長い歴史を持つ「びわ湖ペーロン」大会が、本年もまた、
滋賀県大津市の琵琶湖畔で、2014年8月30日(土)に行われた。
「長い歴史」というのは、本大会は今年で24回目となる事だ。
これは1991年に始まったということであるのだが、たとえば
その時代は、バブルの崩壊(1991年)であったり、ヒット曲と
しては、「愛は勝つ」(KAN)、「会いたい」(沢田知加子)
「どんなときも」(槇原敬之)等、そしてTVアニメでいえば
「ちびまる子ちゃん」(1990年~)「クレヨンしんちゃん」
(1992年~)といった時代だ。
音楽は流石に時代を感じるのだが、アニメの2作品は現在も
続いているので、「びわ湖ペーロン」の歴史を語るよりも、
むしろ、それらが天晴れと言うべきか・・
そして例年、本大会は8月前半、盆休み前の土曜日に行われて
いたのだが、今年は琵琶湖畔で他のイベントがあったという
ことで、8月30日の開催となった。例年8月末には「関空大会」
が開催されていたのだが、本年は10月5日の開催となったので
今回の日程に被る他のドラボンゴートやペーロン大会が無く、
その点では幸いであった。
今年は特にドラゴン大会のかぶりが多く、天神(日本選手権)
大会の日や、関空大会の日には、3つ以上のドラゴン(ペーロン)
大会が同時に各地で開催されていて、参加チームが分散して
しまうという大問題が発生している。勿論、ドラゴンの競技者は
無限に居るわけではないので、これは選手にとっても、主催側も、
観戦においても、全てにおいて好ましくない。
各々主催者が違ったりして、また、それぞれの事情はあるとは
思うのだが、相互連携不足、いや、それ以前に、大会開催予定日
等は、ネットで検索すれば簡単にわかると思うので、企画段階に
おける情報収集不足と言わざるを得ない状況だと思う。
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さて前置きが長くなったが、本年の第24回「びわ湖ペーロン」を
観戦していくとしよう・・
小「いいか、パドルの使い方は、こうだ!」
と、熱心に指導するのは「小寺製作所」チームの小寺団長。
地元滋賀県大津市のチームであり、7月27日の「高島ペーロン」で
初優勝、8月3日の「ドラゴンキッズ」で親子の部で優勝、と
ここのところ2連勝と絶好調だ。ついでに「びわ湖ペーロン」も
勝って3連勝し、「小寺黄金期」を築きたいと虎視眈々と狙って
いるに違いない。本大会のカテゴリー「20人漕ぎ一般」の部は
花形のカテゴリーではあるが、同時にここは激戦区であるので、
保険として「10人漕ぎ混合」の部にもダブルエントリー、
いやむしろ10人漕ぎが「小寺製作所」のメインかも知れない、
というのも「小寺」の昨年の本大会の成績が、20人漕ぎが3位、
10人漕ぎが準優勝、という結果であったからだ・・
匠「おや、龍人(どらんちゅ)さん、お疲れ様」
龍「あはは、この画(え)だけ見ていたら、ペーロン大会
という感じじゃあないですよね」
匠「ですかねえ(笑)さて、今日はどんな調子ですか?」
龍「例によってメンバーが集まりにくいですね、
ウチ(龍人)は、それぞれ仕事も地域もバラバラですしね」
匠「それでも、先日のキッズ大会では、直接指導されている
”大津SS”が、小学生の部が優勝、親子の部が2位で、
絶好調じゃあないですか、それに、一昨年(2012年) の、
このペーロン大会でも、龍人さんは確か優勝と3位だったし」
龍「ああ、そういえば優勝しましたよね、でも、あれは大雨で
試合が短縮になったので・・」
匠「”納得がいっていない”と、まあ、その時も、そう言われて
ましたよね。まあ、確かに、強豪チームを倒して優勝したい
ですよね~」
龍「匠さん、暑いでしょう? かき氷をどうぞ」
他の龍人のメンバーから、かき氷を手渡される、どうやら龍人は
かき氷機をレンタルしてきてテントに持ち込んでいるようだ、
この機械は、夏休みイベントなどで良く使われるので、
レンタル料はあまり高くはない、なかなか賢い楽しみ方だ。
匠「おっと、これはありがとうございます、
ふうむ、コーラ味、なかなかいけますね!」
ということで、今日もまあ、こんな感じで、各チームのテントを
廻りつつ、チームの様子などの情報を取り、施しも受けつつ(笑)
可能な限り大会の雰囲気を写真や記事で伝えて行きたいと思う。
実は今日も、大会本部から「匠さん、報道艇に乗ります?」という
話があったのだが、例によって、辞退してきた。報道艇は、新聞
記事などに使う1枚の写真を撮るには適しているのだが、それでは
観戦記事などには足りないのだ、また、チームの選手達等との
コミュニケーションが取れなくなるのも厳しい。
匠「あれ? これ何? ”池の里Lakers!”のウチワ??
いや、良く見れば、滋賀レイクスターズ(プロバスケット
ボールチーム)のウチワか・・」
池「あはは、ちょっとイメージが似てるでしょう?」
匠「ふうむ・・確か滋賀レイクスターズは、6年ほど前に出来た
と思うので(当時、ドラゴンボート大会にもゲストで来た)
”池の里”の方が古いですよね、パクリじゃあないんだ(笑)」
こちらは、地元大津市の強豪「池の里Lakers!」のテントだ、
約10年前に、この「びわ湖ペーロン」大会でドラゴンボートを
始め、最初は真っ直ぐ進むことも出来ず最下位、悔しさのあまり
必死に練習し、少しづつ実力はついてきたが、7~8年前には、
”万年4位”と言われていたような踊り場に差し掛かり、5~6年
前に、それを突破、その後決勝進出や入賞などの好成績を納め始め、
ついに3年前の2011年に、長年の悲願であった「びわ湖ペーロン」
初優勝を達成、このペーロン大会から始まったチームであるだけに
感動的な「涙の初優勝」であったのだが、その後は、本大会では、
ずっと準優勝という状況が続いている・・
池「ああ、匠さんに(ブログで)”連敗”(高島とキッズ大会)と
書かれてしまったので、今日は頑張りますよ」
匠「え~と、連敗って書いたかなあ?(汗)小寺さんのところが
連勝という風には書いたけどなあ・・
で、今日の予選は、”bp”さんが1分41秒(注:400mレース)
”池の里”さんが1分45秒、”龍人(どらんちゅ)”さんが
1分50秒、そして、”松陽台”、”小寺製作所”等が続くという
感じですか、まあ、だいたいそれくらいの順位でしょうねぇ・・」
そう、最近のドラゴン(ペーロン)大会の傾向であるが、上位を狙う
ドラゴン専業チームの実力は非常に安定していて、予選のタイムを
見ると、仮に潮流や風などのレースコンディションが変化したと
しても、予選ほぼそのままのタイム差で、準決勝、決勝進出、そして
最終順位すらも、それで決まるという感じになっている。
番狂わせはまず起こりにくい、ましてや抜きつ抜かれつ、といった
スリリングな展開も、まあ、絶対と言っていいほど起こらないのだ。
その分、観戦側としては結果がほぼ100%予想できてしまうので、
面白みが無いと言えば、その通りだと思う。
だから、ドラゴン大会を観戦側から見てもっと面白くしようと
すれば、ターンありとか、ハンデ戦とか、そういう風に、予想
できない”何か”が起こることを期待できるようにドラゴンの
ルールを変えていくような必要性も感じている。
ただ真っ直ぐ走って順位を決めるだけのレースは、ドラゴンの
黎明期・普及期であれば、それでもよかったのだろうが、近年に
おいては。真っ直ぐ走るだけの競争は、選手も観客も熟練していて
結果が事前に分かってしまうという状況なのだ。
池「さあ、いくぞ、”池の里”、ファイト~!」
まあ、とは言うものの、今日の”池の里”は、パドルも揃っていて
タイムもなかなか良く、ほぼベストコンディションに近い状況に見える。
さすがに、この「びわ湖ペーロン」大会からスタートして、
この「びわ湖ペーロン」で初優勝したチームだ、大会への
思い入れも、他のチームよりも、ずっと強いと思う。
まるで「Mr. SASUKE」ならぬ、「Mr. びわ湖ペーロン」という
感じだろうか・・
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さて、こんな感じで各チームを巡り、その様子を書いていくと
きりがない、今日の大会の参加チーム数は39チーム、これでも
今年は諸事情で少ない方であり、多いときは、70チーム以上が
参加する大規模大会なのだ。
仮に1チーム5分だけ話を聞いても、数十チームもあったら、
それだけで5~6時間もかかってしまう(汗)大会が終わって
しまうし、写真なんか撮る暇がない(笑) でも、まさしく
今回はそんな感じなのだ。残念ながらあまり紹介できないチーム
もあるのだが、まあ、そういう機会を作る意味でも、できるだけ
色々な大会に参加して下さい、と弁解しておくことにしようか・・
名古屋の名門「東海龍舟」
さほど歴史のあるチームではなく、まだ7年目くらいなのだが、
各大会への出場頻度も多く、おまけに、出る大会のほぼ全てで
上位入賞という安定した実力が「名門」と呼ばれる所以だ。
ちなみに、この「びわ湖ペーロン」大会で優勝したこともある。
練習中なので、マネージャーさん(?)に話を聞いてみよう。
匠「東海さん、今日は調子はどうですか?」
東「あ、匠さんですよね?
う~ん、メンバー揃ってないし、タイムも出てないし、
グダグタですよ、もう”東海龍舟”も終わってますよ!」
・・あれ? なんか辛口なコメントだなあ(彼女とは今まで話を
した事はなかったが)マネージャーさんじゃあないのかな?
東「そうそう、以前、匠さんが、ウチの主人を撮ってくれた写真、
あれ気に入っていて、友達とか、皆に見せてるんですよ」
匠「ああ! なるほど、あちらのイケメン選手の奥様でしたか!
まあ、彼は、独身時代は結構モテてたみたいですよ」
奥「そうみたいですねえ・・」
匠「色々なチームの女子選手も注目していたみたいで・・」
奥「そうなんですか!?」
匠「まあ、でも、いいじゃあないですか、ダンナさんがモテるのは」
奥「ですよね(笑)また、格好いいところ、撮ってやって下さい」
・・ということで、今日のチームの調子の方は聞きそびれた(笑)
でも、こうして、人間模様とか、人間ドラマとか、そういうのを
知ることが重要なのだ・・
これまで、当ブログのドラゴンボート関連記事では、そういう
人間ドラマが写真を撮る上で重要、と書いてきたのだが、最近は
ちょっと私も考えが変わってきている。というのも、これまで
人間ドラマが必要だったのは、私の視点(意図)であったのだが
より広く、ドラゴンという競技を観客目線において、より興味
深い対象の競技とするためには、観客達の選手達への感情移入が
必須である、と思い始めたのだ。
例えば、高校野球の「熱闘甲子園」という解説TV番組があるが
そこでは、出場するチームの選手とか(有名選手とは限らない)
その家族とかにスポットをあて、様々な人間模様を紹介している。
その作り込みにより、本来、視聴者からはわからない筈の高校野球
チームの様々な喜怒哀楽が理解でき、感情移入しやすい。
まあ、しかし、番組の企画としてはありえても、そうした取材は
結構難しいと思うので、よほど高校野球好きで、野球やチームの
事情に詳しい制作担当者が苦労して番組を作っているのだろうと思う。
ドラゴンボートが今後、様々な変革を遂げていくだろう中で、
観客に見せる(魅せる)スポーツにならないと、メジャーに
なるどころか、大会運営のビジネスモデルが崩壊してしまうという
危機感も私にはある。そんな状況だから、観客側から見て楽しめる
競技になるためには、選手達の人間ドラマを理解することが非常に
重要だと思うわけだ。
簡単に言えば、野球やサッカーといったプロスポーツであれば、
ファン層は、好きなチームとか好きな選手とかがいるであろう、
それと同じ状況にならない限り、ドラゴンボートは、メジャーに
はなっていかないという事なのだ。 先の「熱闘甲子園」では、
従来「同じ出身県だから応援する」といった希薄な根拠しか
なかった高校野球において、プロスポーツと同様に、チームや
選手への感情移入を実現しようとしているのだろうと思う。
「師走の会」、教師の方がメンバーの中心となるチームなので
「師走」という事だ、久々のドラゴン大会出場、彼らは、主に
(地元ではない)滋賀県の大会に出場していて、あまり他地区の
大会にはエントリーしていない。
しかし、よくよく注目してみると「師走の会」のみならず
滋賀の大会にしか参加しない、というチームは意外に多そうだ。
それは何故だろうか?と思ったのだが、大会に参加するかどうか
は、20人を超えるチームメンバーの総意であるから、個々
メンバーに聞いても、あまり明確な答えは得られないであろう、
考えてみたが、恐らくは、最も大きな理由としては、滋賀の大会
は「勝ち負けにこだわらない」大会が多いからなのだろうと思う。
「師走の会」のような中堅ドラゴン専業チームは、入賞は期待
できるが、優勝とかは難しいとは思う、でも、ドラゴンを楽しみたい
という気持ちは、強豪チームでなくても全く同じなのだ。
しかしながら「びわ湖ペーロン」大会であるが、7~8年前までは、
地元チームが中心で、まさしく「勝敗よりも参加することを楽しむ」
大会であった。だが、5~6年前から、他地区のドラゴン専業チーム
が多数参加しはじめ、地元の「池の里」「小寺」「龍人」等も
そうした専業チームと肩を並べる強豪チームに成長してしまった。
こうなると、地元他の一般チームが優勝できる可能性は0%だ、
勝ち負けにこだわるとか、こだわらないとか、そんな事を言う意味も
無いような状況だ。
専業チームが多数参加しているのに、その分大会にエントリーする
チーム数が増えていないというのは、その裏で参加を断念していく
地元のビギナーチームも多数あるのだろうという事だ。
この問題は、この大会に限らず、近年、特にドラゴン専業チームが
ドラゴンボートという競技に熟練しすぎて(!)いる為に、
ビギナーチームとの実力差が非常に大きくなっていることが、
色々と弊害になってきているように見える。
今年の天神(日本選手権)大会参加のビギナーチームがゼロ、
というのもそうした結果の1つであろう。
各大会にエントリーするのは、常連の専業チームばかりで、
たまにビギナーチームが出ても1~2回で姿を消してしまう。
ビギナーチームから専業チームに成長する機会が皆無、という
状況を問題視しないわけにはいかない。
最もシンプルな解決方法は、ドラゴン専業チームを分離して
しまうことだ、まあいわゆる実力別カテゴリーであり、ここ3年
ほどで、各地の大会、具体的には、京都宇治大会、大阪堺泉北大会、
静岡御前崎大会、静岡ツナカップ、横浜大会、びわ湖高島ペーロン、
相生ペーロン等で「チャンピオンリーグ」など、ドラゴン専業チームが
エントリーする専用のカテゴリーが用意され、地元ビギナーチーム等は、
「市内の部」「チャレンジの部」などの名目で、勝ち負けにあまり
こだわらないレースを行うことができるようになってきている。
この制度は、早急に各大会に導入していく必要があると強く思う、
さもないと、新規にドラゴンに興味を持っていただくビギナー
チームが無くなってしまい、ドラゴンの未来がなくなる。
加えて、20人漕ぎという制度も、もはや限界だ、補欠も含め
25人もの選手を集めるのは、ライフスタイルが多様化している
21世紀の現代では、とうてい無理な話だ。10人漕ぎのスモール
ドラゴンを今後は標準としていくべきであろう。
まあ、一部の選手達からは「20人漕ぎの方がチームの一体感もあり、
スピードも出るので面白い」という意見もあるのだが、びわ湖ペーロン
で使う旧ペーロン艇は重いので、10人漕ぎ艇は見るからに鈍重で、
20人漕ぎとは400mで40秒以上もの差がついてしまうのだが、
滋賀県協会の導入した、新型の10人漕ぎチャンピオン艇は、
旧艇の半分以下の重量で、タイムも20人漕ぎとあまり変わらない、
その艇で一度漕いでみると、選手達の意見も変わるかも知れない。
あと、ビギナーと専業チームの差を詰める1つのアイデアとして
年齢や性別、欠員数に応じたタイムハンデ制の新ルールが考えられる
これは、最近の記事で「
スーパーハンデ戦」として紹介したものだが
実際に、来年のどこかの大会でこれを導入してもらうように色々と
働きかけてみる予定だ。
さて、こちらは、おなじみの超強豪チーム「bp」だ。
昨年の本大会の覇者であり、まあ、実のところ、出場する大会の
ほとんどで優勝している。
「bp」が勝てない相手は、現状「磯風漕友会」のみという状況だ。
b「匠さん、最近、”磯風”さんの情報入ってきてますか?」
匠「”磯風”さんは、”早くbpさんに、正当な後継者に
なってもらいたい”、と思っているようですよ」
b「いやあ、まだまだ差がありますよ」
匠「天神大会の決勝ですが、スタートはむしろ”bp”有利
でしたが、すぐに並ばれましたね、いったん並んだら、もう
直線は”磯風”有利です。まあ、それでも3年前までは、
”磯風のしっぽ”、と言っていたのが、”磯風のひげ”に
なっただけ良いじゃあないですか(笑)」
b「う~ん・・」
匠「というか、”磯風”さんや、”bp”さんには、自チームの
勝ち負けよりも、むしろ、ドラゴン界の発展の為の方策を
色々やってもらいたいんですよ。だって、看板横綱なんだから
お客さんを魅せるプレーをしてもらいたいんです。」
b「・・・」
匠「ですので、今、”bp”さん、というか”DDT”さんで
考えている、道頓堀で大会をするという発想、あれ、とても
良いですね、その企画こそ、お客さんに見てもらうレースを
しないと話になりませんですから・・ビジネス的に考えると
ドラゴンのレースを観戦する観客が2000人にならないと
大会経費と経済効果のバランスがとれません。
で、さて、それだけの観客を集め、それを魅了するレースが
ドラゴンで出来るだろうか? そしてそれで商業施設を味方
として取り込むことができるかどうか? それが、道頓堀大会
の企画のキモになるでしょうね?まあ、大阪市は水都ですから、
水にかかわるイベント企画は基本的に反対はされにくいでしょうが、
そこに甘えているようでは経費の無駄遣いになります、
なんとかビジネスに持っていきたいですよね・・」
b「本当にそうですね。」
匠「いやいや、ちょっと厳しい事を言ってしまいました、
でもまあ、”bp”さんは、もうドラゴン界を代表する立場だし、
そういうことも色々と考えてもらいたいなあ・・って。
あと、観客ウケしそうな、スター選手とかも欲しいですよね、
そういえば、今日は鼓手の”謎の美少女”さんはどうしました?」
b「ああ、”謎の美少女”(笑)は、試験があるのでお休みなんです、
その代わり、今日はドラマーは彼女がやってくれています」
匠「ぐっ・・」
「bp」のメンバーには言わなかったけど、なんで「bp」の鼓手って
若くて美人の方ばかりなんだろう? いったい何処からひっぱって
くるんですか?(笑) まあ、でも、こういうのは、今後、ドラゴン
界に”魅せる要素”を加えていく事においては、とても重要な事だと
思うので、まったくもってウェルカムなのだが・・
そういえば、先ほど、「東海龍舟」のイケメン選手の奥様と話を
していたときも、奥様いわく、グタグタのチームを立て直す案として
「美男・美女」の選手を入れて、それ目当ての新メンバーを増やす
という話をしていた、話を聞いていた他の男性選手が「そんなの
インチキだろう」と言ったのだが、奥様選手は「何故いけないの?」
という意見、私も奥様の意見に賛成で、
匠「例えば大阪の”チーム未来”や、静岡の”海猿火組”は、
チーム内結婚が7組以上ある、まあ、それで強くなったような
ものだし・・」
奥「そう、ウチ(東海)も、3組以上いますよ」
匠「そうそう、異チーム間結婚も多いしね、夫婦お互い趣味が
共通で理解できるというのも良いじゃあないの?」
ということで、これはまあ、1つのドラゴン振興戦術(笑)として
頭に入れておくことにしようか。
さて、無駄話がとても長くなってしまった(笑)
でも無駄とはあまり思っていない、
「びわ湖でペーロン大会が行われ、約40チームが参加、
熱い戦いを繰り広げ、XXチームが優勝しました」といった
報道記事のような内容では読者も感情移入のしようがないし、
ドラゴンボートに対しても興味もなにも湧いてこないであろう、
そうした記事は私は書きたくないのだ。
↑写真は「龍人(どらんちゅ)」チーム、
「龍人」が、あと数秒タイムを縮めてくれると、今日の大会は
ぐっと盛り上がりを見せるようになると思う、それは決勝が
三つ巴、あるいは四つ巴になると予想されるからだ。
このびわ湖ペーロン大会が始まったころの昔(1993年)の
大相撲の話だが、若・貴・曙の巴戦は非常に盛り上がったように
記憶している。
加えて彼らは同期であり、昇進とかもかかっていたので、ますます
そこにはドラマがあったのだ。
ドラマがあって、見ていて面白いレース、それがドラゴンボートにも
必要だと思われる。
さて、長くなってしまったので、以降、中篇に続く。