正式名称、「第2回スモールドラゴンボート日本選手権大会」
従来の「びわこスプリント大会」に替わって、昨年より
始まった新機軸の大会だ。
新機軸というのは、勿論「スモールドラゴン」である事だ、
通常のドラゴンボートは、22人乗り(漕手20人+太鼓+舵)だが、
スモールドラゴンは、12人乗り(漕手10人+太鼓+舵)となっている。
この「選手権大会」が始まる前は、少人数のドラゴンボート競技を、
大会によっては、あるいは、艇の形状によっては、「ミニドラゴン」
「ドラゴンカヌー」など、呼び方が色々あったのだが、本大会が
始まってからは、ほぼ「スモールドラゴン」として選手間等では
呼び名が統一された様子だ。
さて、冒頭の写真のチームは「Team BANANA」
昨年は、琵琶湖1000m大会での優勝など、いくつかの大会で
上位入賞があったのだが、今年はまだ勝ち星に恵まれないようだ。
その代わり、本年の「スモールドラゴン」に準じた大会には、
すべて2チームをダブルエントリーさせている、具体的には、
「ATC大会」「宇治大会」そしてこの「スモール選手権大会」
である、ここで面白いのは、2チームを出場させる際、
そのネーミングが毎回なかなか凝ったものである事だ。
ATC大会では、Team BANANA 「宴」「祭」
宇治大会では、Team BANANA 「タイラー」(平)「ソース」(源)
本選手権大会では、Team Banana 「シャイニング」「グロリアス」
和風であったり、駄洒落であったり、洋風であったり、しかも
スポーツチームのネーミングとしては斬新なところがあり、
センスを感じる。
例えば球技などのプロチームのネーミングは地元や企業の名に
ちなんでいたり、そうでなかったとしても、由来を聞くと比較的
シンプルなものが多いのだが、一見、あまり考えていないようで
いて、長くその名ち聞くと馴染んでくる。こうした。観客にも
親しみやすいネーミングは、今後、ドラゴンの一般観客に対して
見せる(魅せる)スポーツとしていく上でも重要な要素であろう。
たとえば「ハンデ戦+優勝予想」のような一般観客観戦イベントを
行う場合など、チームのネーミングは重要な要素となってくる。
---
開会式がはじまった。
例年、この琵琶湖競艇場で行われるドラゴンボート大会には、
様々なゲストによるドラゴンチームへの応援が行われる。
以前の例では、チアリーディングやプロバスケットチームの
応援パフォーマンスがあったのだが、最近は、和太鼓チームに
よる迫力のある演奏が行われている。
元々、太鼓の音は、ドラゴンの選手には非常に馴染みの深い音
なのだが、それでも、素晴らしい音質、大きな音量、そして
連打の速さ、チームワークなどに選手達も圧倒されている様子で
あった。
なお、これらのパフォーマンスは、大阪など他の大会で良く
行われている「入魂式」(ドラゴンの目に朱を入れる)の
代わりという位置づけとなっている。
さあ、開会式終了後は、なかなか忙しい。今日来ている注目の
チームに色々話を聞くチャンスだからだ。
まあ、注目のチームといっても、強いチームばかりではない、
初出場であったり、遠方から来ていたり、美人の選手がいたり(笑)
・・で、上の写真のチームは「津奈木海龍」チームだ、
九州、熊本の超強豪チームで、日本選手権大会などでもおなじみ、
まあ、熊本からなので、さすがに関西の各大会に常時出場する
という訳では無いのだが、それでも彼らが参加する大会は、
他の強豪チームにも緊張感が走る。
今回、「津奈木」は、Aチーム、Bチームをダブルエントリー、
Aチームは若手選手中心の主力であるが、Bチームの方は、
12名(漕手10名)のクルーのうち、半数が50代以上
というシニアチームだ、中には、20数年前の、第一回の天神大会
(現:日本選手権大会)に出場、優勝したクルー数人も依然現役で
漕いでいるという。しかし、この年齢構成だから、遅いチームかと
思いきや、これが恐ろしく速いから驚きだ・・
ちなみに、私は、ずっと「つなき」と読んでいた、他の選手達も
MCのDJ西尾さんも、ドラゴン協会の役員さんも、皆そう呼んで
いたのだが、今回、同じ九州からの「怒涛飛沫(どとうしぶき)」
チームの選手に、
怒「あれは、”つなぎ”って濁るんですよ」
と教えてもらった。
匠「へえ、そうでしたか、それは地名なんですか?」
怒「はい、水俣の近くにそういう町があるんです」
なるほど、そういえば、以前からパソコンで「つなき」と変換
しようとしても、全然出てこなかったので、津、奈、木、と、
1文字づつ変換していた経緯がある、「つなぎ」と打てば
簡単に「津奈木」に変換できる事が、今にしてわかった。
こちらの女性は「津奈木海龍」の応援団の方だ、デジタル一眼を
持って撮影しているのだが、自分のカメラでは無い様子で、設定が
よく分からない模様。設定を見てあげると、ISO感度が1600
まで上がっていたのでこれをAUTOに修正、露出補正がマイナスに
大きく振っていたので、これも0に修正。もっとも、こちらの
会場の琵琶湖競艇場は、観覧デッキからは午前中は壮大な逆光に
なるので、逆光の場合はプラス補正にする操作を伝えてあげた。
すると「綺麗に撮れるようになった」と喜んで、その後も度々
「こんな時はどうやって撮るの?」と聞きに来られるようになり、
大会が終わる頃には「カメラって面白いですねえ」と、ずいぶんと
興味が出てこられた様子だった。
こちらは静岡より参戦の「海猿火組」
2~3年前の全盛期、日本選手権準優勝など、各地で好成績を
収めていて、関西の大会にも良く参戦していたのだが、ちょうど
代替わりの時期に入ってきた模様で、昨年は、アクティビティが
やや低下していた。そんな感じで、今年の日本選手権には「海火」
の名前はなく、静岡や東京の混成メンバーで「静岡県協会」チームと、
シニアの「フジヤマ・オールスターズ」で参戦していた。
まあ、とは言え、私は、静岡の2大会(御前崎、ツナ)も毎年観戦して
いるので、静岡の状況には詳しく、「海火」がメンバー補充活動中で
あるという事も、2014年秋頃から体制が整うだろう事も聞いていた。
で、予定通り、若手メンバーの補充と育成がだいたい完了した
様子で、今日は新生「海猿火組」のデビュー戦という感じだ、
いっきに若返った「海火」、まあ、さすがにいきなり優勝という
のは難しいかと思うが、「海火」と「海火ジュニア」の2チームを
エントリーしている、まあ、ともかく、様子を見てみよう・・
---
そうそう、代替わりと言えば「近畿車輛電龍」を忘れてはならない。
「近畿車輛」は、大阪で、電車の車両を製造する会社であり、
以前は、N700系新幹線車両を、そして現在は、近鉄の観光特急
「しまかぜ」や、全線開業予定の「北陸新幹線」車両を製造している
様子である。で、「近畿車輛」は従来は、インドネシアからの研修生
が多数、ドラゴンボートのクルーとして参戦していた。最盛期の数年
前には日本選手権で決勝に進出するほどの強さを発揮していたのだが
現在、研修生は皆、任期を終えてインドネシア等に帰国してしまった。
メンバーが殆ど居なくなった「近車」は、ゼロからメンバーの補充を
進めざるを得なくなった。噂によれば、新入社員歓迎会で、しこたま
酔わせた後、ドラゴンボート入部申込書にサインさせたらしいが(汗)
真偽の程はさだかではない(笑)
そうして完全に代替わりした新メンバーながら、本大会では、ダブル
エントリーしている「近畿車輛電龍A,B」両チーム共、準決勝まで
進出したのはなかなか立派なもの。
こちらは「松陽台(しょうようだい)」チーム。
地元滋賀県、西琵琶湖の高島市からの参戦だ、
これまでドラゴン界では無名のチームであったが、
伝統のある「びわこ高島ペーロン」大会では、何度も優勝している
強豪チーム。ドラゴンボートには、昨年の本大会より参戦。
ここのところ、私も7月の「高島ペーロン」8月の「びわこペーロン」
そして9月の本大会、と続けて「松陽台」とは何度も話をしているので、
すっかり馴染んだ感じとなっている。同時に、最近の私のブログ記事
にも何度も登場していただいているので、ドラゴン界でも、そろそろ
名前が知られてきている。
同じ滋賀の「小寺製作所」チームとも仲良くやっている様子だ。
彼らの課題は、特殊な「高島ペーロン艇」に慣れた漕ぎ方では
ドラゴンボートのレースではあまり速度が出ない事だ。
本大会でも引き続き、その課題は継続中の模様だ。
松「カーボンパドルっていいんですかね?いくらくらいするのかな?」
匠「2万円~3万円くらいと聞いています、木製パドルに比べ
圧倒的に軽いのが利点なようですよ」
松「木のパドルとは水を掻く力は同じなのですか?」
匠「さあ・・?でも形が一緒ですから、変わらないのではないですか?」
選手では無い私は、そこまではわからない。たまたま近くで私達の話を
聞いていた別チームの選手が助け舟を出してくれる。
選「カーボンは非常に軽いので、ビギナーの方だと振り回しすぎて
肩を痛めてしまうことがあります。それから、逆に上級者だと
漕ぐときに水から上げた後、空中で、軽いカーボンパドルが
思ったより速く動いてしまったり、風の影響を受けて、漕ぎの
リズムを崩す事もあります。でもやっぱ軽いのは良いですね」
松「なるほど・・」
ふむふむ、これは私も勉強になった。
なるほど、カーボンパドルも万能という訳では無いのだな・・
こちらは、ドラゴン初参加の「積水ハウス株式会社チーム
シャーメゾン」だ。ご覧の通り多数の美人女性メンバーを揃えた
まさに注目のチーム。
いやあ、今回の記事では色々なチームの紹介が出来るので、
書いていてもなかなか楽しい。普段の記事だと、どうしても強豪や
常連チームの話題が中心になってしまう。勿論、出来るだけ沢山の
チームの事を紹介していきたいと思っているのだが、なにせ、本大会
の参加チーム数は、50チームと多い・・
「積水ハウス株式会社チームシャーメゾン」は、1分20秒~30秒と
(注;200mレース)ビギナーチームとしては、頑張ったタイムを
出していたが、中堅ドラゴン専業チームが1分10秒前後という
感じなので、残念ながら予選敗退となった。
まあ、これに懲りず、またご参加いただきたく思う。
こちらは、先ほど「津奈木」(つなぎ)の読み方を教えてくれた、
鹿児島から参加の「怒涛飛沫(どとうしぶき)」チーム。
なんでも鹿児島の伊佐の大会では、地元チームを中心に70チーム
あるいは多い時は100チーム近くが集まる大規模大会だそうだ。
参加チームの中で飛びぬけて強いのは、隣県、熊本の「津奈木海龍」
(本日参加)と、熊本の「不知火」(日本選手権にたまに参戦する)
とのこと。そして、「津奈木」と「怒涛飛沫」は仲が良く、本大会
前に集まって合同練習をしたらしい。
匠「すると、「怒涛飛沫」さんは、それに次ぐ強豪という感じ
なのでしょうか?」
怒「いやあ、「津奈木」さんにはまったくかないませんよ」
と言っていたのだが、オープン予選1回戦では、地元滋賀を代表する
強豪の「池の里Lakeres!」の56秒を上回り、なんと52秒という好成績
匠「怒涛飛沫さん、速いじゃあないですかぁ!」
怒「いやいや、まだまだです」
これはなかなか強力なチームが出てきた模様だ。
下手をすると、今回は九州勢(津奈木、怒涛)と、静岡勢(海猿火組、
遠州舸(はやぶね)会)に、いいところを皆持っていかれそうな
予感もする。
さらに、こちらは、「東郷ドラゴン(仮)」、鳥取県から参戦との
ことだが、良くみると、昨年の本大会や、宇治大会に参加した
「しげる」のメンバーの姿が見られる、話を聞いてみると、「しげる」
と「加藤家」など、鳥取で活躍する強豪チームの混成チームだそうだ。
チーム名は(仮)とのことであるが、「しげる」はなかなかの強豪
チームであるので、例えば本大会で好成績を収めたら(仮)が取れる
のであろうか? 予選タイムは1分10秒と、平均的なタイムであった。
混成チームで呼吸が合わないのだろうか?しかし「しげる」は後半に
なるほど調子が上がってくるチームだ。今年の宇治大会でも、あまり
他チームからマークされていなかったのが、いつのまにか準決勝に
進出、結果的に3位入賞という好成績を収めている。
今日も「東郷ドラゴン(仮)」という聞きなれないチーム名なので
他チームからマークされていない様子だが、要注意チームだと思う。
---
しかし、なんだか面白くなってきた、多分今年に関して言えば、
年間を通して最も多くのドラゴン・ペーロン大会を観戦しているのは、
ドラゴンの選手ではなく、恐らく私であろう。
関西皆勤賞の「bp」よりも地方大会の分だけ少し多いと思う。
で、様々大会に出ている、全国区ではあまり知られていないチームが、
本大会に集まって来ているので、
匠「ふふふ・・常連チームは、油断しているとやられるぞ」
と、私だけが知っている、といった気分になるのだ。
先の高島ペーロン強豪の「松陽台」もそうだし、静岡御前崎大会の
覇者「遠州舸(はやぶね)会」もそうだ。あと、相生ペーロン大会で
活躍している「奴RUN海(やらんかい)」も、昨年の本大会に続き今回も
参戦している、あるいは、瀬戸内海家島から参加の「坊勢酔龍会」は
日本選手権入賞チームだ、また、兵庫の「Rowing Team 浪わ」は、
最近はあまり大会に参戦していないが、古くから続く古豪チーム。
逆に地元滋賀県限定で活躍の「小寺製作所」は、今年は絶好調、
高島ペーロン優勝、ドラゴンキッズ優勝、びわこペーロン準優勝だ。
これら、あまり知られていないチームは、各地の大会で活躍するだけ
あって、中堅ドラゴン専業チーム以上の実力を持つ。せっかくなので、
ダークホースとして大暴れし、その名前を他のドラゴンチームにも
轟かせてもらいたいと思う。
それから、宇治大会の市内の部やドラゴンキッズ大会に出場している
「メタルスタイリスト福田」は、ブルー、レッドの2チームを参戦、
ちなみに、ブルーとレッドがオープンの部のチームで、イエローは
キッズ大会用、今後、ピンク(女子)、グリーン(シニア)を
集めてゴレンジャーカラーの5色で参戦するのが夢とのことだ。
これが実現したらなかなか面白いと思う。
今年の相生ペーロン大会で地元強豪「南風」(なんぷう)が
ボート先頭の漕手から後部まで、赤から紫に変わる7色のレインボー
カラーのユニフォームでそろえた事があった、ポジションチェンジが
やりにくいという課題があるものの、見た目が大変美しく、
多数来場していた観客やアマチュアカメラマン達の目を引いていた、
こういった観客サービスが、今後のドラゴンが「魅せる」スポーツ
になって行こうとする上では絶対に必要になると思う。
---
さて、このあたりでスモールドラゴン艇について。
今回の大会では「旧艇(びわこペーロン艇)」と「チャンピオン艇」
と呼ばれる2種類の艇が、カテゴリー別に使用されている。
こちらが「チャンピオン艇」、後ろ姿にしているのは、舵を見て
もらいたいからだ。一般的なドラゴン艇と同様、独立した舵だ。
「チャンピオン艇」は非常に軽量で、FRP製で200kgを切っている、
速度も出るが、不安定なところがあるので「選手権の部」に使用
している。ちなみに「選手権の部」とは、海外大会の代表チーム
選考を兼ねた強豪チーム向けのカテゴリーであり、まあ、実力別
カテゴリー分けの一種であるとも言える。
こちらは「旧艇」、チャンピオン艇に比べると数倍重い艇だ、
舵を見ると、艇と一体になっていて、基本的には座って舵を
操作する。ベテランの舵取りになると、立って舵を操作する事に
慣れていることと、体重移動などで重心のコントロールをする場合も
あるので、この座って舵を操作するのに、あまり馴染めないらしい。
派遣舵(ビギナーチーム等に、協会から舵取りを派遣する)の場合、
ベテラン舵取りだと、旧艇でも立って舵を操作している様子だが、
ずっと中腰になるので、なかなかしんどそうだ。
旧艇は鈍重だが、転覆、沈没のリスクが非常に少ないという
利点があるため「一般の部」(ビギナーチームが中心)のカテゴリー
で使用している、この艇が沈没したのは、私は過去1度だけ見た事が
ある、そう、2年前のドラゴンキッズ大会で強風で浸水した時だ。
そのときに派遣舵を取っていた「琵琶湖ドラゴンボートクラブ」の
舵取りの選手の方に話を聞いたのだが、ベテランの彼がいわく、、
琵「長くこの艇を扱っているが、後にも先にも沈没は、その時の
1回だけだね、親子大会で前に大人が集中した為、前から
浸水した。ああ、こういう風に沈むのか、と、なんだか
他人事のように見えていたっけ・・」
とのことであった。
さて、写真は、その「琵琶湖ドラゴンボートクラブ」、
琵琶湖の雄として、長らく琵琶湖のドラゴンボートやペーロン大会を
盛り上げ、運営してきた。2~3年ほど前に、メンバー代替わりの
時期を迎え、一時期低迷したが、無事若手選手の補充・育成に成功。
8月の「びわこペーロン」では、ホストチームながら、10人漕ぎ
一般、10人漕ぎ女子の2カテゴリーでダブル優勝を遂げている。
(ちなみに、「びわこペーロン」で言う、”一般”とは、本大会
におけるビギナー中心のカテゴリーという意味ではなく、フリーとか
オープンとかいった意味に近いカテゴリーの事だ)、
で、「琵琶ドラ」は今回は、2チームをエントリー。メンバー分けは、
ベテランと若手とのことで、写真のメンバーは若手チームという事だ。
「琵琶ドラ」2チームは、いずれも予選を勝ち上がり、準決勝進出
しかし、各地から強豪チームが集まる本大会だ、準決勝あたりから
とたんに厳しい戦いとなってくる、「琵琶ドラ」は勝ちあがれる
だろうか? そのあたりはまた続編にて・・
こちらは、おなじみの「関西龍舟」
兵庫・芦屋を拠点とする超強豪チームだ。
数年前までは、出る大会のほとんどで優勝または上位入賞という
成績であったが、こちらもまた他チーム同様に昨年くらいから
代替わりの時期を迎えている。ただ、裾野の広い(メンバー数が多い)
「関ドラ」であるから、それにより低迷することは殆ど無い。
今年の状況であるが、混合カテゴリーは「関西龍舟シンバ」を主力として
「関西龍舟バーバリアンズ」に若手を乗せて現在育成中とのことだ、
(なので、バーバリアンズは、選手権の部ではなく、一般の部に
エントリーしている)
従来の主力選手は、シニアの「関西龍舟KALBO」に移行してきている。
選手権混合の部には「シンバ」をはじめ、「琵琶ドラ」「東海」
「くまもっこり」(和歌山の強豪、熊野水軍+もっこりドラゴンボート
部の混成チーム)「海猿火組」「Team Banana」「小寺製作所」
「浪わ」「未来」「打艇」「風」「Rスポーツマン」と、常連・強豪
チームばかりの激戦区であるので、準決勝や決勝がとても楽しみな状況だ。
こちらは「大阪産業大学 常翔喜龍(じょうしょうきりゅう)」
大学のドラゴンボート(専業)部というのは珍しく、例えば
立命館、大正大、などは、ドラゴン大会に参戦し、優勝した事も
あるのだが、メンバーはボート部やカヌー部の所属であった。
数年前より「兵庫教育大」が初のドラゴン専業の部活動を始め、
各大会で上位に入賞する強豪であったのだが、主力メンバーの
卒業等により、現在はアクティビティが低下している。
替わって現在台頭してきているのが、こちらの「常翔喜龍」だ、
ただ、とは言え、やはり大学なので、メンバー卒業の問題がある。
今年7月の日本選手権で、卒業メンバーと新メンバーが交代した
ということで、今日の大会では新人の姿を多く見られる。
匠「ずいぶんメンバーが代わってしまいましたねえ
そういえば天神(日本選手権)で交代式をやってましたね」
と言うと、一番後ろで漕いでいた男性選手が
常「ボク、その交代したメンバーです」との事。
どうやら「常翔喜龍」は、OB参加もアリな様子だ。
---
さて、まだ紹介したいチームはいくらでもあるのだが、長くなって
きたので、前編はこのあたりまでで、以降、中編につづく・・