中篇記事が「文章が長すぎてアップできません」と
サーバーに言われてしまったので、Part2を追加・・
さて、今回の記事のラストとして「Team Banana」の奮戦について。
昨年くらいから急成長を見せている神戸の老舗のドラゴン専業
チームである「Team Banana」
その大変身(?)の理由は、チーム専用のボートを購入したことからだ、
と繰り返しブログ記事にも書いているが、はたして、地方大会では
決勝進出レベルにまで進化した「Team Banana」の実力は、
この国内最高峰の「日本選手権」でどこまで通用するのだろうか?
仮に、決勝進出、とかいうことにでもなったら、とても興味深いのだが・・
本大会での「Team Banana」は、混合カテゴリーに参戦、
その混合予選、1位で通過して準決勝進出を狙いたいのは当然だが
あいにく隣のレーンには優勝候補の強豪「関西龍舟シンバ」がいる。
ここは体力を温存する意図的な作戦か?あるいは実力値なのか?
この予選の結果は、「Team Banana」は2位につけることとなった。
それでも、東海龍舟、常翔喜龍、ライジングスターという、実力派
チームの中から抜け出しての2位は立派な成績、数年前の「Banana」
ならこのメンバーならば失礼ながら最下位となっていたかもしれない、
まあ、ともかく、2位では敗者復活戦に進むしかない。
敗者復活、今度は、桃色吐息、風、未来、を相手にする。大阪の
ベテラン常連チーム達との戦いだ。ここも以前なら”実力伯仲”と
予想するところだが、今の「Banana」は一味違う、1分を切り
他の常連チーム達に5秒差をつけ、ぶっちぎりの1位で準決勝進出。
やはり予選のタイムは、関西龍舟の1位抜けを予想した体力温存策で
あったのかもしれない、戦略的にもなかなかやるようになってきている。
これで「Banana」の準決勝進出が確定。
次は準決勝、しかし、このあたりからの天神大会は実に厳しい・・
準決勝で当たるチームは「TOKYO DORAGON」「Torrid Storm」
「琵琶湖ドラゴンボートクラブ」「INO-G]
どれも超強豪チームであり、各大会での優勝経験多数、さらにこの
日本選手権での優勝、準優勝チームが殆どだ。
これらの超強豪の中に混じって「Team Banana」が・・・
ある意味、昔から「Banana」を見てきた私とすれば、とても
感慨深いものがある。私ですらそうなのだから、「Banana」の
関係者はさらにその思いが強い事であろう。
混合準決勝、第1組スタート!
予想通り「Torrid Storm」と「INO-G」がロケットスタート、
この2チームはいずれも今日の優勝候補、だからこのレースは
実質的な決勝戦と言っても差し支えない状況だ。
2艇に続くは琵琶湖の雄「琵琶ドラ」と、東京地区のチームを
代表する存在、大勢力の「TOKYO DORAGON(東京龍舟)」
どちらも、各大会でおなじみのビッグネームだ。
結果、1位「Torrid Storm」、2位「INO-G」となったのだが、
ここでの2位までは自動的に決勝進出だ、この順位は最終戦の
決勝には影響しない、だから決勝で2艇の再度の勝負となる。
3位4位は僅差で、一応3位は「TOKYO DORAGON」となって
いるのだが、3位の場合は、他の準決勝での3位チームとの
タイム比較となるので、まだ決勝進出は確定ではない。
5位、「Team Banana」準決勝にて残念ながら敗退・・・
昔の「Banana」を知っていると、やはり、と思ってはしまうが、
でも良く見ればタイムは1分1秒と悪くなく、混合決勝レベル
にまで、あと1歩のところまで到達している。(今日のレース条件
では、混合の決勝進出タイムは1分を少し切ったあたりだ)
「Banana」が特に遅かったわけではない、他のチーム、特に
「Torrid Storm」や「INO-G」が54秒だったり55秒だったりと、
まさしく超人レベルであっただけの話だ。
やはり”日本選手権”は恐ろしい、混合200mで1分を
切っても優勝どころか、決勝戦にも進出できないというのは、
ものすごいハイレベルな戦いだ。
「負けて強くなる」、国内最高峰のチーム達と準決勝で戦えた
経験は「Team Banana」をさらに強くすることであろう、
今後の彼等の様子からは、ますます目が離せなくなってきた。
次回記事が天神大会最終回、それぞれのカテゴリーへの結果編に続く。
熱い戦いはここからが最高潮だ。