記事3連発で手振れ補正であるが、そろそろ結論を・・
若干アングルが違うので申し訳ないが、左右の2枚の写真の撮影データは以下の通り。
α-7デジタル、50mm/f1.4(35mm銀塩換算75mm) ISO200。150万画素。
・左側の写真は、f2.2で 1/160秒。
・右側の写真は、f14.0で、1/8秒。
75mmレンズでの一般的な手振れ限界は1/80~90秒なので、右側では約3段強
スローシャッターになっているが、梅のつぼみを見てもほとんど手振れしていない事が
わかる。
正確なデータを集めるには、条件を揃えて同一の被写体を数百枚撮影しなければ
ならないと思うが、これまで様々な被写体を1000枚近く撮ってきているので、
だいたいこのカメラの手振れ補正の実力が感覚的にはつかめたように思う。
恐らく手振れしやすい初級者で、シャッター速度1段半から2段分の補正効果。
手振れが少ないベテランクラスで、シャッター速度3段から4段の補正効果と思われる。
つまり、手振れ補正を使っても誰もが手振れが無い写真が撮れるわけではなく、
元々の腕前に比例して、ちょっとシャッター速度が遅くなっても助けてくれるということ。
だから、初級者はまず手振れしない技術を身につけなければならない。せっかくの文明
の利器が出来てきても、より大きな恩恵を受けるのは実は初級者ではなく、手振れの
なんたるかがわかっているベテランの方である。
ちなみに、下の2つの記事で書いた望遠レンズでの補正と、大口径レンズでの夜間
撮影には絶大な威力がある。僅か2万円と1万円の安物中古レンズであるが、キヤノンや
ニコンの高価な純正手振れ補正レンズに勝るとも劣らない効果は抜群だと思う。
またこの写真だが、初級者の方は、絞り込んでスローシャッターになった時の水や水車の
動感描写について是非着目して欲しい。絞り込んでいるので、奥の壁から手前のつぼみ
までピントが合っている。 スローシャッターと絞りの効果が少し理解できると思う。