今回は大阪の枚方市(ひらかたし)を訪れてみよう。
枚方市は大阪市のターミナル駅の京橋より京阪電車で
15分ほどの、都心からほど近いベッドタウンである。
江戸時代あたりには大阪、京都を結ぶ京街道が整備され、
ここ枚方は宿場町(枚方宿)として、賑わったと聞く、
ちなみに、東海道53次は、同時代には大阪まで伸ばされて
枚方宿を含む4宿が加わり「東海道57次」になったらしい。
ただ今回の訪問の目的は宿場町の散策ではなく、この地に
伝わる「天の川伝説」、勿論、有名なひこ星、織姫の
天の川の伝説を追ってみようかと思った次第だ。
では、そうした被写体を今回は組写真風にまとめてみよう。

枚方市の駅前は通常の地方都市駅と同様なイメージだが
近隣の駅名、地名などには「星」にちなんだものが多い。

少し駅から外れると、このような、ちょっと嬉しくなる
雰囲気のお風呂屋さんが・・
そういえば、もうずいぶん長い間、銭湯など行ってないような
気がする・・ まあ、俗に「スーパー銭湯」等と呼ばれている
公衆浴場には何度か行った事があるが、これはレジャーの
一種であり、銭湯のような日常の生活に密着した雰囲気を
味わうのは難しいよなあ・・

さらに駅から少し遠ざかる、
大阪、京都間を結ぶ交通量の多い道路の橋のあたり、
まあ普通なら情緒のかけらも無いような場所なのであろうが、
天の川伝説にちなんだ場所という事となると、とたんに
見えてくる景色もちょっと違うものとなってくる。

そんな感覚を受け、トイカメラ風の設定にカメラを切り替える、
主要被写体がギリギリ飛ばない程度に、思い切ったプラス
側への露出補正、WBをオートから、他のモードに切り替え、
イメージに合った適切な色調に、さらには必要に応じて
MFモードに切り替えて、なおかつ僅かにピンボケにする。
後はさらに必要に応じてアフターレタッチでの微調整、
さらに凝るならばスクエア(縦横比が1対1の真四角)に
トリミングするなり、周辺減光(周辺光量落ち、トイカメラ
の世界では「トンネル効果」と呼ばれている)を演出する
加工を施しても良い。
ちなみに本来の「トンネル効果」は、1973年に江崎博士が
この件でーベル物理学賞を受賞した「量子的な効果」で、
時間およびエネルギーからなる「不確定性原理」によって、
本来飛び越える事ができない量子的な壁を、粒子が透過する
事ができるようになる・・・
という現象であり、LOMO や HOLGAといったトイカメラの
周辺光量落ちとはまったく関係が無い。
トイカメの表現をデジタルで実施するには、コントーラブル
(撮影者の意思で制御できる)事が大きなメリットとなる、
決して、トイカメラによる「不確定性原理」だけに頼っては
いけないのだろうと思っている。

さて、こちらが、橋の欄干のひこ星(らしい)
ちょっと思ってたイメージと違うが(汗)、まあ、いいか・・・
このあたり、幹線道路の車両の交通量も多いが、京阪電車も
またひっきり無しに通る。

歩いている人はかなり少ない、せっかくの天の川伝説だが、
まあ、これを観光目的でわざわざ見に来る人も皆無に近いであろう、
実は、ここに来る前に、京阪の駅の案内所に寄って、
「このあたりの(観光用)マップのようなものはありますか?」
と聞いたのだが、あいにく用意されていない、との返事であった。

そんでもって、こちらが織姫(!?)
・・う~ん、だいぶイメージが違うのだが・・(汗)
美男美女のカップルのロマンチックな逢瀬のイメージが
だんだん崩れてきて、どちらかというと怖い雰囲気もある(汗)
でもまあいい、男と女の世界だ、何があってもおかしくない(笑)

天の川伝説の地の河原は、休日というのに散歩をする人の姿も
ほとんど見かけず、ずっと昔からの時の流れを静かに刻んでいる、
・・まあ、そういう風に考えておくとしようか。
そんな風に思えば、このごく普通の街中の河原も、また、
歴史や伝説のロマンを感じる情景に変貌するのかも知れない、
・・再びトイデジモード(笑)にカメラ設定を切り替える・・

ノスタルジックでロマンチックな雰囲気を十分に味わう、
という訳には残念ながら行かなかったが、まあ、それでも、
トータル1時間もかからずに、その時に味わえる世界観という
ものは確かに存在する。
まあ、冷たい吹きっさらし風が吹く誰も歩いていない冬の日、
というのも別の要因としてあるのかもしれない、条件が合えば
この地もまた十分に歴史ロマンを感じる事もできるだろうし、
あるいはまた、別に天の川伝説だけが枚方の魅力では無いので、
宿場町なり、梅なり桜なり、様々な自分自身の楽しみ方で
この地の良さを感じ取れれば良いのだろうと思っている・・