今回の島シリーズは、瀬戸内海最大の島である淡路島。
ちなみに、全国の島の面積のランキングを示すと、
上位から択捉、国後、沖縄、佐渡、奄美大島、対馬となり、
淡路島はこれらに次いで7位の面積となっている。
(北海道、本州、四国、九州を除く)
写真は、本州(明石)と淡路島をつなぐ神戸淡路鳴門自動車の
「明石海峡大橋」だ。
非常に巨大な橋で、長さは約4kmで、吊り橋としては世界一、
高さも約300mあり、驚くべき事に、2013年現在では、
スカイツリー、東京タワーに次ぐ国内第三位の高さの建造物
となっている。
この橋が出来たのは約15年前であるが、それ以降、本州と
淡路島をつなぐフェリーが次々に運航を休止、また、この
橋および神戸淡路鳴門自動は高速道路扱いで125cc以下の
バイクの通行が出来ない為、淡路島から原付バイク等が
外に出られない(あるいは本州・四国から淡路島に渡れない)
状態になっているようだ。
淡路島も島であるから、当然周囲は海だ、しかし、これまでの
島シリーズで紹介したような小さな島では無いので、
島の中央部等では、ここが島であることは実感しにくい。
淡路島は、島自体が観光地である、年間の観光客数は
1000万人前後と聞く、本州から明石海峡大橋を渡れば、
すぐに様々な場所で、ここが観光地である事を実感できる。
また、各地の島においては、通常は鉄道は敷かれていない、
ここ淡路島も例外ではなく、現在は鉄道は走っていないため、
本州あるいは四国からの淡路島への移動は車・船、あるいは
バスとなる。
ちなみに、淡路島にも約50年前は鉄道が走っていたと聞く、
沖縄本島のモノレールを除いては、戦後、島に走る鉄道は
ここ淡路島にしか無かったそうだ。
さて、私が淡路島を訪れるのは、4回目くらいなのだが、
内2回は、夢舞台と言われている植物園や公園などを
含んだ複合施設止まりであった、鉄道が無いなど、
島内の交通機関が少なく、島も大きいので、あまりあちこちに
行く事が難しかったのだが、今回は友人の車に便乗しての
移動、この機に色々行きたい場所に連れていってもらおう。
まずは、奇岩による景観がユニーウな「絵島」
以前の記事で紹介した「沼島(ぬしま)」およびこの淡路島と
同様に国生み神話の「オノコロ島」だとされる場所の一つである。
「絵島」はとても小さい島だが、砂岩が海水で侵食されて
とても奇妙な景観となっている。
淡路島北部の岩屋港のすぐ近くにあり、以前はフェリーからの
観光客が多く訪れたそうだが、現在は、橋が出来てフェリーを
使う人が減った為、見物する観光客も少なくなっているそうだ。
そして、伊弉諾神宮(いざなぎじんぐう)
淡路島および周辺の沼島などがその地であると言われる
古事記等の日本神話の国産み・神産みのイザナギ、イザナミ
を祀っている神社だ。こちらは淡路島の中央よりやや北にある。
さらには、淳仁天皇陵(じゅんにんてんのうりょう)
天武天皇の孫である淳仁天皇は、758年に第47代天皇として
即位したのだが、様々な政治的抗争に巻き込まれ、淡路島に
流されてしまった天皇だ。
淳仁天皇陵は、淡路島南部、南あわじ市にある。
淡路島にも古墳は勿論あるのだが、天皇陵はこれ1つだけ。
ちなみに天皇陵の多くは、古代の大型の前方後円墳をはじめ、
関西圏に集中しているのだが、特に奈良・大阪に多く存在する。
こちらの淳仁天皇陵は、上記のような理由で、場所的に少し離れた
位置となっているのだが、淡路島も兵庫県であるので、一応関西
地区の陵墓となっている。
次いで、福良港。
淡路島南部、鳴門海峡に面して少し入りこんだ場所に位置する港だ。
鳴門のうず潮を見る「観潮船」の発着場になっている。
福良港から少し行けば、いくつかの「観潮船」が鳴門の渦潮を
見学しに行っている様子が見える。
時間はすっかり夕方だ、夕景の綺麗な島の西側の道路を通って
帰路につくとしよう。
途中、「慶野松原」に寄ってみる。
なかなか綺麗な海岸・松原だ、ちょっと景観や雰囲気が福井県に
ある気比(けひ)の松原に似ているように思う。
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北淡ICから神戸淡路鳴門自動車に乗って本州へ向かう。
高速道路に乗ってしまえば、後はあまり時間はかからない。
明石海峡大橋を通る直前、淡路島最北部の道の駅で淡路島での
最後の休憩。
明石海峡大橋は長大な橋だが、車はものの数分で通り過ぎる。
後は、舞子(垂水)から、神戸を通過し、大阪までも
さほど遠い道のりではない。
現在、明石海峡大橋は、土日でETC搭載車であれば、
1000円強と安価に渡ることができる、関西圏からの比較的
手軽な日帰り観光地として、淡路島もなかなか良い場所だと思う。