2014年9月14日に滋賀県大津市「琵琶湖競艇場」で行われた
「第2回スモールドラゴンボート日本選手権大会」の模様より。
この大会の前身は「びわこスプリント大会」であった、
約10年続いた「スプリント大会」は、世の中の変化の状況等を
鑑みて、昨年より、従来の20人漕ぎ艇から、10人漕ぎの
「スモール艇」を用いた「スモールドラゴン」への転身を遂げた。
で、この琵琶湖競艇場で行われる本大会であるが、過去10数年
のうち、およそ半数の大会が雨に見舞われた。(ちなみに、私は
過去のスプリント、スモールの全大会を観戦・撮影している)
対して、今日は珍しく好天だ、これはつまり、本日参戦していない
チーム(選手)に「雨男・雨女」が居るのであろう(?)
今回、様々な選手達にヒヤリングしたところ、兵庫県の某・超強豪、
チーム"(ピー)"の選手が怪しい、という意見が大半を占めた(笑)
(注:プライバシー上の理由から、チーム名を伏字にしております
また、証言者の音声はピッチ変調してあります・笑)
たとえば、神戸のチームの若手A選手の意見
A「(甲高い変調音声)去年の関空大会なんか大荒れだったよなあ、
その中でも(ピー)の黄色いユニフォームが目だってたっけ」
匠「あの時は酷かったですね、大会そのものが中止になったし」
(注:残念ながら今年2014年の関空大会も荒天中止となってしまった)
あるいは、滋賀県のチームのベテランB選手の意見
B「当初、琵琶湖のチームか役員に雨男がいると思っていたけど、
晴れる大会も半分くらいあったしなあ・・やっぱ、あの
たまに琵琶湖に来る強豪の(ピー)が怪しいなあ」
匠「そういえば(ピー)という本来の名前で出てないときも
ありましたよね?、たとえば、"(ピー)看護学校"とか、
"グランド(ピー)"とか、"ポセイ(ピー)"とか・・」
B「なるほど、そうですね! そう考えると間違いないかも」
はたまた、大阪協会のベテランC選手の意見
C「天神大会なんか、イメージ的には晴れているようで、毎年朝や
夕方にザーっと、ひと雨くるんですよね、中断になったことも
良くあるし、まあ、天神大会にいつも出場していて連覇中の
(ピー)とか、怪しいですよね」
匠「天神は昔からそうですよね、夕方に良く雨が降ってました」
そして、(ピー)の兄妹チーム「SD」の女子選手の証言
S「去年は一緒に琵琶湖に来て雨だったけど、今年は来ていないで
晴れたから、絶対そうよ、間違い無いわ」
匠「怪しいですよね・・で、5月の地元のペーロン大会ってのは、
(ピー)チームは全員乗ってましたか? 今年は晴れたので、
そこに乗っていない選手がいよいよ怪しいです」
S「う~ん、たぶん殆どのメンバーが乗っていたと思うけど、
特定できないなあ・・」
匠「あるいは、(ピー)が県外遠征すると雨が降るのかも」
まあ、雨が降っても大会は問題なく出来るので、特に雨男を
特定する必要は無いのだが・・・(笑)
さて、今回「スモール大会」最終回記事は、各カテゴリーでの
入賞チームの話題を中心に書いていこう。
とは言え、単に順位の結果だけ書いていくのは、他のWEB等に
そうした情報が載っているので、その転記のみでは情報量ゼロだ。
情報というのは、第一次発信が出来るかどうかで価値が決まる、
つまり、他の情報のコピーのみでは付加価値が無いのだ。
そして、自分の見解・私見を書いていったり、あるいはチームや
選手個人の様々な状況を伝え、読者に感情移入の気持ちを持って
もらないと、ドラゴン紹介記事の意味が無いという事だと思う。
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・・で、まず、選手には関係ない(汗)入賞旗の話題であるが、
今大会からリニューアルされていて、赤、黒、青の3色がある。
これは3位までの入賞後に、各チームに審判艇から手渡しされ、
ウィニングランを行う際に掲げるのだが、実は、順位と旗の色は
対応していない。
これは、たとえば接戦で審議(ビデオ判定)になった際など、
結果発表に時間がかかるので、順位が確定するまで旗の色が
決まらないとウィニングランが出来ず、大会運営に遅延などの
支障をきたすからだ。
ドラゴンボートの大会運営は、いつも記事で書いているように、
他のスポーツ競技イベントに比べて、なかなか手馴れていて、
スムースな点は高く評価できる、まあ上記、旗の色の扱いに
関しても、そういう長所(工夫)が出ていると思う。
さて、大会の話に戻って、こちらは、「一般オープン」の部で
準優勝となった「東郷Doragon(仮)」チームだ。
一般オープンの決勝は、「bp」軍団が2チーム入っていて、
1位が「DDT」だったが、「東郷Doragon(仮)」とはコンマ差の
ほぼ同着であった、ちなみに3位が「bp」軍団の「都島」だ。
「東郷」すなわち「しげる」+「加藤家」は、鳥取からの参戦、
「東郷湖」で行われる「ドラゴンカヌー」(≒スモールドラゴン)
大会参加の強豪の混成チームだそうだ。
「しげる」も「加藤家」も、同大会では毎年上位に入賞している
模様、また、「しげる」は、ドラゴンにおいては、今年の京都宇治
大会に参戦し、3位の好成績をあげていた、関西の常連専業チーム
からすれば、あまり注意していないダークホース的存在であった
だろうが、やはり最後に実力を発揮したという事だ。
ちなみに、鳥取の強豪と言えば、かつて、美人鼓手、通称「アネゴ」
が指揮していた境港の「金竜隊」を思い浮かべる。数年前までは
関空大会、和歌山大会に良く参戦し、他チームとの激戦を繰り広げ
入賞も多数あったのだが、「アネゴ」が結婚引退した後は、遠征の
アクティビティが低下している模様だ、
以前、「しげる」に「金竜隊」を知ってますか?と尋ねたら
知っている、との答えであった、数年前までは東郷湖大会にも
出場していたようだ。美人の「アネゴ」も、地元の有名人らしく、
ご存知という事であった。
東郷湖ドラゴンカヌー大会は、例年8月に行われているようだが
今年(2014年)は台風通過の為、中止になってしまった様子で
「東郷Doragon(仮)」としては、今日の大会で入賞したことで
気分が晴れたことであろう。同大会は私は観戦したことが無いが
記録を見ると、過去、ドラゴン界からは「関西龍舟」や「河童」が、
参戦、熊本の強豪「不知火」も来ている様子もある。
また「ビューティパーティ」の名前も見られるが、これはもしかして
現在の「bp」の原型だろうか? 後で「bp」のメンバーに聞くと、
b「実はそうなんですよ。匠さん、そんな記録よく見つけましたね」
とのこと。
相生ペーロン界からも「GSD」(「磯風」の派生チーム)や、
「GSDなでしこ(スーパードルフィンの派生チーム?)」あるいは
「キュリアス魚橋」(相生ペーロン女子強豪、IHIの派生チーム?)も
エントリーして上位入賞している模様、これは地方大会にしては、
なかなかレベルが高そうな雰囲気だ。
そうしたハイレベルな大会の中で、毎年上位入賞している「しげる」や
「加藤家」、さすがにスモール”選手権”であっても本来の実力を
発揮したということなのだろう。
こちらは、一般女子の部準優勝の「Team 河童」
本大会の優勝はまあ例によって「スーパードルフィン」であった
のだが、今回、決勝戦での「河童」とのタイム差は、僅か1秒。
私は、2秒(半艇身)程度を予想していたのだが、1秒差は、
もう、ほぼ同着といっても差し支えないであろう。今年の河童は
なかなか頑張っていて調子も良さそうだ、メンバー結婚引退等に
よる代替わりの低迷期から脱出してきた、という感じであろうか。
ちなみに、今回のスモールドラゴン大会の、ポスター、パンフレット
看板の写真は、昨年の本大会で撮った「河童」の写真が使われている、
「河童」のメンバーは、それがやたらと気に入った様子で、
河「会場の入り口にあった、あの看板、貰って帰れないかなあ?
車のルーフに積めるよね? どうせ大会が終わったら看板は
いらないよねえ・・ 本部で聞いてみようか?」
・・と、真剣に看板を欲しがっていた模様。
けど、看板の枠木は多分使いまわしするので、貰って帰るのは
無理だとは思うんんだけど・・ 結局どうなったのだろうか?
ちなみに、河童さんには言わなかったけど、9月28日の
「第一回猪名川ドラゴンボートフェスティバル」のポスターも
一番手前に「河童」が写っている。また、そちらの大会でも
「看板が欲しい」とか言い出さないか、やや心配である(笑)
本大会では、上写真のような特徴的な光景が見られた、
勝者や好レースを称える「ハイタッチ」は、通常同じチーム内か、
あるいは仲の良いチーム間で行われるのであるが、今回は、チームの
区別なく、関ドラ、津奈木、bp、海火、くまもっこり・・
様々なチームが、お互いハイタッチを繰り返し、その選手達の列は
100mを超えるほどであった。まさに「オールスター戦」である
本大会にふさわしい光景であり、こういうのは、選手達も、観客に
とっても、見ていて気持ちよく、好ましく思う。
選手権混合の部の決勝の模様、手前1レーンより、
「関西龍舟シンバ」「くまもっこり」「東海龍舟」「海猿火組」
これは、大変結果の予想がしずらい組み合わせだ。
前述の通り、現在「関ドラ」と「海火」はメンバー再編成の途中だ。
ただ、今日はスモールで10人漕ぎなので、再編成中と言っても、
従来からのベテランメンバーが揃っている可能性はある。
「くまもっこり」は、和歌山の強豪2チーム(「熊野水軍」と、
「もっこりドラゴンボート部」のコラボ(混成)チームだ、
最近はよくこのパターンで遠征してくる事が多いが、昨年一度、
「もっこり龍人(どらんちゅ)」という、和歌山と滋賀の県外
コラボという珍しいパターンでエントリーしたこともあった。
「くまもっこり」の今日の調子は、遠征メンバー次第だと思う。
「東海」は、2週間前の「びわこペーロン」大会のコメントで
「今回はグタグタ」と言いつつ、苦戦した2位であったのだが、
本大会では「今日は主力メンバーの結婚式の日に当たった」
ということで、今回もまた戦力ダウンしている。
それにしても「東海」、また結婚ですか? 4組目?5組目?
この分だと、”寿”チームの「チーム未来」や、「海猿火組」を
抜いてしまいそうな勢いだ。
予想がしずらい「混合決勝」は「関ドラ」が僅かにリードのまま、
他の3チームは団子状態、そこから大外の4レーン「海火」が少し
抜け出し、全艇半艇身以内の接戦でゴール。順位は以下となった
1位:関西龍舟シンバ 55秒56
2位:海猿火組 56秒85
3位:くまもっこり 57秒41 (4位の東海との差はコンマ4秒)
「海猿火組」は、僅差で破れ悔しそうであったが、まあ、見ごたえの
あるレースだったので、観客目線としては十分楽しめた。
ちなみに、200mで1分弱というのは、時速にして12~13km、
これは自転車並みの速度であるが、初めてドラゴンボートを見ると
「結構速い」という印象を持つ人が多い。
まあ、同じ水上スポーツで比較すれば、200m水泳(競泳)の
速度が、オリンピックやアジア大会で、2分弱というタイムなので、
ドラゴンボートは、その約2倍の速度が出ている計算となる。
クロール(自由形)等の倍の速さとなれば、水上を人力で走る
”物体”としては感覚的に”かなり速い”となるのであろう。
こちらは、「選手権オープンの部」の決勝の模様。
手前1レーンより、
「津奈木海龍A」「bp」「怒涛飛沫」「津奈木海龍B」
注目点は、まず九州勢が3チーム残って頑張っていること、
津奈木は熊本、怒涛飛沫(どとうしぶき)は鹿児島、と、
それぞれの県を代表する実力を持つ強豪チームだ。
そして「津奈木B」は、50代以上の選手を半数含むシニアチーム、
20数年前の第一回天神大会(現:日本選手権大会)で優勝した
メンバーが依然現役で乗っているというスーパーシニアだ。
「bp」は、「DDT」「都島」と分散はしているものの、軍団中の
主力チームであり、関西の意地、常勝軍団の意地を見せたいところ。
勿論九州勢も「関西がドラゴンの本場とは言わせない」という気概。
意地と意地のぶつかり合いの決勝戦、
レースは中盤から2つの集団に分かれる。熾烈なトップ争いが
「津奈木A」と「bp」だ、両者ほぼ互角。だが、関西のレース
を見ていると「bp」独走、というケースが多く「磯風漕友会」
以外には負けているのを見たことがなかったので、必死な「bp」
の姿はむしろ新鮮な気がする(ちなみに、今回は「磯風漕友会」は、
お休みで、兄妹チーム「スーパードルフィン」のみ出場)
第二集団は、「津奈木B]と「怒涛飛沫」がほぼ並走、第一集団
との差は1艇身に満たない。恐らくこの速度で、選手権混合の部の
優勝タイムと同じ50秒台の中ほどであろう、すると、第一集団は
50秒台の前半、かなり良いタイムが出そうだ。
第一集団、「bp」のドラマーは「謎の美少女」からスティック
(撥)を受け継いだ「新・美少女」、2週間前の「びわこペーロン」
では決勝で「bp」は中盤以降独走状態であったが、今回は恐らく
ゴールの瞬間まで熾烈なトップ争いが繰り広げられる事であろう、
なかなか「bp」のドラマーも気が休まらない仕事だ(汗)
ラスト50mで「津奈木A」が僅かに「bp」に先行したように
見えた、だが、今回も撮影ポイントを中間100m地点に取っているので
レース後半より、手前の1レーンは角度的に先行しているように見える。
微妙な判定だ・・大会本部の発表を待つとしよう。
結果であるが、以下のようになった。
1位:津奈木A 52秒27
2位:bp 52秒93
3位:津奈木B 54秒67(4位の怒涛飛沫との差は約1秒)
「bp」敗れる。しかし、より注目すべきは、スーパーシニアの
津奈木Bの活躍であろう、20数年間現役で漕ぎつづけ、50代
にしてなおこのタイム。パワー、肉体ともにまさに超人的だ。
全レース終了、参加チーム数が多く、レース数は35にも
及んだが、ほぼ予定時刻通り、オンタイムの運営で、そのあたり
さすがに熟練スタッフの皆様の運営の上手さが光る。
(写真は、運営にご協力いただいた、大阪の「パイレーツ」)
まあ、雨男(雨女)が不在だったので(?笑)天候にも恵まれ、
加えて、琵琶湖競艇場の内水面は、波も立たず、風も殆ど無く
ドラゴンボートには最適の環境であったことも幸いしたと思う。
あと、心残りなのは、まだ記事中で紹介できていないチームが
多数あることだ。ただ、さすがに50チームという数は多く、
とても紹介しきれない。しかしまあ、実のところ、ほとんどの
参加チームは話したことがあるし、チームの事情も知っているので、
また個々のチームの事は、どこかの機会で紹介していこうと思う。
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さて、閉会式&表彰式
写真は、シニアの部準優勝の「Rスポーツマンクラブ シニア」
「Rスポーツマン」は元々平均年齢が高いチームであり、、
従来は、レギュラーの部のカテゴリーでがんばっていたが、
近年、各チームの選手達の平均年齢の上昇により、シニアの部も
従来の常連チームが、そこにシフトして行き、面白くなってきて
いるので、今回は「R」もシニア参戦となったのであろう。
ちなみに、シニアの部優勝は「関西龍舟KALBO」、7月の
日本選手権で、「関西龍舟KALBO」は、「FUJIYAMA ALL STARS」
(海猿火組、TITAM X 、BON OYAGE などの東京・静岡混成チーム)
に惜敗しているだけに、第二の"日本選手権"である、本大会で
リベンジを果たしたという事になる。
シニアの部3位は「小寺製作所 総務部」、「R」との差は
1秒程度、小寺軍団は、やはり今年は好調で、7月以降の琵琶湖
の各大会で4大会連続入賞の好成績を収めている。
今後の大会は、シニアの部が盛り上がる可能性が出てきている、
「関西龍舟KALBO」が、その先駆けとなったことで「東京龍舟」
「海猿火組」「TITAM X」「BON OYAGE」「坊勢酔龍会」などの
強豪チームが次々と日本選手権大会などのメジャー大会でのシニアの部
に参戦、さらには本大会のように「R」や「小寺」が加わり、今後は、
滋賀の強豪「池の里」などのシニア参戦が予定されている模様だ。
まあ、すなわち、現在のオープンの部の強豪チームが
そのままシニアの部にシフトしていくという流れになると思う。
そうなってくれば、「津奈木」スーパーシニア軍団もまた参戦
してくるだろうから、このカテゴリーも超激戦区となってくる。
逆に、レギュラーのオープンのカテゴリーが手薄になってくる
可能性もあるが、まあ、いくつかのチームとも若手を育成中との
ことで、そのあたりが成長してくれば、無難に世代交代が
実現するようにも思える。
さて、スマホの普及からか、以前よりも表彰式の写真を撮る選手達が
増えてきている、今回の大会MC、おなじみの「DJ西尾」さんも
慣れたもので、各チーム毎の表彰の際、写真撮影タイムを設けて
いただいている。
でも、思った事だが、銀塩(フィルム)時代よりも「一眼レフ」を
使うユーザー比率が減ったことだ、その時代は、カメラと言えば
一眼であったのが、現代では、カメラと言えば、まずは携帯(スマホや
タブレット含む)のカメラであり、次いで「ミラーレス」だ、さらには
ビデオカメラ、そしてデジタル一眼、ラストに、コンパクトデジカメ、
だいたいそんな感じの使用率であろうか? 勿論、フィルムカメラの
使用率はゼロだ、ほんの2年ほど前までは、池の里監督のT氏を含め
何人かのフィルムカメラユーザーが居たのだが、選手達の間では現在は
皆無となっている。(まれに地方大会などを撮影に来るアマチュア
カメラマンがフィルム一眼を持っている場合があるが・・)
デジタル一眼の人気が落ちているのは、様々な統計データからも
明白であるのだが、まあ、逆に言えば、デジタル一眼や、デジタル
コンパクトなどは、不人気な故に、中古相場が下がってきているので
買いやすい状況にある。また、人気のミラーレスにしても、新機種が
毎年出るので、各社の型番は、第六世代(例;G6,GF6,PL6)とかに
なっているので、古い第二、第三世代のミラーレスなどは、1万円を
切る価格まで中古相場が下がっているので、非常に買いごろである。
そういう古いカメラが最新機種に比べて性能的に劣るとは言い切れない
事は、まあ、わかっているユーザーにとっては暗黙の事実であろう。
で、中にはこんな感じで、自分撮りを含めた記念撮影も・・
こちらは、優勝した「津奈木A」チームだ、きっと優勝の報告を
SNSなどにアップするのであろう。
スーパーシニア「津奈木B]チームの選手S氏、親子で漕いでいて、
「20数年前の第一回天神大会で優勝した時、今の息子の歳だった」
と語っていらっしゃった。首から下げた小さなメダル、入賞チーム
の全員に配られている、小さいものであるが、なかなか精巧に彫られて
いて、選手達には「記念になる」とたいへん好評であった。
もっとも、あまりに精巧な工芸品なので、メダル発注先(滋賀県の某・
ドラゴンチーム”製作所”)には「大赤字だ~」と言われたらしいが。
スモールドラゴンとは言え、いちおう本大会は「日本選手権」の
形式をとっている、優勝チームは、次回カナダで行われる世界大会
への出場権を獲得する、もっとも、渡航費用は自腹になるし、
世界のレベルは非常に高いので、日本チームが参戦しても歯が立たない
のが現状だが「滅多にできない経験だから」と言って出場する選手達
もいる。
最後に選手権女子の部であるが、写真は3位入賞の「Team どやさっ!」
大阪の混成チームであるが、ここのところこのチームも定着しつつ
ある様子だ、まあ、しかし、女子の2強、すなわち、今回も優勝した
「スーパードルフィン」や準優勝の「Team 河童」とは、まだ5秒以上
の差があった。
そして、女子の部の3位争い、というのは、事前に色々あって
なかなか面白かった。3位争いの対象は、地元大津(瀬田)の
「スピリッツクラブ」である、昨年の本大会では同じ組み合わせで
「どやさっ!」が「スピリッツ」を下したのであるが、私としては、
2週間前の「びわこペーロン」大会で、「琵琶ドラ」女子チームの
「びわにゃん」と、「スピリッツクラブ」が激戦を繰り広げたのを
目撃している。その時は、約1秒差で「びわにゃん」が勝利した
のだが、「スピリッツ」は、最近調子が良さそうなので、「3位
争いには有利」と予想していた、だが、結果としては「どやさっ!」
が昨年に引き続き「スピリッツ」より上位となった。
ちなみに、昨年の本大会では、今回連覇の「スーパードルフィン」が
A,Bの、2チームをダブルエントリーし、ワンツーフィニッシュ。
続く「河童」が3位となったので「どやさっ!」は4位で入賞から
外れてしまっていたので、今回が嬉しい初入賞(表彰)という事に
なったのだ。 表彰式では、「どやさっ!」のメンバーは中世の
レディ(貴婦人)のようなポーズで賞品などを受け、他の選手や
観客達にも、なかなかウケていた、さすがに大阪のチーム、どんな
場合でも笑いを取ろうとするDNAが受け継がれているのであろう。
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「第2回スモールドラゴンボート日本選手権大会」これにて無事終了。
今回の大会で目立ったのは、まずは九州勢の強さだ、熊本の津奈木
A、Bがそれぞれ優勝と3位、鹿児島の怒涛飛沫は初出場にして
決勝進出となったのだが、惜しくも4位であった。
また、選手権オープン以外のカテゴリーでも、上位入賞チームは、
兵庫、相生、鳥取、静岡、和歌山、大阪となっていて、地元滋賀
(あるいは京都)以外の地区の活躍が非常に目立った。
地元滋賀(京都)のチームは今回の大会はほぼ全滅で、かろうじて
出場チーム数が少ないシニアの部で「小寺製作所」が3位になった
のみ。他の滋賀強豪チームの成績が振るわなかったのは、私としても
少々意外でもあったが、まあ、前大会が「びわこペーロン」で滋賀の
チームの参加が中心であったので、その健闘ぶりを見ていて、もっと
上位に行けると予想していたのが、本大会は全国の猛者が集まる非常に
ハイレベルな戦いなので、多少そのあたりの差がまだあったという事
だろうか・・
次回本大会での、地元、滋賀・京都勢の奮闘を期待したい。
今年の「熱い季節」は、まだまだ続く・・