先のイヤホンの記事で書いた内容と同様に、現在のカメラ市場に
おいても、「売る側の論理」が主体となる状態が続いている。
つまり、ユーザーが欲しいという物ではなく、メーカーや店舗が
売りたい商品が主に市場に流通しているという事だ。
まあ、それはそうであろう、統計データによると、デジタルカメラの
世帯保有率は、約80%弱、残った20%でも、携帯やスマホをデジカメ
代わりに使っていたり、あるいは高齢者世帯なども分母に含まれる
訳だから、それらの要素を除いたデジカメ普及率は、ほぼ100%と
言っても過言でないだろう。
そんな飽和市場において、新たにユーザーが欲しいカメラなど、
もはや簡単には、ありえないのかも知れない。
まあ、新規にデジタルカメラを購入するユーザーであれば、
万人受けするような仕様を持つものが順当であろう、初めから
マニアックなものを買う必要もない。
しかし、2台目、3台目・・ ともなると、それなりに琴線に響くような
ものでなければ、そう簡単に「買い足したい」という気持ちにはなりにくい。
そうした状況の中、私が個人的に欲しいカメラといえば「唯一無二の特徴」
を持つカメラだ。他のカメラには無い、それ1機種(又は、そのシリーズ)
しかない、という特徴を見ると、無性に欲しくなってしまう事が多い。
今回は、そうした「他には無い」という特徴を持つカメラの中で、
PENTAX K-01 を紹介することにしよう。
「PENTAX K-01」 Kマウントミラーレス機である。
発売は、2012年3月。
この時期、ペンタックスには、ミラーレスとして「Q」シリーズ
が存在していた。その超小型システムは往年の「PENTAX Auto 110」の
シリーズを彷彿させ、それなりに食指をそそるものであったが、
「Q」発売の直前に、レンズ固定型で110シリーズを意識したコンパクトの
「Optio I-10」が発売されており、やがて110シリーズンに似せたミラーレス
が発売されるであろうことは予想できていたのだが、いざ「Q」が発売
されたとき、それが、コンパクトデジカメと同じ 1/2.3型センサーである
ことを知り、「なんだ、それならば「Optio I-10」で十分ではないか」
となって、110熱は冷めてしまったのであった。
「Q」の発売から約1年後、PENTAX は、突如「Kマウントのミラーレス」
を発表した。そのタイトルだけ聴いて、「おお、それなら、銀塩時代から
使っている、様々なKマウントレンズも使えるし、センサーサイズも
大きいだろうから、良いではないか?」と一瞬思ったのであったが、
製品の画像を見て愕然とした。
匠「なんじゃ~、このデザインは~!」
およそ、いままでのカメラのイメージとはかけ離れたデザインだ。
なんでも外国の工業デザイナー(マーク・ニューソン)の手によるものだ
そうだが見るからに好き嫌いが分かれそうな外観だ。
匠「誰が買うんだよ、こんな変わったカメラ」
と思っていたのだが、案の定、市場は賛否両論、実際に「売れている」
という話も聴かず、1年もすると量販店でも、ほとんど見なくなってしまった。
匠「ふうむ・・それだと、Kマウントのミラーレスは、これ1機種だけで
最初で最後になるかな?」
・・と、急に、「唯一無二の存在」である事が気になってきたのだった。
観光地などでも、首から「K-01」を下げているカメラマンに出会う事は
皆無であった。しかし、発売から2年ほどたったある時、京都の街中で
黄色のK-01を下げている人を見たとき、
匠「おっと・・意外に格好いいじゃあないか!」
・・と、ここで、ついにスイッチが入ってしまった(汗)
しかし、量販店にはすでにK-01の新品はなく、一部の通販で青色の
「エヴァンゲリオンモデル」と呼ばれる限定品が安価に販売されて
いるのみであった、私が欲しいのは「黄色」であって、青では無かった。
中古市場にもK-01は殆ど出回らない、まあ、絶対的に玉数(販売数量)が
足りないのであろう、それに、これだけデザインが個性的だと、欲しい人は、
とても気に入って買っているだろうから、おいそれと手離すとは思えない。
さらに言えば、PENTAX の製品戦略として「発売中止間際に限定製品を出す」
というのが、銀塩時代からのカメラ業界での常識であった。限定品の様子を
見て、カメラの売買のタイミングとして考えるわけだ。K-01も、限定モデルが
出たら、もう先は無いであろう、黄色を見つけたら、即購入しなければ・・
運良くネットで中古が1台出た、即、発注をかけたのだが、あろうことか、
店舗側の手違いにより、私の発注後に店頭で売却されてしまっていた。
当然、文句を言ったのだが、中古品は1点売買なので「じゃあ、代わりの
商品を売ってくれ」と言ったとしても、それはできない。
それからまた数ヶ月、久しぶりにネットで中古が出た、今度も即発注、
しかし、以前の事があるので、注文確認までは安心できない。
翌日、確認メールが来て、数日後、無事黄色のK-01を入手できた、
購入価格は、本体のみで18000円程度と安価であった。
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さんざん苦労して、いざ、手にした「K-01」だが、カメラとしては、
とんでもない代物であった。とんでも無い、というのは悪い意味の方だ。
カメラの基本3大要素として「ピント、絞り、シャッター」がある。
その基本要素の1つである「ピント」が、K-01では不安要素なのだ。
ちょっと原理の話になるが、AF(オートフォーカス)を実現させるには
3つの方式がある。
1)位相差検出方式
2)コントラスト検出方式
3)赤外線または超音波による直接(アクティブ)測距
通常の一眼(銀塩、デジタル)では、1)の方式が主流であるが、
入ってくる光を分割して専用の部品で測距するため、ミラーBOXが無いと
使えない方式だ。よって、ミラーレス機、コンパクト、一眼のライブビューでは
2)のコントラスト検出方式を使うことになる。
(ちなみに 3)は、銀塩時代から、一部のコンパクトカメラやインスタント
カメラ等に使われている。)
で、K-01も、2)のコントラスト検出方式 である、
ところが、このAF方式は、1)に比べ動作が遅かったり、ピントが合いにくい
事が弱点だ。
K-01に限らず、他のミラーレス機でも、その弱点は同様だ、
ただ、純正のミラーレス専用レンズを使えば、そのあたりの弱点は、だいぶ
解消しているので、まず一般のユーザーは気がつかない事であろう。
また、私のようにMFレンズのアダプター母艦としての役目を、ミラーレスの
主目的として使っている場合は、すべてMF操作なので、AFは関係ない。
それに、そういう(MF)用途ではミラーレス機は、基本的にEVF内蔵の
機種を購入することにしている。そうでないと、背面モニターだけでは
解像度が足りず、ピント合わせが厳しいからだ。
EVFの無いミラーレス機は、専用AFレンズで使うか、トイレンズ系の
あまりシビアなピント操作の必要が無いレンズを装着するという、
いわば、ミラーレス機の弱点を補う使い方をしている。
で、K-01の場合は、どうか?
「Kマント母艦」であるから、レンズは旧来のKマントレンズを使うことに
なる、しかしEVFが無いため(外付けも無い)MF操作は絶望的だ
(ちなみに、ピーキング機能や、拡大機能も、解像度の足りない背面
モニター上では、ほとんどあてにはならない)
じゃあ、KマウントのAFレンズを使うしかないではないか・・
・・と、まあ、ここまでは購入前に予想していたのだが、実際にKマウント
のAFレンズ(上写真では、FA31mm/F1.8 LImitedを装着)をつけてみて、
そのAFの遅さと、ピントの合わなさに愕然としてしまった。
まあ、原理的に不自由がある事は承知で買ったのだが、その事前の
予想を上回る「貧弱さ」に、気持ちが萎えてしまいそうになった、
「カメラの基本要素のピントがこれでは・・・(泣)」
しかも、この課題を技術や工夫で回避する余地は無い、前述のように
EVFが無いからMF操作は困難だ、また、KAFレンズでミラーレス
専用レンズとして、ピントの速度や精度を改善しているものは存在しない、
なにせ、Kマウントミラーレス機が、これしか無いのだから・・
あえて言えば、K-01のキットレンズとして同時発売した DA40/2.8XSが
それ(専用レンズ)だったのかもしれないが、私は購入していなかった。
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さて、そうした、カメラの基本要素「ピント」の性能が問題、という重要な
課題を抱えたまま、「まあ、どうせ遊び用のカメラだからどうでも良いか」
と、軽くポジティブな気持ちで、K-01を持ち出すようにしている。
しかし、F1.8クラスのFA Limited レンズをつけるとなると、被写界深度が
浅く、K-01のピントの弱点が浮き彫りになってしまう。
背面モニターで、ピーキングは常時ONにしているのであるが(ピーキング
とは、ピントの合っている被写体の輪郭を白や赤の色で表示する機能だ)
ピーキングでは、こんな場合、被写体の鳩の銅像の全体の輪郭が表示
されるが、銅像のどの部分にピントが合っているのかが良くわからない。
いちおう中央1点AFにしてあるが、AFロックをかけようにも、やはり
どこにピントが来ているのかは正確にはわからない。拡大機能を用いて
MF操作を行うにしても、EVF内蔵機で、カメラを構えたまま拡大の
操作ができればまだましだが、ボタン式やタッチパネルの操作系では、
カメラを持つ構えをいったん解かなければならず、被写界深度が浅い
大口径レンズでの、そうした操作はストレスとなる。
また、AFの精度のみならず、合焦速度も課題だ。
動き回る被写体においては、AFが遅いのは致命的だ。そして遅い、という
だけであれば「いつかは合う」となるが、AF機構が距離検出をミスって、
レンズが最短から無限遠までピントを探し回ることも非常によくある。
なので、AFのこの精度と速度で、動体の撮影で、AFが合う方が奇跡だ、
何回も撮って、偶然AFが合うのを期待するしかないが、遊び撮影であれば
まあそれでも良いものの、どうしてもある一瞬をとらなければならない撮影
では、使えるカメラでは無いことは言うまでもない。
まあ、幸いにして近年のミラーレス機らしく、連写速度は秒6コマとかなり
速い、ただ、連写中のAF位置は固定したままの仕様であるから、ピントが
合っていない状態でのピンボケ連写は悲惨だ。
ということで、弱点ばかり書いてきたが、まあ、言ってみれば、それは
それで、さして深刻にならずとも良い事だ。構造上、仕様上で、そういう
課題があるのはやむを得ない事だ、と購入前から認識があったし、
AF精度をうんぬん言うような撮影であれば、他のカメラを持ち出せば
良いだけの話だ。
つまり、本命の異性ではないが、ルックスが良く、お洒落だから、
ちょっとした街遊びのデート相手には最適、という位置のカメラなわけだ。
まあ、けっして「美人だと思って結婚したが、家に入ると、家事も何ひとつ
出来ないのでがっかりした」というスタンスなのでは無い(笑)
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さて、K-01の長所であるが、まずは、Kマウントのミラーレスである事だ、
旧来から色々持っているKマウントレンズや、アダプターを介しての
M42マウントレンズなどが、使いたい放題なのは嬉しい事だ。
(ただし、このお洒落なボディにデザイン的にマッチする旧レンズは、
そう多くはないが・・・)
そして、勿論、外観のユニークさがあげられる、
これだけ個性的なデザインだと、本人が買うのには抵抗がある場合も
多々あると思うが、他人が持っている場合は
「え? それ何? 面白いカメラだねぇ・・」と、注目される事は必至だ。
3つ目の長所は、「デジタルフィルター」および「カスタムイメージ」という
撮影時に画像をちょっと加工して楽しむ、という機能が充実している事だ。
それらの機能は、この写真でのカメラ上部の、緑色、赤色のボタンに
それぞれ割り振られている(割り当てることができる)
例えば、デジタルフィルターの「トイカメラ」を選択してみよう。
設定では「周辺光落ち」や「トーンブレイク」「ぼかし度」などを、
好みや被写体状況に合わせて調整することができる。
あるいは、同機能より、今度は「レトロ」モードを選択
こうした機能は、実は、他のコンパクトデジカメや、他のミラーレス機にも
よく搭載してある。しかし、他機では、それらの機能を呼び出す操作や
通常撮影に戻す操作が、若干面倒であったり、そう感じたり、するのだ。
そして、効果の微調整は、できない事が多い。
K-01では、あたかも「押してください」という場所に、そういう専用の
機能が割り振られているから、ついつい使ってみたくなる。
まあ、遊びモード全開の、積極的な態度のデート相手、ということなので
あろう(笑)その誘惑を断ち切るのは、なかなか難しそうだ(汗)
実際には、写真画像はPC上で自在にレタッチ・編集を行うことができる。
フィルター系も当然のように、そうしたソフトに搭載されている。しかし、
家に帰ってから、撮った写真を見て加工するのと、実際の撮影場所で
「この被写体にはレトロが良いかな?」とか、考えながら撮影するのでは、
楽しみ方の要素が異なると思う。
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このあたりの写真で使っているレンズは、冒頭の写真のFA31mm/F1.8だ。
PENTAXにおいて3本ある FA Limited シリーズでは、最後発
(2002年発売)で、最高値のレンズだ。
前作のFA43mm/F1.9 および FA77mm/F1.8 の2本が極めて優秀な
レンズであり、それらを使っていたから、FA31も高価だったが発売直後に
「えいやっ」っと新品購入したのであるが、残念ながら、価格とのバランスを
考えると、決して満足できるレンズではなかった。
長い間防湿庫のこやしとなり使うことも少なかったが、高価なレンズを
寝かせておくのも勿体無い話であるので、K-01の購入とともに、これを
メインレンズにしようと思った訳だ。
さて、K-01 のフィルター加工写真の話に戻ろう、
続いて、再び「トイカメラ」モード(露出補正など他の設定も加えている)
ただし、フィルターをかけて撮影した写真は、ノーマルな写真には、当然
ながら戻すことができない。だから「念のため、普通の写真も撮っておく」
という事が必然となる。
そのために、ノーマルと加工写真を、行き来する操作系は重要となる、
実際の操作の手間は多機種とそう変わらなくても、K-01のような、専用ボタン
による操作系は、優れた長所だと思われる。
さらには「色抽出」モード、赤色を中心に抽出処理をしている。
思うままに、色々な加工写真が撮れるというのは、遊びカメラとしては
そこそこ面白い。
ただし「HDR」モードは、若干問題ありだ。
HDR(ハイダイナミックレンジ合成)あるいは、類似の結果を得る
「ダイナミック・トーン」などは、今やミラーレス機や、コンパクト機の
多くに搭載されているオーソドックスな機能の1つであるが、
K-01では、わざわざモードダイヤルに「HDR」が独立して存在している。
HDRの効果そのものは、これ以前に購入した同時期開発のPENTAX の
デジタル一眼中級機 K-5」においても、同等の機能が装備されているので
試してあって知っていたのだが、問題は効果そのものの良否ではなく、
その処理時間である。HDRモードで撮影すると、画像処理に、10秒ほど
の時間がかかってしまう、その間、次の撮影はできない。
これは非常にかったるく感じる、まあ、待てても、せいぜい3秒までだ。
これが気になって、画素数を下げたりしても、やはり長く待たされるのは
変わらない、事実上「HDR]を使った直後は、次の撮影は他のカメラに
持ち代えて撮るしか無いのだ。
ちなみに「K-5」でもHDRは、まったく同様に、長い画像処理時間がかかる、
K-01では、HDRモードがダイヤル上に独立しているくらいだから、
処理時間が短くなっているかも?とか、他社と同様の「ダイナミックトーン」
方式の、軽い画像処理内容(例えばRGBからLAB色空間に変換して
演算する等)に変更されているかも?とか、淡い期待は持っていたのだが、
やっぱり、K-5 と同じであった(泣)
まあ、こうしたHDR機能等は、画像処理エンジン上で実現すれば高速なの
だろうが、それをソフトウェア的に、空間フィルター処理を実行すると、
CPUの性能や、画素数の多さから、どうしても長い処理時間がかかって
しまうことはやむを得ない、しかし、原理はそうであっても、やむを得ないから、
で終わらずに「それは問題である」という認識はメーカーも持つべきであろう。
ちなみに、トイカメモードでも、約数秒、レトロモードも、コンマ数秒程度の
画像処理時間がかかってしまう、いずれもソフトウェア処理なのであろう。
あまり優秀とは言えないHDRモードであるが、いちおう仕様上は、3連写
(露出を変えて3枚写す)の本格的な方式だ、このタイプのHDRは、
動く被写体には使えない、画像が連写中にずれて写るからだ。
しかし、その弱点を逆に使うと、面白い効果が出る。
「HDRモードでの連写中に、カメラを動かす」という撮影技法である。
実際にやってみると・・
赤丸で囲った部分に顕著に現れているが、まるで多重露光のように、
被写体がずれて写るのだ。
しかし、HDRモードでは輝度のレンジを制限して合成するので、
多重露光ほど極端に画面全体に被写体が被って写ることはない。
もう1つの例
今度はHDR連写中に、横にカメラを振っている。(先の例は縦に振った)
上の赤丸、木の葉が真っ白になっている(+露出の撮影部が合成された)
下の赤丸、鳥居はちょっと中途半端に映り込んでしまった。
そして、正面の鳥居の上に木など本来は無いのだが、画面外の木が
ここまで映り込んでいるのが面白い。
ただ、この「HDR大振り撮り」は、なかなか思うようにはコントロールが
できない。滅多に上手くいくものではないので、その点、念のため。
さて、先ほどの話の中で、「K-5」と同じ・・ で思い出した。
「K-01」と「K-5」は同時期のカメラであり、バッテリーと充電器が共通だ、
複数のカメラを持つ(購入する)場合、この「バッテリーが共通」というのは、
実用的には、かなりの長所となる。
たとえば、予備バッテリーが共通化できる、充電器が1つで済む、
(家には数え切れないほどの種類の充電器があって、困っている)
バッテリーのローテーションができる(良く使うカメラと、使わないカメラの
バッテリーをたまに交換して寿命を延ばす)あるいは、充電器を紛失した
欠品中古カメラを、相場よりだいぶ安く購入できる、などの長所である。
最後にもう1つ、K-01の問題点を。
これが、K-01のメモリーカード(SD)のスロットである、
まず、外装の黄色の部分を開けるのだが、これが何のストッパーも
スイッチもなく、ただ単に、指でひっぱがすようにして開けるのだ。
これは恐らく、デザイン上、ここに、何ひとつ開けるための機構を
持たせたくなかったのであろう、しかし、デザイン優先とは言え、
何か簡単に開け締めする機構はやはり欲しかった、なにせ、完全に
締まらないで使っている場合もよくあるし、グリップ部であるから
使っているうちに、半開きになっている事すらある。
また、そうして開けた蓋の下に、また「PULL」と書かれた蓋があって、
それを開くと、やっと中からSDカードが出てくるのだ。
私は、PCへの写真の移動はUSBケーブルではなくカードリーダーを
使っているので(複数のPCへ移すから)、各カメラのメモリーカードは、
撮影後に毎回取り出す必要がある、そのたびにK-01の、この構造は
気になってしかたがないのだ。
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まあ、色々問題を抱えたカメラではあるが、このような個性的なカメラを
購入するユーザーは「この1台しか持っていない」というビギナーユーザー
では無い事は間違いないであろう、だとすれば、まあ、このクセもあり、、
欠点も多々ある、K-01を使いこなす、あるいは「使える状況を選んで使う」
事は、このカメラを欲しいと思うユーザー層であれば可能ではないだろうか。
ちなみに、AFの問題を解消する方法の1つとして、広角・小口径のレンズを
使うのも良いであろう、例えば、17mm/F4 くらいの、被写界深度が深く、かつ
用途的に、広角パンフォーカス撮影が多いだろう小型軽量レンズがあれば、
K-01のAF精度も速度も、あまり気にならないだろうと思われる。
しかし、私が持っているPENTAX K(AF)の、最広角レンズは、SIGMA
AF20/1.8だ、このレンズをつけて撮っていると、FA31/1.8などを使うときに
比べストレスは感じにくい。ただ、AF20/1.8は、大きく重く無骨なデザインの
レンズなので、お洒落なK-01には、不釣合いであることはなはだしい(汗)
(以下写真が、SIGMA AF20/1.8を装着した状態)
まあ、広角はいずれ DA15/4 あたりをK-01用に購入してあげるとするか・・
本来、私の信条としては「レンズが重要で、ボディは二の次」という事で、
例えば、レンズを購入してから、そのレンズを使う上で最適なボディを
購入する、といったことすらある。まあ、今時の中古市場だ、カメラ本体は
極めて安価だ、例えばそれが2万円であって、高性能レンズの価格が
例えば8万円とすれば、価格比から言っても、レンズの方の選択を
重視する、というのは極めてまっとうなスタンスなのであろうと思う。
その信条を曲げてまで、カメラに合うレンズを後から買おうとするのは、
まあ、「孤高の存在」かつ、お洒落なK-01だけに、着飾らせてあげるのも
悪くないかな・・ と思った次第なのだ。