静岡県ドラゴンボート協会主催による、静岡市・清水港で行われた、
「第一回ツナカップ」の模様より。(全3回の最終回)
決勝最終レースは「NPO法人海猿火組」と「静岡県ドラゴンボート協会」
の地元対決となった。
静岡県最強との声が高い「海猿火組」は、さすがの実力で、
決勝戦では驚異の56秒台をマーク、8人漕ぎのミニドラゴンながら、
20人漕ぎと同等の、かなり速いタイムだ。
200mの短距離レースなのに「静岡県協会」に約9秒の差をつけている、
いや、静岡県協会にしても1分5秒の好タイムだ。
本大会では、「海猿」以外のチームの最速タイムが1分2秒台なので、
1分5秒というのは決して遅くはない。
結局、予選から決勝を通じて1分を切るタイムは「海猿」だけであった、
まあ、海猿が速過ぎる・・ということか。
さて、表彰式は、JR清水駅前の「清水港マグロまつり」のメイン会場の
ステージで行われる。
今日のお祭りには沢山の来場者がこられているので、これはなかなか
ドラゴンボート競技の広報としては有効な手段だ。
おまけに司会は、名解説者の「スナオさん」
静岡県で行われる御前崎や清水のドラゴンボート大会では毎回
解説をされている様子で、ドラゴンの世界の事にも、とても詳しい。
よって、解説が面白い・・
ちなみに、琵琶湖大会でよくDJをやっているDJの「西尾さん」と
甲乙つけづらい名解説だ。その西尾氏は元ドラゴンの選手だったので、
勿論この世界のことは大変よくわかっている。
まあ、すなわち選手達の目線に立たないと解説は面白くないわけだ。
TVなどでスポーツの国際大会とか中継している時など、解説の人が
競技の内容そのもののより、やたらに日本びいきの感情的スタンス
ばかり前面に出てきて、気が抜けてしまうことが多い。
なんというか・・以前の記事で書いた「機動戦士ガンダム」の例では
ないけど、連邦軍には連邦軍の、ジオン軍にはジオン軍の、戦う理由が
あるのだから、そういう意味では、スポーツであっても人間対人間の
事情(ドラマ)がそこにあってしかるべきだ。
それを見たり、あるいはその面白さを伝えることが本来だと思うのだが、
世間では、そんなに日本の選手が勝つのが大事な事なのだろうか?
発展途上国から大変な思いをして、やっと大きな舞台に立つ選手達や
自分の実力と運を頼りにアメリカン・ドリームをつかんできた選手達の
ドラマはどうでも良いのだろうか? ましてや、あたかも敵役のような
扱いになるとは・・
変に地元贔屓とか、手前味噌の解説、あるいはTV向けのオーバーな
解説(たとえばもう勝負が見えているのに、接戦であるような言い方等)
の解説では、なんだか物足りない(白けてしまう)わけだ・・・
そのあたり、スナオさんの解説は、名前のとおり非常に「素直」であり、
ポイントを大変よく抑えている。
司会(アナウンス)は、公平かつ面白くならないという矛盾を抱える
仕事なのだが、特に決勝戦のあたりでは選手達の体力面、及び
心理面などから想定される状況(ドラマ)を実に上手く、リアルかつ
見事に解説していた。
彼の名調子で表彰式の司会をやっていると、マグロ祭りの来場者の
方々も足と止めて集まってくる。 ドラゴンボートの知名度向上への
貢献度はなかなか高いように思われる。
さて、表彰だが、「ツナカップ」の名前の通り、冷凍マグロが賞品に
出てくる。 ちなみに参加賞はツナ缶だ。
Bトーナメント優勝(敢闘賞)は「ラッキーワン」
Aトーナメントは3位は「鈴与龍舟」、準優勝は「静岡県協会」
そして優勝は「NPO法人 海猿火組」が勝ち取った。
そして、地元超巨大企業「鈴与」より、清水エスパルスの選手達の
サイン入りのユニフォームが賞品として提供されたのだが
(ちなみに「鈴与」は、清水エスパルスのスポンサーである)
こちらはレース参加者全員による「大ジャンケン大会」の
勝者3名に贈られることとなった。
名解説者「スナオさん」の掛け声でジャンケンを行ったのだが、
メイン会場で行っていたため、一般の来場者までもがジャンケンに
参加していた・・ 「すみません、これはドラゴンボートの選手だけ
なんです」というアナウンスでなんとか場を収める。
まあ、「ドラゴンボート?それ何?」という風に一般来場者の
注目を得ていたので、いい宣伝になったということなのであろう。
ということで、清水初のドラゴンボート大会「第一回ツナカップ」無事終了。
どうも皆様、お疲れ様でした。
大会が終わり、清水港を歩いているとこの土地に「江尻」という呼び名が
良く目につく。
あ・・・そうか・・・ 思い出した。
清水港から連想できるものは、エスパルスやちびまる子ちゃんばかり
ではなかったよね。
時代小説家、隆慶一郎(りゅうけいいちろう)氏(故人)の作品で
「見知らぬ海へ」という小説がある。
この小説の主人公は「向井正綱」、戦国武将で水軍の将である。
そして、この小説の舞台は、確か江尻港だったなあ。
すなわち現在の、ここ清水港だ。
向井氏は当初、この清水(江尻)港を拠点として、武田氏
(信玄の嫡子の勝頼の時代)に仕えていたのだが、武田氏が
滅亡してしまい、徳川(家康)に水軍(海賊奉行)として迎えられる。
向井氏は、強敵の北条水軍や、織田信長の水軍の九鬼嘉隆を
破るなど、素晴らしい活躍をしたのだが、小説では、そのあたりの
水軍同士の戦いの模様が克明かつドラマチックに描かれており、
大変面白い。
まあ、戦国小説で騎馬武者や鉄砲隊の活躍を描くものは無数に
あるのだが、水軍の戦いの描写は珍しいので、その点でも
この小説は設定が興味深いと思う。
しかし、残念ながら、この「見知らぬ海へ」という小説は、作者の
隆慶一郎氏が原稿執筆中に亡くなってしまって、未完である。
けど、未完のままでも単行本・文庫本として刊行されているという
ことからも、この小説がいかに面白いか、という事がわかるかと思う。
清水港で「向井正綱」が活躍したのは、もう約400年も前のことだが、
「見知らぬ海へ」の小説の描写と、現代の景観を重ね合わせて想像
してみるのも興味深い・・
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さて、ツナカップ大会が終了してから数時間後・・
すっかり暗くなった清水の街。
アニメ「ちびまる子ちゃん」の舞台になった地区の方角に向かって
休日で人気(ひとけ)がやや少ない「清水銀座」を歩いていく。
目指すは「磯吉」という居酒屋、そこで「海猿火組」が打ち上げをやると
聞き、こっそり(?笑)潜入してみることにしよう。
磯吉「いらっしゃいませ~」
おお、居酒屋磯吉の店員さん達、皆「海猿火組」のユニフォームを着て
いるではないか! なるほど、チーム行きつけの店ということだな。
(ちなみに、居酒屋「磯グループ」はスポンサーさんでもあるそうだ)
で、以前より「海猿火組」の宴会は凄い(?)と聞いていたので、
いったいどんな無茶をするのか楽しみだ。
けどまあ、それよりまずは、食べ物だ(笑)
(昼間あれだけ食べたのに、もうおなかがすいたのか・・?汗)
「静岡おでん」・・そう、食べてみたかったんだよね、真っ黒に
なるまで煮込んであるやつ。それから飲み物は「静岡割り」だよね。
静岡割りとは、焼酎を緑茶で割った飲み物のことだ。
まあ、最近では「ケンミンショー」などのTV番組でも紹介されて
いることから比較的有名にはなってきているが、静岡以外の土地の
居酒屋などでは殆ど見ることはない。
「匠さん、こちらもいかが?」
おっと、これは今日の海猿の優勝の副賞の「冷凍マグロ」ではないか、
もう解凍したの? うん、美女に薦められると嬉しいねえ。
ちょっとワサビをつけて・・うん、醤油にワサビを溶いてしまうのは
通ではない、と良く言われているよね・・まあ、そんな事はどうでも
いいんだけど(笑) ・・お、なかなか美味しいねえ。さすが名産品!
おっと、今日の優勝カップですか。 どうもおめでとうございます。
それにしても海猿さん、美人のメンバーが増えましたねえ。
海猿は8年前に結成されたチームだ、元々は海上保安庁、そして
消防署と看護士(ナース)のメンバーを中心にスタートしたが、
今ではまがりなりにも「NPO法人」として静岡県ドラゴンボート協会
の補佐をし、大会運営は勿論、ドラゴンの普及促進活動も行っている。
以前は非常に男臭いチームであったが(失礼!・笑)ここのところ
ナースの人脈を活用しているのか? 美人選手が増えてきて、
なんとチーム内結婚も5組を数えたとのことだ。
匠「そうなんですか? う~ん、それは初耳。
多分ですけど、大阪の”チーム未来”のチーム内結婚7組に次ぐ
ドラゴン界では第二位ですよ!(笑) 凄いなあ・・・」
海「ほう・・ 結構珍しいのかな?」
匠「あ・・”池の里Lakers!”がいるか。 なにせあちらは町内会チーム、
殆どが夫婦でやってますからね、もしかすると池の里が1位かな?
でも元々結婚しているからね、けど、それはランキング外かな(笑)」
海「いや、実はね、ウチはこっそり”池の里”はライバルだと思って
いるんですよ」
匠「へえ・・ ”磯風”(磯風漕友会)や”関ドラ”(関西龍舟)では
ないんですか?」
海「まあ、もちろん彼らもそうですけどね、同じ時期にドラゴンを始めて、
同じように勝ち上がってきた”池の里”と、どっちが先にメジャーを
制するか・・・ そんな風に思っているんですよ」
匠「ふうん・・ ”池の里”がその話を聞いたらきっと喜びますよ」
そこにワーという歓声があがる。
いやあ、やっぱり始めたかぁ・・ 思っていた通りだなあ。
まあ、まさしく体育会系のノリだ。
優勝カップでのビール一気飲み!
(注:危険ですので一般の方は真似しないように・笑)
意味も無く上半身裸になるところも、まさしく男臭い(笑)
と、思いきや、若い美人のお嬢さんまでもカップを持ち・・(汗)
あ、飲まないのね、やっぱり(笑) まあ、それでいいですよ(笑)
一気飲みはオッチャンたちに任せておけばよいのです(笑)
でも実際にはかなり多くの女子メンバー達も、優勝カップでビールを
回し飲みしていた、まあ、この環境に十分染まっているということ
なのであろうか・・(汗)
先般のODBA(大阪府ドラゴンボート協会)の打ち上げ懇親会では、
大阪の選手達も、噂にたがわず”濃い”ノリを見せてきているが、
まあ全国に知られた、ご存知「大阪人」のノリだし、私自身も地元だから、
それは、別に珍しい事では無く、あまり驚くことは無い。
しかし、静岡もまた大阪に劣らず”濃い!”(笑)
なんというか、古き良き(?)時代の”濃さ”がそのまま残っている
ようにも思え、「ピュア」というか「純朴」というかそんな雰囲気だ。
海「匠さん、ウチの宴会はこんな感じですよ」
海猿のリーダーA氏が話かけてくる。
匠「ま、これはこれでいいんじゃないですか」
思ったままを答える。 もしかすると「引いて」いるのではと
思われていたかのかも知れない(笑)
海「ところで、今日の大会、見ていてどう思いましたか?」
おっと・・ そちらに来ましたか。
実際私は、沢山のドラゴンのレースを見てきている、そしてそこに
ある沢山のドラマを写真に撮ってきている。
静岡県・清水で行われた第一回目のドラゴンボートレースの感想、
これは主催側に近い人間としては気になることにちがいない。
多分、主催側としては僅かに10チームだけで行われた小さい大会で
あることを気にしているのかも知れない。
でも、私としては、それは別にかまわないと思っている。
沢山のチームが集まる大きな大会だって、小さな大会だって、
その規模こそ違うものの、そこに人間ドラマがあることには変わりは
無いからだ。
それに静岡県には50チーム以上が参加する大規模な「御前崎大会」が
ある事も海猿のメンバーから聞いて知っている、もしかすると東京や
大阪という大都市圏に対しての、地方都市ならではの複雑な感情が
あるのかも知れないが、それも全然気にする必要は無いと思う。
私は、ちょっと考えて、今日の大会の率直な感想を述べることにした。
匠「え~と、たとえて言うなら、アマチュアのバンドがあります。
人前で格好よく弾きたい、上手く弾きたい、と思ってステージに
上がりますよね、でも、それでは見ている側は面白く無い場合も多い。
プロのバンド(ミュージシャン)は違いますよ、まずはそのライブに
お金を払って来ていただいたお客さんに、対価に見合うだけの満足感
(CS)というか、付加価値をちゃんと返すことを第一に考えている。」
海「ふむふむ・・」
匠「で、海猿はNPO法人になったわけですよね、そして静岡県の協会
の活動にも参画している、それは言ってみれば、まさにプロです。
今までならば、自分達が強くなること、勝つ事、が第一の目的であり
優先するべき事項であった、でも、それはアマチュアの目線です。
これからは、海猿としては、まずはドラゴンの楽しみを多くの
人達に広めていくことを目標としなくては・・・」
海「う~む・・」
匠「その視点から見ると、今日の大会は結果としては、ちょっと
まずかったかな・・
1位、海猿。 2位、静岡県協会。 3位、鈴与龍舟。
皆、地元ではないですか・・ 言ってみればホストチーム、
”ホスト”は”ゲスト”をおもてなしするのが役目でしょうか・・
県外の遠くから来ていただいたチームも沢山ありましたね、
初めてドラゴンを漕いだ女の子のチームもいくつかありました。」
海「確かに・・・こちらは県外チームはもう少し頑張ってくれるだろう
というシナリオを、描いていたのですが・・・(汗)」
匠「別に、海猿さんに手を抜いて欲しいと言っているわけでは
ないんですよ、 ただ、わざわざ遠方から、時間とお金をかけて
来てくださっているゲストチームの方々に「いい大会だった、
また今度も来よう」と思っていただけるように運営して行かないと
ドラゴンは広まっていかないのではないでしょうか・・・・?」
海「ううむ、なるほど、よくわかりました。この事はメンバー全員に
良く言っておくとしましょう」
ちょっと厳しい意見だったかもしれない(汗)
別に海猿に問題点は無い、それどころか、よく頑張って練習しているし
大会運営もほとんどボランティアなのに非常によくやってくださっている。
けど・・やっぱアマチュアの視点とプロの視点とは異なることは確かだ、
お客様、すなわち新規のドラゴンのチームがどんどん出来てこないと
自分達のチームだけ頑張って強くなっても、このスポーツ自体が
メジャーになることは難しいかもしれない。
そういう点では、わざわざ表彰式をお祭りのメイン会場でやったり、
あるいは、フェリーの乗船客の人達に向かってDJの「スナオさん」が
「只今ドラゴンボートの大会が開かれています」とアナウンスした
事などは、まさしくプロの視点の仕事であろう。
つまり、自分達の活躍の場(環境)は、自分達で作り上げて
いかなくてはならないということだと思う。
だから、私としては、海猿火組にも静岡あるいはその周辺地区で
ドラゴンボートの普及に尽力していただきたいと思うわけだ。
そして全国区の大会でもその強さを見せ付けてもらいたい・・
それらは、ある意味相反する要素もあるのかも知れないが、
お客様に楽しんでもらえる大会を作り上げていくことも、ドラゴンの
底辺を拡大する上で非常に需要なテーマであるのは確かだと思う。
で、静岡県ドラゴンボート協会、および海猿火組は、先般の天竜川の
川下り事故を教訓に、ドラゴンボートの「安全講習会」を11月に開いた。
結構な参加人数が集まったと聞く。
こうした活動は、一つの例としては、とても良い事だと思う、まさに
「環境」を作り上げるという意味があり、こうした活動を実施して行く
事は素晴らしいと思う。
余談だが、こんな例もある。
滋賀県では、長い歴史を誇る「びわこペーロン」が行われているが、
こちらでも同様なケースがあった。
この大会は旧来は地元のお祭り的な要素の多い大会であったが、
数年前より県外からドラゴン専業チームの参加が増え、レベルが
上がった。
それ自体は良い事なのであるのだが、逆に言えば、地元チームが
勝ちにくくなってきた。
この大会は滋賀県でTV番組で放送していることもあって、地元の
盛り上がりに欠ける事を心配する向きもあったのだが・・
最近、この大会の役員の方が「わざわざ遠くから来ていただいて
いるチームが多数いることは喜ばしいこと・・」と、より広い視野での
意見を仰っていたことがとても印象的だった。
まあ、前述のように、「ニッポン」「ニッポン」とむやみに応援する
国際スポーツ大会の中継とか、の例でわかるように、
いまだ地元贔屓の風潮は世間では強いのだが、ちょっと視点を
広げて、純粋にスポーツの好試合の模様そのものを皆が
楽しめるように皆がなってくれれば良いのに、とも思っている。
そんな事を話していたら、海猿の打ち上げはいよいよ佳境に
向かってきていた。
もうすぐお開きということで・・
お、やっぱ、「アレ」やりますか、ひさしぶりですね・・
出ました! 海猿名物「タオル股こすり」(爆)
これ、琵琶湖で最初に見たときは結構衝撃的だったなあ。
今時こういうのやる人いるのかよ? ってね(笑)
でも逆だったよね、個性をアピールしたくても出来ない人達ばかり
の時代だから、それが出来るとう事は、幸せな事なんだろうと思う。
そして、ラストは、上半身裸の男達の「ワッショイ・コール」
「こ、濃い・・・(汗)」
そういえば、話題はまた戦国時代なのだが、「大坂夏の陣」で、
豊臣側の紀州の水軍出身の浪人達が「裸で戦った」との記録がある、
水軍(≒海賊)の世界では、裸での戦闘は日常であったそうだが、
もしかすると前述の清水港の向井正綱もそうした感じだったのだろうか?
現代でも、水軍の血をひく清水の海の男(海保)や火消し(消防)の
世界の男達に、裸はつきものなのかもしれない。
ちなみに、たとえ戦国時代であっても、その紀州浪人達は、他の普通の
武士達からは、「裸で戦うのは下品だ」と言われたらしいが、それに対し
「裸でも武士の魂の”兜”だけはかぶっている」と切り返したそうな・・
まあ、それぞれの文化(バックグラウンド)の違いということなのであろう。
・・で、確かに「濃い」けど、「海猿」には、憎むことのできないキャラクター
が存在する。
何かに夢中になることを忘れてしまったかのような現代の男性達と比較して
みても、彼らの年齢はともかくとして、彼らは、まさに「青春ど真ん中」だ。
個人的に、こういうのは嫌いでは無い。
熱くなることを忘れた草食系男子がもてはやされる時代、あるいはすでに
枯れてしまっている干物系男子も実に多い・・そんな中では実に貴重である。
というか、むしろ今となっては強い「個性」すら感じる。
個性が必要とされる時代であるのに、自分の個性が何であるか、わからず
悩む時代でもある、そんな時代の中で、彼らの個性はややオールドスタイル
なのだが、まぶしい程に光って見えてくるから不思議だ。
熱き男達・・ まさに今年の「熱い季節」を象徴する締めくくりであった。
今年もドラゴンにはいくつものドラマがあった。
印象に残っているシーンとして、個人的に3つあげるとすれば・・
①池の里Lakers! びわこペーロンでの涙の初優勝
②関西龍舟男組、ついに「磯風のしっぽ」をつかみかける
③海猿火組、全国各地で大いに旋風を巻き起こす
という感じであっただろうか・・
来年の「熱い季節」そこにはどんなドラマが待ち受けているので
あろうか・・?
今年の「熱い季節、ドラゴンボート」大会記事はこれでひとまず終了。