2004年から続いた昨年まで続いた「びわこスプリント大会」は
今年から「スモールドラゴンボート大会」に変わり、これまでの
大会にない10人漕ぎで行われることとなった。
初回の大会ということで、海外を含む全国から60チーム弱が
参戦、大盛況の大会となった。
しかし、この会場「びわこ競艇場」のジンクスとして、今日もまた
雨の中の大会開催となった、この会場で雨になる確率はほぼ半数、
ただ、晴れたら晴れたで、酷い逆光となり撮影には常に悩まされる。
降りしきる雨の中、強豪「関西龍舟シンバ」(関ドラ)が混合カテゴリー
での予選タイムを伸ばしてきた、タイムは58秒、混合としては
ここまで1分を切ったタイムは初めてだ。
今日の大会のカテゴリーは5つ、中学生の部、女子の部、混合の部、
一般オープンの部、選手権オープンの部の5つだ。
選手権オープンとは、海外大会への代表選考(出場権)を賭けて
争われるカテゴリーであり、まあ、強いチームが集まると考えればよい。
”選手権(代表選考)”型でなくても、最近の各大会では、少しづつ
実力差を加味したカテゴリー分けが行われるようになってきている。
例えば、横浜大会や静岡の御前崎大会などが、チャンピオンリーグを
別途儲け、強豪チーム同士によるカテゴリーとしている。
それと静岡の清水港のツナカップ大会(10月13日実施予定)も
今年より、チャンピオンリーグを儲け、地元チームなどとドラゴン専業
チームを分離することを試みている。
近年ではドラゴン専業チームの実力が上がりすぎているので、
地元チームなどはとても太刀打ちできないので、こうしたカテゴリー
分けは大歓迎であるとも言える。
写真は、女子カテゴリーにエントリーの、「チームどやさっ!」だ、
ODBA(大阪府ドラゴンボート協会)に所属する各チームの女子に
よる混成チームであり、琵琶湖の大会では、よくこのスタイルで
参加している。ODBA等のドラゴン専業チームの各々では、
チーム単独で、女子を20名(このスモール大会では10名で
良いのだが)を集めるのは難しいので、こうしたスタイルとなるのだろう。
なお、この大会では、同一選手の複数カテゴリー参加は認められている。
ただし、たとえば、2チームを出して、決勝に残った方のチームに
強い選手を集めてしまう、とかは、さすがにフェアではないので、
登録した際に名前と顔写真を提出し、あらかじめチームのメンバーを
(補欠込みで)定めておき、レース毎での選手の移動を禁じるルールと
なっている。
女子カテゴリーは、これまで20人漕ぎのレギュラー艇の大会では
あまり盛り上がっていなかった。というのも、前述のように、各チーム
とも女子だけを20人集めるのは苦しいし、女子のみで構成された
専業チームも、兵庫の「スーパードルフィン」や大阪の「チーム河童」、
滋賀の「スピリッツ」など、数えるほどしかない。
ただ、今日はスモールドラゴンだ。
10人の選手でOKということで、「ドルフィン」はA,Bの
2チームをエントリー、「河童」、「スピリッツ」も勿論参戦、
そして前述の「どやさ」と、合計5チームが女子カテゴリーに
エントリーしている。
加えて「アリオンローズ」も女子のみで構成されたチームだが、
一般「オープン」の部にあえて挑戦、男子ばかりのオープンであるが、
予選をなんと1位抜けして、早々に準決勝進出を決めている。
そういえば大阪の「河童」は、女子カテゴリーの無い大会で
オープンに出場し(その事自体は何度かある)、和歌山の大会で
見事3位となった実績を持つが、今日も「アリオン」がそういう
活躍をしてくれるのだろうか? なかなか楽しみとなってきた。
(ちなみに、「アリオン」が何故女子カテゴリーに出ないのかは
また追々・・)
写真は京都の「すいすい丸」、常連チームであり今日はオープンでの
参戦、タイムは1分1秒とまずまずなのだが、オープンは強豪揃いで
選手権では、だいたい52~56秒くらい、一般オープンでは
1分を切るくらいが決勝進出タイムとなるであろう。
今日の大会は200mの短距離、一般的な22人艇の場合の200m
のタイムは超強豪で50秒台前半、強豪が50秒台後半、混合で
1分経、という感じなので、今日のスモール艇とほぼ同じタイムだ。
スモール艇は、漕ぎ手の数は半分であるが、艇も軽くなっているので
ほぼ同じタイムとなるのであろう、これは、大阪北港や、静岡ツナカップ
などのスモール艇使用の大会の場合もほぼ同様の傾向となっている。
滋賀で新調したスモール艇は、中国「チャンピオン社」製のもので、
通称「チャンピオン艇」と呼ばれ、20人艇もJDBA(日本協会)の
大会で使われている、20人艇、10人艇、いずれも軽量であることが
最大の特徴で、旧型の重い艇に比べ、数秒タイムを縮めることが可能だが
軽量である分、バランスを取り難く、慣れていないと「フラフラする」
と聞いている、すなわち、ビギナーチームが乗りこなすのは難しいが
強豪チームには大きな武器となるということだ。
前述の「専業チームと地元チームの実力差」の問題も、こうした新型艇
になると余計顕著になってくるであろう・・
スモール艇「チャンピオン型」においては、上写真の手前第1レーンの
ロシアの「シドロフ」のように、座って舵を取るのも1つの方法だと
聞いている、通常、舵は、写真の奥、第3レーン、第4レーンのように
立って操作するのだが、チームの特徴(体重の合計、前後のバランス、
漕ぐスタイル)や、舵の取り方の特徴(たとえば舵の抵抗をできるだけ
減らそうと、できるかぎり上げてしまうなど)などにより、立って
コントロールするのが良い場合と、あるいは座って舵をとるのも
スモール艇においては、選択肢の1つだそうだ。
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この大会に出場しているドラゴン専業の強豪チームは2チームないし
それ以上をエントリーさせている場合が多い。
具体的には「磯風漕友会」「bp」「関西龍舟」「東海龍舟」
「琵琶湖ドラゴンボートクラブ」、「Rスポーツマンクラブ」、
「チームBANANA」「小寺製作所」がある。
また、ロシアの「シドロフ」、地元参加の「メタルスタイリスト福田」
女子の「スーパードルフィン」も2チーム参加である。
さらには、「磯風」「bp」「ドルフィン」、「琵琶ドラ」は、
それぞれの新人予備チームを別カテゴリーでエントリーさせ都合
3チームの参加となっている。
「磯風」には「キングポセイドン」「bp」は「bpMIX」
「ドルフィン」は「アリオンローズ」
「琵琶湖ドラゴンボートクラブ」には「びわドラ」といった具合だ。
女子の「スーパードルフィン」の姉妹チーム「アリオンローズ」は、
今回さすがに女子ばかりに3チームもエントリーしずらかったので
あろう、なので、オープンへの参加となっている。
「アリオンローズ」期待通り、男子に混じっても予選を1位抜け、
さらには準決勝でも驚異の1位抜けと絶好調、決勝が楽しみな
状態である。
ちなみに「アリオンローズ」の監督はこの方、Kさんであり、
言わずと知れた「磯風漕友会」の監督さんでもある。
優秀な指導者であるのだが、今日は監督自ら「アリオン」の舵も取り、
相生女子の底力を見せてやろうと、気合が入っている。
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強豪チームが複数エントリーをしていると、中にはこうした悲劇も
出てくる。
選手権オープンの敗者復活戦で戦うこととなった「bp」と
「bpジュニア」
ちなみに、大相撲では同門同士は当たらないようになっている、
気心の知れた家族のように練習をしてきているのだから、本番では
色々感情が出てしまうかもしれないという配慮なのであろう。
だから、以前の「若貴」時代においても、若乃花、貴乃花の兄弟が
戦うシーンは、優勝決定戦以外ではなかった。
まあ、ドラゴンでも同門同士があたらないようには可能かも知れないが
とはいえ、どこが同門かどうか?というのもわからないし、そこまで
運営側が配慮する必要もないであろう・・
むしろ戦国時代の真田家のように、関が原の戦いにおいて、
父=真田昌幸と次男=信繁(真田幸村)は西軍に、長男=真田信幸は
東軍に別れ、東西どっちが勝っても真田家を存続できるようにした、
という方が、ドラゴンボートの複数エントリーの考え方には近いで
あろう。 ただ、その際に、勝ち残った方に強い選手を集めることを
防ぐため、前述のように、今大会では、チーム毎のメンバー顔写真の
登録制となっている。
なお、強豪「bp」が、敗者復活というのも妙な話であるが、
予選は1位抜けルールなので、どちらのチームも、最強の
「磯風(A,B)」と当たって、1位抜けができなかった、というだけの
状況である。さしもの「bp」も、現段階ではまだ「磯風」には歯が
立たない、戦国の世の「下克上」は、まだまだという段階である。
そして、この敗者復活戦は、真田家のように、どちらか負けた方が
お家断絶という厳しいものではない。今回の大会の敗者復活戦では、
上位のタイムのチームが準決勝に進めるルールになっているので、
bpの2チームが各々頑張れば、どちらも揃って準決勝に出られる
かもしれない。そういう状態は勿論「bp」のメンバーも、わかって
いるので、「若貴」や「真田家」の兄弟決戦という雰囲気とも
若干違う、むしろ「勝負するのは己自身」とばかり、非常に気合の
入った漕ぎを見せ、bpジュニア56秒、bpが57秒の好タイム
をたたき出し、他の敗者復活戦チームの結果を待つ。
ちなみに、ジュニアの方が本家bpよりタイムが良い、これはこの
大会に限らず、天神大会の予選でもあったことで「結成1年にして
すでに世代交代か?」などと噂されているのだが、実際の様子は
ちょっと違う、このあたりはまた機会があれば書いていこうと思う。
こちらは、兄弟対決のような深刻な雰囲気とは程遠い
「兵庫教育大チーム」だ、
兵教大は、日本で唯一かもしれない、ドラゴンボート部がある大学、
担当顧問のG教授は、日本ドラゴンボート協会の役員を務めていて
メンバーは勿論入学や卒業により毎年変動するのだが、強豪チーム
と分類されるチームであり、調子が良い時だとメジャー大会でも
準決勝や決勝戦に残ってくる。メンバーが変わっていくわりには、
明るい性格は部に伝統的に受け継がれている様子で、いつも周りを
楽しませてくれている。
混合カテゴリーにエントリーした兵教大だが、今日はちょっと調子が
悪いのか、予選、敗者復活ともに最下位、タイムはいずれも1分10秒
ちょっと。まあ、ロシアの強豪や、国内の強豪チームばかりに当たった
という不運もあるのだが、もう数秒くらい縮めておけば、準決勝に
残れたかもしれない。まあ、また来年の大会で、強い兵教大を見たい
ものである。
そういえば、いつのまにか雨も上がりかけている。
午後からは天候が回復していくかもしれない。
こちらは、滋賀の「池の里Lakers!」、元はと言えば町内会チーム
であるが、現在はそういう風に言われることはなく、琵琶湖ペーロン
大会での優勝や準優勝、日本選手権大会5位、などの戦績を持ち、
「琵琶湖ドラゴンボートクラブ」と並び滋賀を代表する強豪チームと
なってきてきる。
また「池の里」に猛追する滋賀のチームに「龍人(どらんちゅ)」
「小寺製作所」があり、このあたりが滋賀四天王という感じだろうか?
いずれのチームも今年の各地の大会で入賞の実績を持つ。
さらには滋賀には「GPO」そしてペーロン常連の「豪腕龍」などが
育ってきており、こうしたチームが今後の滋賀県のドラゴン界を
ひっぱっていく存在となる事であろう。
ちなみに、「龍人」「小寺」「池の里」の3チームの子供達または、
これらのチームが指導する子供達は、滋賀のドラゴンキッズ大会
(小学生大会)で、毎年優勝を争っている立場である、将来のドラゴン
選手育成に向けた動きも滋賀では十分活発な様子だ。
そして、今回のスモールドラゴン大会には、これらすべての滋賀の
ドラゴン専業チームが参加、さらに「琵琶ドラ」「小寺製作所」は
2~3チームの複数エントリーで、都合9チームが参加している。
(この他にも、ドラゴン専業ではないが地元チームも多数参加している)
このうち、準決勝進出の滋賀県チームは、
一般オープンでは「龍人」、「びわドラ」、「堅田湖族」(地元参加)
選手権オープンでは「池の里Lakers!」、
混合では「琵琶湖ドラゴンボートクラブ」「琵琶湖龍舟」と、
かなりの滋賀県チーム軍団が準決勝まで生き残っている。
選手権の「池の里」は、超強豪揃いの中で苦戦することが予想されるが
まあ、「池の里」自身が実力者なのだから、それはしかたがない。
選手権以外のカテゴリーでは、どこかの滋賀のチームが決勝進出
あるいは入賞することは十分に予想できる、まあ、全国レベルの今日の
大会では、滋賀のチームが優勝や入賞を独占することはないだろうが、
逆に、滋賀の大会であるから、まさか地元が全滅するわけにもいくまい、
そのあたり、ちょっと微妙な状況だが、「琵琶ドラ」3チームのいずれかの
入賞を期待しておくとしよう。
雨もだいぶあがってきたと同時に、敗者復活戦や一部の準決勝戦も
終了し、だいたい勝ち残りチームが絞られてきた。
写真の「チームBANANA」は、2チームエントリーであるが、うち
「チームBANANA スマイル」が混合準決勝に進出、元々老舗チームで
あるが、昨年以来急速に伸びてきていて、今、最も注目に値する
チームである。以前のBANANAは「大会に参加すれば楽しい」といった
タイプのチームだったので、昔を知る他チームからは、悪く言えば
カモ扱いされていたのかもしれないが、今のBANANAは、そうではない、
ローカル大会での準優勝といった実績と実力を持つ強豪チームだ、
(ちなみに、何度も記事に書いたが、BANANA躍進の最大の要因は、
チームで自前のドラゴンボートを購入したことにある)
なので、ここ最近は「BANANAかあ、やりにくい相手だ」といったような
ライバルチームの声も聞こえるようになってきている、今はきっと
勝つことが楽しい時期となってきているのであろう、さらなる伸びを
期待したいところだ。
ロシアチーム「シドロフ(SIDOROV)」
招待チームであるが、噂通りの実力で一般オープンの部で決勝進出。
シドロフは2チーム参加していて、混合の部の準決勝でも上位で
ゴールしたのであるが、この時、シドロフはコースを蛇行させて
しまい、異なるレーンにゴールインしてしまった。その結果2秒の
ペナルティとなってしまい、やむなく準決勝敗退となったのだが、
それを運営側から説明するのに、通訳を介して大変苦労したようだ、
英語が話せるようなのだが、そんなに堪能ではない、そんな様子は
私も直接メンバーの方と話をしていて感じたことだ。
私は、一眼レフなどのカメラを持って撮影しているメンバーに近づき、
まずカメラの話をする、当然、先方さんも興味を持っている話題
だろうから、話が弾むという道理だ。しかし、今回、私の方は
ロシア語は、ほんのいくつかの単語しか知らない。だから英語で
話かけるのだが、全員が英語を自在に操れる様子ではないようで
英単語の羅列という、超ブロークンな会話しかできない、
(仮に自分がしゃべれても一方的に話すだけでは相手が理解
できないかもしれない、会話を成り立てるようにする為には、
両者は同じ語学レベルで話すしかないわけだ)
そんな会話は、まあ、時間つなぎの世間話にはなるが、細かい
ところまでは聞きようがない。 その中でわかった事といえば、
彼らはロシアのウラジオストックから招待されてきている、
うち4人は、ドラゴンボートの選手であり、他のメンバーも、
ドラゴン以外のボート競技の選手である、日本には多くは
初めての来日、ウラジオストックからは飛行機で来たが、
他に、大阪へ着く船便もある(時間がかかる)
今日の大会の後は3日間日本に滞在し、京都などの
観光地に行ってみたいそうだ。デジタルカメラはロシアで
購入したが、日本製が中心でかなり高価だ、ただ日本で
中古カメラを探そうとまでは思っていない様子。
このあたりまで聞くのがせいいっぱいで、とても、もっと
突っ込んだ話には入れなかった(コミュニケーション困難)
最後には「ピロシキもボルシチも好きです」とか、ほんとうに
どうでも良い世間話になってしまい、ロシアのボート事情など
本当に興味のある話題にまでは全く到達できず(汗)
カメラから入るコミュニケーションといえば、今回色々とお話
させてもらったのが、こちらの「関西龍舟」の記録担当の方、
私も昨年まで使っていたEOS 20Dを首から下げていた。
私のEOS 20Dは、8年ほど使ったのだが、猛暑の中
酷使していて、ついに電子回路がイカレてしまった。
それさえなければ20Dは名機だったので、きっと今でも
使い続けていたであろう、現在は、20Dの背面液晶を
大きくしただけのバージョンである30Dを中古で購入して
使っている、20Dとほとんど同じ操作系だし、
バッテリーも同じなので、何の問題もなく移行できる。
20Dは、液晶が小さいぶん、バッテリーが本当によく持った、
散歩撮影などで100枚程度の撮影ならば、帰宅して充電しても
ものの数分で、すぐに満充電ランプが点灯するくらいであった。
でもドラゴン撮影の場合、カメラはまあ、どうでも良いので、
問題の1つはレンズといえる。通常のズームレンズなどでは
どうしても望遠域が足りないこと、それからカメラを酷使するので、
故障のリスクが常にあること、さらには、ドラゴンボートを
わかっていないと、撮るポイントなどがつかめないことである。
幸いにして彼女は「関西龍舟」の方なので、ドラゴンの
競技としてのポイントはつかめている。
匠「今度のレースは、関ドラさんは磯風と当たりますよね、
接戦風に撮るならば、スタートから最初の50mまで、
そこから先は残念ながら磯風が引き離すかな・・?」
関「なるほど、じゃあ、スタート直後を重点的に撮ります」
匠「撮影ポイントは、できるだけスタート寄りでね、
このあたりかなあ・・
関ドラさんは2レーン?すると、この50m時点では
ここからの撮影アングルだと、1レーンの磯風との配置は
こうなって・・ 池の里と関空飛龍があそこと、あそこで・・」
関「ふむふむ、構図が見えてきました」
匠「じゃあ、ここから頑張って撮ってみてくださいね」
ちなみに、別に女性だから丁寧に説明しているというわけでもなく、
男性のカメラマン、たとえば「Rスポーツマンクラブ」の主力選手
Y氏にも同様の説明をしている。
「R」も今日は2チームでのエントリー、Y氏もあいた時間は、
兄弟チームの応援兼記録撮影をしている様子。
匠「次は”R”さんの敗復? どこと当たるのかな?」
Y「琵琶ドラさんが1レーン、2レーンがR、3レーンが浪わ、
4レーンが兵教大です」
匠「Rさんは、こちらは主力? ふむふむ、琵琶ドラさんとは
途中までは良い勝負かなあ? 浪わさんは、最近ちょっと
大会に出ていなかったので今の実力は不明ですかね、
予選の様子を見ていると、ブランクは無い模様ですが。
兵教大も例年は強いけど、今年はどうなのでしょうね・・?
途中までは互角という感じですかね、少しづつ実力差が
出てくるかな?」
Y「(Rは)琵琶ドラさんには競り負けるかも」
匠「Rさんはかなり粘るでしょう? だったら150mまでは
ついていけるのでは?」
Y「そんな感じですかねえ・・」
匠「いま、ミシガンが出航しそうです、次のレース、あと1分以内に
始まるのなら、100m地点で、Rさんの艇をを中心に、接戦の
他チームとを、ミシガン(観光船)を背景に撮れるかも」
Y「なるほど、じゃあ、次のレース早く始まってくれないかなあ?」
匠「スタートが揃えばね(笑)なかなか厳密なみたいだし(汗)」
Y「お、ミシガン出て行ってしまいますよ、早く早く・・」
匠「こればっかりは、しょうがないです」
本「スタート1分前」
匠「ここからが長いかも・・(汗)」
本「1号艇1mバック・・ Are you ready?」
本「アテンション、GO!」
Y「来ますよ、来ますよ」
匠「ほらきた、琵琶ドラとR、接戦ですね、浪わも追いて来てる!」
Y「ここですよね? 撮ります、カシャ」
匠「どんどん撮ってください、あ、私の方は撮り忘れた(汗)」
・・・琵琶ドラ1位、Rは2位でゴールイン。
レース終了後、
匠「どうでした、うまく撮れましたか?」
Y「う~ん、残念ながら、ピンボケでした(泣)」
匠「MFでやっているからしょうがないですよね、次は
ブイを見て置きピンしておきましょう」
Y「構図が、あらかじめ、だいたい見えているので少し楽ですね。
よくわかりました、こういう風に展開を予想して撮るのですね」
匠「まあ、そういう事です、ドラゴンを知ってないと撮れませんよね」
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さて、なんだかんだ寄り道で記事が長くなってきてしまった。
天候がかなり回復してきた、大会は各カテゴリーの準決勝および
決勝戦のステージに突入している。写真の熊本の「津奈木」の
ような強豪チーム達の様子はどうだろうか・・そのあたり白熱の
大会の模様は次回「後編」にて。