今年の「熱い季節」もピークとなっていて、各地でドラゴン
ボートやペーロン大会の熱戦が繰り広げられている。
2014年8月30日(土)に、滋賀県大津市琵琶湖畔で行われた
第24回「びわ湖ペーロン」大会の模様より、後編。
写真は準決勝を2位抜けで勝ち上がった「龍人(どらんちゅ)」だ
20人漕ぎ一般の決勝戦に向けてスタート。
「龍人」は、一昨年の本大会で3カテゴリーで優勝&3位という
戦績を持つが、それは豪雨で大会が短縮された結果であり、
「勝った気がしない」というのがチームの弁。
今回は高島市のペーロン強豪「松陽台」を破っての決勝進出だけに、
昨年の覇者「bp」や、3年前の覇者「池の里」との決勝での激戦が
期待される。
時間は少しさかのぼって、本大会の花形カテゴリーである
20人漕ぎ一般の準決勝の模様。
準決勝第一レースは、GPO、池の里、龍人、松陽台という
組み合わせで、いずれもドラゴン専業あるいはそれに準ずる
強豪チームだ、準決勝は2位抜け、ここは、池の里、龍人が
順調に勝ち上っている。高島ペーロン強豪の松陽台は、
慣れないドラゴン艇とその漕ぎ方での苦戦した事は中編で紹介
した通り。GPOも善戦したのだが及ばず。ただ、GPOは女子の部
とのダブルエントリーで、女子も激戦区だが、ぎりぎり入賞が
期待できるので、そちらで頑張ってもらいたい。
で、20人漕ぎ準決勝第二レースは「bp」「小寺製作所」
「日立建機ティエラMIX」での戦い、2位までが決勝進出だ。
bpの勝ち抜けは固いところだが、問題は2位争い、
↑写真は、小寺製作所チームの準決勝での応援風景。
なにせ小寺製作所は、7月27日の高島ペーロン大会で
池の里、松陽台をおさえての初優勝。
その勢いで次週の「ドラゴンキッズ」では、小寺団長率いる
「平野バドミントン」チームが親子の部優勝&小学生の部準優勝
と、ここのところ2連勝の好成績だ、この勢いで本大会でも勝って
3連勝といきたいところ、20人漕ぎ一般の部はbpがいるので
若干難しいところだが、ともかく決勝進出を果たして
最後に小寺得意のロケットスタートで勝負したいところだ。
小寺に対するのは、日立建機ティエラMIX
地元チームで3回目の出場だが、20人漕ぎに2チームをダブル
エントリーして、総勢40名以上の本大会最大勢力だ。
「ティエラMIX」の方を強くしている模様で、予選タイムを見ると
1分55秒(注:400mレース)と、ドラゴン専業チーム並みに速い。
準決勝第2レース開始、bpが先行逃げ切りで独走体制、
でも注目は2位争いだ、小寺はティエラMIXに先行している、
このまま逃げ切れるか・・と思いきや、中盤以降小寺が失速、
ティエラMIXが、ぐんぐん追いついて、両者ほぼ同時にゴール。
肉眼ではほとんど差が無いように見えた。コンマ差の判定であろう。
これは結果がわからない、大会本部の発表を待つとしよう。
本「ただいまのレース結果、1位「bp」1分39秒(!)
2位「日立建機ティエラMIX」1分48秒26、
3位「小寺製作所」1分48秒54」
小「あ~あ、負けちゃった」
と、天を仰ぎがっかりした表情の小寺製作所の応援の選手達、
僅かコンマ3秒差の大激戦を制し決勝進出となったのは、本大会
ダークホースのティエラMIXであった。
小寺製作所に、ドラゴン艇の漕ぎ方を教わっているという
松陽台チームも、小寺を応援していたのだが、この結果に呆然と
している模様。
まあ、この結果は私も予想外ではあったのだが、小寺製作所は
10人漕ぎ混合にもエントリーしているので、そちらの結果も気に
なるところ。
さて、会場は少し風が出てきた、写真は「チーム風」の選手だが、
やはり(笑)「風」が、なかなか似合っている。
美人の彼女だが、最近、異チームの選手と結婚したとのことだ、
前編でも書いたが「ドラゴン婚活」なかなか盛んかも知れない。
風が強くなってくると、心配されるのは天候の急変だ、
2年前の本大会でも突然のゲリラ豪雨にみまわれた。
一時中断したが、幸いにしてしばらくして雨はやみ、
大会は短縮となった。
最近の異常気象は、本当に恐ろしいので、以前のように、
たかが夕立くらいと、たかをくくる訳にはいかない、十分な
注意が必要であろう。
大会本部から「雨が降った場合、大会は中断、そのまま短縮中止
になることもあります、どうぞ選手の皆様、今の1レース1レースを
全力で漕いでください」とアナウンスが入る。
つまり、雨が降った場合は中止、そこまでのタイムで順位決定に
移行するという大会本部の方針なのであろう。
まあ、事故や被害が起きてからでは遅いので賢明な判断だと思う。
一昨年のゲリラ豪雨では、琵琶湖の北側の方から黒い雲が会場に
近づいてきた、雲の下側は真っ白、つまり、強い雨が降っている
ということだ。みるみる暗雲が来たと思うと、突然の突風と豪雨、
参加チームのテントは飛ばされ、地面は池のように冠水し川のように
水が流れていた、傘は役に立たず、カメラも浸水して動作不良、
乾かして復活するのに1週間ほどかかった・・
まあ、カメラとか言う前に、生命の危険にかかわる甚大が被害が
出る場合も十分に予想されるので、大会本部や参加選手独自の
決断や判断も非常に重要になる。
幸いにして、今日は、雨雲が会場に近づいてくることはなかった、
風はやや強いままだが、なんとか最後まで大会ができるであろう。
さて、「池の里Lakers!」が決勝に向かう、
「Mr. びわ湖ペーロン」という立場のチームであり、この大会で
育ち、この大会で2011年初優勝、ただ、それ以降は惜しい準優勝が
続いているので、このあたりで、もう一度勝っておきたいであろう。
今日の池の里の漕ぎは、見た目でも、いつもとちょっと違う位、
非常に揃っていて、なかなか速い。
ホーム大会に向けベストコンディションで臨んでいるのであろう、
これで負けたら是非にあらず、という状況だとは思うが、常勝bpとの
予選タイム差は、3~4秒、すなわち1艇身程度だ。そのままだとbpに
アクシデント等の番狂わせが無い限り勝つのは難しそうなのだが、
昨年の決勝レースを見ていても、池の里が途中までbpと並走し、
追い詰めていた。
今年も同じ展開になればbpにも焦りが出てくるかも知れない。
昨年の、そのとき、bpの鼓手「謎の美少女」は、それまでの
他の大会では決して見せなかった行動に出た、クールな彼女が
大声をはりあげ「いけ~っ!」とメンバーを鼓舞したのだ。
気合の入ったbpは、300m地点よりラストスパートをかけ、
池の里を突き放して優勝した。
さて、今年はどうか?「謎の美少女」は、本大会は試験が
あるとかで欠場だ(ちっとも”謎”じゃあないなあ・・笑)
代理で、前編で紹介した「新・美少女」がbpの太鼓を叩いているが、
決勝戦の大舞台、強豪の池の里や龍人とは接戦が予想される、
並走、あるいは、近年スタートダッシュが良い池の里や、
タイミングが合うと意外なまでの速さを発揮する龍人に先行される
恐れもある、そうした緊迫した状況の中「新・美少女」は、
冷静にbpクルーへのペース指示ができるだろうか?
心理面を含め、様々な状況を知った上で、レースを観戦するのは実に
面白い、ドラゴンの醍醐味は、こうした人間模様にあると言えよう。
b「さあ、今から、お父さんは決勝で漕いでくるからね」
娘「キャハハ・・」(多分、状況がわかっていない・・汗)
若手メンバーの多いbpだが、一部の選手は子供さんが居る、
ただ、その数はあまり多くないので、文字通りの「bpジュニア」
チームが編成できるようになるのは、まだ10年ほど先になるかも
しれない。
こちらは、ダークホースとして決勝進出を果たした
「日立建機ティエラMIX」チームだ。
匠「いってらっしゃい!」
テ「がんばってきます」
事前にメンバーには話を聞いていたのだが、決勝進出は
本人達も予想外という事であった。
テ「ただ、他のチームも、めちゃくちゃ速いですからねえ・・」
匠「そうですね、対戦するチームの「bp」は、昨年の本大会の
覇者で、他地区でも常勝の強豪チーム、先ほどの準決勝
タイムが1分39秒ですから、ティエラさんは10秒近くの
差を詰めなくてはなりませんね」
テ「ふうむ、10秒かあ・・」
匠「あと「池の里」は地元大津ですが、3年前の優勝チームで、
以降も、準優勝、準優勝の強豪です、この大会はホーム
グラウンドですので、今日はメンバーもコンディションも
ベストで臨んでいるようです、1分40秒台の前半という
ところでしょうか・・
さらに「龍人」は、一昨年の優勝&3位のチームです、
また彼らが指導する「大津SS」は小学生大会で連覇中、
こちらもあなどれない実力派チームです」
テ「相手はすべて優勝経験チームですか! それは厳しいです」
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さて、20人漕ぎ一般カテゴリーの決勝前に、他のカテゴリーの
結果を書いておくことにしよう。
10人漕ぎ混合:
優勝「チーム未来とゆかいな仲間たち」
大阪の古豪「未来」は、本大会数年ぶりの優勝だ、
未来が来て優勝したことで、本大会に他地区ドラゴン専業
チームが多数参戦する流れとなった、その傾向のさきがけと
なったわけだが、繰り返し書いているように、専業チームは
別カテゴリーに分離するのが望ましい状況になってきている。
2位「小寺製作所 錺(かざり)部」
小寺製作所は、高島ペーロン、ドラゴンキッズに続く3連勝を
逃してしまった、ただ、それでも近年の本大会では確実に
準優勝をキープしているのは立派なところ。戦術的には、
20人漕ぎの激戦区を避け、10人漕ぎ部門に速い選手を
集中すれば、優勝は可能かとは思うのだが、小寺団長は、
そこまではしたく無い模様、あくまで正々堂々の勝負だ。
3位「かっこいいんだぜ!」
大阪府ドラゴンボート協会の混成チーム、
メンバーが足りなくても、チーム間の交流が盛んな大阪地区
ではこのような混成チームの編成が可能だ。
いずれもそこそこの実力者揃い、まあ、同じ大阪の「未来」に
負けたのは悔しそうではあったが・・
ちなみに、4位には「師走の会」、あとちょっとで入賞だったが
もう一息というところだ。
10人漕ぎ一般:
優勝「琵琶湖ドラゴンボートクラブ」
本大会ではホストチームであり、なかなか立場的には
難しいところであるが、ここ数年「琵琶ドラ」はメンバー
交代などで低迷期であったので、まあ、このあたりから
強豪復活というところであろうか。
2位「東海龍舟」
名古屋からの参戦、メンバーが足りずに、同郷の「闘龍者」
チームからもメンバーを借りて参戦、「本日はグダグダ」と
言っていたわりには、きっちりと、今回も準優勝という結果を
残してきているのは立派、もっとも琵琶ドラとは10秒近くも
差をつけられてしまい、3位の「すいすい丸」ともコンマ差の
状況ではあったので、東海としては、あまり結果には納得
していないかも知れないが・・
3位「すいすい丸」
京都のドラゴン専業チームだ。京都南部にはドラゴン協会が
成り立つだけのチーム数が無いので、滋賀県協会に属して
活動をしている、宇治大会の運営に尽力している他、本年の
日本選手権でも、B決勝で好成績を残している。
宇治の保険会のチームであり、仕事がらか美人の女子選手が
多いのも、すいすい丸の特徴だ。
2位の東海との差は、僅かに0.2秒差であったので、
準優勝が取れなかったのは悔やまれるところであろう。
4位は、滋賀県のドラゴン専業チーム「豪腕龍」だ、
滋賀県ドラゴンボート協会に加入し、大会運営にも協力して
下さっているが、あまり他地区の大会には出場せず、主に
本大会での常連チームである。
10人漕ぎ女子:
優勝「びわにゃん」
「琵琶ドラ」の女子チーム、
10年ほど前には「琵琶ドラレディス」という20人漕ぎの
女子チームを編成することが出来たのだが、近年では、
10人漕ぎの「びわにゃん」で、楽しく漕ぐというスタンス。
まあ楽しくと言うものの、強豪の「Sprits Club」との大接戦
ともなれば話は変わってくる。ホストチームとは言え、数々の
修羅場をくぐってきた強豪チームの血が騒ぐのであろう。
予想通り、終始1艇身以内の大接戦を制して、男子チームとともに
ダブル優勝。
2位「Spirits Club」
本大会17回出場という常連チーム、本来は瀬田で他のボート
競技に係るチームだが、ドラゴン専業チームとしての側面も持ち
女子強豪チームである。びわにゃんとの戦いは1秒強の差で
敗れてしまったので、悔しいことであろう。来年もまた頑張って
いただければ・・という所である。
3位「GPO frau」
地元ドラゴン専業チーム「GPO」の女子チームだが、近年は「GPO」
も滋賀の大会などで3位入賞という好成績を収めることがある、
それだけ強くなってきたということであろう。
今回の女子チームでは、女子強豪チーム「河童」から助っ人が
参戦し”勝ちに来た”体制であったが、強豪2チームには
やや水をあけられて3位、まあでもGPOとしては、現時点では
目標の順位であっただろうから、さらにこれから上を狙っていく
という感じであろうか。
4位は、ここもまた「師走の会 上村組」
師走の会、どうも、今の段階では、入賞に一歩届かない。
しかし強豪池の里にしても、7~8年前は、万年4位という時期が
あったので、悔しさをバネに、この踊り場から抜け出るように
進化していく、というステップに位置しているのであろう。
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いよいよ残るは、20人漕ぎ一般の決勝戦である。
レーンは手前から、bp、池の里、龍人、ティエラMIX
最終的には、ほぼ、手前からのレーンの順番通りの着順になると
予想されるが、さらに細かく予想すると、差がつくのはコース
全長400mのうち、200m以降だと思われる。
なので撮影地点は、スタートから150m地点を選択、
このあたりまでは、各チームほぼ互角で来ると思われるからだ。
「スタート1分前・・ 風があります、一度やりなおします、
1号艇2m前進、3号艇1mバック・・
では、スタート1分前 Are you ready? Attention Go!」
琵琶湖のスタート指示はなかなかスムーズだ、川や海のように
水流、潮流がキツくないからという理由もあるが、決勝戦と
いった重要なレースでも、指示は最小限にとどめている。
他地区、特に、川などは、まともに艇を揃えようと指示を
繰り返してもなかなか揃わない、あまり厳密にそれをやって
しまうと、スタートまで20分かそれ以上もかかってしまった
ケースもあり、観客などがあきれて帰ってしまう事もあった。
おまけに、艇の頭だけを揃えても意味はなく、艇の向きという
要素がある。今年の大会で、あるチームは、斜めになったままで
頭が揃ったからと、スタートをせざるをえなくなり、艇の体勢を
真っ直ぐに立て直すのに数秒の遅れをとったらしい。
厳密にスタート位置を調整するならば、本来ならば、そこまで
やらないとならないのだが、それは速い水流のコース環境では
ますます現実的ではなくなるので、割り切りが必要であったり、
ランニングスタートなど、他の手法の導入を検討する必要がある。
さて・・そんな事を考えている間に、艇が目の前を通過する
タイミングとなった。
ふうむ・・2レーンの池の里がわずかに先行、1レーンのbpと、
3レーンの龍人はほぼ互角だな。
4レーンのティエラMIXはやや出遅れてしまっている様子だ。
しかし、実際の勝負はこれからだ。
案の定、200mあたりからbpが前に出はじめる、
ここからなんだよね、池の里がこのスパートについて
いけなければレースはそれまでだ。
250m地点、このあたりでは、撮影アングルの関係で、手前レーンの
艇が実際より前に出ているように見える、その分を差し引いたと
しても、すでにbpが少々先行してる模様だ。
龍人は・・? 池の里のすぐ後ろにつけている様子だ。
大会本部のアナウンスが入る
本「凄いレースです、4艇がほぼ並んでいます!
こんなレースは本日は初めてじゃあないでしょうか?」
そうか、大会本部アナウンス席はゴールラインのあたりにある。
その本部から、300m 地点の4艇が1直線に並んで見えるという
ことは、手前1レーンから、それぞれ、半艇身くらいの差が
順次ついているのであろう。
まあ、もしかすると、本大会はTV放送されるので、
アナウンサーの方は、多少オーバーに「大接戦」と報じて
いるのかも知れないが・・
半艇身づつの差というのは、2秒差づつという事か・・
残り100mで、各々逆転は難しいな、順位はこれで確定か?
350m地点、このあたりではbpが完全に独走模様。
「撮影アングルの錯覚」も、もはや関係ないであろう、5秒程度の
差がついている可能性がある。
カメラも最大望遠+トリミングだ、これ以上の距離はもう撮れない。
あとは優勝の可能性のなくなった池の里の、緊張の糸が
切れてしまう事がなければ良いが・・すぐ後ろには、粘り強い
龍人が来ている。そういうえば3年前の超長距離レース
「Head of the Seta」でも、往路は池の里が先行していたのに、
途中で力つきたのか?帰路は龍人が逆転していた、というシーンを
思い出した。
ああ・・池の里さん、やっぱりもう、プッツリと切れて
しまっていますね、bpがゴールしたのが見えたのでしょう、
一瞬で漕ぎに生気が無くなってしまった様子・・
そういう、その場の雰囲気とか、がっかりした様子とかは、
あくまで感覚が主であって、写真ではなかなか表現できないので、
右に傾けて撮ってみた、もちろんパドルの水しぶきとか、大きな
フォームとか、パドルが揃っているとか、そういう、迫力のある
映像もあえてNGだ、なにせ、がっかりした様子を撮りたいのだから・・
---
さて、決勝戦で出てきた「撮影アングルの錯覚」という意味が、
写真を撮らない方には、わかりにくいと思うので、簡単に解説を。
この図が、撮影アングルを示している、色分けしたボートの絵は
決勝戦での100m毎の位置を示す。カメラの絵は、そういう向きで
撮っているという意味。この時の私の撮影地点からでは、ボートが
並んで撮影できるのは約100~150m地点までで、そこから先は、
手前レーンの艇が単独で先行しているように見える。
対してアナウンス席からでは300m地点で、4艇が綺麗に揃って
大激戦に見える。
なお、実際に撮影ポジションを決定するには、各レースに
おいて、それぞれのレーンのチームの速さを、上のボートの
100m毎の位置図のように予想し、自分が撮りたい画(接戦に
見せたいのか、単独先行に見せたいのか等)によって、
撮影ポジションをレース毎に色々と変えている。
今回は、事前に「中盤まで大接戦、以降bp独走」という
撮影シナリオを考えていたので、上図のような撮影ポジションを
選んでいるわけだ。(逆にゴールラインから撮れば中盤以降で
大接戦という画になるが、ゴールの瞬間は大差がついている)
そんな感じなので、大会中ずっと同じポジションに三脚を立てて
撮り続ける等と言う撮り方は、実のところ有り得ないのだ、それでは
撮れる写真の自由度が少なすぎるし、まぐれ当たりにしかならない、
まずは自分がどんな映像を撮りたいのかを考える事が必要だ。
---
20人漕ぎ一般、結果は以下の通り
優勝「bp」 1分38秒
予想通りの連覇、「新・美少女」も上手く指揮をしたと思う。
しかし、滋賀県最強の池の里をもってしても太刀打ちできない
となれば、仮に「チャンピオンカテゴリー」を設けたとしても
池の里や龍人、小寺という地元軍団でも勝ち目は無いであろう。
レースを面白く見せるにはいったいどうすれば良いか?
bpは、今はともかく強くなる為に、沢山練習しているのは良く
わかるのだが、そろそろドラゴン界を代表するチームの1つとして、
ドラゴンのあり方、普及、発展の方法論なども考えていって
もらいたいと願う、まあ、そのための1つが、彼らが考えて
いる”道頓堀大会”実現へのアプローチなのだろうとは思うが。
2位「池の里Lakers!」 1分44秒
結果的にbpに6秒もの差をつけられてしまった、
ホーム大会で、かつ、ほぼベストコンディションで臨んで
この結果は悔しいだろうとは思う。ただ、こちらも滋賀を
代表する、いや、ドラゴン界の屈指の強豪チームであるから、
やはりドラゴンの普及発展に尽力していってもらいたいと思う、
特に琵琶湖には恵まれたマリンスポーツ環境があるため、もっと
ドラゴンの選手層を増やし、かつ厚くできる可能性を秘めている
と思う。
、
3位「龍人(どらんちゅ)」 1分47秒
龍人は、これだけの実力を持ちながら、琵琶湖以外ではあまり
知名度が高くないチームである、まあ、それもそうで各地の大会に
出場するという事は殆どないのだ。
私としては、龍人のせっかくの実力を、もっと他地区のチーム
にも知ってもらいたいように思う、是非今後は色々な
地区の大会にも出て、各地で龍人の名を轟かせてください。
4位「日立建機ティエラMIX」 1分54秒
強豪揃いの専業チーム軍団に歯が立たなかったとは言え、
小寺を準決勝で下し、地元チームながら専業チームに混じっての
決勝進出は大変立派な成績。タイムもなかなか良かったので、
中堅専業チームであればやっぱり負けていたであろう、
恐らくは、ボート経験者が多数乗っていたのかと思われるが、
せっかくの好成績であったので、是非、来年もまた専業チームを
脅かす体制を作ってリベンジしてもらいたいと思う。
ということで、今回の「びわ湖ペーロン」大会は、これで終了、
なんとか天気も持ち、かつ、炎天下という訳ではなかったが、
レースの方では、熱い戦いが繰り広げられた。
最後に「琵琶湖ドラゴンボートクラブ」の皆様。
10人漕ぎ一般、および、10人漕ぎ女子の部での優勝おめでとう、
またホストチームとして、大会運営なども大変お疲れ様でした。