さて、組写真シリーズ第四回。
今回は、「街で見かけた、なにげない被写体をストーリー性を持って写す」である。
・・・では早速作例より。
↑①なにやら危なげなBOXが・・ この赤いランプはどんな時に点く?
↑②自転車・・子供? でも捕らわれているようなイメージだ。
↑③怪しげなメッセージ・・・そして切り裂かれたような爪あとが・・
↑④怖い! 錆びた鉄の螺旋がまるで生き物の死骸のようだ。
↑⑤この溜め池にはまると危ないよ、気をつけて・・
↑⑥大丈夫、ボクが守っているから心配無いよ。
今回はテーマとして「子供の危険と安全」を意識して撮影した。
街中にある様々なものであるが、別に撮る時は明確なストーリーを持たなくてもいい、
ただ漠然とそういうテーマ性を頭のかたすみに入れて撮ることで、被写体を見つける
気持ちも変わってくる。
少しでもそういうものに関連した被写体を撮った写真が何十、あるいは何百と揃ったら、
次は、その中からあるテーマ性の流れ(ストーリーやシナリオ)を想像しながら、
撮った写真をよりわけたり、あるいは順番を考えてならべたり、または、作画意図を
強調するようなレタッチを施しても良い。
テーマを意図するタイトルやキャプション(短い文章)をつけても良いであろう、
そうやって並べた作品から、見る人が何かを感じ取ってもらえれば良いのである。
なにかを伝えようとするのは、むしろおこがましい。
写真は自己表現であるからには、その表現を受け止めてくれる人もいれば、
そうで無い人もいるのは当たり前、万人に受ける写真なんて無理して撮らなくてもいいし、
あるいは、逆に、何も考えずにただ綺麗なだけの写真を撮っていても人に伝える部分が
何もなければ面白くは無い。