球状のオブジェを四角にCG加工・・
【玄人専科】マウントアダプター(レンズアダプターとも言う)について
市販されているこの種アダプターは、各社のレンズを他社のボディにつけるもの、
元々は、ニコン、およびペンタックス以外のメーカーは、AE化あるいはAF化といった
機能拡張の時に自社のマウント形状を変え、これまでのレンズが使えなくなったもの
救済するためのアダプターを発売したのが始まり。しかし、現在では、非常に多岐に
わたる組み合わせで、他社レンズを用いる事ができる。
これは、お気に入りのボディとお気に入りのレンズを組み合わせて使うという事であり、
大幅な機能制限、たとえばAFはもとより、AEなどの機能も使えない事がほとんどで
趣味の域に近い。 基本的にはオリジナルのボディを使うのがベストである。
しかしながら、どうしてもマウントアダプターを使わざるを得ないケースも存在する、
①レンズを使いたいが、オリジナルボディの入手が難しい、あるいは性能的に不足する場合
②上記同様に、特殊なレンズを単体でラインナップ中で活用する場合
③ボディ側の特殊な機能を十分に活用する場合
④ボディに対応するレンズラインナップが、撮影に必要な領域をカバーしていない場合
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①、②は、たとえば、エキザクタマウントのレンズが代表的である、TOPCONやEXAが
なんとか入手可能であるが、高価であったり、メンテが不安であったり、使いにくかったり
する。よって、エキザクタ→キヤノンFD/EOS等のアダプターを介し、安定した性能で
用いることができる。あるいはM42→ペンタKアダプターは、ペンタックスユーザー必携。
最新デジタル一眼*istDsで古いレンズでの撮影を楽しむこともできる。
③は、代表的な例をあげる、M42→αアダプターを介して、クラッシックなスクリュー
マウントレンズを、
α-7Dのボディ内手振れ補正機能を用いて活用する。
(注:後日の調査によると、α-7Dの振れ補正は電気接点が無いと動作しない事が判明、
この内容を訂正するとともに、次機種での改善を望みたいところである)
あるいは、M42をα-9000に装着する、このカメラは、唯一の手巻きAF機であり、
優秀なスクリーンと幅広い露出補正、スポット測光とハイライト・シャドウコントロール
および、1/4000シャッターと1/250シンクロを持つ。ベッサフレックスTMが発売された
とは言え、これだけのスペックをもつM42機は存在しないので、母体に適している。
あるいは、M42(等)→Y/Cアダプターを介して、コンタックスAXに装着する、
このカメラは唯一のボディ内バックフォーカスAF機能を持ち、スクリューなどの
クラッシックレンズを全てオートフォーカスで用いることができる、さらに、10mm
フィルムベースを繰り出すことができるので、すべてのレンズをマクロレンズ化できる!
あるいは、OM→ペンFアダプターでハーフカメラ撮影を楽しむのも面白い。
④は、たとえば、マミヤZEマウントやコニカARマウントのカメラを購入した際、
広角から望遠、マクロまでのレンズを入手するのは、中古流通量が少なく困難である、
こんな場合は、タムロンアダプトール2が有効である、タムロンのMFレンズは各社の
ボディに対応したアダプターが存在し、1つのレンズを複数のマウントのボディで共有
可能である。魅力的かつ代表的なレンズには、超広角17/3.5、広角24/2.5、
優秀な90/2.5(2.8)マクロ、105/2.5、180/2.5、望遠ミラー300/5.6、500/8
などがある。 同様にケンコーのソフトレンズやミラーレンズにもTマウントという機構
で様々なボディに装着できる。
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なお、フィルム面からマウント面までの距離(フランジバック)、およびマウント口径が
短く広いボディの方が他社のレンズを付けやすい、代表的なのはEOS(EF)マウント。
逆につけにくいのがニコンFマウント。 逆パターンでは補正レンズが入ったりと
機構が複雑になって高価になったりあるいは画質が落ちる。