このブログで何度か紹介しているアーティスト「石原志織」さん。
ここ2年程、彼女のライブをずっと撮影していたのだが、
本年2月をもって当面の間、活動を休止するとの事。
そこで、2012年、彼女の残り少ない活動を追って見よう・・
まずは1月29日、南堀江のライブバー「COVENT GARDEN」での
『いい歌、夢気分 Vol.2』より。
こちらは、同じ場所で、昨年末のクリスマスイブの日に行われた
ライブ(いい歌、夢気分)の続編という感じだ。
ハコ(会場)はバーであるので、大人数の集客はできない、
ライブというよりも、石原さんの熱心なファン達を集めたパーティ
という雰囲気だ。
勿論ファンの方々は彼女が翌月に活動を休止する事を知っている、、
残り少ないライブを身内中心で楽しもうという趣旨。
なので、まあ、石原志織さんの表情も普段のライブとは違って
緊張感もなく、ずいぶん柔らかい感じだ。
相方のアーティスト兼タレントの「たつを」君もまた楽しんで
いる様子がわかる。
今回のライブ・パーティの出演者は以上2名。
まあ、とは言え、全体の構成は、それを得意とするたつを君が
プロデュースしているので、決して退屈することは無い。
それよりちょっと気になる事は、たつを君の心境。
たつを君との友達つきあいも、もう長いのだが、今を去ること
4年前・・彼は当時所属していたユニット「MoGa」の活動休止を
経験している。私はそのラストライブに至るまでもずっと見てきた
のだが、感受性の非常に高い・・(まあ、アーティストであるので
当然ともいえるのだが)たつを君の事だ、メインとしてたてている
石原志織さんよりも、むしろ心を傷めているのではないかと心配
してしまう。
もし仮に、ここで、ずっと緊張感のあるスタンダードなライブが
続くようなら、ちょっとカウントダウンへの感覚が出てくるのかも
知れないのだが、まあこうしたパーティ風のライブであれば、
あまりそいった気持ちになることも無いのだろう・・
結局ライブ・パーティは終了後にそのまま飲み会に突入。
そして2月・・
次に、石原志織さんは、なんと「個展」を開くという。
「個展」と言っても色々なジャンルがあるのだが、ここは絵画である。
彼女はずっと絵を描いていたようで、彼女の一部のCDのジャケット
にも、その絵が使われている。
彼女の絵と音楽は相互にリンクしている様子であり、絵のイメージと
曲(詩)のイメージが同一の世界観の上で成り立っている模様だ。
多分、頭の中で、曲(詩)そのものを絵画的にとらえているのであろう。
これは典型的な芸術家脳ということか・・
個展の場所は、大阪の中崎町。
この場所は、大阪の中心梅田から徒歩10~15分という都心の至近距離
にありながら、都会とは異なる一種独特の雰囲気を持つ下町である。
下町であると同時に、アーティストの町でもあり、様々な小さいギャラリー
や、自身の作品を売る小さいお店、ユニークな飲食店が沢山ある。
こうした街の雰囲気が、カメラマン好みなのか、撮影スポットとしても
著名であり、私も何度も来たことがあるので、石原さんの個展会場を
探し出すのはさほど難しくはなかった。
個展会場に入ると、石原さんを発見、しかし、なにやら新たな作品作りに
没頭している様子・・
お、使っているのは「水彩色鉛筆」ではないですか。
これ欲しいんだよね・・ けど、私は絵は描けないので、仮に持って
いても完全に宝の持ち腐れなのだが、何故か、色鉛筆というのは、
見ていると欲しくなる(笑)
値段が安ければまあ「欲しい」という気持ちだけで買っても良いのだが、
あいにく「水彩色鉛筆」は高価なんだよねえ・・(汗)
個展会場内を見渡すと、彼女のさまざまな作品が展示してある。
技法は、色鉛筆のみならず、水彩やら油彩やら多種多様。
ふうむ・・ なかなか本格的ではないですか。
それにしても、普段は、石原さんはシンガーソングライターの
一面を見せているので、こうした作品を創っている姿は、なかなか
想像がしにくかった。
作品を創り上げていく様子はまさに真剣そのもの・・
石原さんが絵を描く、という事は知っていたが、実際にその様子を見ると
また彼女の別の側面が見えてくると同時に、彼女の音楽や絵画への
とどまることのない創作意欲というものも強く感じられる。
この個展は、2月10日から14日の5日間行われたとのことだが、
数十点展示してあった作品はほぼ全て売約済みになったと聞く。
まあ、来場者は、彼女の「歌」のファンの方が多かったのかも
知れないが、彼女の歌のイメージそのもの絵があれば、それを欲しく
思うのはファン心理からして当然だと思う。
彼女の代表曲の歌詞のイメージにドンピシャという絵も何点かあり、
私も欲しかったのだが、私が行った2日目には、もうそうした絵は
とっくに売約済みとなっていた(まあ、結局、別の気に入った絵を
購入させていただいたのだが・・)
さて、個展も終了したら、いよいよラストライブの日が迫っている、
ラストライブの模様は、続編(2)にて・・