている。
レンズは、SONY E18-55mm/f3.5-5.6 OSS (SEL1855)
NEXシリーズのキット標準ズームだ。
NEX-7を買った時についてきたレンズであるが、こういうキット
レンズは面白みが無いので、ほとんど使っていない。
写真ではレンズに水滴がついているが、これは雨天に持ち出した
為だ。雨天の場合、傘をさしながらのMFレンズでの撮影は、
両手操作が必須になる為、かなりやりにくい。
そんな場合は、AFレンズが簡便だ、ズーム操作は勿論必要だが、
画角はたいてい事前に予想がつくので、撮る前にズーミングを
調整してから構えて撮れば、片手撮りが可能となる。
なお、望遠端55mmは、APS-CのNEX-3では約82mm相当の
換算画角となり、手ブレ補正もレンズに内蔵されているし(OSS表記)
シャッター速度が数十分の1秒程度では手ブレは起こらないので、
暗い雨天の撮影でも片手撮りで問題ない。
それと、基本的にあまり興味が無いレンズで、かつ安価であるので、
雨天での故障リスクに対しても気を使う必要は無いという事だ。

NEX-3は、Eマウント最初期のカメラであり、一応デジタルズーム
は搭載されているが、本レンズが純正ズームであっても、その
機能を使う事はできない(E16/2.8等の純正AF単焦点のみに
機能制限されている)
なので、換算約27~82mmの画角の普通の標準ズームとして
使うしか無い。(なお、NEX-7に装着時は、最大10倍のデジタル
ズームが可能となる)
ごく普通の標準ズームの何が問題なのかと言えば、絞りの制御
によるボケ表現が殆ど効かない事だ、それは開放f値が暗いのと、
焦点距離が短いのと、最短撮影距離が長い事、の3つの要素が
あいまって、そうなってしまうのだ。
そして、NEXは絞込み測光だが、他ではミラーレス機と言えども、
純正AFレンズの場合は、モニターやEVF(注:本NEX-3には無い)
では、絞りの変化による被写界深度の確認は出来ない。
その為にはプレビュー操作(=絞り込み)を使う必要があるが、
たいていのミラーレス機では、専用プレビューボタンはなく、
なんらかのFnキーやソフトキーの1つを犠牲にして、そこに
プレビュー機能を割り振る必要がある。
けど、私の場合、ミラーレス機では、ほとんど純正AFレンズを
使用しない。9割方は、マウントアダプターで一眼用のMFまたは
AFレンズを使っているので、プレビュー操作無しで、被写界深度や
ボケ質が確認できる、よって、わざわざFn等にプレビュー機能を
割り振る事は無い訳だ。
まあ、いずれ、MF操作系に劣る一部のミラーレス機を、AFレンズ
専用機にしようかとも考えている、そういう場合は、そのカメラには
プレビュー機能をどこかにアサインしておくのも良いかと思っている。
NEX-3は絞込み測光ではあるが、レンズの性能上、ボケ制御は
期待できず、結局、構えてシャッターを切るだけとなり、
クリエィテブあるいはテクニカルな操作が何もできず、すぐに
この手のレンズは飽きてしまうのだ。

そういうレンズやカメラだと、結局のところ被写体頼りの写真に
極めてなりやすい。「被写体頼り」とは、別の言い方をすれば
「被写体の方が強い」、「被写体が勝ち」の写真である。
綺麗な・珍しい・面白い・可愛い等、そういう特徴を持つ
被写体がその一例であり、つまり、撮影者の意図、工夫、苦労
等が報われない被写体の事だ。
まあ、ビギナーの場合、ほぼ100%の写真が、そういう被写体に
なるだろう、綺麗だったり、珍しかったり、そういう感覚を
持たないと、そもそもカメラのシャッターを切らないからだ。
でも、ある程度、長く写真をやっている人であれば、そういう
被写体ばかりを選ぶのは好ましくない。撮った人の意思や意図が
明確に出ていないと、要は、誰が撮っても同じような写真にしか
ならないからだ。
この話は、なかなかビギナーには理解しずらい事かも知れない
のだが、良くこの事をビギナーに説明するたとえでは、
「例えば、写真仲間に配る名刺を作るとします、その際名刺に
写真を入れたい。じゃあ、貴方はどんな写真を入れますか?
それは、綺麗な風景とか、格好いい電車とか、可愛いモデルの
オネイサンの写真では無いでしょう?
名刺の写真は、貴方自身を表すものですから・・」
という説明をするようにしている。
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さて、余談が長くなったが、本レンズ E18-55mmの描写力だ、
逆光耐性に関しては、雨天あるいは曇天なので良くわからない、
ボケ質は・・・ あまりボケ無いので、良くわからない(汗)
最短撮影距離は25cmと、まあ、25mmレンズ相当という事だと
思うのだが、標準ズームにしては寄れる方であろう。
最短近辺ではピントが怪しいが、ちょっと近接撮影をしてみよう。

こういう場合に、NEX-3にはEVFが無い為、ボケ量、ボケ質の
いずれも確認しずらいのは不安がある。
いったい、どんな風に写っているか、撮った後でPCに取り込んで
見るまで不明だ。
まあ、殆ど全ての一眼レフの光学ファインダーでも同様か、
それ以下なので、それが当たり前だ、と言うことはできると思うが、
ミラーレス+アダプターで、1枚1枚、ボケ量、ボケ質を撮影前に
十分に確認できる機材環境に慣れてしまうと、プレビューなしの
撮影は、なんだか、まぐれ当たりで撮っているように感じてしまい、
非常に怖い。皆、よくこういう環境で写真を撮れるものだ・・
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さて、本レンズの中古購入価格だが、前述のようにNEX-7との
セット購入であったので厳密には不明だが、一応8000円相当
という事にしてある。
コスパがどうかは、なんとも言えない。
こういうレンズが必要な人には値段は重要かも知れないが、
要らない人には、値段とかは本質では無いのだ。一応持っては
いるが、どうでも良いシーンでしか使う事は無いレンズであろう。
まあ雨天での使用は結構重要なポイントで、過去、雨天での
ドラゴンボート大会の撮影でも使用した事がある、つまり
簡便かつ、壊れても惜しくないレンズ、という事なのだ・・
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さて、次のシステム

カメラは、LUMIX DMC-G1
レンズは、MINOLTA MC Wロッコール 28mm/f3.5
このレンズは新旧2タイプがあるが、これは旧型、恐らくは
1970年前後のMF広角レンズで、旧型は最短撮影距離が
60cmと、新型の30cmに比べて長い。
「広角レンズは最短撮影距離が重要、少なくとも焦点距離の
10倍である事は必須(つまり、ミリをセンチに変えた距離)」
と、いつも言っているのに、何故こんなレンズを持っているか?
と言えば、2010年代の「ジャンク大放出時代」に購入したからだ。

本レンズを購入した最大の理由は、第24回記事で紹介した
ミノルタMC28mm/f2が、価格の割りに、面白みの無いレンズで
あったからだ、各社の28mmの長焦点型大口径は、どれも写りが
イマイチであり、同じ28mmでも小口径のf3.5版の方がマシな
場合が大半だったから、ミノルタでも同様だと思ったのだ。
だが、ジャンクであるので、価格は安かったものの、最短60cmは
ちょっと誤算だった、これでは撮りようが無い。
中遠距離被写体を、絞り込んで、パシャリと写すだけならば
前述の E18-55mmと同様ではないか。常に被写体の勝ちと
なってしまう。
で、最短60cmで思いだしたが、この時代、ニコンにも同様な例が
あった、1970年代前半の ニッコールHC AUTO 28mm/f3.5が
最短60cm、そして、その後の Newニッコール 28mm/f3.5では、
最短30cmに短縮されている。
ところが、この2本は「旧型の方が良く写る」とマニアの間
では言われていたのだ。
それと同じ事が、同時代の、このミノルタでも起こっている
のではなかろうか?という興味はあった。
ミノルタMC28/3.5の旧型は7群7枚構成だが、新型は5群5枚と
シンプルになっている事もあるからだ。

こちらは最短撮影距離付近での撮影、ボケ量は少なく、ボケ質の
評価も難しい。
銀塩時代のマニアが言う「良く写る」とは、イコール
「解像力が高い」ということであろう、ほとんどそれしか評価の
項目はなかったのではなかろうか? ただ、それは現代の
デジタル時代では、あまり重要な要素ではなく、遠景のビルの
窓がちゃんと写っているかどうか?なんて、写真表現上では
あまり関係無い事だ。(そもそもボカしたら写って無いし)
で、確かに本レンズは、そういう意味では解像力は高い方だと思う。
とは言っても、それを言うならば解像度チャートを写して
ラインペアの絶対的な数値性能で評価するのか、あるいは、他の
レンズと比較するか、だ。で、少なくとも、前述のMC28/2よりは
まともには写ると思うので、その点で購入目的の大半はクリアだ。
だが、逆光耐性が極めて悪く、ちょっとでも太陽の方向に
向けると盛大なゴーストとフレアが発生する。
まあでも、50年近くも前のレンズなので、やむを得ないという
感じもするが・・

本レンズの中古購入価格だが、2010年代に3000円台後半で
あった。、完全なジャンク品という訳ではなく、レンズや外観には
問題がなかったので、それくらいの高目の相場になったのだと思う。
けど、ちょっと後悔している、寄れない広角は全く面白く無く
本来の価値的には、ジャンク同様の1000~2000円までであろう。
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さて、次は今回ラストのシステム。

カメラは、SONY NEX-7
レンズは、TAMRON AF200-400mm/f5.6 LD (モデル75D)
本レンズは、1994年~2006年まで発売されていたAF超望遠
ズームで、勿論フルサイズ対応だ。
銀塩時代から長期に渡り愛用しているレンズであり、
本ブログでのドラゴンボート大会記事のレース写真の大半は
本レンズでの撮影だ。
ドラゴン選手をはじめ、周囲の知人からも、通称「バズーカ」と
呼ばれる大型レンズであり、直進式ズームで、かつフードを装着
すると、かなり全長が長く見え、巨大な外観イメージとなる。
今回はドラゴンでの撮影では無いので、フードも外し、
ズームも縮めて短くコンパクトに見えるように紹介写真を
撮っている。
しかし、このレンズ、換算300~600mmの画角で、日常の
中で撮る被写体があるのか?そのあたりはかなり疑問だ。
ちなみに、本レンズの後継機のAF200-500mm/f5-6.3(A08)
を第66回記事で紹介した際は、撮るものが無いので、動物園に
それを持ち出している。
そういえば、本レンズも動物園には良く持ち出した、銀塩時代は、
テレ端400mm相当の画角が動物園にちょうど良かったのだった。
まあでも持ち出してしまったものはしょうがない、恐らく野鳥とか
しか撮るものが無いが、そういう視点で被写体を探すしか無い。

これは、デジタルズームを併用して、およそ1200mm相当の画角。
まあ、野鳥撮影とかの場合は、1000mm前後の画角があれば
あったで便利ではある。
その際、マスターレンズが100mm程度の焦点距離でも、
NEX-7であれば、100mmx1.5(APS-C)x7倍程度で、その
画角を得ることはできるが、あまりデジタルズームの倍率を上げると
画質劣化が甚だしいので、超々望遠撮影でのマスターレンズの
焦点距離は、最低200mm以上、できれば300mm以上が望ましい。
まあ、こういう目的であれば本レンズは使えるであろう、
ただまあ、やはりこういう用途だけだ。
ちなみに、最短撮影距離は2.5mと、まあ、400mmレンズとしては
短めではある。

本レンズの描写力は一級品だ、20年近くの長期間使っているが、
不満を感じた事はあまり無い。
ただし、AFの速度は遅い、レンズ内モーター仕様では無いので、
大きく重いレンズ群をボディ側から廻すのは、やはり無理がある
のであろう。
操作性については、直進式ズームである事が、良くも悪くも特徴だ。
AFが遅いからMFで使うとすると、この直進式ズームはズーミングと
MFでのピント合わせが左手だけで同時に出来るというメリットがある。
これは、第66回記事のAF200-500mm/f5-6.3の際にも書いた
事だが、そのレンズは、二軸(ピント、ズーム)独立回転式だったので
MFでは非常に使いにくかったのだ。
で、この直進式の弱点だが、ズーミングでレンズの重心の
バランスが変わってしまう事だ、軽いレンズであればそのあたりは、
どうにでもなるが、重量1200g台の本レンズだ、重量バランスを
ないがしろにはできない。
でも、かなり使い慣れているレンズなので、まあどうにかなる。
なお、ピント操作によってレンズの全長は変化しない、
インターナルフォーカス(IF)機構となっているのだ。
余談だが、ズームレンズを使っているビギナーカメラマンの
様子を見ると、その大半が左手または右手で上からズームリング
を廻している、これは勿論誤った使い方だ。
これでは左手でレンズを支えることができず、重心のバランスが
取れていない、恐らくはこのやりかたでは縦位置撮影も無理で
だから横位置での撮影ばかりになるのであろう。
本来は、レンズは左手で支え、ズーミングも左手で行い、右手は
シャッターに指をかけながらカメラをしっかりホールドして
おくのが基本だ。
ビギナーの構え方では、大きな手ブレが発生する、この事が
世の中のカメラ(やレンズ)に 手ブレ補正機能(又は三脚)が
必要とされる理由(原因)なのではなかろうか?
正しい構え、あるいは一歩進んでブレにくい構えをすれば、
そして、必要なシャッター速度をキープする術も知っていれば、
換算600mmはおろか1000mmでも、手ブレ補正無しでも
十分に撮れる。

これもデジタルズーム併用、1200mm程度だと思う、
これ以上換算焦点距離を伸ばすと、さすがに何をどうしても
手ブレは抑え切れない、その限界値は撮影者により異なると
思うが、1500mm程度迄だと思う。
さて、野鳥しか撮るものが無くて飽きてきた(汗)
やはりこのレンズは、動物園かドラゴンボートレースの撮影
専用のレンズであろう。
で、カメラは一眼に変わるが(α700使用)、本レンズでの
ドラゴンの写真を1枚。

ドラゴンの撮影においては、絞りを開放(f5.6)では使わず
f7.1前後(f6.3~f8の範囲)で使うのが使いこなしのコツだ、
そのあたりの絞り値で、撮影距離(50m~100m前後)での
被写界深度が良い感じになる。
ちなみに、開放f値は固定式なのでズーミングでf値が変化せず
よって、ズーミングでシャッター速度も変化しないという
多大なメリットのあるレンズだ。
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本レンズの中古購入価格であるが、1990年代に29000円で
あった。
実は、これは予備を含めて数本所有している内の1本で、
最も初期に購入し、最も相場が高かった時代のもの。
その後、2000年代前半くらいまで、中古を見つけるたびに
本レンズを追加購入した、計7~8本くらい買ったかも知れない、
いずれも価格は、2万円台前半くらいであった。
それらは、どうしたかというと、予備で所有している物の他は、
望遠が欲しいという友人に買値で譲渡していたのだ。
なので、大阪近郊の中古店の本レンズを買い尽くしてしまい、
2000年代後半以降、本レンズはレアものになってしまった。、
まあ、その原因は私であろう・・(汗)
そもそも用途の少ない本レンズが中古市場に何十本も
ある訳も無いのだ。
で、2~3年前に珍しく一本、中古市場に出てきたが、それも
私の友人に知らせて購入してもらった、その時の価格は
18000円台だったと思う。
滅多に出る事は無いレンズではあるが、仮に見つけても
買わないように(!)、私が、予備として、何本でも欲しい
レンズであるからだ(笑)
さて、今回はこのあたりまでで、次回記事に続く・・