
「デジタルの常識はフィルムの非常識」と何度も言っている事であるが、
別にデジタルに限らず、古い常識はどんどん打ち破っていくべきだと思う。
読者諸氏はブログという新しい世界に足を踏み入れているにもかかわらず、
やっている撮影技法は、カビが生えてきそうな古い常識ばかかりにとらわれて
いないだろうか?もう一度良く初級者からプロに至るまで考え直して欲しい。
さて、今回はベテラン編である。
質問:手ぶれを防ぎ、シャープな写真を撮るには?
解答:最も重要なことは三脚を使用する事である。
・・・まあ正しい、でも、現代の撮影技法は三脚を使わない事が基本である。
「え? 撮影会に行ったら、ベテランの人は皆三脚持ってきますよ。」
ちょっと待った。いつも言っているように、また安易に誰かの言う事を信じるんですか?
何故三脚を使わなければならないのか、良く考えてみた事がありますか?
「師匠がそう言ったから・・・」おやおや、いったい、いつの時代の師匠ですか?
そのお方は、進化し、あるいはデジタル化された現代の機材や撮影技法について十分な
知識と技術と経験と実績をお持ちなのでしょうか?
また、ベテランの撮影会などでズラリと三脚を立てて皆が同じ構図で撮っている様は
滑稽ですらある。おまけに前などを通ると「そこ邪魔だからどいて!」等と言われる。
「ふざけるな!風景はお前達だけのものか? 指導者出て来い!(怒)」
日本人の悪い癖で、集団になるととたんに責任分散して皆が傍若無人となる。
また、言われた通りにしかできないで、自分で何か考えるという創造性に欠ける。
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ここで断言する。三脚を使う撮り方は現代の撮影技法にはマッチしない。
まず三脚を使うデメリット(短所)を考えてみよう。
①構図が固定化して自由度がきかない
②ローアングル・ハイアングルがきかない
③重たい三脚を抱えて動く為、機動力に欠ける(おまけに自分が疲れる)
④人が多いところでは邪魔になる(ズバリ、迷惑である!)
⑤マクロ(近接)撮影では、撮影距離の自由度が大幅に制限される
⑥ フィルム交換が面倒であり、順光撮影では感光のリスクもある
⑦順光撮影ではカメラによってはファインダーからの逆入光に露出計が反応し、
カメラは通常よりも過剰な光を受けたと判断し露出アンダーになりやすい
⑧ある程度の効果があるきちんとした三脚はそれなりに高価である
⑨三脚でもブレは完全に防げない、特に被写体ブレは防ぎようが無い
⑩転倒事故などにより、カメラやレンズを壊す危険性がある
じゃ、三脚を使うメリット(長所)は?
1)手ぶれしにくい
「え? それだけですか?」
「・・はい、それだけです。後は全部デメリットですね・・・
まあ、構図の水平垂直が出しやすいってものあるかもしれませんが、
傾く人は三脚立てても手持ちでも一緒ですわ。」
「では、何でベテランの方は皆三脚を使われているのですかね?」
それは、「古い常識」がまかり通っているからである。
まず、三脚を使うのは失礼ながら熟年世代以上である、若い人は絶対に三脚は
使わない。それだけでもおかしいと思わないのだろうか? 若い人達の作品が
ブレやシャープネス(細かさ)の点で、ベテランの人達の作品より劣るだろうか?
そんな事は無いと思う。 じゃあ、何で三脚を使うのか?
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ここに昔の人が「三脚を使いなさい」と言った(と思われる)理由をあげる。
A:昔のフィルムは感度が低く、手ぶれの可能性が現代より高かった。
B:昔のレンズは、絞り開放でのシャープネスが甘く、必ず絞って使わなければ
ならなかった。
C:昔のカメラはAFやAEが発達しておらず、臨機応変な撮影条件の変更に
対応できなかった為、じっくりカメラを設定する必要があった。
また操作性・操作系が未発達であるため、瞬時の撮影条件の設定変更に
対応できかった。
D:古い撮影技法は、風景あるいは花鳥風月を、シチュエーション重視型で撮る。
例えば夕焼けの富士山とか、野鳥が飛んでくる瞬間とか・・
そんな撮影では長時間被写体が最適の条件に達するまで待たなければならず
手持ちでずっと待っていたらしんどく、フレーミングもままならない。
E:連写ができず、単写しか方法がなかった。
G:昔はフィルムや現像代が高価であったので、そもそも撮影枚数そのものが
今の銀塩に比べかなり少なかった(デジタルとはもう比較にはならない)
また、1本のフィルムの最大撮影枚数も現代よりも少なかった。
H:アイレベルあるいはウエストレベルでの撮影技法しかなかった。
I:ズームレンズがなく、トリミングもできずフレーミングを厳密に決めるには
三脚を立てるしかなかった。
そして現代の撮影のやりかたは「全てこの逆である」だと思っていい。
高感度フィルムあるいは高感度デジタルカメラを使うばかりか、手ぶれ補正レンズ、
手ぶれ補正カメラ、手ぶれ補正ソフトまで存在し、開放から十分なシャーブネスを
持つ大口径レンズを利用でき、AFやAEで構えた瞬間に適正なピントと露出を
得ることができ、いつでも好きな時に連写でシャッターチャンスを逃さず、
デジタルならいくらでも枚数を撮ることができ、ローアングやハイアングルからの
大胆な構図を自在に用い、ズームレンズで好きにフレーミングして、トリミングも
デジタルで自由度が増した。(また、画面の隅に何か余分なものが写ってるくらい
デジタル・レタッチで平気で消せる)
これで、何で三脚使うんでしょうか?
もう理由は無いです。素直に認めて下さい。
~熟年およびベテランのフォトグラファー諸氏へ~
★今すぐ三脚を捨てて身軽になって自由に撮影しましょう、
★現代のカメラは三脚を使わずとも十分に写ります。
★古い常識を捨てましょう。それで貴方の写真は大きく若返ります。
ただし、三脚(あるいは一脚)を使わなければならない撮影というのもある、
いちおうそのジャンルをあげておく。
◇夜景(そのへんにカメラを置くことでも撮れるが・・)
◇花火(あえてブラすことでも、アート風の写真が撮れるが・・)
◇水の流れの表現(手ぶれ補正レンズ/カメラでも撮れるが・・)
◇望遠マクロによる花等の撮影(望遠マクロを使う状況は限られるが・・)
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補足:冒頭写真の撮影データ
EOS-D30 タムロン AF200-400/5.6 絞り=f5.6(開放) 焦点距離=205mm(328mm相当)
ISO400 シャッター速度 1/1000秒 手持ち 露出補正 -1/3 150万画素モード
1440x960 ピクセルのデータをトリミング後 512x384の約20万画素に縮小。
コントラスト補正と、クローンブラシによる不要物の消去、特殊光源効果、
最適圧縮による少容量JPEG圧縮。
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解説:開放から驚異的なシャープネスを誇る、特殊低分散ガラスを採用した
中古価格僅か2万円のスーパーレンズ。f5.6開放で ISO400 ならば、冬の午後3時と
いう光線条件においても 1/1000秒のシャッター速度を得ることができる。
デジタルで約330mm相当であれば、安全シャッター速度は焦点距離分の1の1/350秒
もあれば十分であり。ベテラン級であれば恐らく1/200秒でも余裕で撮影できる。
手持ちで手ぶれ補正機構がいっさい無くても、この条件で手ぶれが起こる筈も無い。
ここは動物園であるが背景にビル街を入れる事ができる稀有な立地条件の場所、
こんなところでいちいち三脚を立ててられない。現在の被写体の位置から、ビルを
背景にできる最適の撮影ポイントを探すために色々動き回り、ここぞと思ったら
ズーミングを微妙に調整して最適の構図を探し出す。連写するまでも無いが
念のため秒3コマで2-3枚ほど撮影する。そして不要カットはその場で即消去する。
画素数も多くはいらない。最終的にブログに載せる画素数は約20万画素であるから、
そろそろ博物館行きが近い古豪デジタル一眼 EOS-D30の最低画質である150万画素
モードで撮影しても完全にお釣りがくる。中古で1600円の128MBのCFカードへの最大
保存枚数は、約173枚。24枚撮りフィルム7本分強。まあ半日の撮影なら余裕ですな。
パソコンに取り込んでアスペクト(縦横比)変換と、画像処理による不要な影の消去。
そして【匠のデジタル工房】秘伝の最適化超圧縮技法によるJPEGでの保存。
ちなみに、この写真のファイルサイズは僅か「27KB」これは複雑画像の基本圧縮比
である1/8~1/10をはるかに下回る「21分の1」の高圧縮である。
貴方の御自慢の600万画素級の最高画質ファイルを右クリックしてサイズを見て
比較してもらいたい。・・・ほう、4MByte(4096KB)ですか?・・どうも御苦労様です。
さぞかしメモリーカードもパソコンのハードディスクも大容量で、凄いですね。
ブログに載せたらあっと言う間に容量オーバーですね、いくつもブログができて
よかったですね。どうせタダですものね。
・・・もう馬鹿馬鹿しくてこれ以上説明する気にもならないが、これでも貴方は
「三脚を立てて、それでも怖くて高価なIS(手ぶれ補正)レンズを使い、
さらにRAWとかの最高画質モードで撮影しますか?」