2016年7月17日に大阪・天満橋・八軒屋浜にて行われた、
「日本国際ドラゴンボート選手権大会」の模様より、その(2)
以下、日本選手権と呼ぶ本大会であるが、今回の観戦記事では、
最近の本ブログのドラゴン記事のようにカテゴリー別のレース展開
を順次追うのではなく、各チームの人間模様をアトランダムに紹介
するといった形式で進めている。計4~5回の連載になると思う。
おや?見慣れないユニフォームだが・・
こちらは「琵琶湖ドラゴンボートクラブ」(滋賀)の女子選手達だ。
グレーと紺色を基調にした新ユニフォームは、およそ10年以上
前の「琵琶ドラ」のユニフォームとちょっと似ている印象もある。
(確か12年ほど前に「琵琶ドラレディース」として天神大会の
女子の部で入賞していたと思う)
近年は「マザーレイク琵琶湖」のイメージを重視したからか?
「琵琶ドラ」はずっと青や水色系統のユニフォームとなっていた。
ただ、滋賀県のチームも最近は増えてきている。
ここ10年ほどの滋賀のドラゴン専業チームは、「池の里」がオレンジ
「小寺製作所」がピンク、「龍人」(どらんちゅ)が赤、
「GPO」が紺色、と自然に明確に色分けができていたが、
びわこペーロンなどに出場してくる新人チームは、やはり琵琶湖の
イメージからか青色系統のユニフォームのチームも多くなってくる、
そういう理由があったのかどうかは知らないが、この新ユニフォーム
は、昔の「琵琶ドラ」を知っていれば懐かしくもかつ斬新で好ましい。
この新ユニフォームによる「温故知新」効果なのか、今回の
「琵琶ドラ」はなかなか調子が良い。
「混合の部」と「スモールの部」にダブルエントリー、
ただし、スモールの方は新人メンバー中心の育成チームである。
混合はベテランメンバーによる本格派チームだ、予選こそ強豪チーム
に阻まれたが、敗者復活で「東ドラ」や「すいすい丸」を抑えて、
見事1位抜けで準決勝進出。
現在絶好調の「すいすい丸」をB決勝に蹴落とした事でも、
今回の「琵琶ドラ」の好調さがうかがえる。
ちょっと予想外であったのは、「琵琶ドラ」は大混戦の準決勝をも
制して、見事決勝進出となった事だ。決勝戦こそ5位であったが、
今時のこの日本選手権の高いレベルで、決勝に駒を進めただけでも
たいしたものだ。
これは今年の夏の琵琶湖の各大会でも「琵琶ドラ旋風」が吹き荒れる
かも知れない・・
で、新ユニフォームは「琵琶ドラ」だけではなかった。
こちらは「好きやねん大阪」(大阪)チームの新ユニフォームと、
新フローティングベスト(ライフジャケット)
「好きやねん」は超ベテランチームであり、本大会は開催年からほぼ
皆勤賞。半数位は「Rスポーツマンクラブ」のメンバーで構成されて
いるが、本大会のみ「好きやねん」としてエントリーを続けている。
今回の成績は「準決勝進出」と立派なもので昨年のB決勝よりは、
若干成績が上がっている。こちらも新ユニフォームの効果であろうか?
その話は非科学的に思えるかも知れないが、実際の所は、究極の
団体競技であるドラゴンの場合、選手達の心理が、漕ぎの一体感等に
微妙に影響する場合が多々あり、その効果で良い結果が出てくる事も
あるのだ。
こちらの「チーム未来」(大阪)も、新ライフジャケットだ。
「未来」は、今年は「B決勝進出」、まあ、予選落ちという訳では
無いので、これも上々であろう。ちなみに、未来は、現在チーム
再編中であり新人メンバーや復帰メンバーの顔も良く見かける。
未「6年ぶりの復帰ですよ~」
と言っていたのは、どうやら仕事の都合で大阪を離れていた選手だ。
未「その間に変わった事といえば、チャンピオン艇になっていた事
まるで浦島太郎ですよ(笑)」
匠「あれ~、そうですか、以前は旧艇で漕いでいたのですね!
でも、今は未来さんも自前のチャンピオン艇を持ってますよ、
それでしっかり練習してくださいね!」
こちらは「ヤンングリーン」(相生)
昨年からオープンの部で本大会に参戦しているが、
昨年の予選ではあまり目立った様子は無かった。
しかし、ダークホース的に準決勝に進出し、そこで3位となったが、
タイム差で、もう1つの準決勝3位チームの強豪「池の里」(滋賀)
を抑えて、なんと決勝進出。
最終結果は5位であったが、なかなかのものであった。
というのも、昨年のオープンの他の決勝進出チームが凄い、
「フィリピン・アーミー」「磯風」「bp」「bpジュニア」である、
これら超強豪に混じっての決勝戦は、彼等には大きな刺激と
なった事であろう。
だが、元々「相生ペーロン競漕」で鍛えられたチームだ、
素質的には十分である。
同じオープンの部でのライバルの「池の里」や「海猿火組」は
「ヤンググリーン」の今年の調子を気にしている模様であった。
だが、今年の「相生ペーロン」で優勝した「磯風」に聞くと
磯「ああ、”ヤンググリーン”さんは今年は予選で一緒に漕ぎました
けど、確か下位の成績だったのではなかったかな?」
まあ良い、直接「ヤンググリーン」に話を聞いてみよう。
匠「ヤンググリーンさん、相生からお疲れ様、
あれ?新しいユニフォームにしたの?」
ヤ「あ、そうなんですよ、昨年は決勝まで行けたので・・」
匠「そうでしたね。今年も頑張ってくださいね。
で、相生のチームですよね、母体は何処なのですか?」
ヤ「魚橋病院と言いまして・・」
匠「あ~! すると、相生看護専門学校の生徒さんが
多いわけですね。どうりで・・(強いわけだ)
え~と、たしか、女子チームの「キュリアス魚橋」は、
「相生ペーロン」の強豪で決勝常連でしたよね?
それと、東郷湖のドラゴンカヌーでも優勝していたのでは?」
ヤ「うわ~、滅茶苦茶内部事情に詳しいですね~(汗)
そうです、その魚橋病院です」
匠「”相看”出身だと「磯風」さんとは仲が良いのかな?
それとも反対にライバル関係?」
ヤ「あはは、まあフツーの関係です」
このあたり、相生のチーム事情は、ちょっとややこしいので、
これ以上は聞かないでおこう(笑)
まあ、女子が頑張っているチームだ、男子もこのあたりで気合を
入れていかないといけないであろう、例えば2年連続日本選手権で
決勝進出となれば、だいぶハクがつくのは間違いない。
気合を入れていた「ヤンググリーン」であるが、今年もまた順当に
準決勝進出。戦績も昨年同様の3位。すると、またタイム順で
決勝に進出できるかどうかの瀬戸際であるが、オープン準決勝
他組の3位は、強豪「うみひ」(海猿火組・静岡県)であり、
そちらのタイムにわずかに及ばなかった。
けど、ちょっとここで予想外のレースフローがあって、なんと
海外チーム(つまりフィリピン)の準決勝順位はカウントされず
日本選手権としての決勝は国内チームだけで行われ、それに
次いで「国際チャレンジカップ」として、海外招待チームを
加えた形で再度追加の国際決勝戦が行われるという。
よって、「ヤンググリーン」は繰上げ当選で、無事決勝進出と
なった次第だ。
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さて、新ユニフォームでは無いが、新パドルというのもある。
こちらは「TAITAM X DRAGONS」(東京/香港)の
新パドルである。デザインが華麗だ、どうやら、一部のメンバー
がこの手の仕事(パドルメーカー?)に従事している模様であり、
内部価格で入手できる模様だ。
匠「これ、デザインや塗装等、凄くお金かかったのでは?
3万5千円くらい? いや、もう少しかかるかな?」
T[いや、それが、もっとずっと安かったのですよ、
びっくりするくらい・・ゴニョゴニョ(値段を言う)」
匠「え~!そんなに安くできるのですか、びっくり!」
「TAITAM X DRAGONS」は今回スモールの部にもダブルエントリー
だ(そちらは、チーム名が「大譚XDRAGONS」となっている)
でも、メンバーのユニフォームやパドルは、全員「TAITAM X」である。
余談だが、私は「TAITAM」と打つべきところを、キーボードの手グセ
でつい「TITAM」と打ってしまう事が良くある、過去記事でそのように
書いてしまっていた事もあるかもしれない(汗)
で、大譚は恐らくタイタムと読むのだろう、この漢字も簡単には変換
できないので、間違っているかも知れない(汗)
「TAITAM X」は今年はシニア戦には出場していない、
昨年までは「FUJIYAMA ALL STARS」という名称で「海猿火組」や
「BON OYAGE」との珍しい「異地区コラボチーム」で参戦して
2連覇していた。
(さらに以前には「TAITAM X」のシニアチームとして参戦している)
今年の成績は、スモールの「大譚XDRAGONS」は決勝3位と上々で
あったが、20人漕ぎ(混合)はB決勝止まりで振るわなかった。
聞くところによると「TAITAM X」の重鎮、美人ドラマーのMさん
が、現在日本を離れ、香港(だったか?)に駐在していて日本と
行ったり来たりの生活だそうだ、その為「TAITAM X」も新人
メンバーなどを適宜入れて実力の維持を図ってはいるものの、
なかなか難しいとのこと、現に今回も、中国人の新人女子選手が
数名入っている模様だ。
関空(KIX)大会でお馴染みの「キャセイパシフィック」(香港)
とはつながりが深い模様なので、今後、そちらの方面でコラボして
いくのも良いかも知れない。
それから、東京地区の女子メンバーをまとめる役目も新たな人材が
必要になってくるであろう、東京地区は、その地域柄、ビジネス創出
や企業の盛衰、人事異動等が多い地域である。その為、基本的には
企業人である各ドラゴンチームは、その永続的な活動が、大阪等の
他地区のチームよりもやりにくい、という弱点を持っている。
具体的には異動や長期出張、転職などの仕事環境の変化や、結婚、
出産等も加えたライフスタイルの変化の速さにより、チームメンバー
やチーム自体の移り変わりのテンポも速くなってしまうのだ。
で、そうした状況を踏まえ、東京地区の練習拠点である「勝鬨」を
フィーチャーした「カチドキ・チアーズ」などのコラボチームが
数年前から立ち上がっているものの、同様なコンセプトの大阪の
「どやさっ!」等に比べて、やはりメンバーのライフスタイルの
差異から、その維持が難しい模様だ。
また、扇の要であるMさんの海外駐在も、その一因となっている
のかも知れない。
それらの状況からか?今回の日本選手権での女子カテゴリーは
「ドルフィン」と「河童」のみの2チームと、かなり寂しい。
僅か2年前の2014年の本大会では、女子カテゴリーは
「ドルフィン」「河童」「KACHIDOKI CHEERS」「どやさっ!」
「桃色吐息」の5チームで盛り上がっていたので、女子カテゴリー
存続の為にも、早急な対策が必要なようにも思う。
さて、こちらは、第1回記事でも少し紹介した「関西龍舟
バーバリアンズ」の、フェイス・ペインティングの模様。
写真は、まだ何枚か撮っているのだが、別途協会のアルバム等
を見ていただく事にして「関ドラ」の戦績の中間結果を見てみよう。
A登録の「シンバ」は、予選で「東京龍舟」に遅れを取り2位、
「シンバ」とて調子が悪い訳ではなさそうだが(57秒)、
今日の「東ドラ」は、その上をいっていた(56秒)
「シンバ」は、その後、敗者復活を1位抜けしている、まあ当然と
言うべきであろう。その勢いで準決勝でも好調の「東ドラ」や
3連覇中の「INO-G」を抑えて1位抜け、無事決勝進出となった。
混合決勝の模様は追って伝えるが、かなりの激戦・混戦が予想される。
B登録の「バーバリアンズ」は、敗者復活戦2位で準決勝に進出、
そこで3位となり、タイム順判定となったが、混合準決勝第1組の
3位は強豪「東ドラ」だ、残念ながらそのタイムには及ばず、
今回は準決勝敗退となった。
まあでも、昨年まで数年間は「バーバリアンズ」は「B決勝」
の常連であったので、今年は戦績を上げている事になる。
関ドラ軍団完全復活まで、あと少しというところであろうか・・
さて、こちらは「中電龍舟」(静岡)である。
「海猿火組」などの強豪チームが多く、ドラゴン大会も年2回
(御前崎市長杯、清水ツナカップ)行われていてレベルが高い
静岡県で揉まれて最近強くなってきているチームだ。
ただ、「中電」の名の通り、電力会社の職場チームであるので、
関東や関西への遠征の際には、それが可能なメンバーだけと
なるため、実力値は安定していない。
昨年の戦績だが、横浜大会には「漕げルンです」とのコラボで
下位カテゴリーで優勝と聞く。(私は未観戦)
6月の御前崎大会は入賞が期待されたが、残念ながら超強風
の為、当日中止となってしまった。
琵琶湖スモール選手権では「一般オープン」の部3位入賞と
これはなかなかのもの(1位は鳥取強豪の「しげる」であった)
最終戦、地元静岡のツナカップでは、チャレンジの部で準優勝。
これは彼等にとっては非常に悔しかった模様だ、ちなみに優勝は、
大阪から遠征の「関空飛龍」(+河童)であった。
匠「そろそろ、中電さんとしては"優勝"の2文字が欲しいですね」
中「いや、実は、今年の横浜大会で、中電龍舟で単独で出て
優勝しているのですよ」
匠「そうでしたか、それはおめでとうございます!
しかし、もしかして強豪の居ない下位カテゴリーかな?
だとすれば、メジャーなカテゴリーで1度勝ちたいですよね」
中「そうなんですよ、まず、そこが当面の目標なのです」
匠「それで、今日の日本選手権ではスモールのカテゴリーに
出ていると・・ けど、20人居るのだったら、
20人漕ぎカテゴリー出場でも良かったのでは?」
中「いや、それがですね、遠征なので、半数はまったく練習を
していない新人メンバーなのですよ、なので、2チームに
分けざるを得ないと・・」
匠「ふうむ・・じゃあ、ベテラン勢は頑張らなくちゃね」
中「はい、頑張ります」
と言っていたのだが、若手新人チームの「中電龍舟New舟」は
スモールの部の1回戦2回戦とも最下位、まあ新人なのでこれは
やむを得まい。
期待のベテラン勢「中電龍舟華麗舟」(なんという名前だ・笑)は
1回戦2位、2回戦1位となり無事決勝進出。
入賞が大いに期待されたが、今年のスモールの部は、かなりの強豪
チームが集まっているので、決勝4位と、わずかに入賞に届かず。
今回もまた悔しい思いをする事になったのだが、まあ、このあたりの
ランクのチームは、少し練習するだけで入賞常連となりうる可能性が
高い状況だ、モチベーションも高いと思うので、今後に期待しよう。
なお、今年は、10月の静岡ツナカップが最終戦ではなく、その1週
後に、滋賀でスモール選手権が行われる。「中電龍舟」としては、
「連続2週でかつ遠征は厳しい」とは言っていたが、昨年のスモール
選手権で好成績をおさめているだけに、「是非今年も出てください」
とは言っておいた、まあ、メンバーの都合次第であろう・・
こちらは、同じ静岡つながりの「うみひ」(海猿火組)である。
「海火」も、3年ほど前よりメンバー改編期を迎え、その点だいぶ
苦労していた。しかし、その苦労も昨年9月の琵琶湖のスモール
選手権で見事に報われ、3カテゴリーで、優勝、優勝、準優勝と
驚異の戦績を残し、昨年末の本ブログの特集記事「ベストチーム編」
で堂々の1位となったくらいであった。
今年の様子はどうか? なにせ、通常であれば、6月の御前崎大会
で静岡の各チームの様子がわかるものの、今年の御前崎大会は、
南海トラフ津波対策での「防潮堤工事」で会場が使えず、中止に
なっしまっていたのだ。
知った顔のベテランメンバーも何人か居るものの、多くは新人さんの
様子だ、まったく見ない顔も居るので、昨年の琵琶湖スモール選手権
で活躍したメンバーともまた違っているのかもしれない。
だが、「鬼教官」的イメージの強い(笑)リーダーIさんがしっかり
指導している事であろう、新人とは言っても、他のチームのそれとは
レベルが違う事も考えられる。
他カテゴリーへの参戦などは考えず、「オープン」の部1本に絞って
きたのも潔い。そう、「海猿火組」は、過去の日本選手権でも複数回
決勝に進出しており、2位や3位になった事もあったと記憶している、
現状の超ハイレベルな「オープンの部」で「海火」が2位になるのは
ちょっと考え難い状況ではあるのだが、それでも決勝に進出できれば、
現在のチーム状況からは「御の字」であろう。
「うみひ」の今回の戦績だが、予選は1位抜けで準決勝進出、
準決勝では3位になったものの、前述のように、海外チームの
順位はカウントされず、他組の3位の「ヤンググリーン」とともに、
「うみひ」も見事決勝進出となった。
新人メンバーは、中には今年の春からドラゴンを始めた人も居ると聞く。
「うみひ」メンバーが決勝前に集まっていたので、ちょっと割り込んで
私からも新人さんに一言。
匠「日本選手権で決勝に残るのは本当に凄い事なんですよ、
どこのチームの選手達も、何年も苦労して厳しい練習を重ね
それでもやっと決勝に進出できるかどうか、わからない・・
勿論、殆どのチームは決勝なんて夢のまた夢なのです。
今回の決勝では、他のチームには歯が立たないかも知れないけど
日本最高峰、いや、世界のレベルを是非体感して下さい」
で、決勝4位までに残ると、続く「国際決勝」に連続で参加できる
という。ただし「うみひ」の新メンバーは遠方からの参戦で
新幹線が通っていない地域であり、どうしても今日中に帰らなけば
ならず、結構時間的に厳しい状況だと言う。
海「どうしようかな~ 国際決勝はパスしようかなあ?」
匠「まあ、仕事の都合じゃあしょうがないですよね、でもまさか
国内決勝で手を抜くわけにもいかないし、まあ、結果次第かな?」
さて、こちらは「ジャングルマニア」(東京)だ。
今回、ちょっと詳しい話はあまり出来なかった。
でも長く本大会には出場しつづけているチームだ。
もう10年ほど前の話になるか、本大会が桜ノ宮会場から
こちらの天満橋会場に移ってきた直後、某国営TV局が取材に
来て、天神祭り特集番組1時間のうち、20分ほどをドラゴンボート
天神大会(すでに日本選手権だったか?)の模様を放映していた。
その中で、予選でトップを走る「ジャングルマニア」の勇姿が
写っていた事を記憶している。その番組は、DVDに録画して
あったので、いつか「ジャングルマニア」さんに見てもらおうと
常々思っていたのだが、どこかにしまいこんでしまって見つからない、
加えて、仮に出てきたとしても、DVD-RAMとかだったように思い、
現在そのメディアを再生できる環境を持っていないのだ(汗)
まあでも「そういう事があった」とは、「ジャングルマニア」
には何度か伝えている、自力でどこかで見つけてもらうしか
無いのかも知れないが、興味があれば是非。
今回の「ジャングルマニア」の戦績であるが、
混合の敗者復活で3位、惜しくも準決勝には進出できずB決勝と
なった。
今年の混合の部の「B決勝」は、「ジャングル」の他
「TAITAM X」「チーム風」「未来」「すいすい丸」と、
いずれもベテランチームで、地方大会での決勝戦レベルの激戦区と
なっていた、結局その中では3位となったのであるが、まあ、
昨年よりは戦績はあがっているので、来年以降、さらなる進化を
期待しよう。
こちらは、相生の古豪「IHI相生」である。
またレースの模様の写真などは、協会の大会アルバムを参照して
もらえれば良いのだが、「IHI相生」の漕ぎを見るたびに思うのは、
他チームとは異なる「ペーロン漕ぎ」である事だ。
相生のペーロン艇は舷側が高くなっている、これはつまり
水面までの距離がドラゴン艇よりも遠いという事である。
この為か、「IHI相生」のパドリングは、パドルを真下に
突っ込み、そこからストロークするような独特の漕ぎ方だ。
相生地区で、およそ百年間にもおよぶ「ペーロン」の伝統を
最も色濃く受け継いでいるのが「IHI相生」チームであろう。
現在のメンバーは若手ばかりであるが、先輩から後輩へと
その漕ぎは受け継がれている。
滋賀で行われる「1000m大会」では、「IHI相生」は
「チームSH」の別名で参加、ここ2年間連覇を続けている強豪だ。
その大会の際にも、先輩メンバーがいつも来ていて、後輩への
漕ぎ方の指導をしながら、伝統を守り続けている。
で、1000m大会連覇中の事だが、ともかく今のメンバーは
長距離に強い、まあ、「相生ペーロン競漕」は決勝900mの
長距離戦であるし、他の近畿圏のチームよりは長距離に強いのは
当然なのだろうが、それにしても、この「ペーロン漕ぎ」が
長距離に向いているような気がしてならない。
まだこの話は仮説の段階なのだが、今年の1000m戦を見て
そのあたりをもう少し分析してみるとするか・・
I「匠さん、はい、これ」
匠「お、ビールくれるの?いつもありがとう、今は飲めないので
家に帰っていただきますね」
実は、相生のチームは、IHIも磯風もドルフィンも、なんだか
良く知らないけど、どこも大会に飲み物を大量に持ってくるのだ、
アルコールは大会中は勿論飲めないので、大会後になるのだろうが
それでも、良く私に差し入れをしてくれる。
勿論、水やスポーツドリンク等の飲料も沢山用意している。
匠「大阪には自動販売機などどこにでもあるよ」
と、軽口を言うこともあるのだが、単に買いに行くのが面倒だから
という様子でもなさそうで、これも相生の文化なのかも知れない。
「IHI相生」の今日の戦績だが、オープンの部で敗者復活1位で
準決勝進出、が、そこでは4位になって残念ながらそこまでだ。
得意の長距離戦(1000m大会)での3連覇を期待する事にしよう。
同じ「IHI」つながりで、手前が「IHI瑞龍丸」だ。
「IHI相生」と「IHI瑞龍丸」は、長年ずっと本大会に
参戦している、両者は同じ会社のチームではあるが、地域もかなり
離れている為、あまり多くの交流は無いとは聞く。
で、こちらは相生ではなく、埼玉の名栗湖を練習拠点としている。
名栗湖は埼玉県中南部にある山中の湖で、私が小学生の頃に親に
買ってもらった本格的なサイクリング車で、長躯往復70km弱の
サイクリングをした思い出がある(勿論、ヘロヘロなった・汗)
「IHI瑞龍丸」とは、昨年の静岡ツナカップに来られた時に
その話をして、ちょっと盛り上がっていたのだ。
「瑞龍丸」は、そのツナカップの混合の部で優勝している。
さて、数ヶ月ぶりに見る彼等だが、今日の戦績はいかに?
「瑞龍丸」は今回は混合の部ではなくオープンの部に参戦、
予選は「磯風」とあたって1抜けできず、敗者復活では3位で、
B決勝進出となった。
B決勝で見事1位となったものの、彼等の実力からすれば、
もう少し上の結果を望みたかったのかも知れない。
まあ、でも、オープンの部は超激戦区だ、そう考えれば
「B優勝」も、なかなか立派な戦績であったとも思う。
ということで、今回もまた長くなってきたので、第2回記事は
このあたりまでで、次回、第3回に続く・・