さて、
CLUB HENTAX のオフ会での海遊館(かいゆうかん)の撮影の3回目、
シリーズの最終回である。(
第1回記事、
第二回記事)

さて、今回のシリーズでは具体的な撮影データは示していない。
それは、一緒に撮影に行ったメンバー達に意地悪してわざと載せないわけではなく、
必要ないと思っているから載せないのである。
何故必要が無いか・・ それは、同じカメラやレンズを使って同じ絞りやシャッター
速度で撮ったとしても、同じ写真にはならないという事を理解してもらいたいから
なのである。

今回撮っているのは、魚という「被写体」では無い。
むしろ、何と言うか、「水族館を楽しむ気持ち」であり、そのための表現を
撮ろうとしていると思っていただければ良いであろう。

その事は、第一回目、第二回目でも述べてきたので、もうあまりクドく書かなくても
良いかと思う。
あとは注意するのはマナー面である。
ここのところ毎日記事にマナーの話が出てくるのであるが、写真を撮るという行為が
現代では当たり前の日常の行為になっているのに、そうしたマナーや周囲への
配慮という面が大幅に遅れていると思ってのことである。
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実は1回目で出てきたラッコの撮影のところで、若い女性どうしの2人組の見学者に、
2組ほど出会った。
彼女達の特徴は、どちらの組も「キャー、ラッコだ~、カワイイ~」などと奇声を
発しながら、コンパクトカメラやチェキで暗い場所でラッコに向けてフラッシュを
炊きまくって撮影をしていた事である。
私は、我慢できずに、どちらの組の前でも
「フラッシュを炊いたらラッコがかわいそうですよ」と言った。
彼女達は「あ、すみません・・」と謝っていたのであるが、私に謝られてもしかたが無い
それはむしろ、ラッコ達に謝るべきであろう。
水族館ではケータイで撮っている人が多い。
まあ、携帯カメラには、モバイルライトという機能も付いているのだが、
それを使いこなしている人は皆無であるし、仮にそれを使ってもさほど強烈な光では
無いのであまり大きな問題では無い。
問題は、女性のAFまたはデジタル一眼レフ、それからコンパクトである。
一眼はPモードあるいは全自動モードで使うと、水族館や動物園の暗所では
勝手にフラッシュがポップアップしてしまう。 コンパクトも同様である。
一眼なら、フルオートモードを解除し、Aモードとかで撮れば勝手にフラッシュが
炊かれることは無い。 けど、一部の初級一眼レフでは、フラッシュ並みの
強い「AF補助光」が出て、暗いところでくつろいでいる動物や魚達の目を強烈な光で、
驚かせ、傷めてしまう。
コンパクトでも、フラッシュモードを「非発光」に設定しないと、オートでは
バシバシと強烈な光で動物を傷つける・・
「キャー、カワイイ~」はあくまで自分達の都合であろう・・
本当に可愛いと思っているなら、何故そんな残酷な行為ができるのか?
あるいは、そういう行為を誤ってした後でも、自ら反省せず、何故また再び
フラッシュを使って動物を撮ろうとするのであろうか?
私には、彼女達のその神経が信じられない。
いくら美しく、あるいは着飾っていて、女性らしい魅力的な外観をしていたとしても
その内面としての彼女達の人間的魅力は限りなく乏しい・・
男たちもそんな女にホレるなよ。 いけない事はいけないとはっきり言ってやれよ。
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さて、すっかり脱線した・・ 水族館の撮影であった・・(汗)

まあ、冒頭にも述べたのであるが、今回は撮影データを載せていない。
で、それではあまりにとっかかりが無いということなのであれば、いちおう
基本セッティングとして今回はこのように設定している。
*istDs FA77/1.8 f1.8開放 ISO800 露出補正 -0.3(基準値)
この条件で、シャッター速度は、光線状況に応じ、1/100~1/500秒あたりとなる。
静止あるいは低速被写体(魚)であれば、1/100秒前後でも止めて写せるし
1/500秒となれば高速被写体でも止めて写せる。
これより低速シャッターを使う場合は、流し撮りなどの動感撮影の場合だけである。
いずれの場合も、手ブレ補正は不要である。
77mmレンズは、銀塩換算約115mmとなり、その手ブレ限界は、1/125秒前後である。
まあ1/100秒より速いシャッター速度であれば、手ブレの心配は少ないので、
手ブレ補正をわざわざONにして電池の無駄遣いをする必要も無い。
もう一つ重要な事は、全てMF(マニュアルフォーカス)で撮っているということ、
AFは暗い場所では補助光が出る場合があるので、前記マナーや動物愛護の面から
好ましく無いことが1つ、それから水中やぶ厚い水族館の水槽のガラスは空気中
とは屈折率が異なるので、AFが迷う、あるいは正しく動作しない可能性が
あるからである。
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それから、コンパクトの方であるが、まずこちらはマクロモードが自在に使える。

こちらの基本設定は、
GRD 28mm相当、ISO400またはISO800、絞りF2.4開放、露出補正-0.3(基準値)
となる。
開放f2.4と明るいGRDであるが、ISO800が常用できれば良いのであるが、
残念ながらこのカメラはISO400を超えると急にノイズの量が増える。
じゃあ、ISO1600~ISO3200クラスの最近のコンパクトを使えば良いではないか?
と思うだろうが、今度は、開放F値も半段ないし1段暗く、おまけに焦点距離も
まだ広角28mm(換算)搭載機よりも、35mmないし38mmを搭載しているカメラが
多いので(その分手ブレ限界が低く)高感度のメリットがそれらの理由から相殺されて
しまう。
そして、手ブレ補正機能は、高速シャッターを使わないかぎり水族館での被写体は
止めて写せないから、あまり意味の無いものとなる。
フラッシュの止め方もわからない、携帯のマナーモードへの切り替えもわからない
という超初心者マナー知らずユーザーが多い現状では、水族館モードなるものを
搭載し、高感度+フラッシュ発光禁止という設定を作ったところでも、初心者は
それに切り替えて使うことすらしないであろうから、これも意味が無いであろう。
いったいどうしたら良いものか・・
やはり、メーカーの啓蒙活動が第一か?
カメラメーカーやカメラ関連のメディアは、今度は手ブレ補正だとか、顔認識だとか、
薄型スリムだとか、そんな風に「カメラを売ること」ばかり考えずに、まずは、
マナーを守って写真を撮る、という啓蒙活動も同時に行って欲しいものである。

さて、水族館の撮影、とりあえず沢山撮ったのであるが、掲載写真はあまり
奇をてらわず、まずは、基本的には魚介類を被写体をとしたものを中心としている。
で、何度も言うが、被写体の魚にも、さまざまな表情がある。

とは言え、「表情」というと、「シャッターチャンス」という言葉をすぐに
連想してしまうと思うが、実は「シャッターチャンス」とうのは、誤解を招きやすい
極めて危険な写真用語であり、私は、あまりその用語を使いたくない。
だって、シャッターチャンスというのは、被写体の様子が色々変化して、それを
狙って撮る、という風に理解されてしまう。
で、写真は、そんな風に、待って、狙って、撮るという「受動的な行為」では無いのである。
むしろ能動的に、ある種の表現を作り出していくことなのであって、
ずとっと被写体のある瞬間を待って「撮れた」、「いや撮れなかった」などと一喜一憂
する行為では無いのである。
そういうのはあきらかに古い考え方であって、こういう価値観で写真を撮っているから
「三脚族」のようなマナーの悪い連中を作り上げてしまうのである。
彼等は、日没の風景やら、電車が通る瞬間などを、「シャッターチャンス」だと
思い込み、そのために何時間も前から場所取りをして、自分優先で周囲を押しのけ
写真を撮ることを大義名分と思い、自分の撮影邪魔をすると思う相手には罵声や
怒号を浴びせかける・・
だから写真はそうやって待って一瞬を収めるものでは無いのだよ。
仮にそうだとしても、貴方だけが写真を撮っていて、エライわけでは無いのだから、
周りに迷惑をかけるなよ。
それじゃあ、車内でケータイで大声でしゃべっている女の子を笑えないぞ・・
写真は、シャッターチャンスなどでは全然なく、「表現」なんだよ。
だから、その表現は、自分の考え次第で、どこにでも無限に存在している。

魚の顔が見えないからシャッターを切らないのか?
いや、そうじゃあない・・ この魚は、くつろいでいる、あるいは寝ているのである。
貴方の言う誤解した「シャッターチャンス」の概念と照らし合わせても
この寝ている魚は「シャッターチャンス」では無いのかな?
それは、単に自分が気が付かないだけではなかろうか?
まあ、いい・・ 今回のシリーズ記事は、そうした三脚族やフラッシュ炊きまくり族
に向けてのものではない。
CLUB HENTAX この楽しい仲間たちが、楽しく集って、楽しく写真が撮れたかな?
あるいは納得行く写真が撮れていないまでも、楽しい時間を過ごせたかな?
という事が一番大事なのだろうと思う。
そうした中では、どんな写真を撮ってもいいじゃあないか、
間違った意味でのシャッターチャンスを捉えてなくても、間違った意味でのキレイな
写真を撮れてなくてもいいじゃあないか。

まずは、楽しんで写真を撮ること、それがアマチュア写真の醍醐味である。
自分の写真の表現を誰かに伝えること、それもアマチュア写真の醍醐味である、
表現に上手い下手は無い、あるとすれば好き嫌いだし、もっと言えば、その人の
個性が出ているか否か、という部分であると思う。
綺麗なだけの写真で、自分という個性を隠していたら・・
そこには写真による映像コミュニケーションなんて成り立たない。
単に綺麗な写真や自らが思い込んでいるシャッターチャンスを撮るだけの
狭い価値観の中で写真を撮り続けてしまうことなってしまうのだと思う・・

寒い中、遠い中、わざわざ大阪のこの地に集ってくれたメンバー達、
本当に楽しい時間を過ごせたなら、大阪に住む私にとっても、それはとても
嬉しいことになるのだから・・