2013年7月14日に大阪・天満橋で行われた、国内最高峰の
「日本国際ドラゴンボート選手権大会」(通称:天神大会)
の模様より、中編(PARTI 1)
本大会は、混合、オープン、シニア、女子の計4カテゴリー
からなるのだが、その中でも女子カテゴリーに注目してみよう。
近年の女子カテゴリーの現状だが、「SUPER DOLPHIN」が
本天神大会での連覇を初め、参加する各大会で常勝という
「一人勝ち」状態になっている。
その「SUPER DOLPHIN」に唯一対抗できる女子チームが、
「TEAM 河童」だ、ただし、数年前は実力拮抗していたものの
現在「河童」は、メンバー改変期(例えば、主力メンバーの
結婚や産休など)に入っていて、少々「DOLPHIN」に水を
空けられている。
こちらは、レース前の恒例の「河童円陣」
この後、奇声をあげるのもユニーク。奇声は以前は「キョェー」
という怪鳥のような感じだったが、最近では、女子カテゴリーの
無い大会でも河童は「オープン」に参加することも良くあり、
(しかも決勝進出・入賞経験も何度かある、つまり男子中堅チーム
並みの実力ということだ)そうした、男性達との戦いを意識してか、
最近の河童の奇声は「あは~ん」という感じの、お色気作戦(笑)
「DOLPHIN」と「河童」の対決は、いつも楽しみなのだが、
いかんせん2チームだけでは見所に欠ける、ここはいくつか
さらなるライバル女子チームが出てきて欲しいところだ。
ずっと以前は、関西のいくつかのドラゴン専業チームも、
女子チームを編成し、天神大会等に出場していたこともあったが、
やはり、女子の場合は20人というメンバーを長期に渡り
維持していくことは難しい、前述の結婚や出産といった問題が
あるからだ。これらの女子メンバーは、継続する場合は、
本来の専業チームの方で、「混合」カテゴリーの選手として
出場している。
天神大会の女子カテゴリーに良く出場していた「桃色吐息」
チームも、現在では同様に「青色吐息」または「桃色吐息」
の名前で「混合」カテゴリーへのエントリーとなっている。
また、天神大会では古くから名物チームとして「こいさんず」が
出場していた。なにわのセレブなマダムの方達からなるチームで、
平均年齢は、かなりの高齢、そのユニークさから、NHKが
取材に来て、TVで放映されたこともあった。
ただ、さすが年齢の壁からか?数年前から「こいさんず」も
活動を休止。しかし3年ほど前に琵琶湖で行われたグランド・
シニア大会(年齢ハンデ戦)では「こいさんず」が復活し、
優勝候補として活躍した。現在、こいさんずのメンバーの一部は、
「マーメイド with マーマン」という若手との混成チームを
結成し、天神大会に毎年参加し、元気な姿を見せている。
(ちなみに”マーマン”とは”男性の人魚”という意味)
(↑写真は、手前より「DOLPHIN]、「マーメイド」)
そして今回の大会では新たに、東京・勝鬨地区の女子選抜
チームとして、「KACHIDOKI CHEERS」が結成され、天神
大会に挑戦することとなった。
「TAITAM X」「ジャングルマニア」「CIC ライジングスター」
などのチームより選抜された女子チームで、勿論他の大会など
でも見かける選手の顔ぶれなのだが、女子カテゴリーとして
天神大会は初挑戦。「河童」のメンバーに聞くところによると、
「久しぶりに新しいチームが(女子)に来てくれて非常に楽しみ」
とのことだ。
さて、天神大会の女子カテゴリーは4チームのエントリーなので、
他のカテゴリーのような勝ち抜き戦ではなく、2回戦の合計順位
で争われる。
さあ、女子1回戦のスタートだ・・
手前より「河童」「かちどき」「ドルフィン」「マーメイド」
迫力ある「女の戦い」だが、やはり「SUPER DOLPHIN」が頭ひとつ
リード。この優位はなかなか変わらず、やがて独走体制に入る。
注目は、新鋭「かちどき」とベテラン「河童」の対決。
結果としては、2秒差で「河童」が2位となったが、「かちどき」
は今回初参戦なので、まだ伸びしろがある。河童としては好敵手の
出現はやはり嬉しいところであろう。
そして、どうやらこの分では2回戦も同様の順位になりそうだ・・
こうした女子カテゴリーの状況だが、びわこペーロン大会などでは、
10人艇の女子のカテゴリーがあるので、琵琶ドラ、池の里、
関ドラや大阪協会選抜など、専業チーム系列の女子チームが
多数エントリーしている。今後、10人艇の大会が増えて来ると
思われるので、女子カテゴリーも、にぎわってくる事であろう。
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女子の戦いと言えば、多くの強豪チームは、鼓手(ドラマー)に
女性を配置している。これは勿論軽量であることが最大のメリットだ
艇の最前部に重たい重量が乗っていたら、艇は前のめりになって
水の抵抗が増える。ドラマーの役目は、ペース維持、状況判断など
の「チームの司令塔」なので、腕力の弱い女性でも問題無い。
こちら、新進チーム「bp」のドラマーも小柄な美人だ。
「bp」は、昨年秋に、関西の某強豪チームから独立して結成
された新チームであり、今年の大会から本格的に活動を開始、
5月より、宇治、東京、高石、北港、天神、と御前崎を除く
ほぼ全ての中規模大会に皆勤賞で参戦。
宇治、高石、北港では優勝、と早くも華々しい戦績をあげている
注目のチームだ。
(8月以降も、久美浜、びわこペーロン、関空大会と、順次
皆勤賞の予定だそうで、他チームは戦々恐々としている事だろう)
従来はTシャツのユニフォームだったが、この天神大会から、
まるでレーサーのようなスポンサー名が沢山入ったツナギ風の
ユニフォームを新調、その「速さ」をアピールしている。
ただ、一部のメンバーは「このユニフォームちょっと恥ずかしい」
という雰囲気だったが、まあ目立つことこの上ない。
しかし「戦場で目立つこと」は戦国時代から続く慣わしであり、
将来的(?)にも「シャア・アズナブル」のように(笑)、ずっと
続くであろう。心理的に相手を威圧する意味もあるから、効果は
出ていると思う。
そして、今年の天神大会では派生チームである「bpジュニア」も
参戦し、オープンの部へのダブルエントリーだ。
聞くところによると、「bp」の主力メンバーの1人が体育教師
をやっていて、ジュニアの多くは、その教え子達(卒業生含む)
とのことだが・・
「ジュニア」といっても「2軍」というわけでもなく、予選では
本家「bp」のタイムを1秒上回るなど、あなどれない実力を持つ。
ちなみに「ジュニア」の方のユニフォームは従来の「Tシャツ」だ。
試合前、ジュニアの人達に聞いてみたが・・
匠「Tシャツとツナギと、どう違うんですか?
ジ「ああ、1軍の「bp」はツナギなんです」
匠「なるほど、では早く1軍入りしてツナギを着たいですか?」
ジ「・・・」
どうやら”微妙”らしい(汗)
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さて、予選も一通り進み、大会の進行は敗者復活戦に入っている、
注目のチームが復活し準決勝に進めるか?というのも気になるが、
まあ、時間も昼どき、そろそろおなかがすいてきた。
天神大会というと、その最大の名物は、選手達の昼食として大量に
調理される炊き出し、通称「天神カレー」だ。
まかない風で、シンプルながら、なかなか美味しい。
この天神カレーのレシピをものにしようと、毎年少しづつ
調理スタッフの方に、その「秘伝」を聞きだしているのだが、
なかなか肝心のところは企業秘密の様子だ。
我が家では私が色々試作を重ね、数十年守り続けた(笑)
オリジナルなレシピがあり、自分の好みに完全に合致して
いるので、普段のカレーはそれで満足している(そのため、
外の店でカレーを食べることも少ない)のだが、
たまに天神カレーを食べると、まったく別のアプローチの
理想に近い甘口カレーであることから、これはこれで、
なんとか別レシピとレパートリーに入れたいと思っている。
そこで天神カレーに近づけようと、市販ルーをベースに
多数のスパイスや調味料を用いて試作も数多く行ってみたが、
なかなかズバリの味が出てこない。おそらくはS&B系の
粉末ルーを主体としていると思われ、固形ルーのアレンジ
では難しいのかもしれない。ただ、近年S&Bから発売
された固形ルーの「ハピファミ」(ハウス・バーモントカレーの
対抗商品)が、基本的に天神カレーに近い味が出ているので、
今後はこれをベースにアレンジ試作を続けていこうと思う。
そのためにも「天神カレー」は、沢山食べておかなくては
ならない(笑) スタッフ用のカレーチケットは1枚なのだが、
毎年、合法または非合法(笑)な手段で、何杯かのカレーを
いただいている、例えばシンプルな非合法手段は、選手チーム
の余ったカレーをいただく方法(笑)だが、あえてそうしなくても
午後2時ごろになれば配給所では、余ったカレーを山盛りに
して近くの人達に配っている。 例年は3杯食べるのが常で、
恐らくは屈強な体育会系の選手達に比較してもトップクラス
だと思えるが(勿論この大会はカレー大食い選手権ではない・笑)
3杯目はいつも超大盛りとなるので、通常サイズならば4杯は
いけるであろう。
選手村を歩いていると、選手達に声をかけられる
選「匠さん、今年はカレー何杯食べましたか?」
匠「まだ2杯ですよ、ちょっと先ほど差し入れをいただいたので」
これは午後1時ごろの話だ、スタッフ用のカレーが沢山あって
余りそうだったのでまず2杯いただいたのだが、選手村を歩いて
いると、食後にどうぞと、「好きやねん」とかのチームから
バナナやおやつをいただいているので、少しおなかがいっぱいに
なっているところだったのだ。
さらに午後4時ごろだが、スタッフ用カレーの余り具合が、
まだ多く、追加で1杯いただいた。まだまだ残っているので、
加えて1杯を自分用にキープ。
そのあたりで、また磯風の選手に
磯「匠さん、今、カレー何杯目?」と聞かれ
匠「いまのところ3杯、まだ1杯キープ中」と答えて笑われた。
その後5時ごろに夕立があって試合が一時中断、そのすきに
キープしていた4杯目のカレーをいただく。
で、まだ少しスタッフ用カレーが余っている様子だったので、
1杯を「お持ち帰り」させてもらい、家で夕食代わりに頂いた。
かくして2013年の天神大会のカレー記録は、
「大会中4杯+帰宅後1杯」の合計5杯の新記録となった。
通算でも、ここ5年ほどは3杯ペースは最低キープしているので
「5年間で天神カレー17杯」これは、そろそろ殿堂入り記録か?
いや、日本選手権レベルには、まだまだか・・?(笑)
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そうこうしているうちに、すっかり敗者復活を見逃して(汗)
大会はすでに準決勝に進んでいる。
オープンの部の注目は、決勝枠の5チーム目だ、
例年ならば、このあたりに、和歌山の「熊野水軍」や滋賀の
「池の里」が入ってくる、ただ、今回「熊野」は、地元系の
別の大会にどうしても出なくてはならず、天神は欠席だ。
また埼玉の強豪「INOーG]は本来のオープンではなく
混合への参戦なので、現状での上位4チームは「磯風」
「海猿」「bp」「津奈木」となっている。
これら上位4チームは、実力と本大会のコンディションなど
からして決勝進出は確実、すると残りの決勝枠の1チームが
激戦区だ。
「坊勢」「関空飛龍」「BON OYAGE」「池の里」
「bpジュニア」「近畿車輛電龍」といった名だたるベテラン
強豪の中から1チーム。私の予想では、昨年、1昨年と
決勝進出の経験のある「池の里」が優位と見ていたのだが、
新進の「bpジュニア」も速い・・
(ちなみに、昨年決勝進出の「近畿車輛電龍」は、現在
メンバー改変期となっていて、若干戦力ダウンしている)
オープン準決勝1レース目では「bpジュニア」が3位と
なっている、準決勝の2レースのそれぞれの3位のうち
タイムの速い1チームが決勝にすべりこめるという図式だ。
だから、この準決勝は3位が最も注目すべきポイントとなる。
「bpジュニア」の3位タイムは58秒78だ。
さて、オープン準決勝2レース目、ここでの注目は「池の里」
手前4番艇が「池の里」、その向こうは「津奈木」「磯風」だ、
レース中盤から予想通り「磯風」「津奈木」の順で抜け出して
いき、問題は現在3位につけている「池の里」だ。
「池の里」はクレバーなチームなので、当然、チームのおかれて
いる状況は十分わかっている、「磯風」「津奈木」に順位で負ける
のは、準決勝では、それでもかまわない、目標は3位に入り、
「bpジュニア」のタイムを上回ることだ、それで決勝進出が決まる。
そのため、隣のレーンの、速い「津奈木」をペースメーカーとして、
いかに追いていくか、それがこのレースの最大のポイントとなる。
「池の里」必死の追撃、何も知らないでレースを一見するならば、
「磯風」「津奈木」との争に見えるのだ、実はこのレースは、池の里
チームの自分自身との戦いだ、これはこれでなかなか苦しいだろう。
結果、「池の里」は59秒06でのゴールとなった、
「bpジュニア」に僅か0.3秒及ばず。
「池の里」、天神大会での3年連続決勝進出ならず、涙を飲む・・
匠「ふう・・見ているだけで疲れる」
もうこれでオープンの部の見所は半分は終了だ、
残りの決勝戦は、磯風独走、他のチームがどこまで磯風の尻尾を
捉えられるか?となるのだが、残りの4チームの実力はほぼ拮抗、
だから、どこが2位3位となってもおかしくない。
ただ「津奈木」に関しては、以前の(失格となった)「不知火」の
リベンジという件もあるので、ここではある程度の結果は出して
もらいたいようにも思う。まあ「津奈木」の今日の調子は良さそう
なので「番狂わせ」が無ければ、それはほぼ確実だとは思えるが・・
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さて、レースの写真を撮っていると、横に普段見かけない外国人
選手(?)がEOS 7Dを使って写真を撮っている、装着している
レンズはEF50mm/F1.4だ、ドラゴン撮影には向かないが、なかなか
渋い選択だ、ちょっと話を聞いてみよう。
匠「なかなか良いレンズとカメラですね」
外「あ、はい、アリガトウ」
匠「どちらのチームですか?」
外「う~ん、カンセイ・・、カンサイリュー・・」
匠「ああ、”関西龍舟”の選手の方ですか?それとも応援?」
外「トモダチが出てるので来マシタ」
日本語があまり得意そうでないので、こちらも英語に切り替えて
話をする。聞くところによると福井の小浜のあたりで英会話学校の
教師をされているということ、米国人で、EOS 7Dはレンズ付きの
中古で米国で購入されたとのこと。
高かったでしょう? と聞くと、それなりに・・という返事。
こちらが今日持っているEOS 30Dが中古で150ドルしなかったという
話をしたら驚いていた。望遠が欲しいと言っていたが、まあ、滅多
にドラゴンを撮らないのだったら、別に50mmだけでも良いのでは?
という風に説明したら納得している様子。
福井名物のソースカツどんは好きな様子で、私も大好物だと言って
変に盛り上がっていたのだが(笑)
「関西龍舟」は、関西屈指の大勢力のチームであり、メンバーの
裾野はずいぶん広いようだ、ベテランの選手達は勿論、選手の
予備軍とも思われる方々が沢山レースを観戦していた。
こちらの女性達も、関西龍舟への新規参加メンバーとのこと、
関「カメラマンさん、イソカゼ(磯風漕友会)はどのチームですか?」
とか、質問があったので、色々と余計なことまで(笑)詳しく解説、
ああでもない、こうでもないと、しばらくの独演会を終え・・
関「へ~、ドラゴンボートに詳しいのですね」
匠「まあ、長く撮ってますので(笑)」
関「師匠と呼ばせてください。 私なんか、まだ入ったばかりだから・・」
匠「ところで、何故関ドラさんに入ったの?」
関「カレシが漕いでいるので・・」
匠「あ、そう・・・・(なんだかガッカリ・笑)」
そして、その頃、その関西龍舟のレギュラー選手達はというと・・
う~ん、「Red Bull ガール」にメロメロな様子だ(汗)
いった何処から聞いてくるのだろうか? イベントというと、
どこからともなく現れるのが「Red Bull ガール」
試供品のRed Bull ドリンクを多数持ち歩き、無料で配っていく。
ただ、ドラゴン大会の選手達の数は、軽く1000人を
超えるので、さすがの「Red Bull」にしてもそこまでの試供品
の数は用意されていない、大所帯の関西龍舟チームに配った
あたりで在庫が尽きてしまった様子で、短時間で引き上げていった。
・・とはいえ、どさくさに紛れて私も1本いただいたのだが(笑)
さて、レースの様子に戻り、こちらは「東京龍舟」チームだ。
東京龍舟も関西龍舟に劣らず大所帯で、今回は3チームのエントリー。
混合カテゴリーに2チーム、「東京龍舟」と「TOKYO DORAGON」
そして、シニアには「東京龍舟マスターズ」が参戦。
ちなみに、「東京龍舟マスターズ」は、7月末にハンガリーで
行われる(行われた)世界大会に参加予定であり、今回の大会では
その最終調整を兼ねて遠征メンバーを中心にエントリーとのこと。
ただ、世界大会参加というと、長期の休みが必要であったり、個人の
金銭的負担も大きくなるので、チーム全員が東京龍舟のメンバーで
構成できるとう訳でもなく、関西圏からも、異なるチームの何名かの
選手が世界大会の助っ人として同行するとのことである。
なので、今日は「東京龍舟マスターズ」のチームの3分の2くらいが
世界大会メンバーとのこと。他の同行メンバーは、本大会では、
それぞれの所属チームの選手として漕いでいる。
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さらに選手村を歩いていく・・
こちらは、IHIチームだ。
IHIチームも、毎年天神大会には参加していただいているが
今年も2チームが参戦。「IHI相生」と、「IHI瑞竜丸」だ。
IHIは、旧称を石川島播磨重工という重工業の老舗の大企業だが
その大きな工場が相生にある。相生というと、ご存知「磯風漕友会」
を頂点としたドラゴンボートおよびペーロンのメッカであり、強豪
チームを多数輩出してきた地域だ。そうした相生地区のIHI工場
でドラゴンボートが盛んに行われるようになり、チームを編成、
そして相生から他の地区に転勤になった選手達などにより
さらに他地区のIHIでもドラゴンが広まっていっている様子だ。
「IHI相生」と「IHI瑞竜丸」、いずれも本大会では、
オープンのカテゴリーへの参戦。IHIの2チームはいずれも速い
のだが、この大会のオープンのカテゴリーは化物のような超強豪
チームが目白押しなので、さすがに少々分が悪い。
で、結果、両チームともにB決勝に進出(敗者復活戦の中で、
惜しくも準決勝に進めなかったチーム達の中で下位優勝を争う)
そして、「IHI相生」がオープンB優勝となり、
「IHI瑞竜丸」はオープンB決勝3位という成績で、ともに
表彰対象となった。
ちなみにB決勝2位は「好きやねん大阪」こちらは、ベテランの
強豪チーム「Rスポーツマンクラブ」のメンバーを中心とする
チームであり、「IHI」や「R]といった強豪チームが、1分を
切る好タイムで争っている様子は、まるで地方大会の決勝クラスの
ようであり、この日本選手権(天神)大会のオープンのレベルの
高さを物語っている。
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さらに選手村を歩いていくと・・
「お、あれは・・・!」
「CICライジングスター」の選手が首からかけている
カメラは、あの、噂の・・・
匠「お! RX1ですね、凄いなあ!」
C「おお、やっとわかる人が来てくれましたか(笑)」
匠「あはは、多分、選手の皆さんとかは、このカメラが
どれだけ凄いか、ご存知無いと思いますよ」
そう、SONY Cyber Shot DSC-RX1は、最近発売された
超高級コンパクトデジカメだ。コンパクトといっても、
その搭載センサーは通常のデジタル一眼レフをしのぎ、
ハイエンドデジタル一眼に匹敵するフルサイズセンサーだ。
搭載レンズは、カールツアイス 35mm/F2の大口径レンズ、
一眼のようにレンズ交換はできないが、準広角のこのレンズ
があれば、まあ中上級者ならば殆どの被写体には対応できる
事であろう。価格は実売30万円程度(汗)と高級一眼レフ
を超えている。ただし、新型機のRX1R(ローパスレス)が
発表されているので、最近は若干安くなってきた。とはいえ
最安値でもまだ20万円台の前半はするので、とても新品では
簡単には手が出るようなカメラでは無いのだが・・
匠「ところで、これ、こんな場所(大会)に持ってきたら
危ないですよ、とても暑いので、故障するかもしれないし、
水もかかるかもしれないし、特に今日は、午後から激しい
夕立になるみたいだし、どこかぶつけてキズつくかも
しれないし、盗難とか紛失にも気を使うし・・」
C「あはは、そうですね、確かにこのカメラのレンズでは、
ドラゴンを撮っても小さく豆粒のようにしか写らないし、
確かに危ないので、しまっておくことにします」
匠「でもフルサイズはいいなあ、中古で5万円くらいに
なったら買おうかな?」
こちらが今日首から下げているコンパクトデジカメは
初代GR デジタルだ、8年前に購入、当時はコンパクトの
最高級品で75000円もした。今ではGRDは第五世代にまで
進化し、初代は旧型も旧型、博物館行きのシロモノであり
中古価格は1万円を切っている。私のGRDは4回の修理を
経て、繰り返し使っていて、まさしくボロボロだ。
撮影枚数が4万枚を超えたあたりから、あまり過酷には
使わないようにしている、実際にはとっくに寿命のカメラだ。
ピカピカの最新コンパクトはうらやましいのだが、個人的に
常に意識している1枚3円の法則(購入価格÷撮影枚数が
3円に達したら、そのカメラはもう十分撮ったとみなす)によれば
30万円の新品カメラでは絶対に減価償却ができないので、
その方針からすれば、まさしく中古が5~6万円になるまでは
購入できないであろう・・ そしてそこから毎年5000枚撮影しても、
減価償却には、さらに3~4年かかってしまうのだが・・
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さて、またカメラの話で長い寄り道をしたが(汗)
「文章が長すぎてアップできない」とのサーバーよりの
コメント(汗)、以下、「中篇Part2」を続けてアップする。