
ちょっと不思議な構図に見えるが、黄金分割を狙ったものである。
まず、フレーム枠を含めて、なんとも言えない縦横の比率である。
通常のデジタルコンテンツの 4:3(1:1.33)でもないし、
銀塩フイルムやデジタル一眼の3:2(1:1.50)でもないし、
あるいは、ハイビジョンの 16:9(1:1.77)でもない。
最近流行り(?/笑)の黄金分割である。黄金分割は、約1:1.61くらいの比率である。
流行ものの解説をここでしてもしかたないから、まあ、これが人間の感覚的に非常に
安定する比率である、とだけ簡単に言っておく。
自然界に存在する、生物や事象も、黄金分割比率になっている事が多いと聞く。
また、この女性の左右の位置も実は黄金分割の比率に配置している。実は、そっち
ばっかりに気をとられ、縦が首切り構図になっているのは、まあご愛嬌である(笑)
ちなみに「首切り構図」とは、背景の水平のラインがちょうど首にきていること、
あるいは「ツノ出し構図」とは、背景の垂直のラインがちょうど頭から出ていること、
いずれも、ポートレート撮影では、ご法度である。・・つまり、格好悪い(汗)
AFカメラでファインダーを見ると、中央部にごちゃごちゃとAFのフレームが存在する。
これは、結構邪魔である。おまけにデジタル一眼では、銀塩と同じAFのフレームを流用
していて、フレームの面積が広くなったのは良いのだが、余計に邪魔である。
AFフレームを意識していたら、黄金分割は、たまたまそこの位置にAF測距点がある
カメラでないと上手くできない、だからフレームは無視してMFでピントを合わせればよい。
中には、ニコンF3用だったか?ペンタックスZ-1用もあったか?黄金分割専用のスクリーン
もある、また黄金分割と近似のものとして、「3分割構図」というのもあるが、それは、
方眼マット型スクリーンを使う事で代用できる場合がある。
ミノルタα-70などでは、黄金分割の位置にAFフレームを配置していると明言しているし、
コンタックスN1の5点対角線フレームも似たようなものか?
いずれにしても、フレームを無視して、あるいはMFの全面マットで、もっと簡単に
黄金分割の構図を考える方法は無いか? 実は、対角線を使えば簡単にできる。

2枚目の写真は、対角線と、それに垂直な補助線を入れたものである。
頭の中でこの2つの線を引いて、被写体をうまく配置するようにフレーミングを行えば
簡単である。
なお、この際にAFフレーム選択機能は使わないこと、あるいはAFを使っても
AFロックを併用し構図を考えながらフレーミングを行えば良い。
最後に、作例の女性の指の向きは、決して「暗号」などでは無い(汗)
知人の一般の方なので、プロのモデルさんではなく、指とかまで神経をはらってないだけ。
ただし、なんか謎めいた雰囲気があったので、黄金分割の記事の際に、あえて作例とした。
女性ポートレート撮影では、手や指の配置が結構重要であり、作品の印象を決めるポイント
になる。。。という事を勉強した、と書いておこう(笑)