2015年12月19日、20日の両日に大阪南港ATCにて
行われたイベントの模様より。
正式名称は、
「ATCクリスマスライティングショー&特殊効果花火」
とやや長い、以下「花火ショー」という風に省略しよう。

上写真は、大阪市住之江区の広報で紹介されていたものだ。
今回のイベントは、本家ATCの他、住之江区、大阪市交通局
が協賛されており、地下鉄の駅や電車内などにも本イベントの
ポスターやチラシ等が多く張り出されていた。
これらの写真は、前回、2013年に同様のイベントが行われた
時のもの、その模様は
過去記事でも紹介している。
この時は、まだATCではドラゴンボート大会が行われて
いなかったが、その後、関係各位の尽力により、2014年から
ATC港にてドラゴンボート大会が実施されるようになっている。
色々とお世話になっているATCさん、という事で、今回の花火
イベントにも、前回同様に撮影スタッフとして入る事となった。
さて、イベント初日の12月19日(土)当日、
時刻は午後4時過ぎにATCに到着。
アイドルグループの握手会や、コスプレーヤー関連で人が多い
ATCだが、花火ショーの始まる時刻になれば観客層は、家族連れ
やカップル等へ、がらりと切り替わる事であろう。
時間がまだあるので、ちょっとATCの周辺を撮りつつカメラの
調整(設定調整や試し撮り)をしておこう。

前回2013年は、2日間のイベントで各1回計2回のショーが
実施されたが、今回2015年は、2日間各2回、計4回の
ショーとなっている、時刻は午後6時からと8時からの2回。
一昨年は同じ時期でも非常に寒く、ショーが始まる直前まで
殆どの観客は、ATCの館内で待機、ショーの時間にどっと外へ
出てくるという状態であったが、今年の冬は暖冬だ、屋外で
ショーの開始を早くから待っている人達も多い。
コスプレーヤーは露出の多いスタイルの女の子も居てる
模様だが、まあ、今のところ気温も10度を下回っては
いないので、「見るからに寒そう」といった感じでは無い。

南港フェリーターミナルから大型フェリーが出港していく、
どこに向かうのか、九州かな?まあ、ここ南港では国内便の
フェリーの他、韓国や上海に向かうフェリーも出ているので
大きな船が出入りするケースも多い。1つ上の写真の、ご存知
「さんふらわあ」は、九州各地に向かう便であり、ここATC港から
別府に向けて夜に出航する「弾丸フェリー」は、1万円という
安価な価格で別府まで船中泊2泊で往復できるので、
温泉旅などの目的で人気のツアーだ。

午後5時過ぎ、ATCにはライトアップが点灯され始めた。
これらのライトアップイベントは、2016年2月14日まで開催
されている模様なので、まだしばらくは見る事ができると思う。

ATC前の広場は、「ウミエール広場」と呼ばれている。
海が見えるという意味であるが、ここ一帯にライトアップや
学生によるアート作品も多数展示されていて、
「光の回廊(コリドー)」と呼ばれている。
カップルや家族連れが様々な場所で記念撮影をしている。
また、ATC名物のコスプレーヤー達も、普段の週末であれば
(写真が撮りにくくなる)夜の時間帯まで残る事は少ないが、
この時期は、遅くまでライトアップの前で写真を撮り続けている。

デジタルカメラの高感度化により、夜景や夜景イルミの撮影は
ずいぶんと楽になった。
銀塩時代にATCに夜景撮影に来た事が何度かあったが、
日没後に急速に暗くなるので、低感度のポジでは撮影が難しく、
ネガでフジのナチュラ(ISO1600)を使うか、あるいはISO400
のフィルムを2段増感現像(ISO1600相当)する必要があった。
それでも被写体によってはシャッター速度は遅くなり、大口径
f1.4のレンズを持ち出しても、シャッター速度が数十分の1秒、
あるいは数分の1秒となり、手ブレ必至であった。
(ちなみに、撮影の自由度が失われる三脚の使用は想定外だ)
デジタル時代になってすぐの2000年代前半も、コンパクト機の
最高ISO感度は800~1600程度であり、フィルム時代とあまり
代わり映えしなかった。デジタル一眼であってもせいぜいISO
3200止まりで、その頃カメラに搭載され始めた「手ぶれ補正」
機能と大口径レンズを組みあわせて、なんとかぎりぎり撮影が
できる程度であった。(10年ほど前の本ブログの記事では、
α-7Digitalの、一眼レフ初のボディ内手ぶれ補正機能と、
3本の大口径f1.4のミノルタAFレンズ、35mm,50mm,85mm
の組み合わせを「夜間戦闘機」と呼んでいたのを思い出す)
2010年代になってからデジタルカメラの高感度化は大きく進み、
初級機やコンパクトでもISO12800程度は普通に搭載されている、
スマホのカメラでもISO6400程度が実現されているので、
「古いデジタルカメラよりスマホの方が(夜景が)ちゃんと
撮れる」という話は良く聞く。
中級機や高級機の一眼やミラーレス機では、ISO25600~
51200が搭載されていて、あるいは各社のハイエンド機では、
ISO10万、20万、40万という機種さえ多数ある。
ここまでISOが高ければ無敵のように思える。夜景は勿論の事
例えば、手持ちでも星やオーロラの撮影が出来る事であろう。
まあ、さすがに超高感度撮影はノイズは多いと思うし、まだ
それらの超高感度機は中古でも高価なので、私は未だ購入に
至っていない。現状、手持ちのカメラの中で最高感度のものは
ISO51200だが、今の所夜景撮影の機会はさほど多く無いので、
十分だ(いずれ超高感度機が安価になったら購入するとしよう)
そして、この花火撮影後に入ってきた衝撃的なニュースだと
ニコンの次期フラッグシップD5が、何と最大ISO328万(!)を
搭載すると聞く。
これはISO100に対して15段も明るい。
(log2(3276800/100)=15)
例えば、ISO100で1秒の露光が必要な状況であったら、同じ
光源状況で最高感度を使えば、1/32000秒のシャッター速度で
良いと言う事になる。ただ、さしものD5でも、そこまでの高速
シャッターは現状搭載していないので、ISO100で4秒の長秒時
露光の際、ISO328万で1/8000秒(D5の最高シャッター速度)
という計算になる。一般撮影には(かなり)オーバースペックな
印象だが、まあ、学術系等の特殊な撮影では有効かも知れない。
だが、後述するが、花火の撮影では実は高感度にする必要は
無い、ISO感度は100~200で十分なのだ・・
まあともかく、カメラ初級者であっても、ISO感度という概念を
きちんと理解する必要もなく、オートISO設定でも夜景が
自由に撮れる時代になった、という事であろう。

こちらはATCのクリスマツツリーだ。
もうすぐここに花火が上がる、花火が上がる高さはツリーより
はるかに高い事は前回の撮影でわかっていたので、今日は
超広角レンズを持ってきている。
これまでの時間帯でATCをブラブラと歩きながら色々な
場所を撮影していたのであるが、私がスタッフの名札をかけて
いたからか、4~5人のカメラマンに次々と質問を受けていた、
花火ショーの時間や場所、上がり方等の質問が多かったが、
誰からも必ず「どんな機材を使っていますか?」という質問が
あったのが面白かった。
実は、花火撮影の機材なんて、いちばん機材の性能や条件の
差が出難い被写体だ。つまり、カメラやレンズは何でも良いので、
昔から、あえて花火には安い機材しか持ち出さないようにしていた。
人出も多いし暗所なので、ぶつける、落とす、盗難などの
リスクがあり、高価な機材を持ち出す気にはなれないのだ。
まあ、他人の機材が気になる、との事であれば、私の今日の
機材を紹介しておこう。
*花火撮影用
SONY α700+TAMRON SP10~24mm/f3.5~4.5
本体とレンズ合計でおよそ5万円強で中古購入している。
ボディ内手ぶれ補正、もっとも花火撮影では手ぶれ補正機能は
使用しない。レンズは超広角であり、予想を超える範囲に花火が
上がる事に対応している、花火撮影のみ要三脚。
α700のISO感度は、最大6400と貧弱な性能だが、前述のとおり
ISO感度は100~200で使用するので全く問題は無い。
*オーナメント(電飾)撮影用
SONY NEX-7+E18~55mm/f3.5~5.6 OSS
本体とレンズでおよそ4万円強で中古購入している。
レンズ側に手ぶれ補正機能搭載、安価なレンズなので、
ドラゴンボートなど厳しい環境での撮影にも用いている。
(つまり、壊れても惜しく無い、代替品の入手が容易である等)
NEX-7は最高感度16000、ただしオートISO設定では、確か
1600程度までしか上がらないので、ISO感度は被写体状況に
合わせ、常に手動で設定する必要がある。こうした際に
操作系に優れたNEX-7は必須と思い(つまりISO感度を、直接
ダイヤルで変更できる)今日はこれを持ち出している。
(実際にはISO1600~6400の間で撮る事が殆どであった)
今日の機材の中では最も高価(中古3万円強)なカメラである。
NEX-7には、ミラーレスマニアックスのシリーズ記事では、
色々とマニアックなレンズを装着して使っているのだが、
さすがに今日はそれらの、ある意味貴重なレンズは持ち出して
きていない。被写体には合わないし、故障などしたら代わりが
効かないので厳しいのだ。またカメラも、より厳しい撮影環境では
もっと安価なNEX-3/5で十分だと思う、今日は天気が良かったが、
もし雨模様であったら多分NEX-3を選択していたであろう。
NEX-7より操作系に劣るが、それはISO設定操作に関してだけで
あり、基本性能は、最高ISO16000とNEX-7と同じである。
事実、一昨年の本花火ショー撮影にはNEX-3を使用している。
*夕景撮影用
PENTAX Q7 +02 Standard Zoom 5~15mm/f2.8~4.5
本体とレンズでおよそ18000円で購入している。
エフェクトに優れた機種なので、夕景などでは様々な色味を
出すことが可能である。最高感度ISO12800だが、優れている
点として、オートISOのままで12800まで自動的に上がる。
逆に言えば、高感度ノイズの管理が曖昧になってしまうので、
暗所でのオートISOでの撮影は、あまり好ましく無い。
(手動ISO設定に切り替えるべきであろう)
ちなみにQ7は電子シャッター併用可能だが、それに切り替わる
のは高速シャッターの場合であり、確か1/2000秒までは
レンズ内の「レンズシャッター」を用いる仕様だったと思う。
(本体内の設定で異なる。上記は「併用」を選択した場合だ)
電子シャッターは、動く被写体で歪む事はもとより、電子機器の
明滅した表示や、走査線を持つディスプレイの撮影は得意とは
していない(縞模様が出る)が、今回は高速(電子)シャッター
を使わないので、その点は問題は無い。
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ということで、3台のカメラと3本のレンズの合計価格は
11万円程である、多分、機材の事を聞いてきたカメラマン達と
比べて最も安価な機材価格であろう。彼等は、なにせ高級機を
使っているのだ。カメラ本体だけで20万円超は、ざらであるが、
どうみても被写体状況に対してオーバースペックだと思うので、
「暗い場所で使うので、壊さないように注意してくださいね」
と、必ず一言添えるようにしておいた。
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さて、そろそろ花火ショーが始まる。
スタッフ用の撮影エリアで三脚を立てて準備する。
ちなみに、申し訳ないが一般のカメラマンは三脚は禁止と
なっている。これは混雑する会場では、邪魔になって危険で
あったり、醜い「場所取り合戦」などが起こりうるからだ。
話しかけてきた何人かのカメラマンにも、その旨は納得して
もらう。皆、三脚禁止という事には何も抵抗は無い模様だし、
そもそも三脚を持ってきていない若いカメラマンも多い。
カ「紅葉の神社なども三脚禁止ですよね、あれ、確かに
邪魔だし、足をひっかけたりして危険なんですよね」
と彼等も言う、”わかっているでは無いか”、と思うが、
依然マナー知らずのカメラマンが後を絶たないのは何故で
あろうか・・撮ることばかりに必死になってしまい、周りの
状況が見えない事が問題なのだろうか? つまりは、余裕が
無いという事であり、経験不足が一番の原因であろう。
彼等若手カメラマン達は、手すりなどを使ってそこにカメラを
置いて撮っているし、場合により、手持ちで高感度設定で撮れる
ことも現代のカメラの性能であれば容易であることは知っている
模様であった。
あるいは手持ちでカメラを振って撮る、いわゆる「踊り撮り」
を行うのも、趣味の撮影では面白いかも知れない、という風にも
伝えてあり、それと、花火が上がっている間にズームリングや
ピントリングをわざと操作する「露光間ズーム、露光間ピント
ずらし」の高難易度テクニックの話も一応しておいた。
まあ、彼等はカメラの基本はわかっている様子なので、それぞれ
好きなように撮る事であろう。

さあ、花火が始まった、ショー全体の時間は10分間と短い。
花火は、ライティングショーが始まってから2~3分してから
のスタートとなり、その後、7~8分間の短時間だが、ひっきり
無しに様々な種類の花火が上がる。
カメラの設定は、バルブ露出モード、ISO感度125 絞り値f9
である。このあたりは、実はテキトーでも問題なく、代表的な
設定値を上げるならば、ISO100+f8 または ISO200+f11
という感じである。だいたいISOを100~200、絞りをf8~11
の範囲にしておけばそれで良い。
バルブ(B)モードは、カメラによっては、ダイヤル上に
専用のBモードがある場合と、あるいはいったんM露出として
シャッター速度を変えていくと、最も遅いところでBULBの設定が
出来る場合がある。あるいは、ごく稀にT(タイム)露出モードが
ある機種もあるが、これは後述のシャッターボタン動作設定と
同じことなので、機材の状況に応じて選択すれば良い。
Bモードでのシャッターの扱いも、多くの機種で変更できる。
「シャッターボタンを押している間はバルブ」と「一旦押して
バルブ、もう一度押して解除」である(後者はTモードと同等)
これは厳密にはシャッターを押す時のブレに影響し、
外付けのシャッターレリーズを使うか否か、あるいは三脚の強度が
高いかどうか?でどちらの設定が良いかが決まるのだが、通常は
あまり気にせず、どちらでも使い易い方で良いであろう。
フォーカス設定はMFである、被写界深度が深い超広角レンズだし
ほぼ、無限遠から、わずかにピントを戻した位置にしておくだけで
十分だ。これをAFにすると、たまたま真っ暗な状態になった際
などに、ピント合わせ機構が迷って行ったり来たりして、次の撮影時
にタイムロスになったりするから基本はNGだ。
まあ絶対にAFが動かない保証があれば、ツリー等の被写体位置と
距離で固定しておいても良いと思う。
なお、AFを使う場合「AF測距点と分割測光露出の関連付け」の
機能は、バルブ露出なので意味を持たないので、設定は任意で。
同様に、分割測光か否か(スポット測光等)もバルブ撮影では
意味を持たない(そもそも測光していないからだ)
HDR(ハイダイナックレンジ合成)機能もバルブ露出では意味を
持たないが、連写合成系ではなく、Dレンジオプチマイザー等の
単写トーンカーブ系処理は有効なので、お好みで。
勿論、連写モードやブラケット撮影、連写ピント合成機能等も
意味は無い。まあ多分、それら連写系機能はBモードにした際に
自動的に無効となる事であろう。
ホワイトバランス設定は迷いどころだが、オートまたは昼光で
良いであろう。
あと「長秒時ノイズリダクション」機能は必ずオフにしておく事、
これをしないと、バルブでシャッターを切った時間だけ、次の
撮影が待たされる。(たとえば2秒撮影したら、次にシャッター
を押せるまで2秒間待つ必要がある)
「手ぶれ補正」は、三脚あるいは、カメラをどこかに置いて固定
しての撮影では必ずオフにしておく。(そもそも有効で無いし、
誤動作のリスクもある)
そして、言うまでも無いが、フラッシュは勿論使わない。
遠距離の何も無い空間にフラッシュが届く事は無いからだ。
(また、シャッター速度も比較的速い「同調速度」で固定されて
しまうので、全体に真っ暗に写ってしまう)
一昨年の前回イベントでは、カメラの自動設定によりフラッシュを
意味無く炊いてしまっている一般客がとても多かったが、今年は
それは殆ど見ない。
おそらく皆スマホで撮っているからであろう、まあその方が
フラッシュを自動で炊いてしまったコンパクト等のデジカメよりは
はるかに綺麗に撮れる事は言うまでも無い。
手持ち撮影パターンでは、できれば、シャッター速度を手ぶれが
起こるぎりぎりの値になるようにISO感度を手動設定しておくのが
望ましいのだが、経験値にも関連するし、スマホや、一般カメラマン
ではちょっとその設定は難しいか・・
対して、カメラを固定してバルブ露出で撮る取り方の場合、最も
重要なのは、シャッターを押すタイミングと離すタイミングである。
花火の上がる量に合わせて、それを適切にしなくてはならない、
例えば、シャッターが開いている間に上がった花火の量が
少なすぎると、寂しい写真となり、逆に多すぎると光の量が増えて、
白っぽく、うるさくなってしまう。
始まりのタイミングも重要で、花火があがってからシャッターを
切ったのでは、上がっている花火の途中からしか写らない。
このあたりの予想ができないので極めて難しい。例の一般若手
カメラマン達も、スタッフ席の周囲に陣取り、色々と私に
質問しながら撮っているのだが、私は「要はタイミング勝負
ですよ、10分間で100枚くらい撮って、100枚のうち1~2枚でも
ばっちり撮れていたら良し、と思うくらいで十分です」と
伝えておいた。

スタッフエリアにはもう1人ビデオのカメラマンが入っていた、
ビデオは勿論問題ないが、デジタル一眼も一応持ってきて
いて、花火の撮り方はご存知無い模様であった。こちらにも
他のアマチュアカメラマンと同様に、設定の講義をしておく、
「なるほど、露光のタイミング勝負なんですね」と、さすがに
すぐ納得されていた模様。
花火撮影には、多くのカメラ設定(とその知識)が必要なのだが、
それらを、ちゃんと設定しさえしまえば、あとはシャッターを切る
タイミングだけの問題になるのだ。

一昨年のショーに比べて、今回は色々とパワーアップしている
花火の種類も増えている模様だし、高さも一昨年より高く上がって
いる状況だ、確か消防署からの規制があった様子なのだが、
大丈夫だろうか(汗)まあ、ショーは消防の人達も見学している
模様だし、安全が確保できていて、何も言ってこなければセーフと
いう事なのであろう。

さて、10分という時間は撮影している方からすれば、あっと言う
間の短い時間である、けど、ショーを見学している多くの人達
からすれば「良かったね」「綺麗だったね」と十分に堪能されて
いる模様であった。
周辺の若手カメラマン達からは「難しい~」「面白い」「ハマる」と
口々に声が上がる。まあ、その感想は確かにその通りだと思う、
花火を初めてか、それに近い状況で撮影すると、極めて楽しい。
ただ、実のところ、楽しいのも最初の10回程度までなんだよね、
ある時「シャッターを切るタイミング以外は、何も技術的・創造的
な工夫が出来ない事」に気がついてしまう。そして、いくら綺麗に
撮れていたとしても、それはあくまで花火が綺麗であり、カメラが
綺麗に撮ってくれたということであり、自分の手柄では無い事にも
気づいてしまうのだ、そうなると一気に花火撮影に対する興味が
失われてしまう。なので「踊り撮り」やら「露光間ズーム」やら
「合成写真」等の個性的な特殊撮影技法に走ってしまう
花火撮影のベテランカメラマンも結構居る模様だ。
本当は、三脚等固定撮影での設定と、それらの特殊技法での設定を
瞬時に切り替えて撮影できれば面白いのだが、USERプリセット機能
を使っても少々難しいかも知れない。なので、余裕があれば、2台の
カメラを交互に持ち替えて撮影するのだ(実際にはそうしている)
ただ、相当慌しいので、あくまで余裕があれば・・だが。
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今日は、午後8時からもう1回ショーがある、こちらの時間帯は
ATCという商業施設からすれば(買い物をするならば)やや遅い
タイミングだ、土曜日であるとは言え、6時の回よりも観客数は
減るかも知れない。
けどまあ、その時間帯になるとカップルなども増えてくる模様で
別の客層になってくる事であろう。
事実、午後8時の回では、シニアのご夫婦がスタッフ席のすぐ
近くで花火を楽しんでいた。
「住之江区の広報を見て来ました」と旦那さんが言い、
奥さんが、バッグの中から丁寧に折りたたんだチラシを出して
私に見せてくれた。
「初めて見るのですが、綺麗ですか?」と聞かれてきたので、
「とても綺麗ですよ、短い時間ですが、ぜひ楽しんでいって
くださいね」と伝えておく。
花火が上がり始めると、老夫婦から「おお~」「綺麗だなあ~」
と声が出ている。”いい思い出になれば良いなあ”と思いながら
私もシャッターを切っていった。
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さて、これで今日の花火ショーは終了だ。一昨年は念のため
2日間とも撮影したのだが、今回は1日だけで十分であろう、
明日の日曜は、より人出も多くなるかも知れないし、1x2m四方の
狭い場所とは言え、絶好のポジションに撮影スタッフ席を設けて
くれているのも、一般のお客さんに対しては邪魔であろう。
より多くの人達に、この風流な「冬の花火」を楽しんでもらい
クリスマスの思い出にしてもらいたいわけだ。
余談だが、世相が変わって、今時ではクリスマスに豪華ホテル
等でディナーなどを楽しむなどの客層はずいぶんと減っている
模様だ、クリスマスに使うお金も減っており、家族や親しい人と、
屋内で楽しむクリスマスの過ごし方に変わってきていると聞く。
関西でもライトアップは各地、例えば、大阪、兵庫、京都でも
さかんに行われている、ただし、派手なイベントは、おおむね
クリスマス前までである事が多く、あとは年明けまで一応イルミ
が続いているという状況が多い。
いつも言う情報の一極集中化現象により、各地のライトアップ
は混雑するケースが多いが、ここATCは、そこまで「芋の子洗い」
状態になることはなく、極めて快適だ。
また、あまり早く来て場所取りをする必要も無い、開始時間
直前にでも来てくれれば、海辺のステージ周辺のどこからでも
打ちあがる花火を見ることができる。
ATCはニュートラムのトレードセンター前駅に直結なので、
交通アクセスも極めて容易だし、オススメのイベントではある。
開催には費用がかかるみたいなので、毎年できるかどうかわからない
が、逆に言えば、皆さんが集まってくれて集客効果とか、経済効果
が上がるでのあれば、毎年できるようになる事であろう。

「光の回廊(コリドー)」は年明けでもまだ開催されているし、
また今年(2016年)もクリスマス前に花火ショーがあるかも
知れない、その際は、またATCを訪れてもらえれば楽しいと思う。
P.S 今年も8月に開催が予定されている「ATCドラゴンボート
大会」もオススメであるので、一般の方も、カメラマン諸氏も
是非観戦に来ていただきたいと思う。